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第九十六話「激ファイト!ゼロvsウルトラセブン」


ウルトラマンゼロの使い魔
第九十六話「激ファイト!ゼロvsウルトラセブン」
妄想ウルトラセブン
カプセル怪獣アギラ 登場



「な、何で声を掛けないのよッ! 一時間も!」
「ご、ごめん……」
 ……週末の休日、俺はルイズとともに繁華街に来ていた。この前の帰り道での約束通り、
買い物の荷物持ちとしてルイズについて回るのだ。
 しかし、リシュが「ルイルイとのデート!」なんてはやし立てるので、恥ずかしくなった俺は
約束の時間より一時間も早く待ち合わせ場所に到着。そしたら何とルイズも待ち合わせ場所にいたのだ。
 これって、あいつも早く来てしまったということ? いやいや、都合よく考えたらまた
手痛いしっぺ返しを食らうパターンじゃ……と声を掛けるのを躊躇っていたら一時間が経過。
そしたらルイズがこのようにカンカンになってしまったのであった。こうなると分かって
いたのなら、とっとと声掛けてりゃよかった……。
「でもお前、何で俺が一時間も声を掛けなかったって知ってんだ?」
「!?」
 ふと尋ね返すと、ルイズは顔を赤くしてわたわたし出した。
「そ、そそ、それは! そんな気がしただけよ!」
 えぇ? 「気がした」だけで、ピタリと言い当てられるものなのか? 実は最初から俺が
いるのに気がついていたんじゃ……。でもそれだったら、向こうから呼びかけるはずだよな。
うーん、ルイズのやることはいまいち分からん。
「はぁ……。とりあえず、ごめん」
「もういいわ! 早くお店に入りましょ!」
 俺が頭を下げたところで、ルイズはこの話を打ち切って買い物の開始を促した。
「いいけど。まず、何買うんだ? なるべく軽いものからがいいんだけど」
 持って歩かないといけないし、と聞くと、ルイズは何故かまたも頬を赤らめる。
「……ミ、ミスコンに必要なものよ」
「ミスコンに必要なもの? 何だ? もったいぶってないで教えろよ」
 催促したら、ルイズは俺にだけ聞こえるような非常に小さな声で言った。
「み、水着よ」
「水着!?」
「大きな声出さないでよ! 水着審査があるって、あんたも知ってるでしょ!?」
「あー、そうだった。……って、今から水着選びに行くの? お前、持ってないの?」
「も、持ってるけど! その、ちょっと前に買ったものだから、もう流行過ぎてるし! せっかくだから
新しいものを買いたいの! 文句ある!?」
「あ、ありましぇん……」
 何も怒鳴らなくなって……。と言うか、ちょっと前だけでも流行遅れになるものなんだな。
ファッションの世界って厳しいんだな。
「そ、それで、ちょっと調査がしたいんだけど……あ、あんたは、ど、どど、どんな水着が、
す、好きなの?」
 え?
「俺? 何でそんなこと聞くんだ? ファッションのことなら、ファッションとかに聞けばいいのに」
 一応説明しておくと、前者の「ファッション」は言葉通りの意味で、後者は仇名が「ファッション」の
クラスメイトを指している。何かややこしいな。
 そう思っていると、ルイズはこんなことを返した。
「ここ、これはあくまで、一般的な男性はどんな水着が好きなのかっていうリサーチなんだから! 
べ、べ、別に、あ、あんたのこ、ここ、好みとか確認してるんじゃないんだからッ!!」
「……とにかく、ルイズはどんな水着を着るべきか、俺の意見を言えばいいわけ?」
 要するに、そういうことだよな。俺の答えた水着を、ルイズが他人に着させるなんて
すっとんきょうなことはないだろうし。
「そ、そうよ!」
 うーん……。俺個人としては派手めな奴が好きだけど、ルイズには似合わないだろうし、
何よりそれじゃ多分キュルケと被るだろうしなぁ。ルイズに似合うものなら……。
「ちょうどあそこに飾ってるような、フリルのセパレートかな」
 側の店のショーウィンドウに飾ってある白のセパレート水着を指して、答えた。
「ふぅん、確かに可愛いわね。フリルがいっぱいで……」
 存外、ルイズの反応も悪くなかった。
「けど、ミスコン向きじゃないかもだけどな。他のも選んでみるのはどうだ? 他に良さそう
なのがあるかもしれないし」
「と、とにかく、お店に入りましょ。来なさい」
 ルイズはそう命じてきた。……えぇ?
「……ええと、俺も行かないと、ダメ?」
「当たり前でしょ!? 何しに来たのよ!」
「わ、分かりましたぁ……」
 男が女の子の水着売り場に行くのって、結構勇気がいるんだけどなぁ……。まぁ、下着売り場
よりはマシだと思っておこう……。

 新しい水着を購入して店を出たルイズに、俺は尋ねかける。
「なぁ、ルイズ。どんなの買ったのか知る権利くらい、俺にもあるだろ?」
「ダメッ! 絶対に見せないんだからッ!」
 ルイズはその一点張りだった。一緒に店に入ったのに、結局水着を一人で決めて会計を
済ませてしまった。それで荷物も自分で持ってるし……。これじゃあ、俺が何のために
ついているのか分からないじゃないか。
 と、ルイズが急にため息を吐く。
「はぁ……。とりあえず買ってみたけど、これで本当にキュルケに勝てるのかしら?」
「な、何だよ、いきなり弱気だな」
「だって……」
 不安げなルイズ。まぁ、気持ちは分からなくもない。少なくとも水着審査は、俺が女だったら
まず勝てる自信ないぞ。
「やっぱり自己アピールの時、何かもっと目立つことをやった方がいいのかしら?」
 そんなことをぼやくルイズに、俺は、
「そんなことないって! 前にも言っただろ? ありのままのお前でいいって」
「……そうかしら?」
「そうだって! 第一、慣れないことやって自分をアピールできると思うか?」
「……」
 俺の意見に、ルイズは沈黙で返答した。
「まぁ、俺から言えるのは、身の丈に合った勝負をしろってことくらいだな。それ以外は何とも言えん!」
「もう、いまいち頼りないわね。でも、まぁ、せっかくサイトがそこまで言ってくれたんだから……
わたしは、ありのままの自分で戦ってみるわ」
 ルイズは分かってくれたみたいだ。
「ああ、そうだろ? 自然体が一番だよ!」
「でも、ちゃんと努力もしてるんだからね? 筋トレとか勉強とか、毎日欠かさずやってるし!」
「へー、すごいな! 俺は勉強なんて、テスト前くらいしか真面目に取りかからないよ」
「こら、だから成績が悪いんでしょ。リシュも不出来な兄だって嘆くわよ?」
「うッ、痛いところを……」
 なんて言いながら苦笑し合う俺たち。この前は少し不安もあったけれど、何だかんだで
いい雰囲気になっているじゃないか。
 ……と和んでいたら、唐突に背後の方から頭にガンガン来るようなけたたましいバイクの
爆音が鳴り響いてきた。何事かと振り返ったら、
「オラオラー! イチャついてんじゃねーよ!」
「目障りなんだよぉー!」
 五人組の男たちがバイクで歩道に上がり込んできて、俺たちを脅してきた! 暴走族って奴か!
「きゃッ!?」
 突然のことに驚いたルイズはバランスを崩し、転倒する!
「いたッ……!」
「ルイズ! テメェら、いきなり何しやがる!」
 激怒した俺が車道に逃げる暴走族に怒鳴りつけたが、暴走族には全く悪びれた様子がない。
「俺たちは怪獣だー! 人間の身体を持った怪獣なんだー! だから容赦しねぇぜー!」
 更にはふてぶてしい台詞を吐き捨てる始末。くっそ、面白半分で人を危ない目に遭わせやがって……
ああいう奴らには怒りが収まらねぇや!
 けれど――直後にその怒りが吹っ飛んでしまうくらいのとんでもない出来事が発生した。
走り去ろうとする暴走族の進行先から、怪しい光が立ち上ったかと思うと……地球人なら
誰でも知っている紅い巨人が出現したのだ!
「ウアアアアアア――――!」
 あれは……ウルトラセブン!? ど、どうしてこんなところに、いきなり!?
『お、親父!?』
 ゼロも驚いて叫んだ。……って、
「えッ!? セブンって、ゼロのお父さんなのか?」
 こっそりと尋ねた俺に、ゼロが肯定した。
『ああそうだ。お前に教えてなかったか?』
「あッ、そう言われてみたら、教えてもらったような……」
 おぼろげながら、そんな気がする。でも、いつ話してもらったんだったっけ……。
「ウアアアアアア――――!」
 などと気にしている暇はなかった。ウルトラセブンは恐ろしげなうなり声を発しながら、
街を踏み壊しながらこっちに迫り出したのだ!
「うあああああッ!?」
 悲鳴を上げて反転し、逃亡し出す暴走族。こ、これはどういうことだ!?
「どうなってんだ!? 何でセブンが街を壊すんだ!」
 セブンは幾度も地球を守った、正義の戦士だろう! 混乱していると、ゼロが言い放つ。
『……いや、あれは親父じゃねぇ! 強烈なマイナスエネルギーの塊みたいだ! それが親父の
姿を取ってるだけだ!』
 何だって!? じゃああれはセブンに化けた、怪獣の一種なのか……!
 そうなると放ってはおけないが、このままここにいるのはさすがにやばい! 俺はルイズの方に振り返る。
「ルイズ! 逃げるぞ! このままじゃ踏み潰されちまう!」
 しかし、ルイズはしりもちを突いたまま動かない。
「さっきので、足をひねっちゃったの……! 立ち上がれないわ……!」
「何だってぇ!?」
 このままじゃ非常にまずい! 偽者のセブンはまっすぐこっちに向かってくる! けど、ルイズの前じゃ
変身できないし……。
 こうなったら! 俺はルイズに見えないように背中で隠しながら、赤いカプセルを放った。
「キギョ――――――ウ!」
 出てきたカプセル怪獣はアギラ! ルイズを避難させるだけの時間を稼いでくれ!
「ルイズ、ちょっと失礼するぞ!」
「えッ? きゃあッ!?」
 俺はルイズを、いわゆるお姫さま抱っこの形で抱え上げる。ルイズは何故か急に顔を真っ赤に
したが、構っている余裕はない! そのまま横にそれ、セブンの進行方向から逃れていく。
「ウアアアアアア――――!」
「キギョ――――――ウ!」
 アギラは偽者のセブンにまっすぐ突進していったが、強烈なキックをもらって仰向けに転倒。
そこを馬乗りされ、ボコボコに殴りつけられる。
 つ、強い! すさまじいパワーを感じる……。外見だけじゃなく、力まで本物に近いのか!?
 アギラはどうにかセブンを押しのけるが、起き上がったところに顔面にハイキックを浴びて
またも倒れ込んだ。
「キギョ――――――ウ!」
 たまらず逃げるアギラは、ビル群の陰に縮こまって身を隠す。それを見たセブンは、ビル群の
反対側に遠回りに回り込んでいく。
 セブンの姿が見えなくなると、アギラは頬杖を突いて座り込んだ! おいおい! 見た目が
主人そっくりだから、戦意が沸かないのか!?
 しかし、偽者のセブンは既にアギラの背後に回り込んでいた!
「ウアアアアアア――――!」
 セブンに背中を足でつつかれたことで、弾けるように振り返るアギラ。
「キギョ――――――ウ!」
 その瞬間にまたも蹴り飛ばされた! くそぉ、アギラじゃまるで歯が立たない!
 でも、この間にルイズを安全なところまで運ぶことが出来たぞ!
「ルイズ、ここにいてくれ!」
「サイトは!?」
「俺は……この状況をどうにかしないと!」
 離れるのに上手い言い訳が思いつかず、漠然とそう言った。でも、ルイズは詮索せずにひと言、
「……頑張って!」
「! ……ああ!」
 応援の言葉を受け、ルイズの元から駆け出す。
 ……もしかしてルイズは、俺がゼロだということに勘づいているんじゃないだろうか。
だからこの前の戦いでも、あんなことを……。でも、いつ気がついたというのだろうか? 
それらしい心当たりはないんだが……。
 いや、今はそれよりもあのセブンを止めないと! あの姿で、これ以上街を破壊させる訳にはいかないぜ!
「デュワッ!」
 ゼロアイを装着して、ゼロに変身! ゼロはアギラを下し、また一直線に進み始めたセブンの
前に立ちはだかる。
『やめろ! 俺の親父の姿で、こんな乱暴を働くんじゃねぇぜ!』
「ウアアアアアア――――!」
 ゼロが呼びかけても、セブンは何の反応も見せずにゼロにまで襲い来る! 言葉がまるで
通じてないみたいだ!
『聞く耳持たねぇってか……! しょうがねぇ!』
 やむなくセブンと戦い始めるゼロ。相手の上段蹴りを避けて肩を捉え、ひねり投げるが
セブンは着地。反対にゼロを投げ飛ばす。
『うッ!』
「ウアアアアアア――――!」
 更にセブンはパンチのラッシュとキック攻撃を放ってくる。ガードを固めたゼロだが、
その上からの衝撃によろめく。
『このッ!』
「ウアアアアアア――――!」
 相手の腹部に横拳を入れて突き飛ばしたが、セブンはその先の建物を引っこ抜いて、ゼロの顔に
叩きつけてきた!
『ぐあッ! くそ、何つぅパワーなんだ……!』
 ゼロは相手の身体を透視で分析した。
『こいつは怒りのオーラの結晶だ……! だからこその度を越えた勢いか……!』
「ウアアアアアア――――!」
 セブンの攻勢は留まることを知らず、ゼロに肉薄して両肩を掴んできた。そのまますさまじい
握力で締め上げる!
『ぐぅぅッ! ま、まだまだぁッ!』
 苦しむゼロだが膝蹴りを入れて振り払った。だがセブンは次に額のビームランプに指を添えると、
青白いレーザー光線を発射してきた!
『うおぅッ!』
 ギリギリ側転で逃れるゼロ。エメリウム光線もどきも使えるのかよ!
『こんにゃろぉッ!』
 ゼロスラッガーを飛ばして反撃するが、セブンはひねりをつけたジャンプでスラッガーを
かわし切った。パワーだけじゃなく、スピードと身のこなしまで相当なものだ……! こいつは
かなりの強敵だぞ!
「ウアアアアアア――――!」
 と、ここでセブンが奇妙な攻撃をしてきた。足元のミキサー車を、綺麗なフォームで
蹴り飛ばしてきたのだ。
 ミキサー車をはたき落としたゼロも、これに気を掛けた。
『今のは親父の技じゃねぇぜ……』
『じゃあ、誰の技なんだ? サッカー選手さながらの完成された動きだったけど……』
 それに冷静になって観察してみると、あのセブンの怒りの矛先は、さっきの暴走族にのみ
向けられているみたいだ。まっすぐ進んでいたのは、暴走族を追いかけていたからなのか。
「シャッ!」
 ゼロはもう一度透視を使い、セブンの身体をもっと精密に分析した。その結果、
『こいつは親父の人形を核にして、誰かの怒りの感情エネルギーで構成されてる。つまり生霊が
取り憑いてるようなもんだ。暴走族を執拗に狙ってるのを見ると、あいつらに傷つけられた奴が
親父の姿を借りて復讐をしようとしてるってところか……』
『そういうことだったのか……』
 セブンの横暴の理由を悟ったゼロは、青く輝くルナミラクルゼロに変身した。そして超能力で
テレパシーを増幅し、セブンに向けて呼びかける。
『ウルトラセブンの人形の持ち主の魂よ! 俺の言葉を聞いてくれ! あんたは、他のセブンを
慕う人たちの気持ちを、傷つけるつもりなのか!?』
 そう問いかけると、セブンがハッと気がついた風に足を止めた。
『あんたにも事情があるんだろう。あの暴走族にひどいことをされたのかもしれない。けど、だからって
街を壊していいことにはならないだろう! セブンが暴れて街を破壊したら、セブンを信じてる多くの
人が嘆き悲しむ! 人形を持ってるほどセブンを愛してくれてるのなら、それがどんなにひどいこと
なのかは分かってくれるだろう!?』
 セブンは我に返ったかのように、自分がボロボロにした街を見渡し、唖然として立ち尽くした。
 もうセブンに暴れる意思はなくなっていた。後は、元の人形に戻してやるだけだ。
『フルムーンウェーブ……!』
 ゼロがフルムーンウェーブを浴びせると、セブンは力を失ってその場に横たわった。ゼロはその
身体を抱え上げる。
「……ジュワッ」
 そのまま大空に飛び上がり、セブンを遠くへ運び去っていった。

 夕方。俺はルイズと帰りの駅にいた。
「ルイズ、足はもう大丈夫か?」
「ええ、腫れは引いたわ……。あ、あの……た、助けてくれて……ありがとう……」
「気にするなよ。あれくらい当然みたいなもんだ」
 ニカッと笑いかける俺。ルイズはさすがに恩を感じて萎縮しているのか、変にもじもじしている。
だから気にすることなんてないのにな。
「でも、買い物は台無しになっちゃったな。買えたのは水着だけか」
「大丈夫よ。水着だけでもあれば、後は何とかなるから」
 そうなのか。それならいいんだけど……結局、荷物持ちの仕事をすることはなかったな。
俺、何のために来たんだろう。
 そう思っていたら、ルイズがほんのり赤らんだ顔で俺に告げた。
「今日は、大変な目に遭っちゃったけど……た、楽しかったわ。それなりにね」
「そりゃよかった。俺も結構楽しかったよ」
 ルイズが足を痛めたのでその後の買い物は出来なかったけど、休んでいる間に二人で
色々と話をしたのだった。女の子と二人きりで長い時間会話するというのも、なかなか
新鮮で楽しい経験だった。
「ふぅん、そう。あんたも楽しかったのね。一日、つ、つき合ってくれて……ありがと」
「……ルイズ? お前、どうした? いくら何でもしおらしすぎるぞ?」
 あまりにもルイズが大人しく素直に物を言うので、俺はまだ何か悪いところがあるんじゃないかと
勘繰りしてしまった。
「どういう意味よ! もう、わたし帰るからね! それじゃあ!」
 あちゃあ、怒らせてしまった……。どうして俺ってば、余計なことを言ってしまうんだろうか。
 まぁ、ルイズには明日謝るとして、俺ももう帰ろう。リシュが心配するといけないしな。
そう思って踵を返すと……。
「サイトさん……」
「ひッ!?」
 シエスタの顔がそこにあって、思わず引きつった声を上げてしまった! って、何でシエスタが
こんなところにいるの!?
「シシシシ、シエスタ! いつの間にいたの!?」
「……さっきから見てました。あの人と一緒に駅前に来た時から」
 ええええー! 気がつかなかった! というか、それって大分前のことだろ!? それまでずぅっと
俺たちの後についていたってのかよ! ゼロも教えてくれたらよかったのに!
「サ、サイトさん。これって、どういうことですか?」
 シエスタは妙に怖い顔で問い詰めてくる。
「どういうことって……何が?」
「リシュさんに聞いたんです。今日は、サイトさんがデートに行ったって!!」
「ま、待て。誤解。誤解なんだッ! それはリシュが勝手に言ったことであって……」
 必死に弁解するが、シエスタに俺の言葉が届いている様子がない。
「うううう……。やっとのことで、見つけたと思ったら、あの人と、仲良く、話なんかしてッ! 
ひどいですサイトさん! わ、わたしに黙ってデートなんてッ!」
「わーわー! 何叫んでるんだシエスター! 誤解だってば!」
 叫ぶシエスタを、俺はその後必死でなだめた。そして何故か罪滅ぼしだとか言って、シエスタの
好きな店で夕飯をおごることになってしまった。おまけに「リシュさんも被害者です!」とか言って
リシュまで呼んで……。どうして妹のリシュが被害者になるんだよ……。
 とほほ……いつも怪獣と戦って平和を守っているのに、どうして俺ってこんな羽目になるんだろうか……。


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