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第一回テーマ小説大会:未確認動物



~プロローグ~

今の時代よりも科学技術が発達し、豊かな生活をしていた人類はある決断を迫られていた。

地球に隕石がたびたび落ちてき、ついには地表に安全な場所など一つもない状況に陥ってしまった。

そして人類は今住んでいる場所を捨てる決心をして地底へと向かっていった。

第一章~変化する世界~

人類が決断をして250年がたったある日。
「今から250周年地底祭を開催します」
「イェーーーー!!!」
4代目である国王が開催宣言をすると、これから始まる一週間の楽しさを指し示すようなみんなの盛り上がりだ。

そんな光景を俺は遠目で見ている。
「おっちゃん、この荷物ここでいいのか?」
「おう、ありがとうな、守」
「いえいえ、別にいいですよ」
俺は両親が共にいなくて、苦労することが多々あったが、おっちゃんはそんな俺をいつも助けてくれた。 恩は返せるときに返しておかないと。
「そんなことより、おっちゃん。俺に手伝わせるよりもあの機械とか使った方が効率いいんじゃねーか?」
あの機械とは最近になって発明された『愛』をエネルギー源にした機械のことだ。
今では普通の技術となっていて地底に住む国民全員にとってなくてはならない必需品になっている。
「まぁ…いろいろとな……。」
「おっちゃん、俺に対して遠慮なんてしなくていいぜ。俺は『愛』を使えないがそれでも知識として知っておきたいんだ。教えてくれよ」
そう、俺は『愛』を持っていない。
だから俺は必然的に『愛』をエネルギー源とする機械を使うことができない。
「そうか……わかった。でもたいしたことはないぜ。理由としては『愛』を使うと非常に便利だが、その分『愛』がなくなるとその後『愛』をためるのにものすごく密度の濃い『愛』が必要になるからな。さすがにこの年齢になって密度の濃い『愛』は手に入らないからな、できる限り節約したかっただけだ。」

「ふーん、ありがとう、おっちゃん」
じゃあ俺も密度の濃い『愛』を手に入れることができたらみんなと同じになれるのかな…
「お前は若いんだから、まだまだ『愛』を手に入れられるさ、これからもどんどん周りのやつらと関わっていけよ!」
おっちゃんはいつも俺のことを気遣ってくれる。
その期待には答えないといけない!と俺は心の中で決心し、俺は去って行った。


その後俺は家に帰り、汗を流すためシャワーを浴びながらぼんやりと考え事をしていた。

『愛』か……どうしたら手に入るんだろう。
一応俺にも『愛』の総量を示す『愛ポケット』はついてるんだけど……俺はここに『愛』のエネルギーがたまるところを見たことがない。
それにしても『愛』は便利だな~
確か『愛』を使った武器は地表の隕石を破壊することもできるって噂だけどホントかな?
まぁどうせ地表には出れないし、『愛』も使えないから意味ないか……。

そして俺はまだ夕方だというのにベッドに入り眠った。


翌日、正確に言うと深夜の2時頃に俺は目が覚めた。
俺は時計を確認し、中途半端な時間に寝てしまったことを後悔しつつ、顔を洗う。
シャキッとした後動きやすい格好に着替えて地底祭真っ最中の町に駆けて行った。

地底では日の光が当たらないため、人工太陽が地表と同じように町を照らすのだが、さすがに深夜の2時は暗かったが、地底祭の最中ということもあって、道が見えないほど真っ暗ではなく、出店などが程よく道を照らしてくれている。

そんな中俺は道の端に何か光るものを見つけ、それを手に取った。
俺が拾ったものは金属製の小さく丸いもので、俺はいまだ見たこともないものだった。
まぁ、俺が無知なだけだろうと思い、それをポケットに突っ込んで歩き続けた。


そして俺はそのまま町の中を歩き続け町の外にある大きな穴がよく見えるいつもの場所にいった。
ここは町を守るための半透明のシェルターの端に位置するところでここからだと地表の空の様子がよくわかる。
俺は小さいころからここが好きで、いつも考え事をするときはここに来ていた。
今日も俺はおっちゃんの期待にこたえるにはどうしたら良いのかを考えるためにここに来ていた。
基本的にここは人の出入りがほとんどないから整備もされず、岩肌がゴツゴツしている所が多いが俺はここには来慣れているので休みやすい場所も当然知っている。
俺はそこに寝転びながら考えようとその場所に向かった。

結論から言うと俺はそこに寝ることができなかった。いや寝ることだけでなくあの場所に行ってしまったがために俺は考え事もできない状況に陥ってしまった。


俺がそこで見た物は……女の子だった。
確かにここは立ち入り禁止もされてないし、普通にちょっと頑張れば来れるけど、俺はこれまで何年もこの場所に通い続けていたが、ここで人を見たのは初めてだった。
しかもその女の子がとてもかわいかった。
この2つが原因で俺は固まってしまった。

何時間、いや何分、または数秒…どれくらいの時間、俺は茫然と立ち尽くしていたのだろうか…。
そして俺は女の子の方に近づいて行った、いや足が勝手に動いて行ったという方が正しいだろう。

そして俺は………
第二章~出会いと始まり~