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施設の至るところで銃弾が飛び交い、爆発音が響いていた。

そんな混乱する研究所内を、中級悪魔の3人は悠々と進んで行く。

陽動部隊によって守備隊を別のブロックにおびき出したことで、アビアティックの目的の場所までのルートがすっかり手薄になっているのだ。

そんな中ラウドロックから通信が入った。


「あ、アビアティック様!急いでください!」

「んあ。ラウドロックかよ。何だ?」

「基地の外への救援要請はこちらでジャミングをかけて妨害していたのですが、たった今連絡員を乗せたホバーモビルが発進したようです!増援が来るのも時間の問題です!」

「あー、大丈夫大丈夫。もう着いたから」


アビアティック一行は36と書かれた扉の前に立っていた。

グレイヴが扉に手を当てて調べる。


「見たところ電子ロック・・・でしょうか?」

「ふむ。ならば親方様、ここは拙者の剣で・・・」

「やめとけ、セキュリティに感づかれちまうだろ?あんまし面倒な事は起こしたかねぇんだ」


アビアティックはスタイヤーを制止すると、ラウドロックに向けて無線を飛ばした。


「おーいこら、ラウドロックちゃんよ。36番研究室だ。セキュリティのハッキングを頼むぜ」

「は、はい・・・!直ちに!」


通信の向こうではラウドロックが巨大な管制ユニットに自らを接続して、部隊の通信、ジャミング、ハッキングを一手に引き受けていた。


「ハッキング完了まで、残り5秒!4…3…2…1、開きます!」


電子音が響き、鉄の扉が開き始めた。

その途端、扉の中から無数の弾丸が通路に放たれる。

室内に兵士が待ち伏せていたのだ。


「射撃を途絶えさせるな!なんとしてもこの部屋への侵入を阻め!」


隊長らしきビクトリーキャノンとその部下のビクトリータイプが6人。


「ぐっ・・・!親方様・・・!」

「焦るなよ?俺様が撃ちこむ。それからだ」

「・・・了解、いたしました!」


アビアティックは持っていたミサイルランチャーを放った

放たれたミサイルは部屋の中へと一直線に飛ぶが、マシンガンの銃弾が命中し爆ぜた。

爆風が部屋の中から噴き出す。


「行くぜ、てめーら」

「ハッ!」

「・・・!ガフッ!」


ビクトリー1は爆発の煙の中から飛び出したグレイヴの槍に貫かれる。

スタイヤーが続けざまに2人のビクトリーを斬り捨てる。


「撃て!撃て!」

「うわぁぁぁああ!」


はっとしたビクトリー達は体制を立て直しマシンガンを乱射するが、3人ともボッという音とともに吹き飛んだ。

アビアティックがミサイルを放ったのだ。


「お、お前達!・・・ぐっ!」


最後に1人残ったのは隊長のビクトリーキャノン。

お互いに銃を向け合って対峙するビクトリーキャノンとアビアティック。

アビアティックはレーザーの銃口を彼に向けたまま話しかける。


「なぁ、ひとつ頼みごとがあるんだけどさぁ・・・?」

「・・・頼みごとだと?」

「あぁ、その後ろのソレさ」


彼はビクトリーキャノンの後ろの、青い透明なケースを顎でしゃくった。


「アブストラクト・・・!やはりコレが狙いか!」

「そそ、そういうこと。でさ、生かしといてやるからさ」


ニヤリと笑ってアビアティックは言葉を続けた。


「ソレを俺様に譲ってくれないかなぁ?」

「・・・ふざけるな!」


ビクトリーキャノンは瞬時にキャノンを展開した・・・が。


「ぐ・・・ぁ・・・」


腹部をレーザーで撃ち抜かれ、ドサリと倒れこむビクトリーキャノン。

アビアティックは背中から黒い部隊旗を引き抜くと、研究室の床にザクリと突き立てた。


「正義のためなら命も惜しくはないってねぇ?良いんじゃねぇの。急所は外しといてやったからさぁ?」


アビアティックはケースに近寄ると、ラウドロックに指示を送りロックを解除させる。

ケースの中の『ソレ』を取りだしたアビアティック。


「これか。新しく開発されてたっていう戦闘補助機器とかなんとか・・・」


1対の小さな羽根にも見えるそれを彼は肩に取り付けた。

そしてグレイヴとスタイヤーの方を向いて言う。


「どうよ?俺様にピッタリの装備だろ?」

「・・・普通、ですかね」

「特にどちらでも無いでございます」

「まじかよ。ちょっとショックだぞオイ。・・・まぁ良いや、長居は無用。アブストラクトも調整しないと使えないし、引き上げるぞ。」