魔法学院の学院長オールド・オスマンは、学院本塔の最上階、学院長室の机で頭を抱えていた。原因は目の前に積まれた大量の請求書と、二日酔いの頭痛。請求書の内容は、そのほとんどがここ最近で購入した酒類のものである。このトリステインに限らず、アルビオン、ゲルマニア、果てはロマリア、ガリアなど、近隣の国からも取り寄せに取り寄せた酒の代金がとんでもない事になっているのだ。そしてその代償とも言うべき頭痛と吐き気。ここ最近の学院は何かがおかしい。その事にオスマン氏は気付いていた。恐らく他の教師や、実力のある生徒にもこの事態に気付いている者がいるだろう。原因は、アレだ。オスマン氏は開かれた窓から空を眺める。そこには薄く広がった白い霧がかかっていた。
何時からか学院の周囲を取り巻くように現れたその霧は、一定の期間をおいてオスマン氏をして理解できない、謎の力を発し、学院の人間達を宴会へと誘うのだ。全く意味不明であった。自分達に危害を加えるでもなく、ただひたすらに宴会を開かせるという行為に、何の意味も見出せない。いや、危害はあった。学院の懐だ。ともあれ、これ以上の出費は学院長として容認できないし、連日酒ばかり飲まされていては全員の肝臓が危うい。だがしかし――
(自覚があっても、逆らえんしのお)
例の白い霧が発する力は、まるでリンゴが大地に落ちるかのように、自然と彼らを引き寄せるのである。最初は体内に魔力を循環させ、抵抗を試みた。そして原因を探ろうと外に出た。しかしすぐに霧の発する力に負けて、気付けば宴会に参加している自分がいたのだ。やれやれ、歳は取りたくない。全盛期ならば何とかなったかも知れないというのに。そう彼は嘆息した。
とりあえず霧の事は置いておこう。まずはこの大量の請求書を何とかしなければならない。学院の歳費でこれ以上の金額を落とすのは却下だ。ならばどうするべきか。教師の給料を下げる? いや、暴動が起こってしまう。酒は各自持ち寄りにする。これはいいかもしれない。どうせ金持ちの貴族達だ、自分達が楽しむためならばケチは言うまい。
とりあえず霧の事は置いておこう。まずはこの大量の請求書を何とかしなければならない。学院の歳費でこれ以上の金額を落とすのは却下だ。ならばどうするべきか。教師の給料を下げる? いや、暴動が起こってしまう。酒は各自持ち寄りにする。これはいいかもしれない。どうせ金持ちの貴族達だ、自分達が楽しむためならばケチは言うまい。
「いかん、金の工面がいつのまにか酒の工面に変わっておる」
頭をばしりと叩き、机に置いてあった酔い覚ましの水をぐっと飲む。酩酊していた意識がはっきりしてきた。さあ金の問題だと、オスマン氏が真剣に考え始めたその時だった。本塔に地響きのような音を立てて揺れたのだ。すわ何事かと目を丸くしたオスマン氏。暫くすると学院長室にノックの音が聞こえてきた。入ってきたのは彼の秘書、ミス・ロングビルであった。
「今の音は何じゃね、ミス・ロングビル」
「生徒同士の決闘です。魔法がこちらの方まで飛び火したものと思われます」
「……昼間から酔っておるのか、生徒達は」
「……私達も、人の事は言えないと思いますが」
「生徒同士の決闘です。魔法がこちらの方まで飛び火したものと思われます」
「……昼間から酔っておるのか、生徒達は」
「……私達も、人の事は言えないと思いますが」
話し合う二人の顔は青い。オスマン氏と同じく、ロングビルも昨日の酒がまだ残っているからだ。何にしても貴族同士の決闘はご法度であるため、止めなければならない。そう思ってロングビルに事の仔細を求めたオスマン氏だが、何と既に決闘は終わってしまったらしい。勝負がつく前なら何とでもうやむやに出来たというのに、新たに問題が発生してしまった。貴族は面子がどうのと五月蝿いため、お互いの家同士でいざこざが起こるかもしれない。自身も貴族である事を棚に上げたオスマン氏は、疲れた表情で溜息をついた。困った事になったが、とりあえずは当事者に処分を下さなければならない。彼は秘書に、事態を引き起こした生徒達の名前を尋ねた。
「一人はギーシュ・ド・グラモン。もう一人はルイズ・ド・ラ・ヴァリエールです」
「グラモンのとこの馬鹿息子と、確か今年留年した生徒じゃったかの。片方はあの女好きの家系じゃ……大方女性問題か、気位の高いヴァリエールを馬鹿にでもしたんじゃろ」
「両方だそうです。現在は二人とも医務室ですが、お互い軽症でしたし、今頃は双方の傷も癒えているでしょう。今すぐに呼びますか?」
「グラモンのとこの馬鹿息子と、確か今年留年した生徒じゃったかの。片方はあの女好きの家系じゃ……大方女性問題か、気位の高いヴァリエールを馬鹿にでもしたんじゃろ」
「両方だそうです。現在は二人とも医務室ですが、お互い軽症でしたし、今頃は双方の傷も癒えているでしょう。今すぐに呼びますか?」
その質問に頷いたオスマン氏に一礼し、ロングビルはすぐに背を向けて歩き出した。そんな彼女の尻を眺めながら、オスマン氏は彼女に一つ聞き忘れた事に気が付いた。本塔のどこに被害が及んだのかだ。しかしこれについては大した心配はあるまい。本塔の防御は他とは比べ物にならない、強力な固定化がなされている。未熟な魔法では傷一つ付くまい。楽観視したオスマン氏は、決闘の当事者を待つ間、ずっと机の上の請求書を眺めていた。
朝、眩い日差しに目を覚ましたルイズは大きく伸びをして、年寄り臭く首をコキっと鳴らした。窓を開ければこんなにも爽やかな朝だというのに、気分は晴れない。何故ならば、今日からまた一年生の教室で講義を受けなければならないからだ。見知らぬ顔ばかりの教室にいくのは気が引けるし、その中で何度も復習した範囲の講義を再び受けるのも彼女にとっては苦痛である。昨日、姉に誓いを立てたことが一晩眠ればすっかり頭の中から消え去っていたルイズだった。
「いっそのこと、サボっちゃおうかしら……?」
どうせ、午前中はパーティの後遺症で講義になるまい。本来勤勉な彼女だが、自らを取り巻く周囲の環境と現在の状況を鑑みて、午前中はサボタージュすることを決定した。それに一年生の講義は座学が多いため、実技以外が優秀な彼女にとってはあまり出る必要性が無い事もある。出席せんでもレポート書きゃなんとかなるべぇ、などと異世界の駄目大学生の様な思考で、彼女は二度寝を決め込んだ。
そして昼。いい加減気温も上昇し、寝苦しくなってきたところでルイズは目覚めた。大きく欠伸をしながらも、下着を履き替え、ブラウスを身に着けてスカートを履く。そしていつもの着慣れたマントを羽織って部屋を出た。朝食を抜いたために、先程からお腹からドラゴンの鳴き声のような途轍もない音が絶えない。羞恥心からか頬を若干赤く染めて、ルイズはアルヴィーズの食堂へと足を進めた。
そして昼。いい加減気温も上昇し、寝苦しくなってきたところでルイズは目覚めた。大きく欠伸をしながらも、下着を履き替え、ブラウスを身に着けてスカートを履く。そしていつもの着慣れたマントを羽織って部屋を出た。朝食を抜いたために、先程からお腹からドラゴンの鳴き声のような途轍もない音が絶えない。羞恥心からか頬を若干赤く染めて、ルイズはアルヴィーズの食堂へと足を進めた。
食堂はいつもの賑わいに溢れていた。メイジたちは歓談しながら食事を進めている。自分もその中に加わろうとしてルイズは困ったことに気が付いた。三つあるテーブルはそれぞれ学年別に分かれている。当然留年したルイズは一年生のテーブルに座るべきなのだが、うっかりしていてまた去年のマントを着けてきてしまった。
生徒に配布されるマントは三年間変わる事は無い、単に区別の為なのだから当たり前なのだが。マントは一年からずっと同じ色のそれを着続け、新学年にはまた違った色のマントが配布される。そして現在の一年生は茶色のマント。自分が着ているのは黒のマントで、現在の二年生のものだ。そのまま一年のテーブルにつけば、また不躾な視線に晒される事だろう。一度着替えてくるべきかと思案顔のルイズの耳に場にそぐわない罵声が聞こえてきた。
生徒に配布されるマントは三年間変わる事は無い、単に区別の為なのだから当たり前なのだが。マントは一年からずっと同じ色のそれを着続け、新学年にはまた違った色のマントが配布される。そして現在の一年生は茶色のマント。自分が着ているのは黒のマントで、現在の二年生のものだ。そのまま一年のテーブルにつけば、また不躾な視線に晒される事だろう。一度着替えてくるべきかと思案顔のルイズの耳に場にそぐわない罵声が聞こえてきた。
「きみぃ、きみのおかげで二人のレディの名誉が傷ついた。一体どうしてくれるんだねぇ」
「申し訳ありません! 申し訳ありません!」
「申し訳ありません! 申し訳ありません!」
一人は自分も良く知っている女たらしの元同級生、もう一人は名前は知らないが、何度か顔を見かけたことのある使用人の娘だった。聞こえてくる会話からすると、どうやらギーシュが二股の責任を娘に擦り付けているらしい。しかも赤ら顔で、酔っ払っている。彼は迎え酒と称して昼間から酒をかっ食らっているグループの一人でもあるのだろう。実に性質が悪い。ルイズはそれを見かねて、注意する事にした。
「ちょっと、止めなさいよね。二股はあんたのせいでしょ? みっともないと思わないの」
「そーだそーだお前が悪い!」
「そーだそーだお前が悪い!」
周りの酔っ払い達もルイズの言葉に同調し、ギーシュを囃したてた。それに怒ったのがが当のギーシュである。
「何だね、留年したゼロのルイズじゃないか……ひっく。魔法も使えない似非貴族は礼を知らないようだね」
「……今、なんていった?」
「……今、なんていった?」
ギーシュの暴言にルイズは歯を食いしばり、静かな怒りを込めて彼を睨みつけた。酔ったギーシュは彼女のそんな目にも気がつかないのか、ぺらぺらと相手の神経を逆撫でる言葉を吐き続けた。段々と目が据わっていくルイズに漸く周りの生徒達が気付き始め、ギーシュを肘で小突いたが、彼の勢いは止まらない。酒の勢いもあって、どんどんと言葉が加速するギーシュと、俯いて怒りのオーラを増大させていくルイズから、周囲の人間はどんどんと遠ざかっていく。そしてとうとう堪忍袋の尾が切れたルイズは、懐から杖を取り出してギーシュへと向けた。
「決闘よ!」
「火」と「風」の塔の間、学院敷地内の西側にあるそのヴェストリの広場は、日中でも日が差さない為、決闘にはうってつけの場所であった。そこは噂を聞きつけた生徒達で溢れかえっていた。集団の真ん中にいるのは、険しい表情のルイズと、顔を若干青くしたギーシュ。
彼は決闘を持ちかけられた時、酔いの勢いもありでノリノリで受けたものの、時間が経って冷静になってみるとこの状況は不味いと思い始めた。重大な校則違反の上、相手は魔法をまともに使えないゼロとは言え、公爵令嬢だ。下手に傷つけては問題になる。話合おうにも、彼は酔っていた時に相当酷い事を言ったらしく、とても和解は出来そうに無い。
彼は決闘を持ちかけられた時、酔いの勢いもありでノリノリで受けたものの、時間が経って冷静になってみるとこの状況は不味いと思い始めた。重大な校則違反の上、相手は魔法をまともに使えないゼロとは言え、公爵令嬢だ。下手に傷つけては問題になる。話合おうにも、彼は酔っていた時に相当酷い事を言ったらしく、とても和解は出来そうに無い。
「えーと、ルイズ。この辺で手打ちにする気は――」
「黙れ犬」
「黙れ犬」
この様に取り付く島も無い。しかも犬呼ばわりだ。こうなっては仕方が無いと、懐から一本の薔薇――自らの杖を取り出したギーシュは覚悟を決めた。なるべく怪我をさせずに、適度に痛めつけてから降参させよう、と。迎え酒のせいか、二日酔いの頭痛がさらに増して、普段通りの魔法を使えそうにはないが、まさかゼロに負けるはずも無い。ギーシュは青い顔に笑みを浮かべて杖を構えた。決闘開始だ。
当初、ギーシュの圧倒的勝利を疑っていなかったギャラリーだったが、実際に繰り広げられた余りに意外な展開にどよめきを上げていた。ルイズが有利なのだ。酔いのせいか得意のワルキューレも三体しか出せず、しかも動きの悪いギーシュに、ルイズは容赦無く失敗魔法を浴びせ続けた。何でも爆発させるその魔法は、威力だけを取れば強大極まりなかったのだ。
ロックやアン・ロックなど、一言ですむような簡単なスペルを唱え、ギーシュとワルキューレに爆発を浴びせるルイズの顔はやけに晴れやかだった。自らの放つ爆発に巻き込まれつつも、全く気にしていない。まるで溜まったストレスを一気に解消しているようでもあった。一方のギーシュは堪らない。青銅の戦乙女は既にボロボロで、自身も既に何度も爆発を受けてほうほうの体だった。そしてついに戦乙女が木っ端微塵となり、ギーシュは膝をついた。そんな彼に向けて、ルイズはさらに呪文を唱える。今度は詠唱が若干長い。止めを刺す気満々の彼女に向けて、ギーシュは慌てて口を開いた。
ロックやアン・ロックなど、一言ですむような簡単なスペルを唱え、ギーシュとワルキューレに爆発を浴びせるルイズの顔はやけに晴れやかだった。自らの放つ爆発に巻き込まれつつも、全く気にしていない。まるで溜まったストレスを一気に解消しているようでもあった。一方のギーシュは堪らない。青銅の戦乙女は既にボロボロで、自身も既に何度も爆発を受けてほうほうの体だった。そしてついに戦乙女が木っ端微塵となり、ギーシュは膝をついた。そんな彼に向けて、ルイズはさらに呪文を唱える。今度は詠唱が若干長い。止めを刺す気満々の彼女に向けて、ギーシュは慌てて口を開いた。
「ちょっ! ちょっと待ちたまえよルイズ!」
「黙れ酔っ払い――ファイヤーボール!」
「黙れ酔っ払い――ファイヤーボール!」
流石にこれまでか、と諦めかけたギーシュだったが、そこはゼロのルイズ。期待を外さなかった。火球は発生せず、爆発がギーシュを包み込むと思われたが、実際には少し離れた場所から爆音が響いてきたのだ。ファイヤーボールは特に難易度の高い呪文ではない。しかしゼロのルイズには荷が重かったようで、的を大きく外して本塔の一部で爆発を起こしたのだ。そこで、周りの観衆達の注意が反れ、これ幸いと外周から事態を収めようとしていた教師達が雪崩れ込んできた。あっという間に二人は取り押さえられる。どうやら、決闘はこれでお終いのようだ。ほっ、と安堵の溜息をつくギーシュとは対照的に、舌打ちをするルイズはどこまでも不敵だった。
連行されるルイズの耳には、遠くの方から酷く嬉しそうに、大笑いしている幼い声が聞こえてきたような気がした。
学院長室に呼び出された二人は、決闘の理由をオスマン氏に説明し、叱責と謹慎処分を受けることとなった。互いの事情を鑑みて、侮辱した事はギーシュに、決闘で相手を痛めつけた事でルイズにと、それぞれ非がある事を指摘され、互いに水へ流す事を約束させられた。ギーシュは少し不満そうだったが、ルイズはむしろ望むところだった。一年生の教室には行きたくなかったし、元同級生達とも顔をあわせずにすむ。悠々自適と自室で謹慎生活を送るつもりだったルイズが、する事が無いため就寝しようとランプに手を掛けた時だった。普段は来客の少ないルイズの部屋に、ノック音が響いたのだ。
ルイズが面倒臭そうに扉を開くと、その向こうにはキュルケがいた。彼女の手にはグラスが二つとボトルが一本。また呑むのかとルイズはうんざりしたが、そういえば今日は恒例となったパーティは開かれていない。恐らく普通に話をしに来ただけなのだろうと当たりをつけた。そして退屈を覚えていたルイズは、暇つぶしでもなれば良いと思い、キュルケを部屋に招きいれる。
チン、と軽くグラスを合わせ乾杯する二人。考えるとこのようにして向き合うのは初めてかもしれない、とルイズは思った。お互いの家は仇敵といってもいい間柄で、一年生の頃はクラスが違えども、会う度に衝突していた。だというのに、今この場に流れている雰囲気は酷く穏やかだ。黙々と酒を進めるルイズを見て、キュルケはゆっくりと口を開いた。先日のパーティの謝罪だった。最初は本当にルイズを励まそうとしていたはずなのに、何故か途中からは、パーティで騒ぐ事のみに意識が萃(あつ)まり、結局収集がつかなくなったらしい。原因に何となく心当たりの会ったルイズだが、上手く言葉に出来なかったためその事は口にせず、ただ気にしていないという旨のみを伝えた。
その後は大した話はしていない。ただいつものように悪口の言い合いや、軽口の叩きあいになっただけだ。ただ、ギーシュとは違って、キュルケの言葉の裏にはルイズへの遠まわしな励ましや、心配する様子が見て取れたので、ルイズの心は何となく温まった。
ボトルの酒も尽き、そろそろお開きにしようとキュルケが立ち上がった時である。突如ずしん、という音と振動が寮に届いた。しかも音は連続で聞こえてきて絶える様子が無い。これはただ事ではないと、二人は慌てて外の様子を見ようと部屋を出た。
ボトルの酒も尽き、そろそろお開きにしようとキュルケが立ち上がった時である。突如ずしん、という音と振動が寮に届いた。しかも音は連続で聞こえてきて絶える様子が無い。これはただ事ではないと、二人は慌てて外の様子を見ようと部屋を出た。
「何でルイズまで来るのよ。謹慎中でしょ?」
「緊急事態よ」
「緊急事態よ」
二人が外へ出たときには、既に事態は取り返しの無い事になっていた。小山のような巨大な土ゴーレムが本塔の宝物庫付近に手を突っ込んでいたのだ。唖然とその様子を見守る事しか出来ない二人を他所に、土ゴーレムの手の先から黒いローブの人物が飛び出し、ゴーレムの肩に乗った。そのままゴーレムは学院敷地内から出て、草原まで行ったところで崩れ去った。後に残ったのはゴーレムが崩れ去ったために残った大量の土のみ。黒ローブの不審者の姿はどこにも無かった。
翌日、破壊された宝物庫の壁に、犯行声明が刻まれているのが発見された。
『破壊のカード、確かに領収いたしました。 土くれのフーケ』
『破壊のカード、確かに領収いたしました。 土くれのフーケ』