注意するポイント
優先順位
最優先はリアスプロケ交換(磁気センサー型車両の場合は併せて磁石弄り)
それで物足りない場合のみ
→SPS→アシストギアと進む
- 手を付ける際は、まずリアスプロケの交換からにする事。稀にいきなりアシストギアだけ変更したり、SPSずらしだけ行う人が居る。
- リアスプロケを変えずギア比がそのままだと、ペダルを漕ぐ忙しさは変わらないので、効果を実感し難い。リアスプロケ交換を先に行う方が変更の効果を感じ易い。
- SPEC搭載車は、アシストギア変更よりデメリット面が少ないSPS弄りを優先。リアスプロケ交換で物足りない場合のみ、→SPS→アシストギアと次の段階へ。
バランス重視
無理のないセッティング
リアスプロケを標準21T→16T~18T
アシストギアは標準9T→11T~12T
- 「リアスプロケを16T~18T程度、アシストギアは11T~12T程度に変更」位が無難。稀にいきなり「リアスプロケ16T+アシストギア14T化」等を行う人が居るが、それは高速向けすぎて一部の人向け。
- 特にリアスプロケ14T化や13T化は取り付け時に削り加工なりチェーン干渉対策の部品交換や削り加工なり何らかの対策が必要で、16Tと違いそのまますぐ付くと言う訳にはいかない。部品の磨耗や耐久性等にデリケートな面が増える。
- アシストギアも14T化など極端な大型化は体感トルクの減少を招き平地特化の応用の利かない機体になる。
- 例えばブレイスリアストなら16T化+SPS2速ずらし程度がバランス重視型か。
航続距離との関係
パワーと航続距離はトレードオフの関係
- 電池の消耗は激増するので注意。8Aでも20~30km程度しか走れなくなる事も。まずノーマルで様子を見て、航続距離減少分も考えて計画的に変更すること。
- リアスプロケ16T交換だけなら、それほど航続距離は低下しない。おもに「アシストギア変更」「SPS変更」を行うと、電力消費は激増する傾向になる。
- まずリアスプロケ変更だけで様子を見、そこから先(燃費悪化するけどアシストギア変更等で人力の負担を減らす)が必要かどうか判断する事。
ブレーキ強化
パワーを上げたらブレーキ強化は必須
- セッティングの基本だが、ブレーキ能力>パワーになる様に調整する事。十分制動力を確保できてる範囲内でのみ、パワーを優先する事を忘れない。
- 制動距離は速度の2乗に比例。仮に10km/h時の停止距離が2mなら、20km/h時8m、30km/h時18m、40km/h時32m、位のつもりで。速度にブレーキ性能が付いていかないと危険(特に雨の日に制動力不足が発生しやすくなる)。ブレーキシュー強化は必須。(停止距離=空走距離+制動距離)
スピード限界値
モーター出力と限界速度の関係
国産無改良250W電アシ車…時速25km/h程
国産改良済250W電アシ車…時速35km/h程
海外製500~800wモーター…時速35~45km/h程
海外製900~1200wモーター…時速45~55km/h程
- スピードアップ可能な速度域は最終的にはモーターの性能で決まる。250Wモーター・24Vではどう弄っても35km/h辺りがアシストを感じられる限界。それ以上は結局人間の脚力に頼る事になりラクラクとはいかない。
最高速度とトルクに影響する要素
電池電圧→最高速度に影響
電池容量→トルクに影響
40km/h以上での巡航には500W級モーターが必要
- ここまで求めるなら「電動アシスト自転車」の改良ではなく、海外製のモーターキットを輸入して「自作フル電動自転車」を製作する事になる。これに関しては下記を参照。
現実的な目標プランを
- 電動アシスト自転車には35km/hを限界目標と定めた上で、如何に30km/hを楽に維持できるか、日常的に常用するスピード域の快適さを考える事が有益。
- 250Wモーターの物理的限界がある以上、電動アシスト自転車に分不相応なスピードを求めても無い袖は振れない。
ノーマルパーツの保管
- 改良した公道不可自転車をそのままヤフオク等で売る事は基本的にNG。手放す時の事も考えておき、いつでもノーマルに戻せる様にしておくと良い。
最終更新:2012年08月26日 07:19