『オレの心は負けてない』の宋神道さんに感動


『オレの心は負けてない』の宋神道さんに感動



 



5月21日、日本軍「慰安婦」の被害者である宋神道さんを描いたドキュメンタリ『オレの心は負けてない』は予想をこえる入場者で2回上映で250名をこえた。


とくに中年以上の女性が多かったし男性も中年以上が目立った。



 



ロビーに写真パネルを置いていたら多くの人が見てくれた。また映画を見終わった人々がパネルを見たり、置いていた映画DVDや本も結構売れ、アンケートも多く出された。


この上映に賛同して知人に券を勧めた友が見終わった知人から手を握られて「良かった」と言われたと。私も勧めて見に来てくれた先生が見終わって会場から出てこられたので、どうでしたか?と聞いたら、手を握られて良かったとの合図をもらった。



日本軍「慰安婦」として大変な苦しみを負わされたハルモニ(おばあちゃん)の言葉やその生き様に私たちが励まされるのだ。苦しみの中で自殺しようとして死にかけたそんなハルモニの今は、人々に人間ってこんなに強いこと、たとえ相手が誰であろうと、正義は決して負けないということを私たちに教えてくれた。


だからこの映画を見た人がすべて、良かったと言ってくれる。



日本軍「慰安婦」にされた宋さんが日本政府にきちんとした誠意を示すように求めて裁判を起こしたら、裁判所は宋さんの訴えの事実を認めた。しかし「もはや時効である」ので棄却というのだった。



日本という国は少女であった宋さんをこんな目に合わせ、戦争に無理やり従わせておきながら、戦争が終わったら軍人には恩給を手厚く支給しても、軍人たちを性的に癒し、戦争に協力さえさせられた「従軍慰安婦」は無視して来た。韓国の元「慰安婦」のハルモニが日本政府高官に面会した時、自民党の板垣正?参院議員は「(それで金儲けしたろう)民間業者がやった。日本政府ではない」と日本政府の罪を認めずにシラを切った。今ではそれが世界中で否定されているにもかかわらず、知らないでいるのは日本人だけではないだろうか?



映画を見た人のアンケートには「映画を見て自分が知らなかったことが恥ずかしい」というのもあった。知らされて来なかったのだった。「原発神話」と同じく、日本の戦争で日本軍が「慰安婦」を連れて戦線を回ったり、現地で若い女性を拉致、強姦して「慰安婦」にしたりするはずがない、というのも「神話」であった。



沖縄の集団自決だって、日本軍とは関係ないという元軍人たちがいて裁判をやった。しかしそれも日本軍が手榴弾を住民に渡さなければ手榴弾を使った自決はなかったという最高裁判決が最近出された。



次々と「神話」が事実によって破られていくこの国。



この映画はそんな「神国日本」の神話を打ち砕き、被害者である女性が悲惨な人生から立ち上がり、人々を励まし、泣かせ、笑わせてくれる。この映画をまだ観ておられない人はぜひお見逃しなく。


会場で宋さんを支援する会場カンパが沢山集められた。映画の感動がそこにも現れた。



写真は上映前に歌われた歌『故郷を思う』(作詞・永井和子、作曲・岡田京子)を歌う李陽雨氏とハングル朗読の松岡光子さん。上映前に歌われたこの歌は人々に在日コリアンが父母の故郷を思う心を響かせてくれた。ハングル朗読も来場された人々の心に届けられた。



日本軍「慰安婦」問題は日本政府の無責任な態度で解決を見ていない。日本人はこの問題を解決しなければ、ハルモニたちが死んでしまったら謝罪しようとしてももうそれもできない。このまま被害者が死ぬのを待つようなことをして済むものではない。もうハルモニたちは次々にこの世を去っている。



 


『故郷を思う』を歌う李陽雨さん



 


パネルにも関心が多く寄せられた



 


2011.5.26.No.41 鍬野保雄

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