あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

レンタルルイズ1

「サモンサーヴァント!!」

詠唱、光、爆発、罵声、嘲笑、土煙り。
その土煙りが晴れた瞬間、彼女は狂喜しギャラリーは息をのんだ。
あのゼロのルイズが3mはあろうかというケルベロスを召喚したのだ。

「やった!!やったわ私!!」
「ふむ、流石だねミス・ヴァリエール、早速契約したま…」
「どうされたんですか?ミスタ・コルベール?」
「女の子だ…」
「は?」

「んう…ここは?」
「な、なによあんた!!」
「へ?お姉ちゃんこそだれ?ここは?お兄ちゃん社長は?お姉ちゃんは何してるの?」
「私はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。ここはトリステイン魔法学院。お兄ちゃん社長なんて知らないわ。私はそこのケルベロスを召喚してたのよ。あんたこそなんでこんなところにいるのよ?なにその格好?平民?」
「へいみん?私は巫女だよ?召喚?お姉ちゃんがオルトロスの飼い主さんなの?」
「違うわ、ご主人様よ!!今からそいつを使い魔にするの!!」

つかいま?猫屋敷さんみたいに?でも、依頼した人はトリス…なんかじゃなかったよね?召喚?かってに?……泥棒さん?ん~…誘拐かな?

「お姉ちゃん」
「何よ?!」
「あのね、おるとろすさんはわたしたちアストラルがあずかってるの、だから、おねえちゃんのつかいまにはだめなの。それじゃあごうとうさんだよ?」
「な……!!!!」
「ぶふっ!!」
「な、なによキュルケ!!何がおかしいのよ!!」
「だって、珍しくあんたが成功した思ったら、ふふ、もうすでに人の使い魔を召喚しちゃうなんて!!流石ゼロのルイズだわ!!」

どっと笑いが起きる。

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「なによ!!それでも召喚したのはわたしよ?!契約してしまえばこっちのもんだわ!!」

「我名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ!!」
「だめぇ!!」

とっさに振られた玉串は、確かに呪文を打ち消した。

「あれ?」
「何よ、やっぱりゼロのルイズじゃない!!」
「ち、違うわよ!!今のは確かに成功したわ!!」
「じゃあなんで成功してないのよ?」
「それは!!---」
「わがなはかつらぎみかん。いつつのちからをつかさどるぺんたごん!!このものにしゅくふくをあたえわれのつかいまとなせ!!」
「は?!?!」

どうしても盗まれてしまうなら、盗まれてしまう前に盗めなくしてしまえばいい。
みかんは優秀な魔法使いであった。
見よう見まねであったとしても、その魔法は成功したのだ。

「ちょ、あんたね!!」
「おるとろすさんはわたさないもん!!」
「ミス・ヴァリエール…」
「ミスタ・コルベール!!こいつ、わたしの使い魔を!!」
「そうなってしまったものは仕方ありません。それよりも、こうなるとその少女と契約しなくては留年ということに」
「そんな!!」

使い魔のルーンに苦しむオルトロスを心配するみかんの唇を奪うことはそう難しくはなく、右手に刻まれるルーンの激痛に少女が意識を保つことはあまりにも難しかった。


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みかんは空を見上げていた。
せっかくお兄ちゃん社長が就任してくれてすべてが丸く収まりそうだったというのに異世界などに呼び出されてしまったのだから仕方ない。
しかも自分の位置づけは平民というよりかは奴隷。
そんな話を聞かされたのだから半べそで部屋を飛び出したとしてもしょうがない。
ルイズは戻る手立てなどないと断言していたが、いくつもの魔術が存在する世界からやってきたみかんはそんな話信用していなかった。
来れたのだから帰れる、魔術は万能ではない、完全に一方通行なものなどあるはずがない。
この先どうしようかと寝そべるオルトロスにもたれかかっているとメイドがやって来た。

「あの…貴族様どうされたんですか?」
「え?」
「もう朝食の時間になってしまいますが?」
「私は貴族なんかじゃぁ…」
「でも、そのケルベロスさんは使い魔ですよね?」
「そうだけど…」
「でしたら魔法使い様ですよね?」
(………?)

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しばらく考えた後にみかんは理解した。
ルイズの言っていた『異世界だか何だか知らないけど貴族と平民を絶対的にに隔てるものがある限りあんたは使い魔なんだから!!』という叫びの意味を。
てっきり血筋の話だと思っていたそうではない、『魔法が使えるかどうか』だったのだ。
なるほど、とみかんは納得した。事実自分のいた世界でも魔術師としての有能性で扱いは天と地程も違うのだ。
ではどうする?今からルイズに「実は自分は貴族でした」と明かすべきか?
いや、そんなことをすれば生活の保障がなくなってしまうではないか。
自分が魔法を行使できないことを真剣に悩んでいるルイズにこんなことを打ち明けるべきではない。
敵に回してしまうかもしれない。

「ん~ん、わたしはへいみんだよ?」
「平民?ああ!!ミス・ヴァリエールの使い魔ですね?」

今のところルイズは使い魔を似たい召喚したことになっている。
皆まさか平民の少女が使い魔と契約したとは思っていないのだ。
ルイズの契約が遅めに効果を発揮したのだろうと。

「…うん」
「こんなに小さいのに…」
「……」
「そうだ!!せめておいしいものをご馳走してあげます!!」
「え?」
「貴族様の残り物でよければまかないを出させてもらいますわ。ですから、元気を出してくださいな」
「いいの?!」
「ええ、私達平民は支え合わなければいけませんもの」

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それは昼食時のこと

「あ、あんた!!姿が見えないと思ったら何お皿なんか運んでんのよ!!」
「わたしはシエスタお姉ちゃんのおてつだいをしてるの」
「だったら私の使い魔としての家事を済ませてからにしなさいよ!!」
「いや!!」
「この…!!」

ガシャン!!
唐突にワイングラスの割れる音が響く。

「「何?!」」

「君!!君のせいで女性二人を傷つけてしまったじゃないか!!」
「申し訳ありません…」

「シエスタお姉ちゃん!!」
「ん、何だね君は?こんな小さなメイド…メイドかその格好は?」
「わたしはみこだよ!!そんなことよりシエスタお姉ちゃんになにしてるの?!」
「こいつが機転を利かせなかったせいで二人の女性が傷ついてしまったんだよ!!」
「申し訳ありません!!」

しかし群衆の言い分は違った

「何言ってんだよ!!おまえが二股をかけてたのがいけなかったんだろ?」
「うるさい!!」

え?二股?機転を利かせる…?よくわかんないけど、悪いのはこの人なんだ!!

「このもやし~~!!」
「な、貴族に向かって何てことを!!」
「みかんちゃん!!貴族に逆らったら殺されてしまうわ!!」
「大丈夫だよシエスタお姉ちゃん、このおにいちゃんにはちゃんとあやまってもらうんだから」
「何が大丈夫なもんかね!!この貴族である僕に逆らって!!僕に謝罪させるだと?決闘でもしようっていうのかね?」

瞬間、笑いが起きーー

「そうだよ」

静まり返った

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「みかんちゃん、ダメです決闘なんて!!」
「だいじょうぶ」
「あんたね!!平民が貴族に立ち向かって平気なわけないでしょ!!」
「だいじょうぶ」
「「だからーー」」
「おや、メイドにミス・ヴァリエール、今さら何をしているんだい?もう決闘を始めたいのだけどね」
「あんたはちょっと黙って!!」
「ルイズお姉ちゃん」
「なによ!!」
「だいじょうぶ」
「…!!」

みかんには、絶対に負けない自信があった。
ルイズの説明した使い魔の特殊能力だと思われる不思議な力。
玉串を握るとルーンが光を放ち決壊の威力や範囲が数倍に膨れ上がるのだ。
これならたとえどんな魔術であっても打ち消すことができる。
しかも午後の授業が終わり決闘が始まるまでの間に厨房からこっそり持ち出した塩を手持ちのものと混ぜて清め、学院全体に撒いておいたのだ。
さらに使い魔の情報も集めた。
気配を祓って行動したので誰にもばれてはいないはず。
魔術の戦いでは情報こそ最強の武器だ。
一番強そうなあの竜でさえ問題なく封じ込めるだろう。
あれだけの巨体だ。何かしらの魔術による支えなしには飛べるわけがない。
全てを払えば火も吹けないに違いない。
さらにこっちにはケルベロスがいる。
もし無事に結界を発動させられたならこの学園を支配したことになる。
しかしこちらの手のうちを堂々と晒すわけにはいかない。
あくまでもギーシュは、『魔法を使う暇もなくケルベロスに組み敷かれる』負け方をする。
ケルベロスの参戦はもう決定事項だ。
ギーシュはケルベロスの火力を知らない。
せいぜいサラマンダー程度で後はただの大きな犬だと思っていたのだ。
まとめて始末してしまえばルイズを学院から追放できるかもしれないということで快く許可をした。
彼の中ではケルベロスさえ倒せば終わりだと考えているのは誰にでも分かった。
ルイズも状況を甘く考えていた。
みかんが強気なのは一重に『自分の』使い魔であるケルベロスを頼りにしてのことであって、いざ決闘が始まる段階で自分がケルベロスを制すればみかんも諦めると思っていたのだ。
しかしケルベロスはみかんに従った。
ただ懐いてるだけとは思えないほど従順にみかんに寄り添うケルベロスを見てルイズは焦りに焦ったが、もう遅い。

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「それでは、始めようか」

その一言みかんが一歩前に出たことを合図に決闘は始まってしまった。
袖の中に手を突っ込みルーンも玉串も相手から見えないようにする。
玉串の形状は杖に近い。
最初みられた時はただの枝だと思われていたようだが、あまり四六時中握っていればばれるだろうから隠しておいた。
ギーシュが造花のバラを使いワルキューレを作り出し、ケルベロスに特攻させる。

(どうしよう?)

命令するまでもなくケルベロスはそれを飛んで回避してくれたが、ここからが問題だ。
出現したゴーレムを見たみかんは頭を回転させ始める。
もっとも自然な勝ち方を考える。
流石にケルベロスごと自分を殺してしまうような魔術は使ってこないだろうとケルベロスの後ろにいた作戦は当たった。
ケルベロスが着地すると同時にワルキューレもそっちを向いた。
おそらくワルキューレはケルベロスよりも遅い。
これならいける。
ギーシュを中心に結界を張りこれ以上の魔術の行使を封じる。
そしてケルベロスを走らせる。
ギーシュは魔法を唱えたが『ワルキューレが形をなす前に』杖をケルベロスに奪い取られた。
ギーシュが青い顔で自分の杖をかみ砕いたケルベロスを見た後に、負けを認めた。
ルイズやシエスタを含めた観客が「偶然勝っただけだ」と断言する中、ギーシュは土壇場で全力を出せなかった自分をひどく恥じていた。

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