ビデオカード
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ビデオカード
ビデオカード、(グラフィックボード、グラフィックカード、VGAとも)は、パソコン内部のデータを映像として出力するための処理を行う装置を拡張カードとして独立させたもの。
ビデオカード上に搭載された処理装置を GPU という。
一般的な用途ではさほど重要にはならないが、3Dゲームを行う場合は動作環境を満たす物が必要になる。
ビデオカード上に搭載された処理装置を GPU という。
一般的な用途ではさほど重要にはならないが、3Dゲームを行う場合は動作環境を満たす物が必要になる。
ビデオカードの例。これは2スロット占有するタイプ
オンボードグラフィックとビデオカード
マザーボードの項でも述べたが、ゲームをしたりしないのであればオンボードのグラフィック機能で十分である。
ゲームの種類にもよるが、ビデオカードを取り付ける必要があることが多い。
ゲームの種類にもよるが、ビデオカードを取り付ける必要があることが多い。
出力コネクタ
ビデオカードからの信号をディスプレイに出力するケーブルを接続するコネクタで、以下の種類がある。
- D-Sub(RGB)コネクタ
昔からあるコネクタで、アナログ信号用。
- DVIコネクタ
デジタル、アナログ信号共用で通常はデジタル出力で使用される。
変換コネクタを介してアナログ信号だけを取り出しD-subへ変換が可能。
変換コネクタを介してアナログ信号だけを取り出しD-subへ変換が可能。
ビデオカード背面のDVIコネクタ。青いコネクタ。
- HDMIコネクタ
ハイビジョンテレビにも使用されているコネクタで、最大解像度は1920x1080のフルハイビジョン。
DVIコネクタとは互換性があるため変換コネクタを介せば接続可能。
DVIコネクタとは互換性があるため変換コネクタを介せば接続可能。
接続スロット
マザーボードへの取り付けスロットの規格は以下の物がある。
- AGP
ビデオカードを接続する為に作られた規格で、現在は殆ど見られない。
- PCI
ビデオカードだけではなく、多種の拡張カードを取り付けることができるスロット。
現在でも少数ながらPCI規格のビデオカードが製造されている。
現在でも少数ながらPCI規格のビデオカードが製造されている。
- PCI-Express
PCIでは転送帯域が不足するために作られた規格で、帯域によってx1,x4,x8,x16がある。
ビデオカードはx16スロットに取り付けるが実質ビデオカード専用となっている。
ビデオカードはx16スロットに取り付けるが実質ビデオカード専用となっている。
VRAM
VRAMとはビデオカード基板上に搭載された専用メモリのこと。
メモリの種類はここでは割愛するが、容量はカードによって様々である。
3Dゲームをする際は、GPU自体の性能だけでなくメモリが足りているかも重要である。
GPUの性能が動作条件を満たしていても、メモリが足りなくなれば動作が遅くなることもあるためである。
メモリの種類はここでは割愛するが、容量はカードによって様々である。
3Dゲームをする際は、GPU自体の性能だけでなくメモリが足りているかも重要である。
GPUの性能が動作条件を満たしていても、メモリが足りなくなれば動作が遅くなることもあるためである。
大きさ
ビデオカードの幅、長さは規格が決まっているが、上限のみのため
ケースによっては干渉して取り付けできないことがある。
ハイエンドなものほど長くなるのでケースのサイズを確認してからの購入がよい。
また、大型のファンを装備して2スロットを占有するものは横幅も取るので注意が必要である。
ケースによっては干渉して取り付けできないことがある。
ハイエンドなものほど長くなるのでケースのサイズを確認してからの購入がよい。
また、大型のファンを装備して2スロットを占有するものは横幅も取るので注意が必要である。
補助電源
ハイエンドのビデオカードは、消費電力も大きいため電源から直接電力を供給する補助電源コネクタがあるものがある。
通常は1つだが2つある場合もあるので、電源にこのコネクタを装備したケーブルが2本ある必要がある。
ビデオカード上の補助電源コネクタ。真ん中の黒いもの。
通常は1つだが2つある場合もあるので、電源にこのコネクタを装備したケーブルが2本ある必要がある。
ビデオカード上の補助電源コネクタ。真ん中の黒いもの。
消費電力
前の項でも書いたが、ハイエンドなビデオカードはそれだけ多くの電力を消費するため
大きな容量を持った電源が必須である。
大きな容量を持った電源が必須である。
クーラー
ビデオカードにもCPUと同じく、冷却するためのクーラーがついている。
これはメーカーとモデルによって、チップメーカーの設計のクーラー(リファレンスという)やオリジナルのクーラーなど
様々であるが、ユーザーが交換するためのクーラーも単体で発売されている。この分野では ZALMAN というメーカーのものが有名である。
これはメーカーとモデルによって、チップメーカーの設計のクーラー(リファレンスという)やオリジナルのクーラーなど
様々であるが、ユーザーが交換するためのクーラーも単体で発売されている。この分野では ZALMAN というメーカーのものが有名である。
クーラーはCPUの場合と違い、取り付けた状態で販売されているため交換する場合を除きユーザーが取り付ける必要はない。
GPUメーカー
ビデオカードに搭載されるGPU(ビデオカード上で処理を行う集積回路)のメーカーは以下の2社がある。
- NVIDIA
- ATI
NVIDIAは
Geforce
というブランド、ATIは
RADEON
というブランド名でそれぞれカードメーカーに
チップを供給している。
チップを供給している。
ビデオカードメーカー
ビデオカード本体の製造を行うメーカーは多数あるが、主なメーカーを以下に挙げる。
メーカー | 製造ブランド |
ASUS | NVIDIA,ATI |
GIGABYTE | NVIDIA,ATI |
LEADTEK | NVIDIA |
MSI | NVIDIA,ATI |
ELSA | NVIDIA |
SAPPHIRE | ATI |
GALAXY | NVIDIA |
ZOTAC | NVIDIA |
XFX | NVIDIA,ATI |
このうち、ELSAは日本のメーカーで高品質であるが若干価格が高めである。
モデル
モデルの型番は、概ね以下のように成り立っている。
- NVIDIA
「Geforce GTS 250」 GTSがクラスで、無印<G<GS<GT<GTS<GTXの順に高性能。
始めの2は世代を表しており、数字が大きいほど新しい。
中間の5は性能指標で、50と60であれば60の方が性能がよいということである。
始めの2は世代を表しており、数字が大きいほど新しい。
中間の5は性能指標で、50と60であれば60の方が性能がよいということである。
ただしこれらはあくまでも目安であるので、逆転することもある。
SLI CrossFire
どちらもビデオカードを2枚以上並列動作させることで、処理を分担高速動作させる技術。
ベンチマーク上では単体の1.3-1.5倍程度になる。
SLIがNVIDIAの技術で、CrossFireがATIの技術だが大きな違いは
SLIが限られたマザーボードでしか使用できないのに対し、crossFireはオープンな規格のためマザーボードを選ばない点である。
ベンチマーク上では単体の1.3-1.5倍程度になる。
SLIがNVIDIAの技術で、CrossFireがATIの技術だが大きな違いは
SLIが限られたマザーボードでしか使用できないのに対し、crossFireはオープンな規格のためマザーボードを選ばない点である。
- SLI対応チップセット
チップセット |
INTEL H57 |
INTEL P55 SLI |
INTEL X58 SLI |
NVIDIA nForce 980a |
NVIDIA nForce 790i Ultra SLI |
NVIDIA nForce 790a |
NVIDIA nForce 780i SLI |
NVIDIA nForce 780a |
NVIDIA nForce 750i SLI |
NVIDIA nForce 750a |
NVIDIA nForce 740i SLI |
NVIDIA nForce 680i SLI |
NVIDIA nForce 680a SLI |
NVIDIA nForce 680i LT SLI |
NVIDIA nForce 590 SLI |
NVIDIA nForce 650i SLI |
NVIDIA nForce 570 SLI |
NVIDIA nForce 500 SLI |
NVIDIA nForce4 SLI X16 |
NVIDIA nForce4 SLI |
選ぶ際のポイント
スロットは、現在PCI-Expressが主流なので殆どの製品がこの規格である。
出力端子はカードによって、D-Subのみだったり、DVI・D-Sub両方があったり様々なので
モニタに合わせて選ぶ必要がある。最近はHDMI端子を搭載したものもある。
出力端子はカードによって、D-Subのみだったり、DVI・D-Sub両方があったり様々なので
モニタに合わせて選ぶ必要がある。最近はHDMI端子を搭載したものもある。
チップとカードのメーカーは好みによる所が大きいが、表にある以外の安すぎるメーカーなどはやめておいたほうが無難。
マザーボードと同じく、粗悪なコンデンサやその他のパーツを使っている可能性があるためである。
マザーボードと同じく、粗悪なコンデンサやその他のパーツを使っている可能性があるためである。
性能だがオンラインゲームなどでは、公式サイトに動作環境が表示されているのでこれを参考にするとよい。
よほど重いゲームをしない限りミドルレンジでも十分な場合が多い。
よほど重いゲームをしない限りミドルレンジでも十分な場合が多い。
ハイエンドモデルでは補助電源が1つないしは2つあるものがあるので、電源の対応を確認。
対応していない場合でも、容量さえ足りていれば変換ケーブルを使うことで対処可能である。
消費電力の計算は ASUSのサイト を参考にするとよい。
対応していない場合でも、容量さえ足りていれば変換ケーブルを使うことで対処可能である。
消費電力の計算は ASUSのサイト を参考にするとよい。
あまり話題にされないが、ファンの騒音は製品によってかなり違いがあるので注意が必要である。
しかし店頭では判断のしようがないため、インターネット上の口コミなどを参考に。
しかし店頭では判断のしようがないため、インターネット上の口コミなどを参考に。