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第百三十八話「四冊目『THE FINAL BATTLE』(その2)」


ウルトラマンゼロの使い魔
第百三十八話「四冊目『THE FINAL BATTLE』(その2)」
スペースリセッター グローカーボーン
スペースリセッター グローカールーク
鏑矢諸島の怪獣たち
伝説薬使獣呑龍
海底怪獣レイジャ
チャイルドバルタン シルビィ
ネイチュア宇宙人ギャシー星人 登場



 ルイズを救う本の旅は、半分を越えて四冊目に入った。四冊目はウルトラマンコスモスの
護った地球を題材とした本。そこではムサシが人間と怪獣の共存する未来の新天地となる
ネオユートピア計画により、遊星ジュランに飛び立つ時を待っていた。だがそこに現れた
謎の円盤と巨大ロボットが、輸送ロケットを狙う! コスモスが助けに駆けつけたが、
かつてともに戦ったウルトラマンジャスティスがどういう訳かロボットの味方をして
コスモスを追い詰める! そこを今度はゼロが救い、ロケットはどうにか防衛することが出来た。
 しかし才人の前に現れたのは、ジャスティスの人間態。それはルイズの姿となっていた……!

「……!」
 自分の前に現れ、こちらに信じられないほどに冷酷な視線を送ってくるルイズに、才人は
固い面持ちとなった。
 本の世界のルイズは、厳密には『ルイズ』とは言えない。これまでのように物語の登場人物に
当てはめられていて、その与えられた役になり切っている。だから『ルイズ』と呼べるのは見た目
だけで、全くの別人。ここで自分と敵対する立ち回りになっていたとしても、現実のルイズに
影響がある訳ではない。
 それは頭では分かっているのだが……やはりルイズの姿を敵に回すという事実は、才人の
心情をひどく複雑なものにしていた。
「ウルトラマンジャスティス……どうしてあんたは、コスモスを攻撃したんだ。あのロボットと
円盤は何なんだ?」
 そんな才人の思いをよそに、フブキがルイズに問いかけた。それを受けて、ジャスティスに
なり切っているルイズは口を開いた。
「あれらはデラシオンの使いであるスペースリセッター。今から四十時間後、この星の生命は
全てリセットされる」
「リセット……!?」
 ルイズの宣告に、フブキと才人は衝撃を受けた。
「地球の生き物を全て、消滅させるってことか!?」
「その通りだ。これは、宇宙正義により下された、最終決定事項である」
 ルイズの語ることにフブキは極めて険しい表情となる。
「……あんたの話に出てきた、デラシオンってのは何者だ?」
「デラシオンは、我々ウルトラマンと同じく、この宇宙の秩序を守っている」
 ルイズの双眸が怪しく光り、才人たちとの間にドーナツ型の巨大多脚円盤の立体映像が出現した。
「これは……!?」
「ギガエンドラ。人類を始め、全生命を消滅させる、惑星改造兵器だ」
 巨大兵器ギガエンドラの中心部から発せられた光線が、地球の表層にあるものを全て焼き払い、
消し去る映像が才人たちの前で展開された。フブキが我慢ならずに叫ぶ。
「どうして、俺たちの地球にこんなことをしようって言うんだ!」
 それのルイズの回答はこうだ。
「予測したからだ、未来を」
「未来?」
「今から二千年後、地球は宇宙にとって有害な星となる。よって全てを消し去り、生命の進化を
やり直させる」
「地球が、宇宙に有害な星となるだと……!?」
 言葉を失うフブキ。一方で才人は、二冊目の本でのことを回想した。
 ウルトラセブンの物語に出てきた、フレンドシップ計画……。『フレンド』とは名ばかりの、
惑星破壊ミサイルで星を破壊することを主眼に置いた狂気の計画だった。また現実のM78ワールド
でも、超兵器R1号やトロン爆弾など、星を爆破する実験が行われていた時代もあった。何度も
侵略宇宙人に襲われた地球人だが、これらの歴史を見ると、一つ間違っていたら地球人が恐ろしい
宇宙の破壊者になっていたかもしれない。
 そしてデラシオンという者たちは、その可能性が現実となるものと判断したようだ。
「彼女の……ジャスティスの言ってることは全て真実だ。コスモスが教えてくれた」
 ここでそれまで黙っていたムサシが発言した。
「だけどコスモスは、デラシオンの決定に反対し、最後まで説得し続けた! それが失敗しても、
こうして僕たち地球人のために駆けつけ、戦う意志を示してくれている!」
「……コスモス、そしてそこのウルトラマンに問おう。お前たちはどうして地球人類を守り続ける」
 ルイズがムサシと才人……コスモスとゼロに問いかけてきた。
「たとえ武力で抗ったところで、何も変わるものなどない。デラシオンの決定も、地球人の
二千年後の姿も……。全ては無駄なのだ」
 そう言い切るルイズに、ムサシは問い返した。
「逆に聞こう……。ジャスティス、あなたはどうしてデラシオンの決定を支持する。まだ未来は
確定していないのに、地球人が宇宙に有害な存在になるなんて……まるで見てきたかのようじゃないか」
 すると、ルイズは意外なことを言い出した。
「見たのだ、私は」
「何だって……?」
「お前たちも戦った、多くの惑星を破壊したサンドロス。……あれは、昔は地球人類とよく
似ていた生き物だったのだ」
「!!?」
 その告白に、才人たち三人は心の底から驚かされた。
「夢や愛などという曖昧な感情を持った、不完全な生命体だった。そして二千年前、今の
地球人と同じように、デラシオンからリセットの決定が下された……」
 それがどうして、二千年前に執行されなかったのか。ルイズは理由を述べる。
「しかし、リセットは猶予が与えられた。……この私によって」
「……!」
「だが、それは過ちだった……。サンドロスは、デラシオンの予測した通りの存在になって
しまった。……私は、過ちを二度と繰り返しはしない」
 と語ったルイズに対して……才人が言う。
「サンドロスがそうだったとしても、地球人が同じになる理由にはならないさ」
「何?」
 全員の視線が集まる中、才人は主張した。
「未来は計算されるもんじゃない。その土地、その時代の人たちが作り、つないでいくものだ! 
俺とゼロは、ここじゃない別の場所だけど、人間の持つ可能性と希望の力を知っている!」
 才人は見た。シティオブサウスゴータで、地獄の超獣軍団の暴威に晒されてもあきらめず、
命を救うために抗い続けた人間たちの姿を。そして他ならぬ自分が、はるかに巨大な存在が
相手でも折れることのない勇気を身につけることが出来た! それが人間の持つ、素晴らしい
力なのだ。
 ゼロも、アナザースペースで人間たちの希望の光の結晶を得た。フューチャースペースでは、
圧倒的な絶望にも負けない人間たちの力によって助けられた! ゼロもまた人間の希望の力に
よって支えられてきたのだ。
 そしてM78ワールドの地球は、ウルトラ戦士でもどうしようもないような事態が何度も
襲ってきたが、それらを夢と希望を信じる心で打ち破ったから新たな時代を迎えることが
出来たのだ。それが人間の可能性だ!
「宇宙正義が何だ! 俺たちは、夢と希望こそが本当の正義だと信じてる! だからそれを
守り抜いてみせるッ!」
 才人に続いて、ムサシもルイズに向けて呼びかけた。
「コスモスが言っている。私も、この地球で人間の持つ可能性を、希望という言葉の素晴らしさを
知った。それをジャスティス、君にも信じてもらいたいと!」
 フブキもまた、ルイズに告げた。
「君は、楽な道を選んでるだけだ」
「楽な道……?」
「ここにいるムサシとコスモスは、どんな時でも、最後まで希望を持ってた。奇跡を信じてた! 
だから今度も奇跡を起こしてくれる……いや、俺たちで奇跡を起こしてやる!」
 三者三様の熱い想いを胸に、ルイズを説得する。……しかしルイズは踵を返した。
「奇跡など、起こりはしない……」
 その言葉を最後に、振り返ることなくどこかへ立ち去っていった。
「……駄目なのか……」
 才人が思わずそうつぶやいたが、フブキが否定する。
「いや、最後まであきらめずに呼びかけ続ける! そうすれば、きっとどんな相手にも俺たちの
気持ちは通じる……!」
 言いながら、ムサシと目を合わせた。
「お前はそう言いたいだろう?」
「……はい!」
 ムサシは満面の笑みでフブキに肯定した。フブキは続けて述べる。
「デラシオンに対話の意思がなくても、チームEYESは地球からのメッセージを送り続ける! 
早速指示しなくちゃな……。ムサシ、コスモス、悪いが後のことは頼んだぜ」
「任せて下さい! デラシオンが考えを変えてくれるまで、僕たちが地球を守ります!」
 フブキは去り際に、才人にも目を向けた。
「ゼロって言ったか……どうか、コスモスとムサシを助けてやってくれ」
「はい! 望むところです!」
 才人の力強い返答に微笑んだフブキが、EYESの基地へと向かっていった。それからムサシが
才人に向き直る。
「僕たちのために、地球のために戦ってくれてありがとう。その気持ちは、絶対に無駄には
しない! だからともに手を取り合って、地球のリセットを阻止しよう!」
「ええ! よろしくお願いします!」
 才人はムサシから差し出された手を取り、固い握手を交わした。
 そしてゼロは、ある確信を得ていた。それは、この物語はコスモスペースでの実際の出来事の
途中までの記録だということ。コスモスが、ムサシの夢の実現の直前に、地球の存続を懸けた
大きな試練があったと語っていたのだ。
 ならばこの物語を完結させるためにやるべきことはたった一つ。宇宙正義の決定を覆し、
地球の未来をつなぐのだ。

 デラシオンによる地球全生命のリセットは、地球の各国政府にも告げられた。そして防衛軍は、
デラシオンに対する徹底抗戦を決定。軍事衛星の超長距離レーザーや弾道ミサイルの照準が、
衛星軌道上に押し出されたグローカーマザーと地球に迫り来るギガエンドラに向けられた。
攻撃開始は刻一刻と迫っていた。
 しかしフブキ率いるチームEYESは、デラシオンに対してメッセージを送信し続けていた。
それが実ることを信じて……ムサシと才人はグローカーマザーの座標の真下に当たる市街まで来た。
「防衛軍の攻撃では、デラシオンの兵器を破壊することは出来ないだろう。そしてデラシオンは
地球の抗戦に対して、反撃を行う……! それを食い止めるのは僕たちだ!」
「はいッ!」
 意気込む二人の超感覚が、ギガエンドラとグローカーマザーに対して攻撃が放たれたことを
感じ取る。
「始まった……!」
 攻撃の結果は……やはりスペースリセッターを破壊することは出来なかった。ギガエンドラも
グローカーマザーも傷一つつくことがなく健在。それどころか、グローカーマザーは地表に向けて
グローカーボーンを複数機投下してきた。
「来たッ! 才人君、行こう!」
「はい!」
 グローカーボーンの射出を確認したムサシは輝石を掲げ、才人はウルトラゼロアイを顔の
前にかざす。
「コスモースッ!」
「デュワッ!」
 グローカーボーン四機が都市に着陸と同時に、二人は光に包まれてコスモス・コロナモードと
ストロングコロナゼロに変身した!
「キ――――――――ッ!」
「デヤッ!」
「シェエアッ!」
 グローカーボーンはコスモスとゼロを認めると、いきなり射撃を開始。それに対してコスモスは
光弾を空へ弾き、ゼロはパワーに物を言わせて突っ切りながら前進。グローカーボーンたちに接近していく。
「ハァッ!」
「セェェェイッ!」
「キ――――――――ッ!」
 コスモスたちはグローカーボーンたちの間に切り込んで、肉弾で張り倒していく。
「デェアッ!」
 そしてゼロの鉄拳がグローカーボーン一体の顔面に突き刺さり、衝撃でバラバラに粉砕した。
『よぉしッ!』
 まずは一体を撃破したことにぐっと手を握るゼロだったが……空からはすぐに新たな
グローカーボーンが送り込まれてきた。
「キ――――――――ッ!」
『何ッ!?』
 コスモスは両腕を、円を描くように動かしてから、左手の平を右腕の内側に合わせる形で
L字に組んだ腕より必殺のネイバスター光線を発射した!
「デヤァ―――――ッ!」
「キ――――――――ッ!」
 振り抜かれた光線が、グローカーボーン三機を一気に爆破!
 だが同じ数のグローカーボーンがまた空から降下してくる。
「フッ!?」
『くそッ……! これじゃキリがねぇ……!』
 グローカーマザーは宇宙船だけでなく、破壊兵器グローカーの工廠の役割もあるのだ。
故に尖兵であるグローカーボーンをいくら倒そうとも、新しい機体が絶え間なく作られて
送り込まれてくるのである。
 次々湧いて出てくるグローカーボーンに手を焼いているコスモスとゼロの様子を、人々が
逃げ惑う市街からルイズが見上げていた。
「無駄だ。奇跡などない」
 コスモスとゼロを囲んだグローカーボーンたちは、四方から光弾を乱射して浴びせる。
「ウアァァァッ!」
『くぅぅぅッ……!』
 物量に物を言わせた攻撃に、追い詰められるコスモスたち。
 その時、空の彼方から大きな影が猛スピードで戦場に飛来してきた!
「ピィ――――――!」
「あれは……!」
 それに気づいたルイズが驚く。影の正体は鳥型の怪獣だ。ムサシがその名を叫ぶ。
『リドリアス!?』
 リドリアスは空から光線を吐いてグローカーボーンを攻撃し、コスモスたちへの射撃を阻止する。
 グローカーボーンはリドリアスの方に照準を向けたが、その一体の足元の地面が陥没して
姿勢を崩させた。
「グウワアアアアアア!」
 地面の下からグローカーボーンを持ち上げたのはゴルメデだった! 更に投げ飛ばされた
グローカーボーンに、続けて現れたボルギルスが体当たりを食らわせる。
「グイイイイイイイイ!」
 強烈な突進によってはね飛ばされたグローカーボーンの機能が停止する。
 コスモスたちに怪獣が加勢するが、グローカーボーンの方も負けじとばかりに更に増量される。
「キ――――――――ッ!」
 グローカーボーンの無感情の銃口が怪獣たちに向けられるが……怪獣も続々と増援が戦場に
到着してきた!
「ピュ―――――ウ!」
 地中から顔を出したのはモグルドン。それが掘った穴から、怪獣たちが飛び出してグローカー
ボーンに飛び掛かっていく。
「グゥゥゥゥッ!」
「キュウウゥゥッ!」
「グルルルルッ!」
 襟巻怪獣スピットルが黒い液体を吐いてグローカーボーンのモノアイを染め上げて視界を
ふさぐ。動きが鈍ったグローカーボーンに、古代怪獣ガルバスとドルバが連続で火球を吐いて
撃破する。
「グルゥゥゥッ!」
「キャア――――ッ!」
 岩石怪獣ネルドラントと地底怪獣テールダスがグローカーボーンに背後から飛びつき、
抱え上げて投げ飛ばした。
「グアァ――――――!」
「グルゥッ! グルゥッ!」
 投げられたグローカーボーンに毒ガス怪獣エリガルと密輸怪獣バデータが突進してはね飛ばし、
グローカーボーンはその衝撃で内部機械が破壊され動かなくなった。
「キ――――――――ッ!」
 奮闘する怪獣たちだが、グローカーボーンはまだいる。滅茶苦茶に乱射される銃口が、
逃げ遅れている人々の方へ向けられた!
「きゃあああああッ!」
「キュウウゥゥッ!」
 放たれた光弾に対して分身怪獣タブリスがその身を挺して受け止め、人々を救った。
 このウルトラマンと、人間たちを助けている怪獣は、鏑矢諸島に暮らす者たちだ。ムサシと
チームEYES、そしてコスモスによって救われた怪獣たちである。
「グアアァァァッ!」
 タブリスを攻撃したグローカーボーンに、伝説薬使獣呑龍が突進し、吹っ飛ばした。更にそこに、
空の彼方から二機の戦闘機が駆けつける。
「今だッ! コスモスたちを助けるんだ!」
 テックサンダー、テックスピナーの系譜に連なる現EYESの主力作戦航空機、テックライガー。
その指揮を執るのはもちろんフブキだ!
 テックライガーからのレーザー集中攻撃により、グローカーボーンがまた一体破壊された。
このウルトラマン、怪獣、人間が共闘する光景にルイズが目を見開く。
「何故、怪獣が人間と……!?」
「それが、ムサシがやってきたことなんだ」
 ルイズの背後から呼び掛けられる声。ルイズが振り向いた先に、ミーニンを連れた初老の
男性二人が立っていた。
「キュウッ!」
「こいつら怪獣たちが、ムサシを助けに行かせろとうるさくてね」
 冗談交じりに語ったのは、怪獣保護区の鏑矢諸島のイケヤマ管理官。そしてもう一人は、
EYESが最も活躍していた時代にキャップを務めていた、ヒウラ。
「話はフブキから聞いている。地球人が、宇宙に有害な存在になるんだって?」
 ヒウラは人間とともに、人間のために戦う怪獣たちの姿を見上げた。
「だが、今繰り広げられている光景こそが、どんな困難があっても夢をあきらめなかった
ムサシが出した結果であり、答えだ。ムサシの夢が、あれだけの怪獣たちと心を通わせたんだ。
だから彼らは今、力を貸してくれている! 私たちも、この事態に出来ることがあるはずと
ここに集まったんだ」
 シノブ、ドイガキ、アヤノの往年のEYESクルーも、戦場から避難する人々を誘導して
助けているのだった。彼らもまた、ムサシとの出会いを通して夢をあきらめないことを
誓った者たちなのだ。
 呆然とするルイズの超感覚が、少女の助けを求める声を捉えた。
『誰か助けて!』
「!」
 ルイズは反射的に、その現場に向かって超速で移動した。
「コスモス! コスモスー!」
 少女は自分の身の危険で助けを呼んでいたのではなく、コスモスと名づけたペットの犬が
瓦礫の下に閉じ込められたのを必死に助けようとしていたのだった。
 ルイズは少女に向けて告げる。
「早く逃げるんだ! 犬より自分の命が大事のはずだ!」
 しかし少女は聞き入れなかった。
「嫌だ! コスモスは、コスモスは大切な友達なの!」
「……友達……」
 ルイズが復唱した時、犬を閉じ込めていた瓦礫が不意に重力を無視して浮き上がった。
「あッ!? コスモス!」
「これは……!」
 そして二人の男女が、犬を引っ張り出して救出する。
「君の友達はもう大丈夫だ」
 瓦礫を反重力で浮き上がらせたのは、ハサミを持った小柄な宇宙人、チャイルドバルタン・
シルビィ。そして二人の男女はギャシー星人のシャウとジーン。皆かつてムサシが関わった
宇宙人たちであった。
「ここは危ないわ。早く逃げなさい」
「ありがとう!」
 犬を受け取った少女はシャウたちに礼を告げたが、ルイズに対しても礼を言った。
「お姉さんも、ありがとう!」
「……私は何もしていない……」
「ううん。あたしを心配してくれたでしょ! だから、ありがとう!」
 その言葉を残して、少女は避難していった。ルイズは、シルビィたち三人へと顔を上げる。
「地球とは関わりのない異星人までもが、どうして地球人を助けに来たのだ……」
『ううん。関わりならある』
 シルビィは証言する。
『ムサシは、前に私たちの種族と地球人の間の争いを止めてくれた! 大事な友達なの!』
「私たちも、ムサシと地球人たちのお陰で星の命をよみがえらせることが出来た。だから
今度は私たちが地球を助けるの!」
「私も、彼らから夢を信じることを教わった。宇宙正義がどんな結論を出そうとも、私たちは
地球人の夢を信じる!」
 ジーンが断言すると、彼らの頭上に深海怪獣レイジャが飛んでくる。
「シャウは地球の人たちのことを頼む!」
「分かった! 頑張って、ジーン!」
 ジーンはレイジャと一体化し、レイジャは四肢の生えた戦闘形態になってグローカーボーンに
タックルを決めた。
「キュオ――――――!」
 そして追撃に衝撃弾の連射を浴びせ、爆破させる。
「……地球のために、これだけの者が立ち上がるとは……」
 数多くのものが戦う今の光景に、ルイズはすっかり息を呑んでいる。
「だが……!」
 善戦しているように見えた怪獣たちだが、最後に残った二体のグローカーボーンが突如
バラバラに分解したかと思うと、パーツが一つに組み合わさって合体を果たした!
 グローカーはより大きく、より強く、より攻撃的で冷酷になった第二形態グローカールークと
なったのだ!
[抵抗スルモノハ、全テ、排除]
 グローカールークは両肩から光弾を乱射して、怪獣たちを片っ端から薙ぎ飛ばしていく。
「グウワアアアアアア!!」
「グイイイイイイイイ!!」
 コスモスとゼロはすぐにその暴挙を止めに掛かる。
『やめろぉぉッ!』
 だがグローカールークの前後から放たれる光弾により、二人同時に吹っ飛ばされた。
「ウアアァァァッ!」
 暴れるグローカールークにレイジャとリドリアスが空から突っ込んでいく。
「キュオ――――――!」
「ピィ――――――!」
 しかし攻撃を仕掛けるより先にグローカールークが高く跳躍し、手の甲から伸ばした鉤爪に
より二体を斬りつける。
「ピィ――――――!!」
 撃墜された二体の内、リドリアスの方を締め上げるグローカールーク。
[任務ノ障害ハ、全テ、排除]
 その凶刃がリドリアスにとどめを刺そうとする!
『させるかぁぁぁぁッ!』
 そこにゼロが飛び蹴りを決めて、鉤爪を根本からへし折った! 蹴りつけられた衝撃で
グローカールークはリドリアスを離す。
「シェアァッ!」
 コスモスはコロナモードからエクリプスモードに二段変身! そして三日月状の巨大光刃を
作り出す。
「ハァッ!」
 そうして飛ばしたエクリプスブレードは、グローカールークを貫通して綺麗に両断。一気に
爆砕した。
 これで地上に放たれたグローカーは全て倒されたかに見えたが……間を置かずに新たな相手が
飛来してきた。
 それはグローカーマザー! グローカールーク敗北を受け、遂に衛星軌道上から地表まで
降下してきたのだ。
『まだロボット出そうってのかよ!』
『いや……違うッ!』
 グローカーマザーは飛びながら両翼を分解して完全にパージ。そして空の上へと姿を消したかと
思うと……グローカールークよりも更に巨大なロボットと化して降下してきた!
[任務ノ障害ヲ、完全ニ消去]
 それは下位のグローカーでは対処できない相手に対して発動するコマンド。グローカーボーン
製造機能を捨てる引き換えに変形するグローカー最終形態、グローカービショップだ!
 地球の全生命リセットの時は、刻一刻と迫っている!


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