1 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/06/24(日) 15:39:21.73 ID:nupErYkM0
プロローグ

のび太「ドラえもん、もうちょっと頭良くしてよ。」
ドラえもん「しょうがないなあ。」
チャラララ、ソノウソホント~♪
ドラえもん「僕は天才!」
(ドギャーン!)


2 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/06/24(日) 15:40:16.57 ID:nupErYkM0

ドラえもん「………」
のび太「…ドラえもん…?」
ドラえもん「フ………」
のび太は目の前に邪悪な気配を感じると共に、少し『奇妙な感覚』を覚える
それは一瞬世界が瞬きをしたような―妙な感覚だ。心無しか頭がグルグルとするような…
その後、のび太は信じられないような光景を目撃する。そう、それはッ!鮮やかな赤色に染まった自らのTシャツだったッ!
のび太「GU、GUAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA、な、何がッ!」
ドラえもん「『ウルトラストップウォッチ!』時を三秒間だけ止めたッ!
      このドラのスーパー手袋で放った手刀はッ!既に貴様の心臓に致命傷を与えているッ!」
のび太「!!!」
のび太のシャツは既に元の色がわからない程の飴色に染まり、その痛々しさは一秒みるたびに一分意識が遠のくように思える。
のび太は既に悟っていた。そう、自分は死の深淵に呑まれこむ最中だということ―
しかし、最後に、自分に出来た最初の友達ッ、優しかったあの友達!!あの友達に聞いておかなければいけないことが一つだけある!!
『それ』を聞く為ッ、小学四年生の弱弱しい少年は、強く頭を上に寄りかからせる!
のび太「な、何故―」
のび太は涙腺がはちきれそうな勢いで涙を流しながらドラえもんに聞く。


3 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/06/24(日) 15:41:18.77 ID:nupErYkM0

しかし―ドラえもんの回答はあくまで冷徹だった。

ドラえもん「何故―?『何故』と聞くか。愚問だな。のび太」

目の前の狂気じみた青色は高慢さを滲み出しながらそう答える

ドラえもん「俺は貴様のような腐れ脳味噌にいつまでも仕えるような酔狂な馬鹿では無いッ!」

のび太「!!!」

ドラえもん「頭の良くなった今ならわかるッ!実によくわかるッ―昔の俺の愚かさが!!虫唾が走るわ!
      いいか?秘密道具を持つこの俺。人間を数百倍にまで上回る能力をもつこ・の・ド・ラ・がッ!
      何が楽しくて馬鹿で脳味噌腐っている1小学生に仕えようというのだ!いや仕える訳が無いッ!
      俺は悟った!今のこの時代なら、俺はこの秘密道具で天下を取れる。そしてこの俺の体はまさに不老不死ッ!
      俺はこの小便染みた時代に!永遠の帝王として君臨出来るとッ!そう悟ったのだ!」


5 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/06/24(日) 15:43:46.11 ID:nupErYkM0

のび太「仕える…?違う!僕はそんなつもりで君といた訳じゃないッ!」
ドラえもん「ほ~う。…じゃあ何だ?奴隷か?それとも役に立つ家庭教師かな?」
のび太は渾身の力で息を吸い込み、その弱弱しい体ではそのまま潰れてしまうんじゃないかとも思ってしまうような大きな声で叫んだ。
のび太「友達だッ!」
ドラえもん「!」
死にかけの小学生の命は、風に吹かれる蝋燭のように儚かった。―しかし、その目は真っ直ぐに、強く目の前の狂気と向き合っていた。
のび太「生かせてくれとは言わない…ただこれだけは言わせてほしい。僕のかけがえの無い友達に…」
ドラえもん「………。」
ドラえもんは無言になったが、のび太は続けた。
のび太「死ぬ…なよ。」
ドラえもん「………………………。」
そしてそのままのび太―本当に簡単に、蝋燭の火が消えるように…その若い命を散らした。


7 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/06/24(日) 15:44:29.14 ID:nupErYkM0

ドラえもん「…ハハハ、ハハハハハ、フハハハハハハハハハハハハハハッ!
      最高にハイって奴だアハッハッハッハッハァッ!!
      餓鬼が、三年前まで糞尿垂らしていた糞餓鬼がこのドラの友達ィッ!?
      いきがってるんじゃねえええええぜええええゴミがあああああッ!!」
狂気はのび太の遺体を大きく外に蹴り飛ばしたッ!割れるガラスと共に内臓が散乱するッ!
ドラえもんは―確かにのび太の友であったッ!しかし、ドラえもんは、あぁドラえもんはッ!そののび太の死さえも鼻でわらったのだッ!
そこにはドラえもんでは無い…たった一つの狂気が、大きく産声を上げて生まれようとしているッ!


【運命の出会い―ジョセフ・ジョースター】

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最終更新:2007年06月26日 01:33