『黒い雨』の作家・井伏鱒二から著者への書簡50通を新発見! 全文収録!
37年前に原発で起きていた悲劇!
原発で働いていた息子が31歳の若さでガン死。被曝による発ガンを疑い、
真相を追及する父と、決して因果関係を認めようとしない電力会社との
息づまる攻防――
今日の事態を予見していたジャーナリストの無念と慟哭の記。
戦友・井伏鱒二の後押しで昭和54年に発刊された名著復刊!
◇目次◇
序文 無常の風―井伏鱒二
第一章 さようならパパ
発端/ある町議の自殺/因果関係の立証
第二章 ガンの宣告
疑惑/結婚/放射線被曝
第三章 原子力発電所の実態
原発本社を訪ねて/放射性廃棄物の処理/原発拒否反応
第四章 雪が見たい
父と息子の対話/悲しき死/納骨の旅/嫁とのひととき
第五章 怒りを込めて
侵された若狭湾/北陸電力との問答/ムラサキツユクサ
あとがき
最終更新:2011年08月04日 17:29