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第百三十九話「四冊目『THE FINAL BATTLE』(その3)」


ウルトラマンゼロの使い魔
第百三十九話「四冊目『THE FINAL BATTLE』(その3)」
スペースリセッター グローカービショップ
ファイナルリセッター ギガエンドラ
デラシオン
隕石小珍獣ミーニン
ネイチュア宇宙人ギャシー星人
チャイルドバルタン シルビィ 登場



 本の世界を巡る旅も四冊目に突入。四冊目は、かつてコスモスペースで起きた、地球の存亡を
懸けた一大決戦を基にした物語だった。才人とゼロはムサシとともに、ウルトラマンジャスティスと
して、将来危険な星になるとして地球のリセットを図る宇宙正義の側に立つルイズに、地球は危険では
ないことを訴えかける。そして先んじて地球を攻撃するグローカー軍団に立ち向かうが、次から次へと
湧いてくるグローカーに大苦戦。それを救ったのが、ムサシとコスモスが救ってきた怪獣たち。
地球のために大勢の者たちが行動する光景に、ルイズの心は揺れる。
 だが劣勢に業を煮やしたかのように、グローカーマザーが最終形態のグローカービショップに
変形した! 更にファイナルリセッター・ギガエンドラも地球に接近しつつある! 地球最大の
危機が訪れていた!

[任務ノ障害ヲ、完全ニ消去]
 傷ついた怪獣たちを下がらせたゼロとコスモスは、無機質に与えられた命令を繰り返しながら
迫り来るグローカービショップに向き直り、敢然と立ち向かっていく。
「シェエアッ!」
「ハァッ!」
 二人の拳がグローカービショップを打ち据えるが、鋼鉄の巨体は全く揺るがず、効果は
見られなかった。逆にコスモスがグローカービショップの剛腕に弾き飛ばされる。
「ウワァッ!」
『コスモスッ!』
 ゼロはグローカービショップのボディをがっしり掴んで押し出そうとするも、グローカー
ビショップは背面のバーニアからジェット噴射を行い、ゼロを押し返していく。
 恐ろしいことに、グローカービショップの馬力はストロングコロナのパワーすら上回っている!
『ぐッ……! うぅッ……!』
[消去。消去]
 それでも必死に抗うゼロだったが、グローカービショップの顔面から放たれた光線によって
吹っ飛ばされてしまった。
『ぐああぁぁッ! ぐッ、何のこれしきぃッ!』
 どうにか踏みとどまったゼロがガルネイトバスターを発射。しかしそれも、グローカー
ビショップの腕から撃ち出される光弾に相殺された。
 コスモスペースの宇宙正義を司るデラシオンの駆使する戦闘ロボットの最終形態は、
グローカールークの戦闘力をもはるかに超越している!
『ちっくしょう……!』
 肩で息をするゼロとコスモスのカラータイマーは赤く点滅していた。無理もない。最初から
休息もなしに延々と戦い詰めだったのだ。むしろよくエネルギーが持っている方である。
 しかし果たして、この消耗した状態で目の前の恐るべき破壊ロボットを倒すことは出来るの
だろうか?
「無理だ……。グローカービショップはデラシオンの陸戦最強の兵器。あの状態で倒すこと
などとても……」
 ルイズは否定するが、それは更に否定される。
「いいや。ムサシは奇跡を起こせる。いや……ムサシたちだけじゃない。俺たちが奇跡を起こす!」
 ヒウラだ。気がつけば、元チームEYESのメンバーがルイズの前に集まっていた。
「キャップ、エリア一帯の民間人の避難が完了しました!」
 シノブの報告にうなずくヒウラ。
「よし。それじゃあ俺たちの想いを、ムサシに向けて送るぞ!」
「想いを……?」
 どういうことか、レイジャと分離して戻ってきたジーンが話す。
「ここにいる者たちのムサシに対する想いをエネルギーに変え、コスモスに送り込む。未来を
信じる想いが……コスモスの命の光となる!」
「未来を信じる、想い……!」
『さぁ、始めるよ!』
 高く浮き上がったシルヴィを中心に据えて、ヒウラたちやシャウ、ジーン、ミーニンも
円陣を作った。
「ムサシにもらった、たくさんのもの……今度は私たちが、彼に届ける……!」
 シャウの言葉を合図とするように、彼らはムサシとの思い出を脳裏によみがえらせていく。
彼との出会いから始まり、ともに保護活動を行った日々、喜びを分かち合った記憶、時に辛く
苦しい思いをし合ったこと、何度も助け、助けられ、一緒に未来を夢見て……その未来が、
これからも続いていくことを強く信じる……。
 その信じる心が、光となって彼らの身体から溢れ出てきた。彼らの光の強さ、そして温かさは、
ウルトラマンジャスティスであるルイズの肌にまざまざと伝わってきた。
 ルイズは目を見開く。
「コスモス、ゼロ……これが、お前たちがこの星を守ろうとする理由か。これが……人間の
未来を信じる理由なのか!」
 その時、グローカービショップに追い詰められるコスモスとゼロを援護しようと、フブキと
ナツキ隊員の駆るテックライガー二号がレーザーを発射した。
「止まれぇぇーッ!」
 だがグローカービショップには全く通じず、反撃の光弾が機体をかすめた。
「うわぁぁぁッ!」
 それだけでテックライガーが火を噴いて大破し、墜落していく。
『キャップ、脱出をッ!』
「駄目だ脱出できない!」
 緊急脱出装置も故障し、テックライガーはまっさかさまに地面に向かって落ちていく。
コスモスとゼロは首をグローカービショップに掴まれていて、助けに向かうことが出来ない!
 この瞬間、ルイズは羽根状のバッジ、ジャストランサーを手に取り、羽根を二枚に展開して
己の胸に装着した。
「あああぁぁぁぁ―――――――ッ!!」
 ジャストランサーから光がほとばしり――ウルトラマンジャスティスに変身して、墜落間近の
テックライガーを受け止めて救ったのだった。
『あれはッ!』
『ジャスティス……!』
 テックライガーをそっと地面に下ろしたジャスティスは、全身が輝いて姿が変化。胸の
プロテクターが金色のものとなる。
 これはジャスティスが己の真の正義に目覚めた時に発動する、より力に溢れた戦闘形態、
クラッシャーモード。それまで後悔のために頑なであったジャスティスだったが、ムサシたち
地球人の心と怪獣ともつながっている絆を目の当たりし、遂に彼らの夢と未来を信じたのであった!
「デェアッ!」
 ジャスティスはまっすぐ前に伸ばした両腕からダグリューム光線を放ち、グローカービショップの
ボディを撃った。破壊することは出来なかったが、衝撃でクローの拘束が緩んでコスモスとゼロは
脱出することが出来た。
 そしてヒウラたちの放つ光も集まり切り、シルヴィがそれをコスモスへと送る!
『ムサシ! これがみんなの希望の光だよ! 受け取って!!』
 送られた光はコスモスのカラータイマーに吸い込まれて青に戻らせたばかりか、コスモスを
更なる姿へと変身させた!
「セェアッ!」
 ムサシの優しさ、強さ、勇気に、皆の未来を信じる希望が加わった、ウルトラマンコスモス・
フューチャーモードだ!
『コスモスも、新しい姿に……!』
 片膝を突いているゼロには、ジャスティスがエネルギーを分け与えて回復させる。
『ジャスティス……分かってくれたのか……!』
 ゼロの中の才人はジャスティスの顔を、その中のルイズを見つめる。すると才人に一層の
勇気が湧き上がり、ゼロの力となっていく。
『よぉしッ! エネルギー全回復だぜッ!』
 力強く立ち上がったゼロは、通常のウルトラマンゼロに変身するとゼロツインソードを
その手に握り締めた。その左右にコスモスとジャスティスが並び立ち、グローカービショップと
対峙する!
[全テノ障害ヲ、消去]
『はんッ! 消去消去ってうるさいぜ! それしか言えねぇのかッ!』
 グローカービショップが両腕から光弾を発射してくるが、ゼロがツインソードでそれを
ばっさりと切り払う。
『でぇあッ!』
 その間にコスモスとジャスティスが超スピードでグローカービショップの背後を取り、
ジャンプからの同時キックでグローカービショップのバーニアを粉砕した。
「タァァッ!!」
 これでグローカービショップは突進攻撃が行えなくなった。機動力を失ったグローカー
ビショップを、着地したコスモスとジャスティスが振り向きざまに蹴り飛ばす。
「デェアッ!!」
 新たな姿となったコスモスたちのパワーに押されるグローカービショップだが、やはり
宇宙正義の最強の刺客ロボットは伊達ではない。右腕でジャスティスを掴んで締め上げ、
左腕でコスモスを殴り飛ばす。
「ウゥッ!」
「セェェェアッ!」
 だがそこにゼロが素早く飛び込んできて、ツインソードを閃かせて腕のクローを切り飛ばした。
これでジャスティスが解放される。
『さっきの借りの分だぜ!』
 グローカービショップは腕の光弾発射口をゼロに向けた。
[任務ノ障害ヲ、完全ニ消去]
『てぇぇぇあぁッ!』
 そこにすかさずゼロツインソードの斬撃が叩き込まれ、グローカービショップの右腕は
完全に破砕された。
 ならばと左腕を持ち上げるグローカービショップだが、そこにはコスモスのコスモストライクが
撃ち込まれた。
「セェアッ!」
 光線が左腕も粉砕し、グローカービショップは武器のほとんどを失う。
「ウアァッ!」
 更にジャスティスがグローカービショップの懐に潜り込んで、相手の巨体を肩の上に担ぎ上げた。
「ンンンンン……! ゼェェアッ!」
 投げ飛ばされたグローカービショップがまっさかさまに地面に叩きつけられた。
[消去。消去。消去]
 それでも止まらず、頭部から光弾をひたすら連射してウルトラマンたちを狙ってくる。
「セアッ!」
 それにコスモスが前に出てゴールデンエクストラバリアを張り、光弾をさえぎる。その間に
ジャスティスがバトレックショットをグローカービショップの顔面に叩き込む。
「デアッ!」
 この一撃によりグローカービショップの攻撃が途切れた。その瞬間、ゼロが叫ぶ。
『今だッ! とどめの一撃だ!』
 コスモスとジャスティスは互いの腕を交差し、エネルギーを相乗効果で高めていく。ゼロは
タイミングを見計らってツインソードを投擲した!
『でぇぇぇりゃあッ!』
「デアッ!!」
 コスモスとジャスティスが放った究極の合体光線、クロスパーフェクションがゼロツインソードに
当たり、加速させてグローカービショップに命中させる!
 三人の力を一つに纏めたソードは、頑強な装甲のグローカービショップを一刀両断したのだった!
[消、去……消……去……消……]
 真っ二つになったグローカービショップはバラバラに爆散。遂にグローカーを全て撃破
することに成功したのだ!
 しかし、これで終わった訳ではない。むしろここからが本当の正念場なのだ。
『後は宇宙のあいつだけだぜ……!』
 ゼロたちが互いにうなずき合うと、大空、その先の宇宙空間へ向けて猛スピードで飛び上がっていった。
「シェアッ!!!」

 宇宙空間で地球に迫りつつあるのは、最後にして最大のリセッター、ギガエンドラ。その全長は
一キロメートルを超えるという、ロボットどころか最早超巨大な移動要塞だ。宇宙用テックライガー
三機が先んじてギガエンドラに集中攻撃を浴びせていたが、ギガエンドラは全くスピードを緩めていなかった。
 しかもドーナツ型のギガエンドラの中央部に、膨大なエネルギーが集中し出す。とうとう
地球のリセットが開始されようとしているのだ! ゼロたちはその場にギリギリ間に合った。
 コスモスがジャスティスに問う。
『ジャスティス、これを止める方法は!?』
『破壊する以外に、方法はない』
 ゼロたちはギガエンドラにありったけのエネルギーを叩き込むことに決める。
「オォォォォ……ゼアァッ!!」
「デリャアアアァァァァァッ!」
 コスモスとジャスティスがクロスパーフェクションを、ゼロがゼロツインシュートを全力で
発射した! 命中したギガエンドラがまばゆい閃光の中に呑まれる。
『よぉっしッ!』
 ぐっと手を固く握ったゼロだが……実際にはギガエンドラは、傷一つついていなかった!
 それどころか、眼球のようなレーザー砲から莫大な破壊光線を撃って反撃してきた!
『うわあああぁぁぁぁぁぁ―――――――――ッ!?』
 ギガエンドラの攻撃の威力はすさまじく、たった一撃でゼロたち三人が簡単に弾き飛ばされ、
大気圏に叩き落とされる。
『ぐあああぁぁぁぁぁぁぁッ! 熱ッ……!』
 大気圏の摩擦熱で身体を焼かれる三人だが、ゼロが背後にウルトラゼロディフェンサーを
張って摩擦熱を防ぐ。
『防御は任せろ! 二人はギガエンドラをッ!』
「シュッ!」
 ゼロに守られながら、コスモスとジャスティスがコスモストライクとダグリューム光線を
撃ち続けた。……が、ギガエンドラには焦げ目すらつかない!
 そしてギガエンドラは、遂に最終攻撃を開始。機体の中央から、地球の全てを滅ぼせるほどの
消滅エネルギーを放ってきた!
『やばいッ! ウルトラゼロディフェンダー!!』
 ゼロは迫り来る消滅エネルギーに対してウルトラゼロディフェンダーを展開し、エネルギーを
遮断しようとする。
 だがあまりに巨大なエネルギーを前に、ウルトラの星の聖なる盾もひび割れ、砕け散って
しまいそうになる!
『ぐッ……! や、やらせるかぁぁぁぁ……!!』
 ゼロは背面のバリアも維持しながら盾を押さえ、崩壊を必死で食い止める。だがいくら何でも
あまりに無理。ゼロのエネルギーが急激に消耗していき、カラータイマーは危険な状態になる。
『ゼロッ!』
『俺たちのことはいい! それより、ギガエンドラを止めるんだぁッ!』
 ムサシがたまらず叫んだが、ゼロは攻撃続行を促す。しかしいくらコスモスとジャスティスが
撃ち続けても、ギガエンドラの様子に変化は全く起こらない。
 このままでは明らかにゼロの身体が吹き飛んでしまう方が先だ……。だがそれでも、ゼロと
才人はあきらめていない!
『俺たちは……あきらめねぇぜッ! 最後の最後まで戦い抜いて……奇跡を起こすんだぁぁぁぁぁぁぁッ!!』
 ゼロと才人の叫びが――ウルティメイトブレスレットの輝きを呼び起こした!
 ブレスレットがゼロの腕から飛び立ち、宇宙空間でまぶしく煌めいた。その輝きを浴びた
コスモスとジャスティスは、導かれるように光へ飛び込む!
「セアッ!」
「デアァッ!」
『!! あれは……!』 
 コスモスとジャスティスがコンタクトし、二人のカラータイマーが重なり合って……一人の
新たなるウルトラマンが誕生した!
「シェアァッ!」
 新しいウルトラマンはゼロに代わって消滅エネルギーをその身に受け止める。それどころか
エネルギーを己のカラータイマーに全て吸収し、ギガエンドラに向かって飛んでいく。
『あれは……あれが、伝説に語り継がれる、奇跡のウルトラ戦士……!』
 それは、ギャシー星の伝説の中にも存在が語られている。宇宙の大いなる二つの力が出逢う時、
真の姿となって現れる宇宙の神……。
 ウルトラマンレジェンド!
「オオオオオ……! デヤァァァッ!!」
 ギガエンドラの中心部まで行き着いたレジェンドは、究極技スパークレジェンドを発動。
消滅エネルギーを押し戻されたギガエンドラは内側からボロボロに崩壊していく。
 そして最後に、大爆発を起こして塵も残さず消え去ったのであった。
『すげぇ……。これがレジェンドの力……ウルトラの奇跡か……!』
 奇跡の力を目の当たりにして、身体のダメージも忘れて呆けているゼロ。そこにレジェンドが
舞い戻ってきて、彼にエネルギーを与えて回復させた。傷つき切った身体も、レジェンドの莫大な
エネルギーでみるみる内に再生する。
『あれだけの負傷が治っていく……! ありがとう、ウルトラマンレジェンド!』
 ゼロの感謝の言葉に、レジェンドは無言ながらも温かい感情を乗せてうなずき返した。
『――そうまでして、何故人類を救おうとする。伝説の戦士、ウルトラマンレジェンド。
そして未知の戦士、ウルトラマンゼロ』
 突然、第三者の声が響いてきた。ゼロとレジェンドが振り向くと――グローカーマザーが
数え切れないほど宇宙空間に浮遊していた。
 そしてその背後の空間に七色の光の渦が現れる。それこそがデラシオン。コスモスペースの
宇宙正義の体現者だ。
 デラシオンを前にして、レジェンドはコスモスとジャスティスの姿に戻る。同時にゼロの腕に
ウルティメイトブレスレットが戻った。
『デラシオン……私は知ったのだ。ウルトラマンコスモスたちと信じた、この星の命たちを』
 ジャスティスはデラシオンに訴えかける。
『泣き……笑い……怒り……そして、思いやる心を持つ。この命たち、未来をも含め……
彼らは、信ずるに足る存在だと』
 コスモスもまたデラシオンに語りかける。
『人類は、決して愚かではない。必ず、その非を正すことの出来る存在だ』
 そしてゼロが、告げた。
『俺たちは未来を信じ、人間も希望を信じた! これが、その結果なんだッ!』
 すると――大量のグローカーマザーが一機、また一機とデラシオンの光の中に消えていく。
『!』
『我らも信じよう、光の戦士たちを……。そして、人類から送られ続けたメッセージを……』
 デラシオンが帰っていく。遂に心を動かされて、宇宙正義の決定を取り消して。人間が
あきらめることなく送り続けたメッセージが後押しとなって。
 それは、EYESが送り続けた言葉……「希望」であった。

 ……四冊目の本も無事に完結に迎えることが出来た。救われた地球はその後無事に復興し、
ムサシは計画通りに遊星ジュランへと出発。そして怪獣との共存の道を歩み始めたのであった。
 それが、ウルトラマンコスモスが見た地球の歴史だったのだ。
「素敵な話だったな……」
『ああ……。コスモスのたどった道程と人間の希望、しかとこの目で見させてもらったぜ』
 才人とゼロは余韻を噛み締めながら、自分たちが完結させた本を手に取りじっと見つめていた。
 するとそこにルイズがやってくる。
「サイトさん……」
「ルイズ! 起きてて大丈夫なのか?」
「はい……。今は身体の調子がいいので」
 ルイズは才人にこんな話を告げる。
「サイトさん、わたしさっき、こんな夢を見ました」
「夢?」
「夢の中のわたしは、たくさんの人を消し去ろうとするような、恐ろしくもどこか寂しさを
抱えた人になってました。何だか、サイトさんにも迷惑を掛けたような気がして……」
 それを聞いてハッとなる才人。今の説明は、ウルトラマンジャスティスになっていたルイズ
そのものだ。
 やはり『古き本』には、ルイズの心が入り込んでいるのか。それで本体のルイズの夢にも
影響が出たのかもしれない。
「でも……わたしは色んな人と出会うことで、変わっていきました。そして最後にはすっかり
心を改めて、多くの人たちを救ったんです。とても晴ればれとした気持ちで……何故だか、
このことをサイトさんに話したい気分で目覚めました。どうということはない、夢のことの
はずなのに……」
 不思議そうなルイズに、才人はそっと微笑みながら呼びかけた。
「いや……たとえ夢でも、何か大事なものを心に感じたのなら、それはきっと本当のことだよ」
「……? よく分かりませんが……」
 小首を傾げるルイズに、才人はおかしそうに、そしてどこか満足そうにクスクス笑ったのであった。


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