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「ゼプトロヌス過去編02」(2012/03/10 (土) 14:37:08) の最新版変更点
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「結局テメェも、自分の命が大事なだけだろうがよォ!」
ショットガンのトリガーを引いた。「ダァン!」と強烈な音が鳴り響く。しかし散弾はプライマル・アーマーの前に防御された。
『私は……まだ死ねんのだ、ベルリオーズを越えるまで!』
ベルリオーズ。国家解体戦争からリンクス戦争を生きた伝説だ。
「アンタがNo.1を? ハッ、やめとけよ。ネクストの時代を終わらせたのは、アンタら、特にオーメルだろォが!」
オーメルは企業の中で、最も発言力が高かった企業だ。そして、カラード機構は、オーメルの意思を反映しているともいえた。
『私はレイレナードの人間だ!コジマ凍結令が出なければ、再びオーメルの尖兵として戦う理由も、ネクストに乗る理由もなかった!』
接敵。高速で降下したアリシアが、左手のショットガンを、ライフルの銃剣で叩き飛ばした。
そして、アリシアの周囲が、薄緑色の塊で収束されていく。
アサルト・アーマーだった。
咄嗟に、脱出用のレバーを引いていた。
コア後部のOBユニットが根こそぎパージされ、むき出しになったコクピットブロックが、コア内部の爆砕ボルトによって後方に投げ出される。同時にアサルト・アーマーが炸裂し、更に吹き飛ばされた。不時着の衝撃で、意識を失った。
ガシャッ、とコクピットハッチが開かれる。砂上の強烈な光に目を覚ますと、影で真黒になった男が、こちらに銃を向けていた。
「ヘッ、やるならやれよ。レイレナードの亡霊野郎」
自棄になっていた。もうお終いだ。GA、アスピナ、インテリオルを壊滅させた後だったせいか、何の悔いもなかった。
「私と、来ないか」
「あ?」
「チームを組むのさ。尤も、我々の所に来い、という意味だが」
「むざむざ銃を向けて言うことかよ」
「私はネクストを降りるよ。いや、半年前ぐらいには、もう降りていたが。…AMS適正も優れていなかったし、企業はもう終わりだろう。どうだ、一緒に傭兵でもしようじゃないか?」
「てめぇ、頭おかしいんじゃねぇのか。さっさと殺れよ」
「死にたいのか?」
「いいや?俺だって死にたくはねぇ。もしまだ生きていけると言うなら、改めて殺しにいそしむさ」
「私は、その力が欲しい。書類上のリーダーは私、実働的なリーダーはお前だ。実はもう一人居るが…それは、またあとでいいだろう」
「何、もう入隊したような感じに持っていってんだよ。……フン、だがそれが、生きるための条件か。…面白ェじゃねぇか」
「…≪ドルグ部隊≫へようこそ。歓迎しよう」
こうして俺は、まんまとレイルの下に引きずり込まれた。