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第三十六話「怪しい職人」


ウルトラマンゼロの使い魔
第三十六話「怪しい職人」
ロボット怪獣ビルガモ
異次元宇宙人イカルス星人
四次元ロボ獣メカギラス
ロボ怪獣メガザウラ
侵略変形メカ ヘルズキング 登場



 トリスタニアの住宅街。怪獣たちの襲撃や宇宙人の攻撃、更には爆弾事件により街の各地が
見るも無残に破壊されたが、幸いなことにゴルドンから採取された黄金が豊富にあり、
その一部を復興資金に充てることで、再建が急ピッチで進められていた。ただ、職人の手が
トリステイン国だけでは全く足りなかったので、国外から職人を大勢招いての再建となっている。
 そしてその日々の中で、住宅街に暮らす少年が寝室から、隣の復興現場に建てられた仮設住宅を
長いこと観察していた。彼は怪獣の脅威からウルトラマンゼロに救われて命は拾ったのだが、
足を骨折して自宅で療養している。しかしその中で、仮設住宅の職人が不審な行動を見せていることに
気づいたのだ。
 彼の視線の先の、仮設住宅内の職人の影は、長時間座ったままであった。
(あの男、何をしてるんだろう? あそこに座ったまま、もう24時間になる。いつ食事をするんだろう? 
僕が眠ってる間に眠り、食事をしたんだろうか? いや、僕は何度も目が覚めた。あの男はずっと
座ったきりだ。何をしているんだろう……。何か作ってるぞ。何を作ってるんだ?)
 少年は職人の手元にあるものをよく観察しようと身を乗り出したが、職人のいるところは薄暗く、
彼の視力では何なのか確認することが出来なかった。
 職人の手元では、怪しい発光体が規則的な点滅を繰り返していた。

 ウェザリー主導による演劇から数日後。侵略者たちの起こす連続爆発事件の調査を続行した
ルイズたちだったが、結局成果はなし。そのため仕方なく、学院に帰還することになった。
 だがルイズと才人は、アンリエッタからの招集により、すぐにまた王宮へ向かうことになった。
何でも、火急の用事なのだという。もしや、連続爆発事件に何か進展があったのか。ルイズと才人は
はやる気持ちを抑えて、王宮のアンリエッタの下へと駆けつけた……。

「皆さん、これをご覧下さい」
 アンリエッタは王宮の会議室で、ルイズや才人、他多くの軍人に見えるように、テーブルに
一枚の大きな地図を広げた。
 王宮に到着したルイズと才人はすぐに、大勢の将校が集められた会議室に通された。
二人が会議に混ぜられるや否や、アンリエッタは爆破事件についての会議を開始した。
「これはこの王宮の所在地、トリスタニアの地図です。知っての通り、現在トリスタニアでは
侵略者による爆破事件が相次いでいます。しかし、現場はほとんどが戦略上の価値が全くない
ところばかり。実に不可解な行動です」
「相手はどこから現れたかもよく分からん連中。そんなのの考えることですから、我々では
予想もつかないようなものなのではないでしょうか?」
 一人の将校がお手上げだと言わんばかりにぼやいたが、アンリエッタは首を横に振る。
「安易に決めつけるのはいけません。わたくしは敵の意図を探るべく、密かに街に降りて
調査をしていました」
 今の言葉で、才人は劇場にアンリエッタが現れた理由を悟った。彼女もまた、ルイズたちだけに
任せるのではなく、自ら独自調査を進めていたのだ。
「その結果、爆破事件の理由について、一つの仮説が出来上がりました。まずは、今までに
起きた事件の現場を地図に記します」
 皆の視線を地図に戻すアンリエッタ。
「最初にここ、次にここ……。皆さん、何かに気づきませんか?」
 全ての現場に相当する部分を赤色で塗り潰すと、皆に尋ねかける。ルイズが一番に察した。
「現場の全てが……王宮から同じ程度離れた場所ですね」
 ルイズが今言った通り、事件現場は全てが、王宮から等間隔の地点で発生していたのが、
地図に印すことで判明した。アンリエッタはうなずく。
「その通りです。しかし、破壊された場所はこれで全てではありません。怪獣やウチュウ人自らが
蹂躙した場所も、ここに描き込むと……」
 先に現れたアボラス、バニラ、グランゴン、ラゴラスの四大怪獣やマグマ星人たち宇宙人連合の者に
破壊された場所にも色がつけられると、全員が驚愕した。
「壊されたところが、この城を取り囲んでる!」
 才人の叫びに首肯するアンリエッタ。
「そうです。爆破事件は、街の破壊された箇所を繋ぐようにして起きていたのです。ただの
偶然とは思えません」
 全ての街の壊された部分が赤く塗られると、王宮が360度、赤色で囲まれていることが明らかになった。
だがこれに関して、ルイズが疑問を上げる。
「偶然ではないとしたら、一体……?」
 これだけではまだ、宇宙人連合が何のためにそんなことをしたのかが不明だ。それを尋ねると、
アンリエッタは話を変えた。
「今回の爆破事件の現場を修復するに当たり、この国の職人たちだけでは人手が足りません。
故に国外の者も多く呼び入れられています。わたくしが確かめたところによると、その国外の
職人たちは非常に仕事が早く、我が国の者をはるかに上回る腕前なので、今やほとんどの場所の
修復を担当しているとか」
 それだけ聞くと良いことのように思えるが、アンリエッタは眉間を寄せる。
「しかしその者たちは全員、素性が完全に不明で、現地の者と親交を全く取らないとのことです。
更に、修復の合間に何やら不審な動きを見せているという話も何人もの人の口から聞きました」
 アンリエッタの話した内容で、ルイズが顔を青ざめた。
「それってつまり、その職人たちは、ウチュウ人たちの送ってきた工作員ということでしょうか……!?」
「その可能性は十分にあります。最初に都を破壊し、それを直す職人を装ってトリスタニアに
堂々と侵入する作戦。それが、爆破事件の真相なのでは……。職人を装えば、何らかの危険物を
組み立てていても、家屋の修繕に見せかけてごまかすことも出来るでしょう」
「馬鹿な! ありえませんぞ!」
 将校の一人が、信じられないというより認めたくないという様子で叫んだ。
 だが、それを否定するかのように、直後に激しい揺れと轟音が会議室を襲った。
「きゃあッ!?」
「な、何事だ!?」
 ルイズらが悲鳴を上げると、衛兵が会議室に駆け込んできて、泡を食って叫んだ。
「ほ、報告します! 先般の爆破事件のあった現場に建てられた家屋が崩壊し……金色の、
奇怪な金属製の建造物が出現しました!」
「何ですって!?」
 耳を疑うばかりの内容に、アンリエッタやルイズたち、将校らは我先にと廊下に飛び出して、
窓から外の光景を確認した。
 果たして、衛兵の報告通りの光景がそこにあった。トリスタニアの街並みの真ん中に、
正面の中央部分に、先に行くほど細くなっている円筒を張りつけたような窓のないビルらしき
物体がそそり立っていた。明らかに中世風のトリスタニアの風景に似つかわしくない高層建造物だ。
 しかもその建造物に、どこからか飛んできた棒状のロケットと目玉のような円盤がジョイントした。
そして建造物が火を噴いて浮き上がると、その下に二本の巨大な鋼鉄の柱が入り込み、それとも結合して
柱を脚部に変えた。
 全ての合体手順が済むと、奇怪な建造物は黄金色の巨大ロボットへと姿を変えた。ルイズが
声を張り上げる。
「あの合体の方法……タルブ村で見た、ウチュウ人の巨大ゴーレムに似てるわ!」
 ゼロはロボットの正体を知っていた。
『あいつはビルガモ! 完成まで建築物に成り済ます、破壊活動用ロボット兵器だ! 
あれをトリスタニアに持ち込む計画だったって訳か……!』
 これが、宇宙人連合の恐るべき作戦であった。卑劣極まるロボット怪獣ビルガモ作戦。
ビルガモは、トリスタニアの街の全滅、王宮破壊、トリステインの全国民と、ウルトラマンゼロの
壊滅の使命を帯びた、悪魔の使者であったのだ。
 ビルガモは頭頂部のアンテナから破壊光波を発射し、足元の家屋を複数ひとまとめに爆破した。
街はたちまち市民たちの悲鳴に包まれる。
「何てこと! 直ちに魔法衛士隊を迎撃に出すのです! どうにか被害を抑えて!」
 アンリエッタが急いで命令を下すが、衛兵が冷や汗を垂らしながら返した。
「それが、あまりに突然で前兆のないことでしたので、まだ招集も出来ておりません!」
「そんな!?」
「非常事態は、これだけではありません!」
 衛兵はもう一つ、悪い知らせをもたらす。
「ゴーレム出現に前後して、レコン・キスタの空中艦隊がトリステインを目指して動き始めたと、
偵察隊からの報告が!」
「何だと! レコン・キスタめ! 先日の大敗をもう忘れたか!」
 将校の一人が憎々しげにうめいた。
「現在の位置から推測するに、艦隊がトリステインの領空に入るまで、二日と少々という
結果が出ています! そちらも今から対処せねば、迎撃が間に合わなくなり、領土に侵入されます!」
「何てこった……!」
 動揺して舌打ちする才人。空中艦隊にトリステインに侵入されたら、シエスタの故郷の
タルブ村がまたも焼かれてしまう。アンリエッタも二つの脅威に同時に迫られ、表情を歪ませた。
「……仕方ありません。こちらの空中艦隊をラ・ロシェールに配備、残る部隊は全てゴーレムの
迎撃と住民の避難誘導を! この二つを同時に進行させるのです! 急いで!」
「はッ!」
 命令を受けた将校たちは慌ただしく会議室前から散っていった。
「アニエス、あなたも銃士隊を率いて、トリスタニアの部隊の応援に!」
「はッ!」
 アンリエッタは側近のアニエスも送り出した。その後で、ルイズがアンリエッタに呼びかける。
「姫さま、わたしたちにもご命令を!」
 振り返ったアンリエッタは、彼女と才人には次の命令を出す。
「あのゴーレムも、通常手段では歯が立たないような強敵でしょう。ルイズには最終手段として、
『虚無』の魔法でゴーレムを破壊する任を与えます。使い魔さんはルイズを守って下さい」
「かしこまりました! すぐに現場に赴きます。わたしの『爆発』に掛かれば、あんな鉄人形なんて……!」
 血気にはやるルイズだが、アンリエッタにそれを押し留められる。
「お待ちなさい。これだけの前準備を掛けた作戦です。敵戦力が、今いるだけではない恐れが
十二分にあります。そのため、最終手段と申しました。本当に後がないほどの状況になるまで、
『虚無』を使用してはなりません」
「そ、そうですか。申し訳ございません。早計でした」
 過ちを認めて謝るルイズ。『虚無』の魔法は威力が絶大な分消耗がひどく、連発が出来ないことは
アンリエッタも把握していた。
「分かってもらえたのなら、早く街へ。この王宮も安全とはいえません」
「承知しました!」
 アンリエッタに促されて、ルイズと才人はその場を離れる。二人きりになったところで、
才人がルイズに首を向けた。
「ルイズ、気張る必要はないぜ。俺たちには、ゼロがついてるじゃないか」
『ああそうだ! ビルガモの一体や二体、この俺が侵略者のたくらみごと粉砕してやるぜ!』
 才人とゼロの呼びかけにうなずき返すルイズ。
「そうだったわね。ゼロ、お願い! トリスタニアの人々を守って!」
『もちろんだ! 行くぜ才人!』
「ああ! デュワッ!」
 才人は即座にウルトラゼロアイを装着した。彼の身体が青と赤の光に変わり、王宮を飛び出していった。

 ビルガモはトリステイン軍の抵抗をものともせず、破壊光波を放ち続けて街を火の海に変えていた。
その破壊の勢いは怒濤の如くで、火の手はビルガモの周囲一面を丸々包んでいる。
 その暴威を阻止し、人々の命を救う使者が今、ビルガモの面前に降り立つ。ウルトラマンゼロが
炎の中に立ったのだ。
「あッ! ウルトラマンゼロだ!」
 火に追われて避難している人々は、ゼロの姿を目にすると、絶望の表情が一瞬に希望の顔つきに変化した。
ゼロはそれに応えるために、果敢にビルガモに向かっていく。ビルガモもまた、攻撃の矛先を街から
最大の障害に切り替えて、ガコンガコンと駆動音を鳴り響かせながら突進していった。
 そして激突する両者。その結果は、ゼロが弾き飛ばされるという形になった。
『ぐッ! 重い……!』
 ビルガモは元々、宇宙有数の科学力を持つバルタン星人が設計したロボット。その性能は、
あのキングジョーにも匹敵するほどと言われる。ロボット特有の超重量を全て乗せた突進攻撃の威力は、
ゼロを易々と押し返すほどであった。
 そしてビルガモはよろめいたゼロに、破壊光波とボディ中央の発光部、腕の先端からの
フラッシュ光線をひたすら浴びせ出した。雨あられの攻撃による爆発が、ゼロを呑み込んでいく。
『うおおぉぉぉッ!』
 絶え間ない光線の連射に、ゼロは瞬く間に追い詰められる。その火力は、ゼロの脚に火を点けるほど。
ゼロは側転することで脚の炎を振り払った。
『はぁ、はぁ……くそッ、あんまりなめるんじゃねぇッ!』
 炎と熱に炙られて早くも息切れするゼロだが、反対に思考は冷静になり、逆転のチャンスを探る。
そしてビルガモのアンテナから破壊光波が発射される寸前に狙いをつけた。
『今だぁッ!』
 破壊光波の軌道を読み、その上にウルティメイトブレスレットを乗せる。するとブレスレットが
光波を反射し、ビルガモ自身のボディに命中した。
 発光部に当たり、ビルガモは自分が炎に包まれた。バタバタ右往左往している隙をゼロはもちろん逃さない。
素早くストロングコロナゼロに変身し、ビルガモをがっしりと掴んだ。
『うおりゃあああぁぁぁぁッ!』
 ストロングコロナゼロはビルガモを軽々と持ち上げ、地面に投げつけた。背部から叩きつけられた
ビルガモがフラフラ起き上がっている間に、ゼロはゼロスラッガー投擲の態勢を取る。
「シェアッ!」
 ふた振りの宇宙ブーメランが宙を切り裂いて飛び、ビルガモの両腕も接合部から切断した。
ビルガモは強固なボディを持つが、関節部も頑丈とはいかなかったようだ。
『これでフィニッシュだぁッ!』
 腕を失いよろめいているビルガモに、ゼロは必殺のワイドゼロショットをお見舞いした。
発光部に食らったビルガモはその部分から爆発を起こし、仰向けに倒れて完全に動かなくなった。
 強敵相手でも勢いに乗ったままあっと言う間に勝利したゼロ。が、彼の勘は、これで戦いが
終わりとは告げていなかった。修復現場の仮設住宅の一つに目をつけると、指を突きつけて叫ぶ。
『ビルガモを操作してた電波は、そこから出てるな! 姿を現しな、侵略者ッ!』
 と叫ぶと、仮設住宅から白い煙が噴き上がり、不気味な笑い声が沸き起こる。
『イカカカカカ! さすがはウルトラマンゼロ。よく我輩がここにいると分かったじゃなイカ!』
 白い煙の中から現れたのは、灰色の肌で耳がやたらと大きい魚面の巨大宇宙人だった。
首の周りには髪と髭が一体化したかのような黒い毛が肩と胸に掛けて茂っており、何故か両手を
顔の位置まで高く挙げている。侵略者のはずだが、どことなくコミカルな印象すら受ける容姿だ。
『どうも。我輩、ビルガモ作戦の責任者のイカルス星人です』
 侵略者イカルス星人は、実際とぼけているような口調で名乗った。ゼロは相手に人差し指を突きつける。
『イカルス星人! お前らの作戦は失敗だ! とっとと宇宙に帰りなッ!』
 そう言いつけると、イカルス星人は突然哄笑を上げた。
『イカカカカカ! イカカカカカ! イカカカカカカカカカッ!! お腹痛い』
『何がおかしい!?』
 ゼロが問い返すと、イカルス星人は笑いを止め、告げる。
『まだ勝った気になるのは早いんじゃなイカぁ? 勝負はまだ一回の表! 逆転こそ我が命! 
ビルガモは前座。本番はここからじゃなイカ!』
『何だと!』
 イカルス星人の宣言の直後に、街に次々と異変が発生した。
「キィ――――――!」
 ゼロたちがいる東地区から離れた北地区に、何もない虚空からぬっと、恐竜型怪獣をそのまま
機械にしたかのようなロボット怪獣が出現した。バム星人製の異次元移動機能のあるロボット怪獣、
メカギラスだ。
「ギャアアァアアアアァ!」
 西地区からは、ビルガモと同じように仮設住宅を破壊して、怪鳥型ロボットが発進した。
顔のパーツが一切なく、首は三連ビーム砲となっている。暗黒星人バビラーの主力兵器、
メガザウラである。
「ゴオオオオオオオオ!」
 南地区からは青いテトラポッド型の円盤が現れたかと思いきや、すぐに無数の破片に分裂し、
それらが再構築して人型巨大ロボットとなった。ベリル星人の侵略用の戦闘メカ、ヘルズキング。
 以上の三体のロボット怪獣が、トリスタニアの街中に出現した。
『これだけのロボットを仕込んでやがったのか……!』
 さすがのゼロも一瞬戦慄したが、ビルガモは既に倒したので、相手の頭数は四。ウルティメイトフォースゼロ
全員を招集すれば、決して手に負えない状況ではない。
『それに、結局はお前を倒せばそれでいいはずだぜ!』
 司令官はイカルス星人。ゼロは狙いをイカルス星人から外さずに攻撃を仕掛けようとするが、
イカルス星人はまたも不気味に笑う。
『イカカカカカ! そう焦るな。我輩、お前と直接戦うなんて、ひと言も言ってないじゃなイカ』
『何だと? まさか、まだロボ怪獣を残してるのか!?』
 どうやら、敵戦力はこれでも終わりではないようだ。しかも、イカルス星人は次のことを言い放つ。
『それも、これから出すのが本命なのだ! 出でよぉ~!』
 イカルス星人の呼び声によって、大空の彼方から、ヘルズキングのように人型のロボットが
ゼロの前へと降りてくる。そのロボについて、イカルス星人が説明する。
『ウルトラマンゼロぉ! あのロボットは、お前を倒すのに実にふさわしい相手じゃなイカ! 
何しろアレは、正真正銘、地球人の造ったロボットなのだからな!』
『何ぃ!? 地球製の……ロボット!?』
 ゼロは驚いて、新たに出現したロボットを見上げる。
 人型の機体は、モザイクのような模様に覆われている。左腕にはガトリングガン、右腕には
ビーム砲とシザーアームが備えつけられている。胸部の中心には蓋があり、何をその下に
隠しているのかは不明だが、物々しい雰囲気を放っている。顔面は液晶パネルのようになっていて、
ピピピピと電子音を鳴らしながら放射状に並ぶ赤い線を光らせている。
 ゼロはこのようなロボットの存在を、ダイナから聞いていた。彼が忘れることの出来ない敵の一つ。
侵略者の計略により、よりによって彼の故郷のネオフロンティアスペースの地球人類が生み出してしまった
強力無比の無人ロボット兵器。今上空から降りてくるロボットは、その兵器に特徴が一致していた。
『まさか、あれが……!』
 ゼロに代わって、イカルス星人がその名を唱えた。
『電脳魔人、デスフェイサー! お前はウルトラ戦士が愛した地球人の造った兵器の手で、
あの世に行くのだぁ~!』
 ネオフロンティアスペースの負の遺産、デスフェイサーが今、ゼロへの最大最強の刺客として
トリステインの地に蘇った。


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