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シナリオ原案
原則として一つの場面について一つのセクションを割り当てている。

1. 半年ぶりに戻る故郷。主人公は恋人であるBに再会することを心待ちにしているが、電車を降り間違えたせいで終バスの無くなった時間に駅に到着してしまう。
2. 人気のない駅前にタクシーが一台きて人を降ろしていった。この駅にタクシー乗り場は無く、電話でタクシーを呼んでも1時間は待つ。主人公は渡りに船とタクシーに乗ることにする。
3. タクシーに乗ろうとした主人公を後ろから呼び止めるAの声があった。Aもまたバスが無くて困っており、自分のほうが先に駅前で待っていたことを理由にタクシーに乗ることを主張する。結局二人の行先が近いことがわかり、割り勘していくことになる。 タクシーの車内でAは自分が探し物をしているのだという(この日、Aは病院に行った帰りに動物園に行っていた)。車窓から外をみているAに「真っ暗だから何も見えないだろ」という主人公に、Aは星空を眺めていたと答える。星が好きなのかと問う主人公に「好きだったのを、今思い出した」というAに主人公は変な女だと思う。
4. 先に主人公の家に着く。タクシーから降りると妹が家の前で待っていた。わざわざ迎えに出てくるなんて珍しいこともあると思っていると、妹はタクシーの中のAに気付いて驚いた顔をする。
5. 帰宅すると妹からAについて質問され、答える。その後、到着が遅れたことについて説教される。帰宅早々に説教されてげんなりする主人公だが、帰省する前日にBと電話してデートする約束をしていたことを思い出して気を取り直す。
6. 次の日、待ち望んだBとの再会に胸を躍らせる主人公。しかし、久しぶりにBを見た主人公は一目でなぜか「あれ?」という違和感を覚える。Bは笑顔をみせるが、Bはこんな風に笑う人だっただろうか。大学での出来事を話したり、春休み中の思い出を話すが、電話の時とはBはどこか違うように見える。春休み中に「いつか行こう」と話していた新しく出来たプラネタリウムに行かないかと誘うが、Bは夕方から家の仕事を手伝わなければいけないと言って断る。(この時点ではまだ主人公のBに対する違和感は限定的)
7. 別れた後、今日のBは少し変だったなと思いながら一人でブラブラしているとAとばったり出くわす。 主人公はとっさに隠れるがAに見つけられてしまう。なぜ隠れたのかとAに怒られる主人公。何をしていたのか問われて、主人公はとっさに「プラネタリウムに行こうとしていたが、一緒に行くはずだった人の予定があわなくて時間をつぶしていた」と答える。Aは自分もプラネタリウムに行きたいけど、他の人と行く予定の場所なら我慢するので、かわりに自分の探し物につきあってくれないかという。
8. どんな探しものかと尋ねる主人公に、はっきりとAは答えず、社会調査のようなものだといってごまかし、昨夜タクシーを譲ってあげたのだから付き合えと言われる。どうせ暇だから少しくらいはいいかと思ってOKすると、街を歩き回るのに半日付き合わされるはめになった。最後にAに調査に自分が役に立ったのか聞くと、Aは大いに役に立ったと答えるが、主人公に彼女がいるのか尋ね、主人公がいると答えると、Aは昔親友の恋人と二人で遊びにいったせいで親友からひどく恨まれたことがあった気がするといって、主人公に無理やり付き合わせたことを謝る。主人公は気にする必要はないと言う。
9. 翌日、昼すぎに起きた主人公は歩きなれていないせいで筋肉痛になっていた(実際には入院生活のせいで筋力が落ちているため疲労していた)。家には誰もいないので、Bの家(カフェ)に行って昼飯を食べることにする。
10. カフェに行くと、Bに昨日途中で帰ったことを謝られる。お詫びにタダにしてもらったベトナム風カレー(Bが作った新メニュー)を食べるが、コリンダーの匂いに弱い主人公は一口食べて噴き出してしまう。しばらくして人が空いてきたのでBが反対側の席に座って話相手をする。話をしながら楽しく過ごすはずだが、Bは時々考えこむような顔をしたりして上の空のような様子をみせる。主人公はBに明日プラネタリウムに行かないかと誘う。一瞬嬉しそうな反応をするBだが、春休みからの約束だしと主人公が付け加えるとBはしばらく考えてから断る。理由を尋ねてもはっきり答えないBに主人公は不審な思いを持つ。しかし、Bに対して違和感を持つのは自分が大学に行って変わったためではないかと自問して納得しようとする。
11. 主人公は疑念を払拭するために、Bをプラネタリウムに誘う。気の進まない様子のBだが、主人公は半ば強引に連れ出す。プラネタリウムでも所在無げにしているBに違和感を持つ主人公。
12. 帰りがけにプラネタリウムの近くの喫茶店でケーキを食べると幸せそうな顔をするBに「甘いものを食べるとすぐ機嫌よくなるのは変わってないんだな」と言う。Bは「そういうことは覚えているんだ」と返すが、主人公は「Bのことなら何でも覚えてる、おかしなことを言う」と答える。それに対してBは「確かにそうだ、変なことをいってごめん。気にしないでほしい」と言う。それから主人公とBは昔の思い出話をして、主人公のBへの違和感も薄らぐ。
13. 約束だったプラネタリウムに行くことができ、Bとのおかしな空気も改善でき、やはり、いままであった違和感は自分がしばらく街を離れて大学に行っていたせいで、これからは再び以前のようにBと話すことができると思う主人公。再びBと会おうとするが連絡がつかず、暇つぶしに街をぶらつくことにする。
14. 何も考えずに電車にゆられていると終点の動物園前についてしまう。その動物園はBと何度も来ていた思い出の場所だった。自分は無意識にこんなところに来ていたのかと一人苦笑していると、同じ車内にいたAを発見する。Aに何をしているのかと主人公が尋ねると、「動物園の調査をするために来たんだと思う」とおかしなことを言われる。Bとの関係が回復して機嫌の良い主人公は手伝うことを申し出る。Aは逡巡して断るが、主人公はAが以前の親友に恨まれた件で躊躇しているのだろうと考え、強引に手伝うことにする。
15. 2人で動物園の中を回り、飼育係と妊娠中の鹿について話したり、楽しそうにしているAをみて主人公が何気なく、「本当は調査なんてどうでもいいと思ってるんじゃないか」と言うと思いのほかAは強く否定する。主人公はAに「調査」とは本当は一体何なのかを問いただし、Aは自分がこの街で過ごした1年間について記憶に隙間のある記憶喪失であること、記憶を取り戻すために街をさまよっていることを打ち明ける。
16. 主人公はAが自分と同い年であることから、BがAについて何か知っているのではないかと考え、AをBに紹介することを思いつき、そのまま二人でBの喫茶店に向かう。
17. 普段ならまだ営業時間中のはずの店は閉まっていた。主人公はAに後日Bと会わせることを約して別れようとする。そこへBが戻ってくる。Bは(主人公とAが記憶を回復したのかと思い)動揺して興奮した様子で主人公にどういうことか問いただそうとするが、主人公は何が何だかわからないまま、BにAのことを知っているなら助けてやって欲しいと話す。しかし、二人の様子をみたAはついに記憶を取り戻し、自分とBを二人で話させて欲しいと主人公に言う。(この時、Aは自分が記憶を取り戻したことをBに告げ、更にBから主人公を奪ったことと、主人公を認識障害にさせたことを謝り、自分が街を去り、大学もやめるつもりであることを話す。)
18. いったん二人と別れた主人公だが、Bの様子がやはり気になり、直接Bに尋ねてみようと思い立ち、2人で話したいことがあるからといって誘い出す。
19. Bと夜空の下で散歩をしつつ話し、Bの落ち着いた様子に主人公は少し安堵しながら、前にもこうして2人で星空をよく眺めたなと話す。Bはとっさに「そうだったっけ?」と答えたあと、しまったという顔をしながら「そうだった」と言い直す。その様子を見た主人公はこれまで違和感を持ちながらも保っていた均衡が決定的に崩れたと感じる。Bに何か隠しているのではないか尋ねるが、Bは何も答えようとしない。
20. 家に帰り、いままでの自分の違和感を考えなおす主人公。自分は本当にBと付き合っていたのだろうか?幼稚園から高校までのBとの記憶を振り返り、おかしなところはないと思う主人公。高3のときにBから告白されて付き合いだして、一緒に受験勉強をして、大学に合格してからは春休みに2人でいろいろなところへ遊びに行った記憶も確かにある。しかし、よく考えるとBは家の喫茶店を手伝っているし、ずっとそのつもりだったはずであった。記憶との食い違いに悩む主人公は、Aが星空を好きだといっていたことや、動物園やプラネタリウムに行きたがっていたことを思い出し、偶然の一致でなければAが自分と過去にかかわっていたのではないかと考え、Aに話を聞かなければならないと思う。
21. 翌日、主人公はAを探しに街へ出る。少し探した後、あっさりとAは見つかり、声をかけようとする。その時小さな子どもがボールを追いかけて道路に飛び出そうとしていった。近づいてくる車に気付いたAは子どもを抱きとめて防ぎ、優しい笑顔を見せた。それを見ていた主人公はすべてを思い出す。
22. (回想)25~42まで。普段はBと共に登校することが多い主人公だが、その日は寝坊して一人で登校していた。
23. 人気のない校門をすぎて外庭の池にさしかかったところで、構内の林(この学校は原生林をそのまま残している区画がある)から飛び出してきたタヌキが突然立ち止まるのを見かける。タヌキの視線を追うと、外来者用駐車場へ続くスロープを母親に伴われて歩くAがタヌキを見て優しい笑顔をみせるのが見えた。
24. Aは主人公がいるクラスに高校3年の春に転校生として入ってきた。編入試験で満点をとったという噂を聞いていた主人公は、クラス委員としてAと打ち解けようと思い、勉強を教えてくれないかと話しかける。しかし、Aは大げさなほど激しく拒絶する。驚くほかのクラスメイトにたしなめられてもAは意に介さない。
25. 誰に声をかけられても冷たくあしらう、表情の乏しいAはクラスで浮いた存在となる。主人公は初めに見たAの優しい笑顔を忘れられず、またAがクラスで浮かないようにAに何度も声をかけてクラスに馴染めるように配慮するが、Aはまったく相手にしない。
26. 同じクラスのBもAを心配し、「主人公は思い込みが激しかったりおせっかいなところもあるけど、困ったことがあったらいつでも助けてくれるから、何かあれば自分か主人公に相談して」と声をかける。
27. それを聞いたAは主人公が話しかけるのに応えるようになり、主人公やBには笑顔をみせるようになり、Bの発案で3人で昼食をとるようになる。しかし、Aの笑顔は初めに見せたような笑顔とはどこか違っていた。
28. しばらくして主人公は、自分がAに対して抱いているのがクラスの一員を馴染ませようとしている気持ちではなく、恋心であると気付く。
29. 主人公はAを呼び出して告白し、いつものような何か隠した笑顔ではなく、最初に学校に来たときに動物を見かけたときにみせていたような笑顔を見せてくれないかと伝える。Aは、主人公に告白されるのを待っていたと言い、「自分の笑顔が何か隠しているように見えたとしたら、それは主人公やBに対する憎悪を隠していたから。Bは誰でも信用する安心しきったような顔をしているのが憎い。そして、Bは主人公のことを困ってたらいつでも助けてくれる人だと言っていたが、そんな風に誰でも助けられると思っている主人公も憎い」と語る。そして、「主人公は誰でも助けられるというけど、あの時に自分を助けてはくれなかった」と叫ぶ。
30. Aは戸惑っている主人公に、転校前の学校で自分がどんないじめにあったのかを話す(非幕間回想)。
31. 「その時にその場にいなかった自分が助けられるわけがない」という言葉を飲み込んで茫然と立ち尽くしている主人公を見て、Aは立ち去る。
32. ショックから立ち直った主人公は、Aが言っていたのはただ「助けてほしかった」ということに他ならないことに気付き、Aは自分に対して憎悪だけを持っていたわけではなく、Aには救われたいという気持ちもあるのだと悟り、追いかける。
33. 主人公は構内の雑木林でぼーっとしているAを見つけ、過去のAも未来のAも必ず助けると告げ、Aも受け入れて付き合うことになる。
34. Bも主人公とAを祝福し、主人公はAに同じ大学に行き、共に歩んでいくことを告げる。それからは2人で図書館や喫茶店で勉強して受験までを過ごす。Aは主人公と付き合ううちに、徐々に本来の優しい性格や笑顔を取り戻していくが、その笑顔は主人公が初めに見たようなものに比べると、やはりどこか陰があった。
35. 合格が決まってからは、2人でデートに動物園へ行ったり夜遅くまで星空をながめながら歩いたり、主人公の家で過ごしたり、下宿先を決めたりして日を送る。
36. 春休みの最後、入学式の前日、主人公が待ち合わせに遅れて急いで向かっていると、先に待ち合わせ場所についていたAが、遊んでいる子どもに微笑んでいるのを見る。主人公はそれに見とれながらも、やはり初めて会った時のような笑顔は子どもであっても人には見せないんだなとさびしく思う。その時、子どもがボールを追いかけて道路へ飛び出そうとする。Aは抱き留めて止めようとするが、子どもは振り切って道路に出てしまう。Aは追いかけて道路の反対側に子どもを突き飛ばす。それを見ていた主人公はとっさに走り寄り、Aを抱いて歩道に連れ戻そうとするが、2人ごと車にはねられてしまう。
37. 主人公は意識を失う直前に隣に横たわるAに大丈夫かと声をかける。Aは「あなたは誰ですか、助けてくれたんですね、ありがとうございます」と答えて意識を失う。運転手があわてて駆け寄るのを聞きながら、主人公はこのままAが記憶を失えば過去の辛い記憶も一緒に失い、Aを救うことになるのではないかと思いながら意識を失う。(ここはモノローグとして現在の主人公の意識に語らせても良い)
38. (非主人公視点)医師が主人公の叔父と妹に、主人公の外傷はすでに快癒しているが、頭を強打したためか、病院を大学だと思い込んでいたり、医師や看護師を自分の大学の教授やTA、他の患者を学生だと認識しているような言動をしているために大きな精神科を持つ大病院に移す手続きをとるように話す。妹が一緒にいたAはどうなったのか尋ねると、医師は「その人も記憶障害になったようだが、保護者の方の意向で退院させている。実際、社会生活上困るようなものではなく、いくつか記憶を失っているだけでじきに取り戻せるだろうから問題ないと判断した」と答えた。
39-1. 下宿先にいる主人公の許に妹が来る。主人公は驚いてどうしてわざわざ下宿先まで来たのかと尋ねるが、妹はちょっと近くに来たからと答え、「それより、××(Aと言っているが主人公には聞き取れない)さんが一緒じゃなくていいの?」と言う。主人公は「誰?Bならさっきここへ遊びに来たよ。来月の連休になればすぐ会えるのに」と言って笑った。ここで主人公の現在の意識が「いや、本当はこうじゃない。実際には」といって背景が切り替わる
39-2. 病室で寝ている主人公の許に妹が見舞いに来る。妹が「Aさんが一緒じゃなくていいの?」と言う。
39-3. 翌月の連休前のある日、主人公がゼミの教授に「今度の連休、実家に帰省しようと思っているのでゼミ合宿休ませてもらっていいですか?」と言う。教授は「まだ1月しかたってないのにもうホームシックか。できたら帰省させてあげたいんだけど、初回の合宿だから無理だよ。君にとっても得るものがいいと思うから我慢してくれ」と言われる。主人公の現在の意識がここでも、「これも本当は違う」といって背景が切り替わる。
39-4. 病室で、主人公が医師に「帰省させてください」と言う。医師は「私もできたら退院させてあげたいが、君の状態は普通じゃないんだ。この分院から本院に移ればきっと君もよくなるから、我慢してくれ」と答える。
39-5. 大学の夏休み前、主人公がゼミの教授に「夏休みに帰省しようと思っているんですが、フィールドワークはいつごろまでやるんですか?」とたずねる。教授は「それは君次第だよ。まあ君の仮説の立て方とモデル構築は悪くなかったから、実地の検証作業は9月初めには終わるんじゃないかな」と答える。主人公の現在の意識がここで、「これは実際には」といって背景が切り替わる。
39-6. 病室で、主人公が医師に「そろそろ退院したいんですが、次のメンタルテストはいつやるんですか?」と尋ねる。医師は「いつ退院できるかは君次第だよ。最近のテストの結果は良好だから、9月初めには帰れるんじゃないかな」と答える。
40. 回想終わり、24のシーンに戻る。初めて会った時のものよりも更に優しいと思えるほどのAの笑顔を見て、自分がAに取り戻してほしいと願っていたものはこれだったと思う。そして、自分と会えばAは必ず自分の記憶と共に過去の辛い記憶も思い出し、あの笑顔を失わせてしまうから、自分はAと会ってはいけないと考えてその場から去る。また、Bに謝罪しなければならないと考え、会いに行くことにする。
41. Bに謝罪する主人公だが、本心を隠したBに「自分は主人公が事故でおかしくなっちゃったから元に戻るまで助けてあげようと思って付き合っているふりをしていただけ。昔告白したけど今は何とも思っていない」といわる。さらに、Aがすでに記憶を取り戻していること、Aが街から離れようとしていることを告げる。
42. ようやく主人公はAを見つけるが、Aは主人公から多くのものを奪ってしまったこと、自分といると不幸させてしまうことから拒絶しようとする。主人公はAからはすでに一番大切なものを得ていること、そして今度こそ約束を果たさせて欲しいことを告げて抱きしめてフィナーレ。