日本語との音の違い

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*&color(red){最新のスクリプトは[[新まとめwiki>http://www1.atwiki.com/animetranscripts/pages/877.html]]にあります。そちらを参照してください} 本当の音を知り、自分で発音できるようになると、リスニング能力が大きく向上する。自分が知っている音、予測できる音でなければ、聞き取りは難しい。 初心者は、まず各項目のとなりに ☆ がついてるものを発音練習しよう。 ---- *母音と子音 英語の発音では、日本語より多くの種類の母音、子音が用いられる。 音の種類が多いこと以外に、もうひとつ英語と日本語の発音で大きく異なる部分がある。英語の子音は日本語の子音よりもずっと強く発音される。 特に、[s][sh][p][b]は、日本語の数倍の強さで発音するくらいでちょうどよい。 ---- *子音 **「h」と「ハヒフヘホ」 hの発音は、日本語の「ハヒフヘホ」と実は全然違う。 とくに、"フ"と"hu"、 "ヒ"と"hi" の音は全く異なる。 ここに入門者向け説明を書こう #region(learn more) 日本語のハ行子音 /h/ には無声声門摩擦音 [h],無声硬口蓋摩擦音 [ç],無声両唇摩擦音 [ɸ] という3つの異音がある。... 日本語の /h/ の場合、[h] は母音 /a, e, o/ の直前において、[ç] は母音 /i/ の直前において、 [ɸ] は母音 /u/ の直前においてあらわれる... #endregion **たくさんの「t」 ネイティブは同じ音だと認識しており、スペルでも発音記号でも[t]と表されるが、実際には異なる複数の発音がある。 aspirated t [tʰ]: 耳に聞こえる形で息の漏れるt。例:truck, today, atomic not released t (stopped t) [t̚]: 最後に息を出す直前のところで止めるt。例:Hitler, witness tapped t [ɾ][d]: 有声化(声帯を鳴らす)するt、あるいは下を上の歯茎にすばやくつけて離すタイプのt。例:water, better, item, Toyota, tomato, (shut up!), (get away!) glottal t [ʔ]…: tとnがつながって、下を上の歯茎につけたまま鼻に息を通すタイプのt。例:cotton, kitten, button neutral t [t]: 上のどれでもない普通のt。例:story, extra ルール (暫定的です。更新してください。): 1. sあるいはfの後のtはneutral 2. 1以外でrの前あるいはstressのある母音の前のtはaspirated 3. 単語の先頭はaspirated 4. (母音の後あるいはrの後)かつ(stressのない母音の前あるいはlからなる音節の前)はtapped 5. 1-4以外で母音の後あるいはrの後はnot released 6. その他(参考のページ参照) 7. nの後ろのtは発音しないことがある。例:international, (wanna) 8. 強調する場合はaspirated。 9. tの後ろにenやonがある音節の場合、tとnがつながる。 #region(参考文献) American Accent Training, Barron's 深澤俊昭:英語の発音パーフェクト学習事典 http://www.englishforums.com/English/PronounceAmericanEnglish/cmzmk/post.htm http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%84%A1%E5%A3%B0%E6%AD%AF%E8%8C%8E%E7%A0%B4%E8%A3%82%E9%9F%B3 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%AF%E8%8C%8E%E3%81%AF%E3%81%98%E3%81%8D%E9%9F%B3 #endregion さらに、米国英語では、「t」の音が d や l の音のように聞こえる現象がある。その現象の説明については [[音の変化]] を参照のこと。 **たくさんの「l」☆ ネイティブは同じ音だと認識しており、スペルでも発音記号でも[l]と表されるが、実際には異なる複数の発音がある。 「l+母音」の場合と、「l+子音」の場合、「単語の最後の l」の場合で、異なる発音となる。 「l+母音」の発音は、「日本語のラリルレロ」と良く似ている。「日本語のラリルレロ」をもっと元気に発音した感じ。日本語より「l」の音の時間が少し長い。このlの音は、クリアLと呼ばれている。 「l+子音」および「単語の最後の l」の「l」の発音は、「ォ」や「ゥ」にも似た音になる。このlの音はダークLと呼ばれている。 (ローマ字打ちでl+母音をタイプするとァィゥェォと出るのはそこから?) 「l」の音を出す時、舌の両側から空気が流れ続けている。そこが日本語のラリルレロと大きく異なる。 #region(learn more) 単語の最後におかれる「l」は半母音として扱われ、母音と同じように音節を作る。つまり、単語の最後の「l」は殆ど母音であると考えておいた方が良い。 「l」音を出す時、日本語の「ラリルレロ」より子音の音を長く出し続けると、「l」の音に近くなる。日本語の「ラリルレロ」のように舌で完全に息を止めてしまうと、「l」の音を出しつづけることはできない。 I lllove you. I'lll have an appllle. #endregion **「l」と「r」 "たくさんの「l」" で説明した「オ」や「ウ」にも似た音になった「l」と、「r」の音を混同しやすい。「l」の音として、日本語の「ラリルレロ」の音を期待していると聞き取りに失敗する。 それをうまく聞き分けるコツは.... なんだろう? **たくさんの「p」 同じpで表されるが、じつは複数の発音がある。 聞き取りではあまり問題にならない? **「s」と「th」と「ス」☆ th の発音 [θ] は前歯で舌を挟むようにして発音する。ネイティブスピーカーは舌を上の歯茎にあて、舌を出さずに発音するみたい。日本人以外の非ネイティブは、thの音はtに似ていると認識していて、実際ネイティブスピーカーも、thingをtingと発音する訛りは認識できるけど、singと訛ると認識できなくなるそうだ。濁ったth [ð] においても、thatをdatと発音しても通じるが、zatと発音すると全く通じない。 thの音は、tの音に似た、短かい音。 s の音 [s] は、日本語の「ス」より遥かに強烈な音。日本語の「ス」はこれだけ大きく長くは発音しない。耳を済まして英語を聞いてみると、 ''s'' や ''z'' の音が非常に耳に付くことに気がつくと思う。 聞き取りで迷ったときは、この強烈さを手がかりにしても良いかも。 **「b」と「v」☆ 聞き分けのコツは? 「b」と「v」が無声音となった「p」と「f」を聞き間違えることはないだろう。音が濁っていても(有声化)していても、その違いは同じはず。 「b」は「ビー」と(?)するのに対して、「v」は下唇をかんで「ヴィー」と発音しよう。 単語の先頭にきた「b」や「p」の音は、一旦完全に息を止め、息を蓄えてから一気に放出するために、爆発力(?)がある。 bow[bou] , boat[bout] , base[beis] vow[vou] , vote[vout] , vase[veis] **「ン」と「n」と「m」と「ng」 日本語では、「n」、「m」、「ng」の音を全て「ン」音として扱う。実際、それらに違いがあることにも気が付いていない。意識的に区別して発音しよう。以外と「ng」の発音を多用している。意識的にnの音を出そう。 NとMの違いはNは口をあけて「エン」とMは口を閉じて「エン」と発音する。「エヌ」、「エム」とはやはり違う。 -「パンダ」、「管理」の「ン」は「n」の発音 -「貧乏」、「アンパンマン」の「ン」は「m」の発音 -「パン屋」「金庫」の「ン」は「ng]の発音 #region(まめ知識) ちなみに、英語ネイティブの人は、日本語になれないうちは、「案内」や「パン屋」の「ン」の発音ができない。直後の音とくっつけてしまう。 #endregion ** 「f」と「th」 「f」と「th」の聞き分けが難しいことがある。どちらも摩擦音で、実は思ったよりも似た音である。 叫んだり歌ってるときだと、fとthはネイティブでも区別つかないことあるらしい。 ---- *母音と半母音 **「i」と「y」と「イ」 ear と year は、どこが違う? [iər]と[jiər]。日本語には、ya yu yo はあるが、yi の音は無い。 日本人が普通に発音するとearの音になる。(iの音なので、日本語のイより少しエの音に近い) yearの出だしはもっと口の中を緊張させた音。子供が喧嘩したときの「イーだ」のイーの音が近いかも。ぎりぎり「ギー」という音にならないだけで、殆ど「ギー」という声になる直前。 earとyearの前に、子音で終る単語が来た時の発音を聞き比べてみると、音の違いが分かりやすい。 Kitty cat ears or nurse? (Haruhi #6) キャッティアズ Next year we'll be super busy. (Haruhi #11) ネクスチィア **「w」と「ウ」と「u」 wood と ウッド。wの音は、ウよりももっと口を細めたひょっとこの口から出す。 「u」の音は、結構「オ」の音に近い。例えば hook は、「フック」よりもむしろ「ホック」のように聞こえる。 **4つの「ア」☆ -&bold(){ɑ}:アメリカ英語では、日本語の「ア」よりも口をずっと大きく開けた「ア」。 [[hot>http://dictionary.goo.ne.jp/voice/h/00040537.wav]] [hɑt] イギリス英語では「ɔ」と発音。 -&bold(){æ}:「エ」と「ア」の中間音。「ア」の口をして「エ」と強く発音する。 [[hat>http://dictionary.goo.ne.jp/voice/h/00040393.wav]] [hæt] -&bold(){ʌ}:「ウ」と「ア」の中間音。のどの奥から短く「ア」と発音する。実は日本語の「アッ!」の音に似ている。 [[hut>http://dictionary.goo.ne.jp/voice/h/00040576.wav]] [hʌt] -&bold(){ə}: 曖昧母音と呼ばれる。口を力無くちょっとだけ開けて、弱く短く「ア」とぼかして発音する。アともウともオともいえない音。アクセントのない母音は大抵このやる気のない音になる。 #region(learn more) 冠詞、前置詞、代名詞、接続詞、助動詞、be動詞などの単語(機能語)には基本的にアクセントが置かれないため、その母音は[ə]に変化することが多い。 米国の標準発音では、&bold(){ə}と&bold(){ʌ}の音は実は良く似ています。&bold(){ə}を強く短く発音すると&bold(){ʌ}の音に近くなる。(ただし、英語が話される地域によってはかなり異なる音) #endregion **「イ」と「i」と「エ」と「i:」 「i」の発音は、「イ」ではない。結構、「エ」の音に近い。 like it は、ライケットのように聞こえる。 「i:」の発音は、「イー」の音に近い。(「イー」よりも少し頑張っている感じはあるが) 二つの音が並んだ台詞を聞くと、発音の違いが良く分かる。 Try to see it from his perspective. (Death Note #6) There is another way to eat it. (Lucky Star #1) ** 「オー」と「ɔ:」と「ou」 日本語では、「オー」と「オウ」は区別しないため、脳内で同じ音と認識してしまうことがある。[ou]と発音する単語は、日頃から意識して発声しておくと良さそうだ。 bald [bɔ:ld] , law[lɔ:] , raw[rɔ:] , bought[bɔ:t] , lord[lɔ:rd] , called[kɔ:ld] , halt[hɔ:lt] , saw[ɔ:] bold [bould] , low[lou] , row[rou] , boat[bout] , load[loud] , cold[kould] , hold[hould] , sow[sou], so[sou] ちなみに、goは[gɔ:]でなく[gou]、oldは[ɔ:ld]でなく[ould] ---- *短母音と長母音/二重母音 **音節 ストレスのある短母音で終わる音節/単語はない。この短母音の後にはかならず子音が置かれ、短母音と一緒に同じ音節を作る。 **二重母音 二重母音のうち二つ目の母音は軽く発音される。
*&color(red){最新のスクリプトは[[新まとめwiki>http://www1.atwiki.com/animetranscripts/pages/877.html]]にあります。そちらを参照してください} 同じように聞こえる音であっても、英語の音は、日本語の音とはかなり異なっています。 詳しい説明は新しいサイトの方の記述を見てください。

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