日本人作家:か行


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金原ひとみ/蛇にピアス

評価 ★★★
ジャンル 小説
出版年 2006
出版社 集英社文庫
コメント 若い女性だからこそ持ち得る鋭い視線と、主人公の心情を語る上での正確な描写があり、確かに才能を感じさせる。しかし、決定的に表現力が足らず、芥川賞を与えるまでのレベルには達していないと思う。タトゥー、ピアッシング、スプリット・タンといった身体改造には、現代的な病理や差し迫った欲求があるわけではない。しかし、現代の若者だからこそ、ひしひしと肌を刺激する(実際的にも)「何か」が必要とされ、その必要性の本質は誰も把握していない。そういった不気味だが生々しい印象を持つ。

柄谷行人/日本近代文学の起源

評価 ★★★★
ジャンル 評論
出版年 1988
出版社 講談社文芸文庫
コメント 我々が自然なもの、自明なものとして感じている多くのものが、実は自然でも自明でもないことを「日本近代文学」を基盤に据えて暴いている。例えば「風景」を美しいと感じるのは、「風景」に対する認識を後天的に植えつけられているからだ、というようなことを言っている。そういった認識の転倒が歴史的に培われてきたが為に、「風景」を見ることができる、あるいは感動したりすることができる、としている。認識の転倒が我々を蝕んでいるのは明らかで、本書によって改めて自分の認識を疑うことができ、それによって物事を再認識できるという意味で、かなり良質な本だと思う。


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