破綻した日本の原子力利用計画

とっくに破綻した日本の原子力利用計画
 15年前の12月8日、福井県敦賀市にある「もんじゅ」がナトリウム漏洩火災事故を起こしました。その後、14年半もの長期間停止し、今年5月に運転再開したものの、約2ヶ月、1%以下の出力で試験運転した後、8月には原子炉内部に重さ約3トンもの装置を落とす事故が発生し、来春に予定されていた再稼動も実現できなくなり、落下事故による損傷も明らかではありません。青森県六ヶ所村の使用済み核燃料の再処理工場は、これまでに2兆円を超える資金が投入されながらもトラブル続きで、操業開始予定時期は当初の1997年12月から10年以上も延期され続け、この9月に18回目の延期が決まり、さらに2年延期となりました。
 「もんじゅ」の延長線上にある高速増殖炉を運転して、再処理工場でプルトニウムを抽出して利用するというのが、日本の原子力開発の当初の計画でした。しかし、高速増殖炉や再処理工場の運転はトラブルが多発し、危険で、コストも非常に高くなるため、発電目的での実用化が不可能であることは数十年も前からわかっていたことであり、欧米諸国は1990年代までには高速増殖炉を中心とする核燃料サイクル計画を放棄しています。「もんじゅ」と六ヶ所村の再処理工場の現在の状況は、まさしく欧米諸国の判断が正しかったことを表わしており、高速増殖炉や核燃料サイクルを中心とする日本の原子力利用計画は、日本経済・社会にとって重荷でしかありません。

事故や原発震災リスク、核廃棄物、被曝労働など未解決の重大問題ばかり!!
 高速増殖炉を中心とする核燃料サイクルが破綻してもなお、石油よりも乏しい輸入資源であるウランを使って原子力発電を続けることに合理性はありません。原子力発電は宣伝されているようなクリーンなエネルギーでは無く、ウラン鉱山で約240万トン(100万kw級原発一年分で計算)もの採掘残土を生み出す所から始まって、ウランの精錬、濃縮、発電所や関連施設の建設、使用済み核燃料の管理まで、あらゆる工程で多くの資源とエネルギーを消費し、放射能汚染と二酸化炭素を生み出す環境破壊的な発電方法です。また、大事故が起きた場合、本州の6割にも及ぶ面積が放射能汚染により居住不能区域となると言われ(チェルノブイリ事故と同規模の場合。より大規模な事故が起きる可能性も十分あります)、特に日本のように地震が多い国での原子力発電は極めてリスクが高く、自殺行為と言っても過言ではありません。
 原子力発電所を運転し続ける限り放射性廃棄物は発生し続け、低レベル廃棄物が入ったドラム缶は80万本以上にもなり、使用済み核燃料は各原子力発電所の貯蔵プールに大量に保管され、今も増え続けています。これらの放射性廃棄物を適切に処分する方法は無く、数十万年もの間、安全に保管し続けなければなりませんが、すでにアメリカやイギリスでは放射性廃液の漏洩による被害が報告されています。さらに、原子力発電所を運転すれば必ず定期点検や漏洩した冷却水の拭取り除染作業などのために放射線被曝をともなう労働が発生します。このような被曝労働に従事した人の数は数十万人にものぼり、そのうちの多くの方々が癌や白血病で亡くなられ、一部は労災に認定されていますが、他の労災と違って因果関係の立証が難しく、認定を巡って裁判になったり、認められずに亡くなられてしまうケースも多発しています。

声を上げて行動しましょう!!
 このように原子力発電は日本社会にとって大きなマイナスであり、一日も早く原発の無い社会を目指して歩み始めなければならないにもかかわらず、日本政府はいまだに原子力発電を推進する姿勢を崩さず、上関や大間等の新設、川内、島根、敦賀、福島等の増設、プルサーマル(プルトニウムをウラン燃料用に設計された原子力発電所で利用する危険な発電方法)、原発輸出等を進めようとしています。「もんじゅ」のナトリウム漏洩火災事故からちょうど15年目の今年12月8日、この日を「脱原発の日」として、反対の声を上げましょう!集会、講演会、原発関連映画の上映会、読書会、署名、デモ、パレード、ライブ等々、どんな形でもかまいません。何人でもかまいません。原発の無い社会を実現するためにアクションを起こしましょう!!

脱原発の日実行委員会
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