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《読み切り1》

  

俺はごく普通の大学生だった。 普通に学校に行き、友達と毎日楽しく過ごし、
明日なにしようかな~ などと考えながらいつも通り布団に入った。

そして俺が目を覚ますと、そこは地獄だった。 いや正確に言うと俺が子供のころに親に聞かされた話に出てきたようなものがたくさんあっただけであり、地獄ではなかったのだが、少なくともその時は地獄だと思っていた。

「ここは? いったいなにが……」いや、落ち着け俺、確か昨日はサークルの仲間と遊んだ後、すぐ家に帰ってそのまま寝たはずだ。 じゃあなんで俺はこんなとこにいるんだ。
「夢だよな……」俺は少し落ち着きを取り戻しつつあったが、そのことによりあることに気付いた。

「………!! 何だこの臭い」
俺はこの時初めてこの場所にものすごい臭いが充満していることに気付いた。  
まるで腐った肉が大量においてあるみたいだ…。


そして俺は吐き気がこみあげてきたが我慢し、周りをゆっくりと見渡した。

俺がそこで見たものは、死体の山だった。

どこをどう見ても死体、死体、死体、死体、死体、死体
「オエッ!」
俺は我慢できずに吐いた……つもりだったのだが吐けなかった。


今回の吐き気は我慢しようと思っても出来ないものであることぐらいは感じていた。
それでも吐けなかった。 まるで俺には中身がないかのように……

気持ち悪い、キモチワルイ、キモちわ、ルイきも、ちわる、イキモち、悪い、きも痴話る、生きもチわるい肝、ちわ誄、肝血悪胃、気持ち悪い

バタッ!!

そこで俺は気を失った。

 

俺が目を覚ました時に最初に見た光景は赤一色だった。

「綺麗だ…」おもわず声にでてしまうくらい綺麗な赤色だった。
そして俺が体を起こし、見たものは全てが赤色の服だった。
その赤い服は赤以外には無駄なものが一切ない服だった。

どうやら俺は服に見蕩れていたらしい、ただあの赤は俺がこれまで見たことある色の中で
最も綺麗な色と言っても過言ではない色だった。


そこで俺は自分が部屋の中にいることに気がついた。
そして部屋の扉がゆっくりとあいた。

 

そこには白い狐の面をして、全身赤色の服を着ている少女がいた。
「体の調子はどう?」
少女は心配している口調で話しかけてきたが、狐の面のせいで表情がわからないので、何か不気味だった。

「ああ 一応大丈夫だ それよりもここは……」

「ここは私の住んでる場所よ」

「そうかお前の家か世話になった。 ありがとう」

「いえいえ、どういたしまして」
少女は綺麗な赤色の服をなびかせながら部屋に入ってきた。

「それより さっきの夢はなんだったのだ…」
俺はボソッとつぶやいた。

「夢ってな~に?」少女はそのつぶやきに反応し、顔を俺の顔の真ん前まで近寄せて聞いてきた。

「ああ、さっきものすごいリアルな夢を見てな」

「聞かせて聞かせて」 まぁ別にいいか、と考えつつさっきの体験を話した。

「フーン」少女はうなずくだけうなずいて何も言わなかった。

「まぁ リアルだったけどあんなのが現実で起こるわけないし」
バン!! 少女がいきなり扉をおもいっきりあけた。
そこにはさっきと同じ死体の山があった。

「そんな……ここはいったい……」

「あれ? まだ気付いてないの? ここは……死後の世界よ」
少女は笑いかけるように言葉を発した。

「死後の…世界だと  そんなバカな、なら俺は……」

「そうよ あなたは死んだのよ  気付いてもらえたかしら」
少女の表情はわからないが、ものすごく楽しそうに喋っているように感じた。
「それではご挨拶、私はこの世界の見届け人のアリスよ ようこそ死後の世界へ」