NPO法人 エデンプロジェクト

エデンプロジェクトの活動

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エデンプロジェクトの活動

活動場所




エデンプロジェクトの最初の活動場所として選ばれたのは、カトマンズ市北部のバラジューという町にあるブッダジョティと呼ばれる無許可居住区、いわゆるスラムです。ここには75世帯の家に約600人の人々が暮らしています。

ブッダジョティが活動場所として選ばれた主な理由は、地域が一か所にまとまっていて活動しやすい、近くに生ごみ堆肥作りなどができる適当な空き地がある、地域に理解のあるリーダーがいる、環境問題が深刻である、住民が環境問題に取り組みたいという意思が見られる、などです。

2010年7月以降に計画している第二フェーズの活動場所には、トリブバン国際空港東にあるシナマンガル地区の新興住宅地域が選ばれています。

活動期間


ブッダジョティでの活動期間は、当初3年間を予定していましたが、その後の地域委員会との話し合いで、最終的には2010年6月末までの4年4カ月に延長されました。その後は完全に地域の人たちで管理・運営されていく予定です。

なお、シナマンガルでの活動は2010年7月から2012年6月末までの2年間を予定しています。

活動内容


アウェアネス(意識改革)トレーニング
エデンプロジェクトでは、地域に住む一人ひとりの意識改革こそが、すべての活動に勝って大切なことであると考えています。政府や自治体にゴミ問題の責任を押し付けるのでなく、一人ひとりが身の回りの環境に対して責任を持たなければならないことを、セミナーやさまざまな機会に分かち合っています。
ゴミの分別回収
価値観の違いや長年培ってきた生活習慣が障害となり、ネパールにおいてはゴミの分別の意義や意味を人々に理解してもらうことはたやすいことではありません。エデンプロジェクトでは、当初からゴミの分別徹底に力を入れ、地域の人々と取り組んできた結果、戸口でのゴミの3種類分別に成功しています。
生ごみ堆肥作り
無分別に捨てられる生ごみは、悪臭や病害虫の発生の原因となるだけですが、資源として有効利用すれば、質の良い堆肥に生まれ変わります。エデンプロジェクトでは、地域で分別回収された生ごみと近くのパーティー会場から出る生ごみを利用して堆肥作りに取り組んでいます。農業国家においては大変意義のあるリサイクルです。
再生紙づくり
和紙の原料として有名な三椏(みつまた)が生育するネパールでは、紙漉きが盛んです。日本伝統の流し漉きも技術移転され、手漉き紙の工芸品はお土産としても人気があります。エデンプロジェクトでは、分別回収された古紙をベースにした原料を用いて再生紙作りに取り組んでいます。森林保全にもつながる大切な取り組みです。
花卉園芸とガーデニング
エデンプロジェクトで生産した生ごみ堆肥の効用を知ってもらうために、活動が行われているブッダジョティコミュニティーガーデンでは、この堆肥を使ってさまざまな植物を育てています。無農薬では栽培が難しいとされている薔薇も、ここでは完全な無農薬、無化学肥料で鮮やかに咲き誇っています。
浄化槽の設置
ブッダジョティの各家庭のトイレから、汚水が直接川に流されている問題を少しでも解決しようと、エデンプロジェクトでは2008年に2月から4月にかけ、単純浄化槽を2基川沿いに設置しました。労働力とそれにかかる資金はすべて地域が提供するという方法が取られました。
一斉清掃キャンペーン
ブッダジョティに流れているビシュヌマティ川は、川面も川べりもごみが山のように捨てられています。エデンプロジェクトでは地域の人々や学校に呼び掛けて、1年に1,2回河川清掃キャンペーンを行っています。取り除いても、またすぐにゴミが捨てられてしまいますが、「できることから始めよう」との合言葉で続けています。
地球環境の日プログラム
6月5日の地球環境の日には、エデンプロジェクトが主催して、これまでにいくつかのユニークな環境プログラムを催しました。地域の人々を招いての映写会や近隣の学校の生徒を対象にした写生大会、スピーチコンテストなどです。2010年は、環境クイズコンテストを計画しています。
その他のイベント
上に紹介した定期的な活動のほかにも、エデンプロジェクトがこれまでに行ってきたイベントして、無料健康診断、植物園見学、一泊研修会、識字教育、フリーマーケットなどがあります。



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