1の作品-5


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  • 763 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/01(日) 14:04:43.73 ID:+Mc6axvL0

死神「雪景色は、本当にいいわね」
幽霊「情趣ただよってますからねー。むんむんと、びんびんと、むらむらと」
死神「あなたが言葉を発すると、白銀の世界がどこか汚れて見えるから不思議ね」
幽霊「そ、そうですか。照れますねえ・・・・・・」
死神「もしもあなたに肉の身があるのならば、私は、刹那の間を置かずに、
あなたを脳外科医のところにぶち込んでいるわね」

幽霊「いやあ、しかし、あれだけどぎつい色である家屋の屋根が、白に染まるさまは壮観ですらあり」
死神「確かに、ね。全てが無へと帰すような雰囲気すら漂ってくるわ」
幽霊「静謐の中にある、一種の破滅的な美、ですか。うーん、いいですねぇ」
死神「雪をそう見られるあなたの頭は、ある意味で色々と駄目だと思うわ」

幽霊「しっかし、冷たそうですねえ。しもやけ出来ちゃいそうです」
死神「そうね。あの中に顔面突っ込んだら、もうまっかっかね」
幽霊「雪があるだけで、寒さに拍車がかかりますからね。視覚的な意味でも」
死神「気分的に、か」


幽霊「はい。うーん、ゲレンデファックやる人って、寒くないんでしょうか?」
死神「何故にそういう話にもっていけるのかしら? ドタマの中が雪で出来ているんじゃないの?」



  • 768 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/01(日) 14:24:11.63 ID:+Mc6axvL0
769 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/01(日) 14:25:28.44 ID:+Mc6axvL0

死神「で、先輩。どうして抱きついているんですか」
先輩「いや、なの……?」
死神「涙目と上目づかいで攻めないでください。ぶっちゃけ、可愛すぎですから」
先輩「だ、だめ……褒められると、だめ……」
死神「うわ、顔赤いな……。ううん、ちょっと理性が崩壊気味」

先輩「人殺し、って、言われた……」
死神「ああ、私たち、よく言われますよね」
先輩「とみに、思ったの……。私たちのしていることは、結局、何なんだろう、と……」
死神「先輩……」

先輩「死を希求したわけじゃない。人に死んでもらいたかったわけじゃない。それでも、この身は……死をつかさどる神だから」
死神「つらいんですか?」
先輩「ううん……。私がやらなきゃ、誰かがやることになるから。私が、やらなきゃ……」

死神「せ、先輩!?(手の甲に、接吻されたああぁぁぁぁ!?)」
先輩「……おまじない。『愛しき我が友人よ、どうか安寧の時を得よ』というメタファー」
死神「あなたはどこの国の人ですか……」
先輩「さあ? 今、作ったばかりのものだから……」
死神「やっぱりそれかよおおおおおお! つか、接吻して格好つけたかっただけだろおおおお!?」
先輩「……さ、私にも、して?」
死神「そういう誤解発言はやめてくださいっていうか顔を近付けないでくださちょっとやめ何をすアッー!」



幽霊「くんかくんか。……なんか死神さん、先輩さんの匂いがします」
死神「あ、それは、先輩に接吻され……って、ちょっと待った!」
幽霊「あははー、あれですかー? あてつけですかー? くびり殺しますよー?」
死神「ちょ、おっそろしい文句はやめて! 手の甲にされただけだから!」

幽霊「鈍感な人は、罪ですよねええぇぇぇぇぇぇ!?」
死神「ひぎいいいぃぃぃぃぃ!? そこ、裂けりゅうううぅぅぅっ!?」
幽霊「くちびる引っぱっているだけなのに、誤解発言やめてくださいー!」
死神「た、立場がいつもとぎゃきゅうううぅぅぅっ!?」



先輩「……いいな、仲、良さそうで」



  • 774 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/01(日) 14:43:17.92 ID:+Mc6axvL0

幽霊「パンがなけりゃあ、菓子を食えばいいのよー」
死神「本人は軽い気持ちで言ったかもしれないけれど、市民の人にとっては、どんな罵倒よりも効く言ね」
幽霊「世間を知らないだけで、民衆の怒りを買ったり。やはり、相手の気持ちとかを考えないといけませんよね」
死神「そうね。でも、恵まれているからこそ考えられない、というのもあるのよ」

幽霊「そういえば。ルイ十六世って、ギロチンという名のクビキリブレードによって、その命を散らされましたが」
死神「ええ。……あんな道具、普通の人間は考えつかないと思うのだけれど」
幽霊「あれ、意外と僅差だったんですよね。賛成票と反対票」
死神「そうなの?」
幽霊「はい。いやー、イメージからしてなんとなく、圧倒的多数で賛成の方が勝っていたと思ってました」

死神「多数決で、首を切られるか否か、というのは、今考えるとなんか怖いわね」
幽霊「まあ、世の中って、基本的に多数決こそが正義ですから」
死神「仕方ないわね」



幽霊「本人が駄目なら、ダッチワイフを使えばいいじゃない」
死神「私の方を見ながら、そういう言葉を放つのやめてくれる? 非常に不愉快なんだけれど」



  • 814 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/01(日) 16:21:29.55 ID:+Mc6axvL0

幽霊「俺、この戦争が終わったら、結婚するんだ」
死神「ここは俺に任せて早く行け! なぁに、すぐに追いつくさ」
幽霊「こんな殺人鬼がいるかもしれない中で、一緒にいられるか! 俺は部屋に戻る!」
死神「とまあ、このように、死亡フラグって分かりやすいもの」

幽霊「やっぱりエンターテインメントは、ある程度王道を踏襲していませんと」
死神「ハリウッド映画は、適度に戦闘、適度にベッドシーン、適度に視聴者が好むものを入れているものね」
幽霊「けれど、一部の芸術家さんたちは、そんなものは作品ではない、金をもうけるだけのもので、芸術ではないと」
死神「まあ、一理あるんだけれど。お金がなければ、絵の具を買ったり参考書を買ったり出来ないからねぇ……」
幽霊「プライドもほどほどに、仕事は仕事、金は金、ですね」
死神「そうね」


幽霊「まあ、プライドだけ優先させて、食べられなくてのたれ死んでは世話ないんですがねー。
   医者も、食ってく手段としてやりたい、という人が増加しましたし。
   でも、金あればどうにかなりますよね。プライド捨ててでも欲しくなるのが大抵。
   ま、金ありゃ風俗店にも行けますし、財布みたされりゃ下半身も、ですねー」

死神「どうして、綺麗にまとまらないのかしら、いつもいつも……」



  • 820 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/01(日) 16:41:48.05 ID:+Mc6axvL0

幽霊「いつも、思ったのですが」
死神「?」
幽霊「どうして、萌え系のアニメキャラは、巫女服で戦えるんですか?」
死神「また叩かれそうなネタを……」

幽霊「いや、だって、あんな儀礼用の服で殺し合いとか無理じゃないですか! メイド服とかも無理でしょう?」
死神「お前……消されるぞ」
幽霊「いや、それを言ったら、刀とか使う時点で変ですけれど! あれ、もろいから、敵の武器を受けるのには向いていないし」
死神「あのね」
幽霊「それ以前に、女性の細腕で扱える武器は限られるし、ナイフは武器としてあまり役に立たないし!」
死神「落ち着きなさいってば」

幽霊「いやぁ、すみません。厨系統は、もう突っ込みどころが多くて多くて」
死神「その言葉、町中で言ったのなら、極刑ものよ」
幽霊「あはは、そうですねー」
死神「全く……」


幽霊「でも、死神さんに叩かれるのなら……いいですよ?」
死神「寝言は寝てから言いなさい。それでも語るのならば、一撃で頭蓋を両断してあげる。あと天丼やめなさい」



  • 829 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/01(日) 16:56:21.50 ID:+Mc6axvL0

幽霊「人身事故って、困りますよね」
死神「肉片回収が、大変だから?」
幽霊「それもあるのですが。ダイヤが乱れたりすると、多くの人が迷惑します」
死神「確かに、そうね。死ぬのならば、別のところで死んでほしいわね」

幽霊「大体、死ぬのなら、人に迷惑かけないところで死んでほしいんですよ。
   人が死ぬのは勝手ですけれども、人に迷惑かけながら死ぬって、それなんて厨房ですか?
   死ぬのなら、用意をしてから死んでほしいです。オムツしたのちに首吊りするとか。
   後先考えない大人なんて、体はでかくて頭はからっぽの、駄目駄目ジャイアンですよ」

死神「久しぶりに出たわね、あなたの毒舌・・・・・・」
幽霊「むぅ、雷電、知っているのか?」
死神「ああ、あれは・・・・・・って、いちいちネタを使用しないでよ!」
幽霊「あ、そうか」
死神「?」

幽霊「私・・・・・・どんな時でものってくれる死神さんが好きだから、一緒にいるんだ」
死神「(う、うろたえるんじゃない! 死神少女はうろたえないッ!)」

幽霊「照れてますね? そうなんですね?」
死神「なに勘違いしているんだ・・・・・・」
幽霊「これであなたのツンポイントはゼロ、ゆえにデレデレ! ヒョーッヒョッヒョッヒョッ! 私の勝ちだー!」
死神「もしもし、あ、先輩? 仕事以外で鎌を使ってもいいですか?」



  • 834 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/01(日) 17:08:16.05 ID:+Mc6axvL0
835 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/01(日) 17:09:50.46 ID:+Mc6axvL0

幽霊「死神さん、死神さん。何か食べたいですよう」
死神「いきなり、何を・・・・・・」
幽霊「もーう限界です! 屋台とか、飲食店とか、現世で見れば見るほどに、私は何か食べたくて仕方なくなりますっ」
死神「賽の河原に行けば、売店があるけれど・・・・・・」
幽霊「あの、本当に冥界へと続く路なんですか? そこは。駅のホームみたいじゃないですか」
死神「否定はしないわ・・・・・・」


幽霊「と、いうわけで、賽の河原ですっ」
死神「あれだけ嫌がっていたのに・・・・・・」
幽霊「食事のためならば、女性は修羅にもなるのです」

「ほら、ほら、ほぅら? まだまだ宴は始まったばかりよお・・・・・・?」
「ふへほっへ、じーさん、アンタ、なかなか良い肉茎じゃのう・・・・・・!」
「おにーちゃん、トランプやろ、トランプ!」

幽霊「・・・・・・見てません! あんなサバトなんて、私はこの視界に入れておりません!」
死神「恐怖を直視すること、やめたのね。それはいわゆる現実逃避」
幽霊「だ、だって仕方ないじゃないですか」
死神「まあ、そうね。・・・・・・ほら、そこが売店よ」
幽霊「あれま、普通の日本風屋敷」


死神「そこで、大抵の食物は売っているから。・・・・・・はい、お金」
幽霊「あ、ありがとうございます。って、寛永通宝ぉぉぉぉぉっ!?」
死神「永楽通宝でも、替えはきくけれどね。まあ、それくらいなら、大抵のものは」
幽霊「いつの時代の人なんですか、あなたたちは・・・・・・」
死神「ちなみに、富本銭が最も高価よ」
幽霊「歴史くつがえした銭、最強っ!?」

死神「まあ、好きなもの買っていきなさい。良かったらアドバイスしましょうか?」
幽霊「お、お願いしますっ」



幽霊「・・・・・・あの、この『焦熱地獄饅頭』というのは」
死神「死ぬほどに辛いわ。『インフェルノ饅頭』や『ジャハンナム饅頭』よりマシだけれど。ちなみに、味はピザまん」
幽霊「もう、宗教と世界観がごちゃごちゃで、わけわかりまへんがな・・・・・・」
死神「じゃあ、このオム焼きそばパンとかは・・・・・・」
幽霊「最初から普通の食べ物、そうやって紹介してくださいよおおおおお!」


死神「いや、あのね? 最近、あなたが惑う姿を見ると、なんか楽しくなっちゃって」
幽霊「隠れSの本性、出てきましたねぇぇぇぇ!?」



  • 842 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/01(日) 17:33:13.08 ID:+Mc6axvL0
843 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/01(日) 17:34:54.48 ID:+Mc6axvL0

死神「あ、先輩。お仕事ですか?」
先輩「……うん。あの、夫婦」
死神「?」
先輩「夫の、方。浮気、してた……。破局と同時に、殺人が、起きそう……」

死神「だから、尾行ですか」
先輩「うん。……私の占いは、当たる……!」
死神「仮面ライダーライア乙。ハイドベノン、やめてくださいよ。それに占いじゃなくて予測です」
先輩「モンスターを……封印っ……」
死神「それに、今時、龍騎ッスかwwwww 古いッスね、サーセンwwwwwww」

先輩「……な ぶ る ぞ ?」
死神「ごめんなさいごめんなさい。もう、黙りますから!」


~二時間後~

先輩「じゃっく、ぽっと……」
死神「よ、よもや、本当に殺人が起こるとは」
先輩「夫、刺された……。今、未練たらたらの魂が出現……」
死神「先輩、もしかして」


先輩「……うん。やるね、アレ……」



「あのアマ、ぶっ殺してや……!?」
「お願い、です……。やめて、ください……」
「な、なんだよおまえ」
「嫌です、もう、人が苦しむのは、嫌なんです……」
「……」
「お願い、です。お願い、おねがい……」



死神「出ましたね、先輩の『媚び術』。上目づかいと涙目と、やたら保護欲そそる言葉で相手を納得させるという……!」
先輩「……少し、恥ずかしい、けれど」
死神「まあ、手っ取り早いですよね。あの魂、すぐに逝っちゃいました」
先輩「うん……。本当は、あんな人間に媚びるなんて、吐き気がするけれど……」
死神「(先輩、本当、ああいう真似するのは嫌なのね)」



先輩「……日本人って、ロリコン率が高いから。……うん、下半身で生きている人には、最適な、手段……」
死神「最後の最後であなたもバッシングされそうなネタを吐きますか……」



  • 855 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/01(日) 18:01:01.02 ID:+Mc6axvL0

幽霊「レオナルド・ダヴィンチについて、どう思いますか?」
死神「ん? そうね、こと芸術方面においては、貪欲なまでの精神を発揮したわね」
幽霊「この前、ひとりでダヴィンチ展に行ったのですが」
死神「どうだったの?」

幽霊「あれ、基地外ですね。流水のスケッチ、馬の骨格と筋肉の付き具合。とかく、スケッチの量が膨大ですよ」
死神「色々なところに、手を出したのね」
幽霊「なんかダヴィンチって、飽きぽかったらしいですから。作品もそんなに大きなのありませんし。
   飽きっぽい天才は、色々な面に手を伸ばして・・・・・・ここに、その狂気と努力が結実したんです」
死神「天才の考えなんて、とかく分からないものよね」

幽霊「絵を描くって、一種の狂気ですからねえ。ダヴィンチは天才だけど、頭ヘンだと思います」
死神「まさに、天才と狂人は紙一重、ね」
幽霊「まあ、たまのスケッチくらいならば、狂気なんか介入しないでしょうが」
死神「そうね。何事もほどほどがいいかもしれないわね」



幽霊「私としては、死神さんの痴態をスケッチしたいと。それこそが絵画の正しい使用方h」
死神「あやまれ! 世の芸術家たちにあやまれ!」



  • 862 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/01(日) 18:24:22.84 ID:+Mc6axvL0

死神「妖怪とか、あるけれど」
幽霊「それって、大抵が人間さんの思い込みなんですよね」
死神「あら、知っているの?」
幽霊「シミュラクラ効果。視認した物体を、己の記憶に近しきものを媒体として、再構成をば・・・・・・」
死神「こらこら、そんな難しいことを言わなくても『身近なものを妖怪と見間違える』でいいでしょう?」

幽霊「うぅ。ま、まあ、それはともかくとしてっ。人間は、都合のいいものに物事をとらえすぎです」
死神「夜間に見た、白き絹布が、よもやあの晩に恐れた長襦袢の女妖怪とは・・・・・・」
幽霊「あー、ありますよね。気づけば、ただのタオルだった、というの」
死神「幽霊のあなたが言うと、違和感に満ち満ちているけれど」



幽霊「でも、女妖怪は、犯られるかもしれないのに人をおどかすのですから、その覚悟たるや」
死神「みずきしげるさん、この女を、どうかどうか、井戸の底まで沈めてください」



  • 882 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/01(日) 19:12:23.85 ID:+Mc6axvL0

幽霊「いつもいつも思うのですが」
死神「うん」
幽霊「最近の曲に、『桜』という単語、ありまくりですよね。あれ、駄目駄目ですよね」
死神「どうして?」

幽霊「確かに、桜は、日本の誇る美ですけれども。それだけで情趣を語るなんて、日本人の感性のなさが顕著に表れる結果となりますよ?」
死神「まあ、確かに、ね。桜と美しさって、イコールで結びつかないわね」
幽霊「私としては、ツツジとかの方が好きなのですが。桜を賛美しないと、またバッシングのネタに」
幽霊「出る杭は打ちまくり、が日本の風習だから」

幽霊「一般概念ばかりに固執して、美のなんたるかを考えない、知識足らずの愚民めが。ケッ」
死神「どうしてか、似たような言葉を、どこかで聞いたような……」
幽霊「芸術って、サブカルチャーですけれど。それでも、虚構の威勢、つまりは虚勢を張っている輩は、去勢したくなりますよね?」
死神「(うなずけないっ! 死神の私でも、容易に肯定しかねる内容っ!)」



幽霊「(そうそう、死神さん、普段は凛としているのに、こうやって惑うと子供みたいで。それがいいんですよね)」
死神「ええと、ええと……」