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コジマ粒子の発見。

 まだ、≪レイヴン≫と呼ばれた存在が、陸戦最強とも言える汎用兵器、≪アーマード・コア≫を駆り、傭兵として国家の傘下で戦場を行きぬいていた頃。

地下深くまでの発掘技術の向上に伴い、極端に重い重金属元素が検出された。それがコジマ粒子である。

 コジマ博士によって発見されたその粒子は、まだ国家の傘下にあった≪企業≫によって研究が進められた。

 そこから、6年。


 国家は、“足元を掬われる”。


 当時、≪レイヴン≫の駆るACのパーツや兵装を開発していた企業は、国家とは半分独立した存在であり、企業にとっては、いつでも提携を解除することが可能であったほどだ。

 だが、それでは国家全体を敵に回すことになる。当時の企業では、国家と対等に戦える程度の戦力しかなく、確信的な戦力は無かった。


 そこで現れたのが、既に高い権力を保持していた六つの巨大企業グループが開発した、≪ARMORED CORE NEXT≫──通称「ネクスト」と呼称される、新兵器である。

 たった26機のネクスト戦力によって、国家は崩壊される。

 俗に言う、「国家解体戦争」である。

 投入されたネクストは、一個人で莫大な戦果を得ることが可能な戦略兵器であり、たった一週間で、国家は完全崩壊。

 戦争終結後、企業により、秩序維持のための新しいシステムが構築された。人々は、コロニーと呼ばれる群居地に属し、労働の対価として糧食を保証される一方で、市場経済とは完全に切り離され、賢明な経済主体たる企業は、自分たちだけの市場を持ち、そうした人々を統治した。

 「パックス・エコノミカ──経済による平和(Pax Economica)──」による統治。「限りある資源の、節度ある再分配」を最適に実現すると謳われた新システムは、ある意味で社会主義的、さらに言えば奴隷制度的ですらあった。

 企業統治から2年。「国家解体戦争」において重症を負った伝説的な≪レイヴン≫が、更なる火種を広げる。



 「リンクス戦争」と呼ばれる、ネクスト同士の戦争は、二つの企業の崩壊と同時に、実質的に終戦した。「アナトリアの傭兵」と呼ばれ、恐怖の対象となった破壊の化身は、アナトリアを去り、放浪の果てにラインアークへと腰を置く。

 更にそこから3年の月日が経つ。ORCA旅団の決起と、企業が企業間への牽制の為に衛星軌道上へ放った無人兵器「アサルト・セル」の排除の為のエーレンベルクをかけた戦いが始まる。後に「人類種の天敵」と呼ばれ、アナトリアの傭兵と並んで恐れられた一人の男によって、クレイドル体制の撤廃、アサルト・セルの破壊が行われる。人類は、“宇宙”というフロンティアを得たように見えた──が。


 しかし、最早権力の衰退を始めた企業の宇宙開発政策は、失敗に終わる。

 方向性を変えた企業連は、実験段階にあったコジマ粒子の除去作業を本格的にシフトする。同時に、コジマ・ジェネレータの停止、アーマード・コア・ネクストの排除が行われる。コジマプラントによって得られていた莫大なエネルギーは失われ、特に電気の枯渇が深刻化を始めた。

 電気生産の為に、今度は大量の物質資源が浪費させられることになった。後に≪大衰退≫と呼ばれる、どん底での作業は3年に渡り、コジマ粒子の発見から15年。一部地域で完全なコジマ粒子の除去が成功。深刻化されたコジマ粒子による荒廃した場所と比べ、≪生存可能地域≫として、地上に生きる人類が移動を開始する。しかしその狭い範囲での生活は、常に居住者同士の衝突が絶えないなど、戦闘の火種となっていた。

 一年後、資源の枯渇化に伴い、「アーマード・コア」は姿を消す。世界中に散在する、ネクスト時代には「ノーマルAC」とも呼ばれいていた通常のACが廃止。これがトリガーとなり、本格的な≪大衰退≫が始まった。

 アーマードコアの廃止から数カ月後に、発掘品をパーツとして兵器を組み立てる、新型のACが登場し、急速に普及する。

 「ミグラント」と呼ばれる、生存可能地域を行き来する運び屋たちの中から、新興「企業」が誕生する。自らの戦闘能力を商品とし、「代表」と契約を結び、名もなき≪シティ≫に部隊を駐留させていた。

 更に一年後、「代表」の支配を打破すべく、地下で生活していた代表の腹心が決起。「レジスタンス」によって大反攻作戦が開始されるが、失敗に終わる。


 レジスタンス決起から、更に一年が経過。世界は破壊しつくされ、残された僅かな土地に、人々はしがみつくように生きていた。それでもなお、戦いは続いていた。..