僕の世界は壊れない・第二話選択肢後

僕の世界は壊れない・第二話選択肢後






; オールリセット
;▼システム ウェイト





;★BGM~未定(日常)
;■背景~食卓

; ●立ち絵 ユリア・私服(姫)・表情(通常)・位置(右端)
; ●立ち絵 美羽・制服(実妹)・表情(通常)・位置(右)
; ●立ち絵 レン・私服(騎士)・表情(通常)・位置(左)
; ●立ち絵 美優・私服(義妹)・表情(通常)・位置(左端)



大翔「……で、今から学園に行くのか? 」
美羽「そ。ごめんね、話してなくて」


制服に着替えてから細かい話を美羽に聞く。
どうやら、俺は姫様とレンさんに詳しく園内の事を案内する役を与えられたようだ。
美羽は今日も生徒会の仕事で忙しいらしいし、美優は家でクリアできそうでできないゲームをするという。
先生も何人か協力してくれるだろうし、まあそこまで手間も時間もかからないだろう。
帰りに夕食(もちろんチキンカレーだ)を買って、すぐに夕食と洒落込めるはずだ。


ユリア「では、ご案内をお願いします」
レン「この服に私の剣は合わないな……ヒロト殿、ここは日本だろう? 日本刀はないのか? 」
大翔「ないです……」
レン「では苦無は? 手裏剣は? 吹き矢は? ヌンチャクは? 」
大翔「レンさんは日本の事を色々勘違いしていると思います」

; ●立ち絵変化 レン・私服(騎士)・表情(困惑)・位置(左)

レン「むう……仕方ない、背中に隠して持っていくか」
大翔「……」


本当は止めた方がいいと思ったけど、俺には無理だ。
まあ、やばかったら誰か没収するだろう……暴れたら困るなぁ……。
思うところがないでもなかったが、時間が押しているので出発した。


美優「いってらっしゃい……な、なるべく早く帰ってきてね……」
大翔「おう、いってきます」

; ●立ち絵消去 美優・私服(義妹)

寂しげな美優の言葉に返事を返し、家を出る。
現時刻09:45。
朝、学校へのワームホールが開いているのは(生徒証などを持っていないと入れもしないが)10:00までだ。




;オールリセット
;▼システム ウェイト



;★BGM~未定(ドタバタ)
;■背景~家が見える草むら


土曜の朝っぱらから結城家を見張る影が一つ。


; ●立ち絵 陽菜・私服(幼馴染)・表情(通常)・位置(右端)


赤い髪の少女が自分の情報網を駆使して得た情報を頼りに、草むらに腹ばいになって美羽が学校に生徒会の仕事に行く瞬間を狙っていた。

陽菜「……ウフフフフ、ヒロ君のハートを錆付いたマシンガンで打ち抜いちゃうぞ大作戦パート1! 」


不気味な笑いと共に不穏当な事を言う陽菜。後ろには完全に気配を消した黒服サングラスの男が潜んでいる。


; ●立ち絵変化 陽菜・私服(幼馴染)・表情(笑顔)・位置(右端)


陽菜「名づけて! 将を射んとすればなんたらかんたら、妹さんからお近づきにの巻! 」


;▲SE ドン!


ビッ! と指を伸ばす。
傍から見れば変質者だが、陽菜は自らの能力『擬態』により周囲からまったく気付かれずに潜むことを可能としていた。
後ろの黒服は彼女より十枚ほど上手なので、完全に擬態を見破り(これやっぱ変質者かなぁ)などと思いつつ隠れていたが。


陽菜の作戦は単純である。
昔、大翔と同じく仲が良かった美羽と偶然を装って再開し、あわよくば美羽から大翔に自分を紹介しなおしてもらう。
今日を選んだ理由は、美羽は通常いつも友達や美優と登校するため、話かけづらかった事と、今日が休日であるからだ。


陽菜「調査によればヒロ君の休日の行動は①一人でどこかに遊びに行く40%、②妹さん達と行動35%、③家に居る25%……」7

; ●立ち絵 陽菜・私服(幼馴染)・表情(通常)・位置(右端)

陽菜「そして今日は普段ヒロ君と遊びに行く友達は全員なんらかの用事を持ち、妹さんの一人は生徒会の仕事で学校へ行く……」

; ●立ち絵 陽菜・私服(幼馴染)・表情(笑顔)・位置(右端)

陽菜「さらにヒロ君が妹さんのどちらかだけを連れて長時間外出することはない! 」

; ●立ち絵 陽菜・私服(幼馴染)・表情(興奮)・位置(右端)

陽菜「よって今日のヒロ君は家で小さい方の妹さんと遊んでいると予想できるのだよ! 」


;▲SE バーン!


なにやら効果音が聞こえたような感じで陶酔する陽菜。妙な雰囲気に青ざめる黒服。

丁度そのとき、結城家のドアが開き、美羽の姿が現れた。

; ●立ち絵 美羽・制服(実妹)・表情(通常)・位置(中央)

陽菜「よーし来やがったな小猫ちゃん! 思う存分久闊を叙してやるぜ! 」

陽菜は『擬態』を解いて近寄ろうとする。
背後には緊急事態を察して攻撃態勢に移る黒服。
だが……。



陽菜「あ、あれ~? ヒロ君も出てきたよ? 」

; ●立ち絵変化 陽菜・私服(幼馴染)・表情(困惑)・位置(右端)

予想外の展開。
美羽の後から大翔が制服姿で現れたのだ。
だが本当の驚愕はこのあとに来た。

ユリア「待ってください、靴が、この靴が上手く履けません……」
レン「姫様、左右が逆でございますよ」
陽菜「!!!?? 」

; ●立ち絵 ユリア・私服(姫)・表情(困惑)・位置(左)
; ●立ち絵 レン・私服(メイド騎士)・表情(困惑)・位置(左端)



見慣れない金髪の美少女と、次いで武士っぽい服装の美女が姿を見せたのだ。
二人は玄関を出ると、美羽と大翔の後に着いてバス停の方向に向かって歩き始めた。


; ●立ち絵消去 美羽・制服(実妹)
; ●立ち絵消去 ユリア・私服(姫)
; ●立ち絵消去 レン・私服(メイド騎士)


陽菜「……パツキン美女と……コスプレお姉さん……同居? 同棲? ひょっとしてハーレムですかぁーー!? 」



数分固まっていた陽菜だったが、いきなり叫んで走り出した。一瞬遅れて追う黒服。
陽菜の擬態は既に解けているが、念のため気配を消したまま、少女が隙を見せた瞬間を確実に叩けるように、
黒服は自分の能力の射程を計算してゆっくり歩く。
だが、陽菜が攻撃に移る様子は無いので、足を止めた。


;▲SE 走る足音・継続


; ●立ち絵変化 陽菜・私服(幼馴染)・表情(慌て)・位置(右端)
; ●立ち絵変化 陽菜・私服(幼馴染)・表情(慌て)・位置(右)
; ●立ち絵変化 陽菜・私服(幼馴染)・表情(慌て)・位置(中央)
; ●立ち絵変化 陽菜・私服(幼馴染)・表情(慌て)・位置(左)


陽菜「だ、駄目ーーー! ヒロ君! 美少女はともかく……コスプレの人はなんか一般人として駄目ーーー!! 」



既にワームホールに入った四人の髪だけを見て叫ぶが、聞こえるはずは無い。

自分も飛び込もうとして……。

;▲SE 走る足音・停止

;▲SE ボチャン!

現在時刻10:02。


;オールリセット
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;★BGM~未定(日常)
;■背景~主人公宅前


; ●立ち絵 陽菜・私服(幼馴染)・表情(泣き)・位置(中央)


陽菜「うう……第一作戦失敗……当方の被害、精神的且つ肉体的に甚大ナリ……」


泣きながらドブにはまって汚れた足を引きずり、『擬態』して帰路に着く陽菜。

; ●立ち絵消去 陽菜・私服(幼馴染)

そんな彼女を後ろで見守る黒服。


黒服「…………不憫だ……」


そこへ、黒服が複数所有する携帯の一つに電話がかかって来た。

;▲SE 着信音・継続

すぐさま応答する。

;▲SE カチャ
;▲SE 着信音・停止

;★BGM変化~未定(ノアのテーマ)

黒服「はい……苅野先生ですか? そうですか、無事に着きましたか」
乃愛「ええ、見張りご苦労様。何か変わったことでもあった? 」
黒服「多分学園の生徒でしょうが……なんというか……可哀想な少女を見ました」
乃愛「……その町なら沢井さんね……多分」


電話の相手は、溜息をついて、軽い調子で会話を続ける。


乃愛「あと、貴方の彼女もこの仕事につけるから。一人じゃ大変でしょ? 」
黒服「……能力的には妥当な人選と思います。個人的には最悪ですが」
乃愛「まあ見張り、今後も交代で頼むわ。その辺の家も適当に一軒借りといたから、あとで住所送るわね? ちょっとした愛の巣かしら」
黒服「……話通りの相手として、その六人に私と彼女で勝てますか?」


深刻な口調に変わる黒服。
相手も少し、道化た喋りを潜める。


乃愛「六人中一人が相手でも無理よ。最初に話したでしょ、周囲半径50km以内で感知したらすぐ連絡しなさい。ホールを開けるから……」
黒服「……最悪あの御方だけでもお連れする? 」
乃愛「五人全員、よ。命を懸けなさい。ただし戦わずにね」


電話が切れる。

;▲SE 通話切断

黒服はしばらく考え込んでいたが、届いたメールに記載された住所を確認しに向かった。




;オールリセット
;▼システム ウェイト


;★BGM~未定(日常)
;■背景~学園・保健室前

; ●立ち絵 ユリア・私服(姫)・表情(通常)・位置(左)
; ●立ち絵 美羽・制服(実妹)・表情(通常)・位置(中央)
; ●立ち絵 レン・私服(騎士)・表情(通常)・位置(右)



;▲SE ワープ


学園に四人揃って到着した。
ここはどうやら保健室前の停留所らしい。

美羽「なんか転送する時声聞こえなかった? 」
大翔「急いでてそれどころじゃなかったよ……ユリア様、大丈夫ですか?顔色悪いですよ」


; ●立ち絵変化 ユリア・私服(姫)・表情(不快)・位置(左)


姫様は真っ青な顔でレンさんに寄りかかっている。
レンさんは心配そうな顔で姫様の背中をさする。


ユリア「だ、大丈夫です~~世界移動に比べればなんでモグモガ」

レンさんが姫様の顔色を確認するように頬を両手で掴んで覗き込んだ。
なにか言いかけたのを邪魔したようにも見えたが……まあいいか。


大翔「あ、そこに保健室がありますから、少し休んで……」

; ●立ち絵変化 レン・私服(騎士)・表情(焦り)・位置(右)

レン「! ……それは……いや、姫様のためだし……」

; ●立ち絵変化 美羽・制服(実妹)・表情(驚き)・位置(中央)

美羽「……兄貴…………」

おや、なんだろう?
保健室で休むのに何か問題があるのだろうか?
ああ、土曜だから先生が居ないのかな?
これはうっかりしていた。恥ずかしい。


; ▲SE ドア開

; ●立ち絵 沙良・白衣(養護教諭)・表情(笑顔)・位置(右端)


沙良「まってました!探しに行くつもりやったんだけど……まさか最初にここに来るとはな! 」


保健室の中から、白衣を着た背の低い、糸目の少女が現れた。
微妙に違う関西弁を使っている。

レン「!!! 」
美羽「さ、沙良先生……」

先生……この背の低い、袖も長すぎて手が出ていない子が先生?
そういえば保健室って入ったこと無いな。

沙良「いやー僥倖僥倖! 日頃の行いがええとこういう暇な休日にいいことがあるんやな、ホンマ……てか今日レンやん和風やないの! 」
レン「う……」

; ●立ち絵変化 レン・私服(騎士)・表情(恐怖)・位置(右)

レンさんが数歩退いた。
怯えた顔だ。どうしたんだろう?


; ●立ち絵変化 美羽・制服(実妹)・表情(困惑)・位置(中央)

美羽「昨日、あの二人と生徒会、教師の面通しがあったんだけどね……そこで沙良先生がレンさんを気に入っちゃったのよ」

大翔「へえ、いいことじゃないか」


言うと、美羽が何故か頭に手をやって首を振る。


; ●立ち絵変化 ユリア・私服(姫)・表情(笑顔)・位置(左)

ユリア様はすでに気分が回復したらしく、沙良先生とレンさんを微笑みながら見ている。


ユリア「二人がすぐ仲良くなれてよかったですわ。異文化コミュニケーションの鑑というものですわね」
沙良「おおうユリちゃん! そうやろそうやろ、まあ同性コミュニケーションゆうたほうがうち的には……」


大翔「ああ、あの人、貴俊と似たような人なのか……ベクトルは違うが」
美羽「私、背が低くてよかったと思うのはあの人の前でだけよ、ホント……じゃ、生徒会行って来るから、なんとか引き離してね」


; ▲SE 離れる足音
; ●立ち絵消去 美羽・制服(実妹)


美羽は逃げるようにその場を立ち去り、残された俺はとりあえず沙良先生を連れて保健室周りの説明を終えた。
その後も沙良先生はレンさんにくっつきたがったが、まだ案内をしないといけないから、と言い聞かせてなんとか引き離すことが出来た。
保健室に行ったのに疲弊したレンさんが少し可愛く見えたのは秘密だ。


;オールリセット
;▼システム ウェイト


;★BGM~未定(日常)
;■背景~学園・廊下

; ●立ち絵 ユリア・私服(姫)・表情(通常)・位置(左端)
; ●立ち絵 美羽・制服(実妹)・表情(通常)・位置(左)
; ●立ち絵 レン・私服(騎士)・表情(通常)・位置(右)




あらかた校内の説明も済んで、仕事を終わらせた美羽と合流した後。
西校舎の廊下で凛々しさを取り戻したレンさんが俺に尋ねた。


;★BGM変化~未定(シリアス)

レン「……魔法学園なのに通常魔法は教えないのか? 」
大翔「通常魔法? 」

なんのことだろうか?
美羽を振り返るが、首を傾げて知らないとジェスチャーを返された。

; ●立ち絵変化 美羽・制服(実妹)・表情(困惑)・位置(中央)

美羽「それってあっちの……あーいや、レンさん達の国にはあるんですか?どんなものなんです? 」
レン「五行……木火土金水などの、自然の力を借りる物を通常魔法という。ミウに見せてもらった『倍力』は我々から見れば特殊魔法だ」


五行か……なんというか、ファンタジーな国って残ってるものだな。
俺達の魔法は生まれつきあるもので、他の媒体を必要としない物が主流だ。ファンタジーよりミステリーに近い。
だから習う事も『制御』と『活用』だけで、魔法系の授業には才能ではなく多分に自主性と教師の腕が関連する。
そのことを話すと随分とレンさんは驚き、なにやら呟いていた。

; ●立ち絵変化 レン・私服(騎士)・表情(困惑)・位置(右)

レン「なるほど……やはり自然の力が枯渇しているのか? ならば……理由も大体は……」


そして案内する最後の教室、『能力活用術』を主に行う部屋に到着した。


;★BGM変化~未定(ノアのテーマ)
;■背景変化~学園・教室


; ●立ち絵変化 ユリア・私服(姫)・表情(通常)・位置(左端)
; ●立ち絵変化 美羽・制服(実妹)・表情(通常)・位置(左)
; ●立ち絵変化 レン・私服(騎士)・表情(通常)・位置(右)
; ●立ち絵   ノア・スーツ(邪気眼)・表情(通常)・位置(右端)


中に入ると、先生が新しく入荷した裏本(魔法界限定の書籍だ)を棚に入れているところだった。


; ●立ち絵変化 ユリア・私服(姫)・表情(笑顔)・位置(左端)

ユリア「ノア様、ごきげんよう」

; ●立ち絵変化 ノア・スーツ(邪気眼)・表情(驚き)・位置(右端)

乃愛「おや! そういえば今日は君達に学園を案内してあげる日だったね、忘れていたよ」

大翔「先生酷いですよ……」

美羽「乃愛さん、道理でずっと生徒会の仕事に出ずっぱりだったんですね……」

; ●立ち絵変化 ノア・スーツ(邪気眼)・表情(笑顔)・位置(右端)

乃愛「こら、美羽ちゃん! 学校では先生と呼びなさい! 」


お茶目な感じで美羽を叱ると、何冊かダンボールから本を出し、また棚に入れ始める先生。
本は基本的に先生個人の所有物らしいが……この教室の中だけでも5000冊は超えると思われる。やっぱ給料がいいんだろうか?


レン「ノア殿、その本ですが……見せてもらえませんか? 」
乃愛「『魔法剣士ザブ狼~VS元宮ムザシ~』のことかい? このシリーズは数が多すぎるよ。十年あっても読みきれない」
レン「む……ではこれは? 『墓場の墓標丸』」
乃愛「ああ、それは同じ作者の短編集だね。それならすっきり読み終えられるだろう。貸してあげるよ」
レン「かたじけない」

; ●立ち絵変化 レン・私服(騎士)・表情(笑顔)・位置(右)


……レンさんは時代劇物が好きなんだろうか?
いや、侍みたいな服を好んで着ていることから分かる気はするが……。



乃愛「ふむ、じゃあこれで案内は終わりということか」
大翔「もう夕方ですし、早く帰らないと残してる美優が寂しくて死んでしまうかもしれません」

; ●立ち絵変化 ノア・スーツ(邪気眼)・表情(驚き)・位置(右端)

乃愛「それは大変だ……」

; ●立ち絵変化 ユリア・私服(姫)・表情(笑顔)・位置(左端)

ユリア「あら、そういえば私とレンは制服を頂けるんでしたっけ」
美羽「あ、そうだったわね。の……先生が持ってるんですか? 」

; ●立ち絵変化 ノア・スーツ(邪気眼)・表情(通常)・位置(右端)

乃愛「いや、沙良先生だよ」

; ●立ち絵変化 レン・私服(騎士)・表情(恐怖)・位置(右)

時代劇小説を読んでいたレンさんがまた凛々しさを失った。


;オールリセット
;▼システム ウェイト


;★BGM~未定(日常)
;■背景~スーパーマーケット

; ●立ち絵 ユリア・私服(姫)・表情(通常)・位置(左)
; ●立ち絵 美羽・制服(実妹)・表情(通常)・位置(中央)
; ●立ち絵 レン・私服(騎士)・表情(通常)・位置(右)



美羽「疲れたわね……」
ユリア「沙良先生、優しいのはいいのですがお話が少々長すぎる気もしますわね」
レン「……この黒い服は何だ? 姫様の制服とは大分違うが……」


愚痴を聞きながらスーパーで食材を買い、いよいよ鶏肉が目の前に来た。
朝からずっと楽しみにしていた、あの鶏肉である。
今日の昼飯は学校から出された弁当だったが……片時もチキンカレーへの渇望は忘れていない!



;★BGM変化~未定(ドタバタ)


大翔「確かに今日は疲れたが、夕飯で英気を養えば大丈夫! カレーだぞ、今夜は! 」

; ●立ち絵 ユリア・私服(姫)・表情(笑顔)・位置(左)

ユリア「まあ、カレーですの!? あの豚肉を揚げたのを乗せた……」

; ▲SE チーン

大翔「いや、それはカツカ……」

; ●立ち絵 レン・私服(騎士)・表情(笑顔)・位置(右)

レン「豚肉か……貧しい子供時代には良く食べた物だ。懐かしい……」

; ▲SE チーン

大翔「だからそれはカツカレーであって俺が作るのはチキ……」

; ●立ち絵 美羽・制服(実妹)・表情(笑顔)・位置(中央)

美羽「海鮮も捨てがたいけど……まあ今日はカツよね」

; ▲SE チーン

大翔「……」


; ▲SE 着信音


大翔「美優からメールだ」


美優『今日は遅いですね……寂しいです('・ω・`) できれば晩御飯はカレーがいいです 特にカツ 明日弓道部の試合があるので』

; ▲SE チーン

大翔「今日はカツカレー……だね、うん」
レン「明日からは私が献立を作ろう。姫様の健康管理もせねばならんのでな」
大翔「……」

; ▲SE チーン



;■背景変化~黒


うちにかわいい女の子(高貴)と美人のお姉さんが引っ越してきて最初の日。
俺は夕食の献立を決める権利を失った。



; ▲SE チーン


; END





最終更新:2007年06月28日 23:06
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