「これはないわ」TRPG編 / 傾向と対策 2009年07月19日19:25 By suikame & Edit by Skjold

実例は、過去の自分のマスタリングの失敗体験です。 

・聞かれなかったから(ペイント問題)

 卓ゲ用語集より引用。
「プレイヤーキャラクターがすぐ気付くはずの情報を、プレイヤーに(深く追求されない限り)知らせない」というマスタリングに関する問題。
例:
依頼人の正体は黒幕→裏を取らなかった君達が悪い
周囲を調査しつつ警戒で進む→天上の模様を調査とは言わなかったので罠発動→天上に模様があるというのは初耳→聞かれなかったから
例は、依頼の仲介者を信用していることが前提の上で成り立っているゲームについて。
極論で語るなら、足を踏み出す順番を毎回指定しなければ、警戒していても調査していても、罠に自動的にかかる、というくらいに問題です。別名、PCいじめ。

・無茶振り

 極端な感情表現(ロールプレイ)を、参加者のコンセンサスをとらずに要求する。
例:
残酷表現、性的表現、キャラクター造詣的に無理のある表現

実例:
見初められしリュート/愛の扉
クサい台詞を言わなければ開かない扉として登場。
単純に困ります。但し、卓の空気にもよるので、使いどころを見極めれば一転して有効になる場面もあります。ある意味では高度な技術。

・吟遊詩人

 プレイヤーが努力しても、覆すことのできない(あらかじめ決定されている)結果。職業、技能、適性が加味されないのであれば、TRPGではなくなりきりチャット。
 亜種として、強制的に全滅させられて話が進む強制全滅も。何故かとどめは刺されない。

例:
警戒宣言 & 背後警戒→どこからともなく奇襲を受ける
依頼成功→報酬を高くしすぎたので夢落ち

実例:
暗黒道の少女/ダークエルフ
オリジナルの魔法(効果をGMしか知らないし、効果を知る術もない)で奇襲し、PCを完膚なきまでに叩きのめして降伏を迫る。
やっている本人は非常に気分がよくなるマスタリング。コンピュータRPGでどうぞ。



 但しPLは、これらを食らってもなるべく、黙り込んだり依頼拒否などの行動をとらないようにすべきです。
 GMをやり込めれば溜飲は下がりますが、周囲の空気は悪くなりますので、どうしようもない場合を除いてポジティブな反応をすると、不思議と楽しくなります。

 腐って時間を無為にするよりは、乗っかってみよう!

・聞かれなかったから

 不利になった状況を受け入れ、解決のために前向きな姿勢を打ち出すといいです。ただ単にPCをいじめたいだけのGMでなければ、頑張れば事態は好転するはずです。

例:
「特に聞かれなかったので、罠が発動した。調査は無効」
「いや、ここからだ! この逆境を乗り越えてこそ真の試練! 次からは注意しよう!」
「逆境に追い込まれないと、真の力はでないからな」

魔法の言葉“過ぎたことは仕方がない”。

・無茶振り

 無理にでもテンションを上げ、無茶振りに乗っかる方向で進めるか、冷静に淡々と処理します。
 後者は比較的難易度が低く、前者は高難易度ですが、成功した場合のリターンがとても大きいのが特徴。但し中の人の血管は焼ききれる。

例:
「風俗店の潜入調査だ。うまくやること。GMは描写しないのでそれっぽいアドリブで」
「金を払い、普通に世間話をします。少しチップを弾んで嫌な顔をされないように」
「ふーじこちゃーん! といいながらダイビング全裸でアタック! そして店員に捕まる」

・吟遊詩人

 「こういうとき、どういう対応したらいいかわからないの」
 「顔で笑って、心で泣けばいいと思うよ」
最終更新:2011年02月05日 05:56