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第六十四話「死刑!ウルティメイトフォースゼロ」


ウルトラマンゼロの使い魔
第六十四話「死刑!ウルティメイトフォースゼロ」
異次元人ヤプール人
異次元人マザロン人
恐怖の超獣軍団
カプセル怪獣ウインダム
カプセル怪獣ミクラス
カプセル怪獣アギラ
異次元超人巨大ヤプール 登場



 『始祖の降臨祭』の幕開けとともに開始された、ヤプール人の超獣軍団の大攻勢! ヤプールの仕掛けた罠に
まんまと落ちた人類はなす術なく、逃げることも出来ずに、ただ超獣に蹂躙されるばかり……。ミラーナイト、
グレンファイヤー、ジャンバードもやられてしまい、最早全滅を待つばかりか……。
 しかし、そうではなかった。それまで意気消沈していた才人は、今にも踏み潰されそうなシエスタたちを
助けようとゼロ戦で出動。その勇気に感化された人々が徐々に正しい心を取り戻し、才人はその姿に
見失っていた光を見出した! そして登場した、我らがウルトラマンゼロ!
 しかし敵もさるもの。恐るべきバキシマムを始めとして、大超獣軍団でゼロを迎え撃とうとする。
負けるな、ゼロ! アルビオンに夜明けを訪れさせるのだ!

『行くぜッ! せぁぁぁぁぁッ!』
 ゼロは気合いの雄叫びとともに、正面のバキシマムへとゼロスラッガーを投擲した。先制攻撃だ。
「ギギャアアアアアアアア!!」
 対してバキシマムは頭頂部の湾曲した角を、ゼロの動きを真似するかのように発射。高速回転する角は
スラッガーを弾き返すと、バキシマムの頭へと収まる。
「ギギャアアアアアアアア!!」
 バキシマムは戻ってきた角を再度発射。角は炎を纏い、ゼロに襲いかかる!
『くッ!』
 すんでのところで角を避けるゼロ。角はグルリと旋回してまたもバキシマムまで戻っていった。
 これがバキシマムの一番の武器。改造を施されたことで自由な軌道を描き、何度でも使用することが
可能な紅蓮ブーメランだ。
「ギギャアァァァ――――――!」
『死ねゼロッ!』
 相手にしている敵はバキシマムだけではない。後方からジャンボキングが口から火炎放射を、
マザロン人が両手の指先からマグマ光線を撃ってくる。
『ちぃッ!』
 ゼロはウルトラディフェンサーゼロで防御、それから即座にビームゼロスパイクでジャンボキングに反撃した。
「ギギャアァァァ――――――!」
 しかしジャンボキングは全身にエネルギーバリアを纏い、ビームゼロスパイクを無効化。
そして気を取られているゼロにバキシマムが迫り来る。
「ギギャアアアアアアアア!!」
『うおぉぉぉッ!』
 大型化したバキシマムの腕の爪が振るわれる。受け止めようとしたゼロだが、相手のあまりの怪力に
弾き飛ばされてしまった。
「ギギャアァァァ――――――!」
 更に転がったところにジャンボキングのミサイル攻撃が集中する!
『ぐあぁぁぁぁぁッ!』
 爆発をまともに食らうゼロ! だがどうにかくぐり抜け、起き上がって体勢を立て直した。
『バァカめぇ! 主さまの最強超獣を二体とこの私を相手にして、たとえ貴様でも勝てるものかぁッ!』
 豪語するマザロン人。実際に、ジャンボキングとバキシマムは超獣の中でも群を抜いた力を持っている。
そこにマザロン人も加わった三対一に、ゼロも苦戦を強いられずにはいられなかった。
 しかしゼロは決して諦めない!
『そんなもんは、やってみなけりゃわからねぇぜッ! でりゃあぁぁぁぁぁッ!』
 ゼロは闘志を爆発させて、恐るべき敵たちに切り込んでいく!
 一方で、他の超獣たちは復活したミラーナイトとグレンファイヤーが相手取っていた。
しかしあまりの数の多さに押されて、完全に苦境に立たされている。
「キィ―――キキキッ!」
「カァァァァァコッ!」
「キュウウウウッ!」
 アリブンタの火炎放射が、ガランの分解ガスが、キングカッパーのロケット弾が、様々な超獣の猛攻が
八方から飛んでくる! ミラーナイトとグレンファイヤーは防戦一方だ。
『くそぉッ! これじゃ反撃に出られねぇぜ!』
『この攻撃の雨が一瞬でもやめば……!』
 そう願うミラーナイトだが、現実は甘くない。
「ガガガガガガ!」
 忍者超獣ガマスが二人の足元にまきびし爆弾を撒き、二人は足を止められてしまう。
『うわぁぁッ!』
「キョーキョキョキョキョキョ!」
 その隙に大蝉超獣ゼミストラーが念力を発動。ミラーナイトたちは金縛りを食らって動けなくなった。
『し、しまった……!』
『こいつはまずいぜ、おい……!』
 身動きが取れない二人に、超獣軍団の猛攻が押し寄せようとする。大ピンチだ!
 すると、そのとき、
『ジャンファイト!』
 山からジャンバードが飛び上がり、ジャンボットへと変形。戦場へと舞い込んでくる。彼もまた復活したのだ!
『ジャンナックル! ジャンミサイル!』
 ジャンボットはロケットパンチとミサイルのコンボ攻撃でゼミストラーを一気に叩く。
「キョーキョキョキョキョキョ!」
 自分が猛攻を食らったゼミストラーは瞬時に爆散した。それによりミラーナイトとグレンファイヤーは
解放され、ぎりぎり集中攻撃を回避できた。
『サンキュー焼き鳥ぃ!』
『ジャンボットだ! それより戦いに集中しろ! 敵はまだまだ多いぞ!』
『ええ……! どこから切り崩すべきか……!』
 ジャンボットが戦列に加わったが、それでも焼け石に水だ。目の前の超獣はまだ二十五体もの数がいるのだ!
「ギギャ――――――アアア!」
 まずマッハレスがジャンボットに突進してくる。ジャンボットが迎え撃とうと身構えた、その時、
「怪獣め! こっちだ!」
 一騎の竜騎士がマッハレスの面前を横切った。それはルネ・フォンクであった。
「ギギャ――――――アアア!」
 速く動くものを追いかける習性を持つマッハレスはそちらに気を取られ、ジャンボットの真正面で大きな隙を晒した。
『! バトルアックス!』
 その機を逃すジャンボットではない。即座に戦斧を横一文字に振るい、マッハレスを真っ二つにして粉砕した。
 見れば、超獣の注意を引きつけているのはルネだけではない。彼の隊の仲間や他の竜騎士、更にヘンリーを
始めとしたアルビオンの騎士もまた、超獣の周りを飛び交って足止めをしていた。
「目を狙え! 目玉は生物共通の泣き所だ!」
「隊長! 目玉がない奴もいるんですが!?」
「えぇいッ! とにかく顔面を撃ち続けるのだ!」
 彼らは魔法を超獣たちの目元に集中していた。たとえ相手にとっては蚊の刺すような威力でも、
視界をふさがれてはまともに動くことが出来ない。
「グロオオオオオオオオ!」
 憤ったベロクロン二世が破れかぶれにミサイルを放ったが、竜騎士たちは即座に退散。
ろくに狙いをつけずに発射されたミサイルは、ドリームギラスが被弾した。
「キョキョキョパキョパキョ!」
 大きくひるんだドリームギラスの背後をグレンファイヤーが取り、逆さに抱え上げる。
『うおりゃあぁッ! グレンドライバーだぁぁぁーッ!』
 一気に脳天を叩きつけ! ドリームギラスは粉々に吹き飛ぶ。
『みんなのお陰で反撃に出られるぜ! ハルケギニアのみんな、ありがとうなッ!』
 竜騎士たちの活躍で攻勢に転じることが可能となったグレンファイヤーたちは、一気呵成に超獣を叩く!
 また地上では、アンリエッタやホーキンスの指揮の下で兵隊たちが、火の手に呑まれそうな人々を救出していく。
「さぁ、街の外へと走るのです! 必ず命を拾いなさい! 死んでは負けです、生き残ることがわたくしたちの勝利です!」
 アンリエッタ自身も水の魔法で鎮火をしながら、人々を鼓舞していく。
 彼女らの活躍で続々と人々が戦場のサウスゴータから脱出していく。それによりミラーナイトたちが
動きやすくなっていくのだ。
 ルイズもまた、皆を助けるために才人から預けられた三つのカプセルを手に取った。
「ウインダム、ミクラス、アギラ。みんなを救って! それッ!」
 投擲したカプセルから三体の怪獣が解き放たれ、避難する民を襲おうとしていた超獣たちに激突していった。
「グワアアアアアアア!」
「グアアアアアアアア!」
「キギョ――――――ウ!」
 フブギララ、スフィンクス、オニデビルの三体はカプセル怪獣の突進で突き飛ばされた。
 盛り返しつつある正義の軍勢。だが悪の軍勢はそれをはねのけようと抵抗を強める。
「ブウルゥッ!」
「キュルウウウウ!」
 気球船超獣バッドバアロンが口吻から発する突風で竜騎士たちを吹き飛ばし、バイオリン超獣ギーゴンが
自身の弦をかき鳴らしての怪音波で落とそうとする。
「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」
 竜騎士たちのピンチ! しかしそれに黙っているミラーナイトたちではない。
『シルバークロス!』
『ビームエメラルド!』
 十字の光刃がバッドバアロンを瞬時に四等分にして、レーザーが弦を切断。間を置かない二発目が
狼狽するギーゴンを爆発させた。
「キャ――――――オォウ!」
 だがその二人にホタルンガが、先端が発光する尻尾を突きつける。尻尾からは破壊閃光が放たれる!
『うわぁぁぁッ!』
 ダメージを食らって苦しむミラーナイト、ジャンボット。ホタルンガは尻尾を前にしながらの後ろ向きで二人を追い詰める。
 その時、空の彼方から複数の竜騎士が飛来してきた。彼らはキング砲を吊るしている。
 先にベロクロン二世に撃墜された軍艦だが、乗員の生き残りが搭載されていたキング砲を運んできたのだ。
「狙いはあの虫型の怪獣だ! 撃てぇッ!」
 キング砲の一撃がホタルンガの額を貫く!
「キャ――――――オォウ……!」
 その一撃は見事にホタルンガを仕留め、横倒れになったホタルンガは粉々に消し飛んだ。
 救われたミラーナイトとジャンボットだが、すぐに別の敵が襲いかかる。
「キィィ――――――!」
『うッ!』
 バラバがフックロープを伸ばし、ミラーナイトの首に巻きつけたのだ。剣呑な鎌がミラーナイトの命を狙っている……!
『ミラーナイト!』
 しかしジャンボットのジャンブレードがロープを切断し、ミラーナイトを解放した。ミラーナイトは自分の首から
ロープを投げ捨てる。
「キィィ――――――!」
 バラバは代わりに、頭部の剣を切り離して飛ばした! ミラーナイト、危ない!
『はッ!』
 しかし、ミラーナイトは飛んできた剣を白刃取り!
『とうッ!』
 そして投げ返した! バラバは自分が胸を串刺しにされる。
「キィィ――――――!?」
『せやぁッ!』
 更にミラーナイトはその背後に回り込み、背面に手刀を入れる!
 その衝撃でバラバは目玉が飛び出て、滅茶苦茶に跳びはねながら鎌を振るい出した。
「キキキキキキキキキキッ!!」
 その鎌の刃は、超獣たちの身体に当たって斬りつける。
「キュウウウウッ!」
「グオオオォォォ!」
「ギギギギギギ!」
「キョキョキョキョキョキョ!」
「ゴオオオオォォォォ!」
「キャアアアアアア!」
「アオ――――――!」
 キングカッパー、フブギララ、サウンドギラー、ダイダラホーシ、ルナチクス、アクエリウス、
シグナリオンが身体を切り裂かれて硬直した。
「グオオオオッ!」
 暗黒超獣ブラックサタンがバラバを殴りつけたことで、バラバは転倒してようやく停止する。しかしもう遅かった。
『シルバークロスッ!』
『ジャンミサイル!』
『ファイヤースティィックッ!』
 シルバークロスがキングカッパー、フブギララを十字に切断し、ミサイルの飽和攻撃がサウンドギラーと
ダイダラホーシを木端微塵にして、ファイヤースティックがルナチクスとアクエリウスとシグナリオンを消し飛ばした。
「バ―――オバ―――オ!」
「ギュウウゥゥゥゥゥ!」
 ザイゴンが攻撃した直後のミラーナイトに突撃していき、サボテンダーも転がりながら迫る。
ミラーナイトはかわす暇もない!
 だが……激突の瞬間、ミラーナイトの全身は鏡となって砕け散った! 既に鏡の分身と
すり替わっていたのだ。何という早業!
『はぁぁッ!』
 本物のミラーナイトがカウンターのチョップでザイゴンの首を切り落とす。そしてサボテンダーを抱え上げて
天高く投げ飛ばし、シルバークロス! サボテンダーはくすだまのように破裂した。
「ガアオオオオオオ!」
 そこに今度はユニタングが糸を噴射してくる。素早く回避したミラーナイトはそちらにもシルバークロスを放った。
『シルバー……クロスッ!』
 しかし切断されたユニタングは倒れず、腕が空を飛んでミラーナイトの首を絞めてきた!
『何ッ!? ぐぅッ……!』
 ユニタングは切断技が効かないのだ。ミラーナイトが危険だ!
『うりゃあー! グレンスパークッ!』
 だがグレンファイヤーが鮮やかに援護攻撃を放ってくれた。火炎弾がユニタングの胴体を瞬く間に
焼き尽くし、ミラーナイトの首から腕が落ちた。
「カァァァァァコッ!」
『うおわぁッ!』
 そのグレンファイヤーにガランが分解ガスを噴きつける。このままではグレンファイヤーがバラバラにされてしまう!
『そうは行くかよぉー! ファイヤァーッ!』
 しかしグレンファイヤーはあえてガランの方に飛び込んでいった! ガスを突き抜けて炎の連続パンチを
浴びせ、ガランは爆散!
「ギョロオオオオオオ!」
『ぐわッ!』
 キングクラブは自慢の長い尾をジャンボットの首に巻きつけて締め上げていた。が、それくらいで参るジャンボットではない!
『はぁぁぁぁぁッ!』
 ジャンブレードを走らせて逆に尾を細切れに切り落とし、キングクラブ本体の甲殻の隙間に刃先を突き立てる!
「ギョロオオオオオオ!!」
 それが致命傷となり、キングクラブは爆裂した。
「ゲエエゴオオオ!」
「グアアアアアアアア!」
「キギョ――――――ウ!」
 カプセル怪獣たちも超獣相手に奮戦していた。ミクラスがオニデビルの片腕をひねり上げ、
アギラが角で脇を突き刺してダメージを与える。
「グワアアアアアアア!」
 そしてウインダムのレーザーが命中! それがとどめとなってオニデビルは爆発四散した。
「キィィ――――――!」
 ここでブラックサタンに殴り倒されていたバラバがようやく起き上がる。しかしそれを事前に察知した
ミラーナイトが飛びかかり、左腕の鎌を蹴り上げた。
『はぁッ!』
 折れた鎌が宙を舞い、ミラーナイトの手中に。そしてミラーナイトはその刃でバラバの首を切り落とす!
『せやぁッ!』
 バラバは結局絶命。首なしの胴体もバッタリと横倒れになった。
「ガガガガガガ!」
 バラバにとどめを刺したミラーナイトに、ガマスが頭上から襲い掛かる。その手には鋭い槍が
握り締められている! ミラーナイトが串刺しにされそうだ!
『むッ! とぁッ!』
 だがミラーナイトは素早く反応。槍をはっしと受け止めるとガマスの手首を叩き、槍を奪い取った!
「ガガガガガガ!?」
『とぉあッ!』
 ミラーナイトはすぐさま奪った槍でガマスの腹部を貫通! ガマスもまた絶命して倒れ伏した。
「グゴオオオオオオオオ!」
『せぇいッ!』
 炎を噴き出すスフィンクスと戦っていたジャンボットは、一瞬の隙を突いてジャンブレードで相手の首を切断した。が、
「グゴオオオオオオオオ!」
 スフィンクスもまた切断されても平気な超獣で、胴体だけでジャンボットをひねり潰そうと
掴みかかってきた! 不意を突かれて一瞬押されるジャンボットだったが、
『むんッ! ビームエメラルドぉッ!』
 零距離からのビームエメラルドで、スフィンクスの胴体を玉砕した!
「グオオオオッ!」
『ぐッ!』
 ブラックサタンは目からの怪光線でグレンファイヤーを攻め立てる。グレンファイヤーは防御を固めて
猛攻を耐えしのいでいる。
「キュルウ―――!」
 そこに背後から忍び寄る邪神超獣カイマンダ! 卑怯にも、グレンファイヤーを後ろから攻撃しようというつもりだ。
『おっとぉ! うりゃあぁぁぁ―――――!』
 しかしグレンファイヤーはそれに気がついていた。ガバッと振り返ると同時にカイマンダの身体を掴み、
何とブラックサタンへと豪快に投げつける!
「グオオオオッ!」
「キュルウ―――!」
 ぶつかってもつれ合うブラックサタンとカイマンダ。そこにグレンファイヤーが胸のコアを燃えたぎらせながら突撃した!
『ファイヤァァァ―――――――ッ!!』
 グレンファイヤーの燃える体当たりにより、ブラックサタンとカイマンダは纏めて吹っ飛んだ!
 勇気ある戦士たちの奮闘により、あれだけいた超獣軍団は最早アリブンタとベロクロン二世だけになった。
が、ベロクロン二世は切り札を切ってくる。
「グロオオオオオオオオ!」
 ベロクロン二世の口から泡が飛ばされる。しかしこれは単なる泡ではない。脅威の毒液、ベロクロ液なのだ!
『ぐううぅぅぅぅぅぅぅッ!』
 ミラーナイト、ジャンボット、グレンファイヤーはそろって毒液に苦しめられる。毒性の高さに加え、
ここまでの激闘で体力を消耗し切っているのだ。既に毒液をしのぐのが困難なほどに。
『くッ……えぇぇいッ!』
 しかしミラーナイトが力を振り絞って、前転しながらベロクロン二世の懐に飛び込んだ。
そしてベロクロン二世の鼻先の角をもぎ取り、相手の胸部に突き刺す!
「グロオオオオオオオオ!!」
 その衝撃がベロクロン二世の体内のミサイルを誘爆させ、ベロクロン二世を内側から木端微塵にした!
 これで残ったのは、アリブンタだけだ!
「キィ―――キキキッ!」
 アリブンタは最後まで抗おうと、蟻酸と火炎を滅茶苦茶に乱射する。だがミラーナイトたちは
それに動じず、最後の一押しを加える!
『行きますよ! 一斉攻撃ですッ!』
『うむ!』
『おうよッ!』
 シルバークロス、ビームエメラルド、グレンスパークの三位一体攻撃がアリブンタに決まった! 
アリブンタは耐え切れず、跡形もなく爆散した。
 ミラーナイトたちが相手にしていた超獣軍団が全滅したことに、マザロン人が怒り狂う。
『何たることだぁッ! しかし、バキシマムとジャンボキングさえいれば奴らを皆殺しに出来る! 
そのために、ウルトラマンゼロ、さっさと死ねぃッ!』
『テメェの思い通りになんかなるかよぉッ!』
 マザロン人の指示でバキシマムとジャンボキングが同時にゼロに襲いかかったが、ゼロは気合いを
爆発させて二体を押し返した。
 そうしてゼロスラッガーを手に取り、ゼロツインソード・デルフリンガースペシャルを作り上げる!
『行くぜぇデルフ! お前でフィニッシュを飾るぜッ!』
『おうよ! やっちまいなぁ、相棒ッ!』
 ゼロツインソードDSを構えたゼロは一直線にバキシマムへと切り込んでいく!
「ギギャアアアアアアアア!!」
 バキシマムは紅蓮ブーメランを飛ばし、更に両腕より火炎弾を連射して迎え撃とうとするも、
『ぜやぁぁぁぁぁぁ―――――――――!!』
 ゼロツインソードDSはそれら全てを切り落とし、バキシマム自身も一刀両断した!
『せぃやぁぁぁッ!』
 そしてゼロは剣をスラッガーのように投擲。ブーメランの軌道を描いたゼロツインソードDSは、
ジャンボキングも一撃で粉砕した!
「ギギャアァァァ――――――!」
 ジャンボキングの起こした大爆発から、もうもうと黒煙が立ち上る。
『何ぃぃぃぃぃッ!? おのれ、ウルティメイトフォースゼロめぇ! 人間どもめぇぇぇぇぇぇッ!』
『お前らの負けだ! この星から出ていきなッ!』
 超獣を全て失って動揺するマザロン人に、ゼロが堂々と宣告した。彼と肩を並べて並ぶのは、
ミラーナイト、ジャンボット、グレンファイヤーの仲間。そして人間たちに、カプセル怪獣と、
勇敢さに溢れた戦士たちだ。彼らの輝きを前に、マザロン人はすっかりたじろいでいる。
『ふざけおってぇ! たとえ我だけになろうと、最後まで戦ってみせ――!』
 それでもマザロン人は抗い続ける姿勢を見せた。が……!
 頭上の空がいきなり割れたかと思うと、莫大なエネルギーが放射され、何とマザロン人に降りかかった!
『えッ!?』
『ぎゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!?』
 異次元エネルギーはマザロン人をたちまちに焼き尽くし、消滅させてしまう。この事態に誰もが目を見張った。
『何故仲間を……!?』
 ゼロが疑問を発すると、割れた空よりヤプールの声がした。嘲笑の色を含んでいる。
『仲間だと? 笑わせるな。そいつら全員――捨て駒だぁッ!』
 空が更に砕け、歪んだ世界の中にうごめく怪人たちの姿が地上の者たちの目に露わとなった。アンリエッタがつぶやく。
「あれが、ヤプール人……!」
『そうだ! 我々が……俺がヤプールだ! ふはははははははッ!』
 怪人たちの姿が溶け、混ざり合い……トゲで覆われた真っ赤な一人の怪人の姿へと変化した! 
それは全身に纏う禍々しさも相まって、正真正銘地獄の悪魔の容貌であった……!
 全てのヤプール人の意識が合体した集合体であり『ヤプール人』という種族そのもの、巨大ヤプールである!
 そして巨大ヤプールが現れた直後に、サウスゴータの土地に赤い雨がごうごうと降り出した!
「うわぁぁぁぁ!? 何だこれは!?」
「気味悪い……!」
 突然の赤い雨に怖気づく大勢の人間たち。雨は街の火災を消すが、それは次に起こる全く別の
災厄の前触れにしか思えなかった。
 実際に、赤い雨はヤプール復活の前兆なのだ。
 そして見よ! いつの間にか、赤い雨に紛れて、空に大量の霊体が渦巻いていた! それを目の当たりにしたゼロが驚く。
『あれは……宇宙人連合の奴らの亡霊か!?』
 その言葉の通り、空に渦巻く霊はザラブ、テンペラー、ガッツ、ナックル、ギロン人、
マグマ、イカルス、ヒッポリト、他いくつもの宇宙人たちの亡霊で……超獣たちの霊も混ざっていた。
それら全て、ゼロたちがこれまでハルケギニアの地で倒してきた者たちであった。
 霊の渦の中心の巨大ヤプールが、高々と叫ぶ。
『ハルケギニアの空を漂う宇宙人の亡霊たちよ。ウルティメイトフォースゼロの手で空の塵となった
幾多の超獣の怨霊よ! ここに集まれ! 今一度生き返るのだぁッ! 生まれ出でよ、究極超獣ッ!!』
 赤い雨に打たれながら、数え切れない数の亡霊が、ジャンボキングの亡骸へと吸い寄せられて一つになっていく! 
そうすることで、粉砕された亡骸は膨れ上がっていき……全く別の姿へと変貌していく!
 ここに至り、ゼロ、ミラーナイト、ジャンボット、グレンファイヤーはヤプールの真の目的に気がついた。
『ヤプールがけしかけてきた奴ら全て……俺たちに倒させることが本当の目的だったのかッ!』
『戦いの苦しみ、私たちへの恨みを募らせて、そのマイナスエネルギーを利用するために……!』
『最初から死なせることが狙いとは、信じられぬほどおぞましい所業ッ!』
『ヤプールぅッ! テメェは本物の悪魔だぁッ!』
 グレンファイヤーの言葉を、ヤプールはむしろ嬉々として肯定する。
『そうとも! 我らは暗黒から生まれ、全てを暗黒へと染める! ウルティメイトフォースゼロ……
貴様らの光、今度こそ消し去ってくれるッ!!』
 巨大ヤプールの精神体が異次元から飛び出て、新しく生まれ出でようとしている肉体に憑依した!
 赤い雨が降りやんで……究極超獣が完成した! その威容が身を起こし、ドズゥンッ! と太い足が大地を震撼させる。
 歪んだ黄金色の体色。生きとし生きるものを拒絶するようにビッシリと並んだトゲ。触手の先に
生えた刃はゼロスラッガーに似ていながら、輝きは邪悪に染まっている。顔面に妖しく光る単眼は、
ゼロたちを射殺そうとするかのように鋭い……!
「キヤアアアアアァァァァァァァァッ!!」
 鼓膜を破かんばかりの金切り声のような咆哮が大気を震わせ……究極超獣ゼロキラーザウルスが降臨した!


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