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「結局テメェも、自分の命が大事なだけだろうがよォ!」

 ショットガンのトリガーを引いた。「ダァン!」と強烈な音が鳴り響く。しかし散弾はプライマル・アーマーの前に防御された。

『私は……まだ死ねんのだ、ベルリオーズを越えるまで!』

 ベルリオーズ。国家解体戦争からリンクス戦争を生きた伝説だ。

「アンタがNo.1を? ハッ、やめとけよ。ネクストの時代を終わらせたのは、アンタら、特にオーメルだろォが!」

 オーメルは企業の中で、最も発言力が高かった企業だ。そして、カラード機構は、オーメルの意思を反映しているともいえた。

『私はレイレナードの人間だ!コジマ凍結令が出なければ、再びオーメルの尖兵として戦う理由も、ネクストに乗る理由もなかった!』

 接敵。高速で降下したアリシアが、左手のショットガンを、ライフルの銃剣で叩き飛ばした。

 そして、アリシアの周囲が、薄緑色の塊で収束されていく。


 アサルト・アーマーだった。


 咄嗟に、脱出用のレバーを引いていた。

 コア後部のOBユニットが根こそぎパージされ、むき出しになったコクピットブロックが、コア内部の爆砕ボルトによって後方に投げ出される。同時にアサルト・アーマーが炸裂し、更に吹き飛ばされた。不時着の衝撃で、意識を失った。



 ガシャッ、とコクピットハッチが開かれる。砂上の強烈な光に目を覚ますと、影で真黒になった男が、こちらに銃を向けていた。

「ヘッ、やるならやれよ。レイレナードの亡霊野郎」

 自棄になっていた。もうお終いだ。GA、アスピナ、インテリオルを壊滅させた後だったせいか、何の悔いもなかった。

「私と、来ないか」

「あ?」

「チームを組むのさ。尤も、我々の所に来い、という意味だが」

「むざむざ銃を向けて言うことかよ」

「私はネクストを降りるよ。いや、半年前ぐらいには、もう降りていたが。…AMS適正も優れていなかったし、企業はもう終わりだろう。どうだ、一緒に傭兵でもしようじゃないか?」

「てめぇ、頭おかしいんじゃねぇのか。さっさと殺れよ」

「死にたいのか?」

「いいや?俺だって死にたくはねぇ。もしまだ生きていけると言うなら、改めて殺しにいそしむさ」

「私は、その力が欲しい。書類上のリーダーは私、実働的なリーダーはお前だ。実はもう一人居るが…それは、またあとでいいだろう」

「何、もう入隊したような感じに持っていってんだよ。……フン、だがそれが、生きるための条件か。…面白ェじゃねぇか」

「…≪ドルグ部隊≫へようこそ。歓迎しよう」

 こうして俺は、まんまとレイルの下に引きずり込まれた。