市民のための自由なラジオLIGHT UP!第40回、 今週はジャーナリストで新聞うずみ火代表の矢野宏さんの司会で大阪から放送されました。

市民のための自由なラジオLIGHT UP!第40回、 今週はジャーナリストで新聞うずみ火代表の矢野宏さんの司会で大阪から放送されました。矢野宏の寄り添い通信です。なお、今週はLIGHT UP!ジャーナルはお休み、1時間瀧本さんの魂のお話の連続です。

 安倍総理の真珠湾訪問、あの真珠湾攻撃から75年、驚くべき数字、20%、2013年に太平洋戦争の始まった12月8日を5人に一人しか知らない!歴史の一コマになった真珠湾攻撃、今週のゲストは、元日本軍の兵士であった瀧本邦慶さん、先月も毎日放送ラジオの特番にも出られて、矢野さんはラジオフォーラムで瀧本さんをゲストに呼びたくても、1時間では語れないと断られて、その瀧本さん、95歳の証言です。

瀧本さんの講演は新聞うずみ火の最新号にも載っていました。1921年生まれ、真珠湾攻撃で空母「飛龍」に乗り参加されて、10年前から戦争体験の語り部をされて、今年の参院選で改憲勢力が2/3になったのを機に語り部を一時止められても、今は語り部を続けられています。

 瀧本さん、うずみ火の戦争講演依頼は、http://heiwa.osaka/ を見てください。

 その瀧本さんのお話、前半は太平洋戦争の前の世の中と、真珠湾攻撃、ミッドウェー海戦、太平洋戦争は1941/12/8に開始したのではなく、中国との戦争は開始されて、暗黒の世の中、言論の自由はなく、思想統制、男の子はお国のために、天皇陛下のために死ぬのが男の最高の名誉と小学1年で思わされて、しかし中国から戦死者が無言で帰り、20,30代の男は徴兵されて、戦死者は合同で葬儀、母親は涙を流すと、このめでたい日に泣くとは非国民!母親にはかけがえのない息子を殺されても、泣くことすら許されず、女性は家を一人で守られされて、老人のほとんどは家で寝込んで亡くなり、人生50年の時代、今まで男が働いて確保した生活費も女性が働いて、夜寝る暇もなく働く生き地獄、それは戦争の続く限り無くならずであり、瀧本さんは軍国少年、小学校→旧制中学、1年から軍事教練、軍人に教えられて、戦闘訓練をして、本物の銃を持っての軍事教練、大演習もあり、香川県で合同の演習、軍隊の師団があり、軍事演習は太平洋戦争の開始前からこれであり、瀧本さんは17歳で海軍を志願されて、陸戦が嫌いで、重い荷物を背負うのがいやで、兵隊に行くのは決まっており(20歳で徴兵制)、陸軍の方が多く、徴兵されたら陸軍に取られるので、早く海軍に志願して、当時軍国少年の瀧本さん、戦争がなければ大企業に就職できるのに、先生も軍隊ではなく就職しろとして、学校の先生から、始まって以来と怒られて、満鉄に推薦で入れてもらえる(当時の大企業)のを断り、17歳で佐世保の師団に行き、父と母は、入隊の日に村を上げて、小学校の生徒も全員見送り、しかし両親は駅まで来ず、父は家で行ってこい、母は小さな声で、気を付けて行っておいで、本当は無事に帰っておいでと言いたくても言えなかった。

 瀧本さん、海軍に入り、半年の訓練を経て、八重山という小さな軍艦の乗員になり、1200トン、機雷を敷設するもので、海軍には厳しい伝統があり、橋の棒を削って、軍人の精神注入として、ケツバット、要するにリンチ、瀧本さん、生命の危機を感じて、この船に乗っていたら殺されると思い、このリンチは船により程度が違い、当たり所が悪いと命にかかわり、八重山からの脱出は自殺か逃亡しかなく、しかし合法的には、海軍には専門の兵隊のための学校があり、それに受かると逃げられて、その道を待たれて、大砲、魚雷、通信の係などあっても、早く行われる試験が、飛行機の整備であり、これに合格して、横浜の航空隊に入り、整備兵になり、そして航空母艦の飛龍に乗った。

 アメリカと戦争すると聞かされて、瀧本さんは11/25に艦長から告げられて、アメリカと戦争するのかと思い、奇襲成功で、国民は提灯行列、しかし瀧本さん、資源のない日本がアメリカと戦争できるのかと思い、それはミッドウェー海戦で的中して、それまでの海軍は勝ち戦でも、アメリカは情報機関を総動員して、日本の暗号を知り、日本の艦隊の動きを知っても、日本はアメリカのことを知らず、鼻歌で慢心して出撃→ぼろ負けであり、ミッドウェー海戦時に、整備兵も参加して、しかし命令は変わり、敵の空母を魚雷で攻撃するものの、4隻の空母で参戦しても、戦闘機が着艦したら、第2次攻撃の準備、燃料と爆弾の装備の最中に、アメリカは日本の動きを知っており、そこへ攻撃、着艦→装備の際に空爆されて、こちらは装備をしているので守り様がなく、飛龍以外はあっという間に沈没、飛龍も集中攻撃、爆発、飛龍に残っていた爆弾でこれを沈めて、しかし将校は、アメリカの空母を攻撃するために、爆弾(250kg)ではなく魚雷(800kg)、付け替えに数時間かかり、これは瀧本さんも、母艦の構造を知っていたら無理と知り、空母にガソリンのパイプ、それが攻撃されたらひとたまりもなく、ガソリンの燃える熱で、航空母艦の中で1500人中1000人戦死、航空母艦は爆弾もたくさん積んで、それで爆発、水面下はエンジンルームで機関兵が乗っており、上が火の海で、マンホールを閉められて、機関兵は全員蒸し焼きにされて殺されて、船は鉄板で作られて、上が焼けたら下は酸欠で蒸し焼きにされて、飛龍のみ残っても、艦長は生き残った500人、駆逐艦に乗り移れと命じられて、ところがその際に、艦長と司令官は責任を取り飛龍に残り、駆逐艦から魚雷を飛龍に発射して沈めて、これは飛竜が残っており、そのままだとアメリカに持ち帰られて戦利品にされる&軍事秘密も飛龍にあり、中にはまだ生きている人もいたのに、これを沈めて帰らざるを得なかった。

 瀧本さん、飛龍から駆逐艦に乗っても狭く、大変であり、太平洋の真ん中で戦艦に乗り継いで、その際に他の3隻の生き残りも乗っており、負傷者のほとんどはやけどで、異様なにおい、毎日5人10人と亡くなり、戦死者は水葬、毛布で巻いて鉄の重りをつけて沈めるもので、海軍には戦死者の遺骨は返れず、ところが、それでも国、軍は遺骨として、石ころなどを遺族に形式的に返す、遺族を愚弄。

 瀧本さん、生きて帰れたから語り部をできて、3回の奇跡があったためで、1回目はミッドウェー、飛龍が空爆される前に、アメリカの戦闘機が機銃掃射して、瀧本さん、逃げる暇もなく、甲板に伏せて、瀧本さんの右、わずか20cmほどのところに撃たれて、それで作業を続けていたら、甲板に当たり変形した弾が瀧本さんを直撃して、これは1週間後に分かったことで、呉に帰る前に右手に以上で、病院に行き、機銃の弾が大きければもっと危なかった。

 瀧本さん、飛龍の負傷者は病棟に隔離されて、他のところと話すのを禁じられて、なぜこんなことと思うと、看護師が新聞を持ってきて、ミッドウェー海戦は大本営発表で勝ったと書いており、瀧本さんの体験と異なり、これを見てビックリ、それまで信用していた大本営発表を信用しなくなり、こうして国民、兵士を騙しており、これは今での特定秘密、生存者はまた最前線に送られた=早く死ね、ばれたら困るから、であり、瀧本さんは入院して助かった。

 その後、551航空隊に瀧本さんは配属されて、どこにあるかわからず、シンガポールあたりにいると言うもので、551航空隊の移動時に、そこに入り、トラック島へ移動した、1944年の2月の始め、今のミクロネシアのところで、戦闘の最前線、トラック島についてすぐ、アメリカの大空襲、出来たばかりの基地が全滅で、トラック島基地建設時に、中継基地なのに、当時の日本料理の支店を作っており、誰が使うのか、司令官、将校が行って、酒池肉林、兵士には戦わせて、上層部はこの始末、しかしB29が毎日空襲で、瀧本さん、小さな島に駐屯であり、1000mの滑走路を作っても、飛行機なし+B29の空襲で、瀧本さん、防空壕に入り、頑丈と思っていた防空壕に入ると、上が薄く、頑丈な方に入り、しかしある日、瀧本さんは頑丈でない方に入ったら、頑丈な方は1トン爆弾を落とされて、全滅、入り口が見つけられたのは1週間後、もちろん中のものは焼け死んでおり、空気を求めて頭をもたげて死んでいた、瀧本さん、いつもの防空壕に入ったら死んでおり、これが2番目の奇跡。

 トラック島では食べ物がなく、1日に芋一つだけ、もちろんそれで戦えるわけはなく、兵士はジャングルで木の葉っぱを取って海水で煮て食べて、トラック島4万の兵士の半分が餓死して、次は誰が餓死するかということになり、そして、トラック島では目の前にあるのは絶望だけ、希望は全くなく「国に騙された」、死ぬのは当たり前というのは、こんな死に方はあるか!こんな南洋で餓死するようなことは納得できず、その際に母親の顔が浮かび、心の中で、こんな死に方になってごめんと母に謝るしかなく、その際に、瀧本さん含めて数人に転勤命令、フィリピンのレイテ島に行けとしても、もちろん行く手段はなく、転勤させて何ができるか、当時の日本のトップは最前線のことを知らなかった証拠。

 毎回、島を上層部が回っても、理解せず、くじを引いて瀧本さん5番目であり、4番目まではレイテ島に行き、しかし、瀧本さんの乗るはずの駆逐艦はアメリカに沈められて、絶望の上の絶望、そして通信兵が、レイテ島の決戦で陸軍は8万人全滅、海軍も全滅、瀧本さんレイテ島に行っていたら死んでおり、これが生き残った3つめの奇跡。

 瀧本さん、語り部を始められた理由は、3回の奇跡で生かされたものであり、生かされたものは、無数の犠牲者のためにも、体験した戦場の悲惨さを、若者に伝えたく、みんなに現実を知ってほしく、語り部を10年前から始められて、ところが2016年の参院選の結果を見て、改憲勢力が2/3を取り、憲法改悪の発議が出来るようになり、瀧本さん、だめだと絶望して、昨年からの安倍政権の強行採決他は、戦前の暗黒時代にまっしぐらと瀧本さん体験されて、つまり、語り部をしたら、逮捕される可能性もあり、そして、瀧本さんへの講演依頼の際に、瀧本さんの政権批判を理由に校長が断り、しかし瀧本さんは政権批判ではなく、国に騙された体験から話されるものであり、しかし、瀧本さん、若者に対しては語り部を続ける、大人は信用できないが、若者の命を守らなければ、当時の瀧本さんも国に騙されて大変な目に合い、これから、若者を守るために、話したいと言われて、瀧本さんの講演は90分~2時間、マイクなしで、立ちっぱなし、命を削りながらの講演なのです。

 安倍総理の真珠湾訪問は、政権を伸ばすための人気取りのパフォーマンスと瀧本さんはそれしか考えられないと言われて、そしてこの自由なラジオのリスナーへのメッセージ、瀧本さんや、国民の命を、国は守ってくれない、国を当てにするな、自分の命は自分で守れ、一旦戦争になったら、親すら子供の命を守れず、その戦争を防ぐためには、政権が何をしているか、知らなくてはならず、あきらめることはダメ、「国を変えるのは若者、大人では無理」、その時の政権は国民の一票で決まり、今の政権を作ったのは我々国民であり、我々「もっと賢くなろう」=政権が嘘をついたら、うそを見破る力をつけて、知ったら、大きな声を出して言おう、今は言論の自由があり、主権者一人一人が賢くなり、政権の嘘を見破るべきなのです、以上、瀧本さんのお話でした。



 今回の内容、矢野さん、95歳の元海軍兵のお話、真珠湾攻撃、ミッドウェー海戦、トラック島の戦争体験、「国に騙されるな、国は嘘をつく、嘘を見破る力をつけよ」と、瀧本さんのお話は続きます。生徒たちが、瀧本さんの、戦争とは何か、人が死ぬとは何か、を知るべきなのです。

 今回の放送は、いつもの音楽も、LIGHT UP!ジャーナルもなく、1時間の瀧本さんのお話に圧倒されました、この内容、私に無断でいくらでも拡散してください、国に騙されるな、国は嘘をつく、嘘を見破る力をつけよと、瀧本さんのメッセージで、今週の自由なラジオを締めくくります。
最終更新:2016年12月30日 19:53
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