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第二十九話「宇宙人連合の罠」


ウルトラマンゼロの使い魔
第二十九話「宇宙人連合の罠」
三面怪人ダダ
三面異次元人ギギ 登場



「んんー……ふああーあ」
 倒れている春奈を発見し、魔法学院へ連れ帰った翌朝。才人は目を覚まして、ワラの寝床から
身を起こした。
「朝か……。久しぶりのワラの布団は、どうも体が痛いなぁ……」
 起床した才人が肩をゴキゴキ鳴らす。最近はルイズのベッドに同伴させてもらっていたが、
春奈をかくまうことにした以上、そうは行かなくなった。急遽ルイズの部屋にもう一つベッドを
入れたのだが、具合の悪い春奈が一つ占領した上、他の女性のいる中でルイズと一緒に寝るのが
忍びなかったので、自主的にワラの寝床に戻ったのだった。
「言ってても仕方ないか……。おーい、ルイズ、春奈。朝だぞー」
 立ち上がった才人は、ベッドの上のルイズと春奈に声を掛ける。だが、春奈の方の様子が
おかしいのに気づいて、顔を覗き込んだ。
「はぁ……はぁ……」
「春奈!? どうしたんだ!」
 春奈の顔色が悪く、息を切らしていた。額に触れると、熱く感じた。
「風邪か!?」
「うッ……お水……」
「あ、ああ、分かった……」
 コップに水を注いで飲ませてあげる才人。その間に、ルイズが目を覚まして身体を起こした。
「何? ハルナ、どうしたの?」
「どうも、具合がもっと悪くなってるみたいなんだ。まさか、ルイズの爆発が素人には良くなかったんじゃ……」
「ちょっと! わたしのせいだって言いたいの!?」
 一瞬激昂したルイズだが、我に返ると指示を出す。
「とにかく、シエスタを呼んできて。彼女に看護をお願いしましょう」
「あ、あぁ」
 才人がすぐにシエスタを呼んでくると、春奈は三人に謝罪する。
「……平賀くん……。ルイズさん、シエスタさん……。ごめんなさい」
「ちょ、ちょっと何謝ってるのよ! しっかりしなさいよ」
「なんだか体がだるくて、力が入らなくって……」
「分かったから、もう話すな」
 才人たちが話している間に、ゼロが春奈の容態を診断した。
『どうも、まだ環境の変化に馴染めなくて熱を出したみたいだな。しばらく安静にしてたら
良くなるだろ』
 春奈の世話はシエスタに任せることにして、才人とルイズはゼロを密かに話し合う。
『それより問題は、春奈がこんな状態の時に、宇宙人連合の刺客が来ないかってことだ』
「えッ!? 宇宙人が学院に乗り込んでくるかもしれないってこと!?」
『その可能性は十分考えられる。俺たちが春奈をこの場所にかくまってるってことは簡単に
予測がつくだろうし、侵略者ってのはあれくらいで諦める連中じゃない。今日にも、春奈を
奪いに乗り込んでくる恐れがある』
 外宇宙からの敵が、学院に侵入する……。それを想像して、才人もルイズも固唾を呑んだ。
『しばらくは学院の中にいても、油断せずに過ごすべきだろう。いいな?』
「あ、あぁ……」
「分かったわ……」
 ゼロの警告にうなずく才人とルイズ。と、ルイズが時刻を確認して声を上げた。
「いけない、そろそろ授業に行かないといけない時間だわ」
 朝からドタバタしていたので、未だ寝巻き姿である自分に気づいて、急いで支度をする。
 着替え終わって、才人とともに本塔に向かう頃には、ギリギリな時間になってしまった。

 ルイズと才人が授業へ向かい出した時より少し前の時間帯。魔法学院の本塔には、多くの生徒が
集まっていた。
「おお、モンモランシー! 麗しのモンモランシー! 待っておくれよ!」
 ギーシュもその中の一人。今はツカツカと廊下を早足で進むモンモランシーの背中に懸命に
追いすがっている。
「もう知らないッ! ホント馬鹿ッ!」
 モンモランシーはギーシュに対しておかんむりで、立ち止まって振り返ろうともせずに歩き続ける。
実はギーシュが下級生を口説いている場面に偶然鉢合わせて、それで嫉妬を爆発させたのだ。といっても、
ルイズじゃないんだから現実に爆発は起こしていない。
「君は誤解をしているんだよ、モンモランシー! ぼくの心の中の一番は君だけなんだよ!」
「わたしがどう誤解してるっていうのよ! ちゃんと聞いたんだからね、口説き文句! 
それに一番はわたしでも、どうせ二番や三番がいるんでしょう!」
「えッ、えぇっと、それはだね……」
 肝心なところで言いよどむので、モンモランシーは呆れ果ててギーシュを置いて行こうとする。
「ま、待ってくれ! 本当に君を愛してるんだ、モンモランシー! 愛してる! 愛してる! 
ああ、愛してるとも!」
 ひたすら「愛してる」を繰り返し唱えるギーシュ。語彙が少ないからだが、モンモランシーは
何度も言われると、悪い気にはならなくなってくる。ギーシュも単純だが、モンモランシーも
案外単純だった。
「……そうね。先日はこっちもやりすぎちゃったし、本当に反省するというんなら、許して
あげないことも……」
 惚れ薬の一件を省みて、少しは寛大さも見せておこうかとギーシュへ振り返るモンモランシー。
だが、その視線はギーシュではなく、もっと後ろへ引きつけられた。
 廊下の奥で、白黒の縞模様の体色をした、能面のような顔つきの怪人がくねくねと怪しい踊りを
踊っているのだ。
「!?」
「モンモランシー? どうかしたのかい?」
 目をゴシゴシとこすって見直すと、怪人の姿は忽然と消えていた。幻覚だったのかしら、
疲れてるのかしら……? と自身を疑うモンモランシー。
「ああ、ごめんなさい。何でもないわ。それより何の話だったかしら……」
 ギーシュに向き直ると、今度はギーシュの目が自分の背後に釘づけになっていた。それで
後ろを振り向くと、先ほどの怪人が、今度は自分の後方で踊っていた。
「!?」
 二人で目をこすると、怪人の姿はまたなくなっていた。
「……す、すまないね。何だかぼく、疲れてるみたいだよ……。一瞬幻覚が見えたんだ……」
「あ、あら、奇遇ね。わたしも何だかおかしなものが見えた気がするわ……」
「君もかい、モンモランシー? それはいけないね。今日は大事を取って、二人で授業を
休むことにするかい?」
 渇いた笑い声を上げる二人。そこに、横からモノクロの怪人がぬっと顔を出した。
「ダ―――ダ―――――!」
「……きゃあああああああああああああああッ!?」
 途端に絶叫する二人。それでもギーシュは咄嗟にモンモランシーをかばって、杖を抜く。
「ば、化け物! モンモランシーには指一本触れさせないぞ! このギーシュ・ド・グラモンが
相手だ――!」
「ダ―――ダ―――――」
 怪人は両手持ちの大型光線銃をどこからともなく取り出すと、ギーシュが呪文を唱える前に
光線を浴びせた。それにより、ギーシュの姿が忽然と消えてしまう。
「ギーシュ!? いやああああああ!」
 恐怖に駆られたモンモランシーが走って逃げ出し、階段へ向かう。だが角を曲がった時、
前方から顔の違う白黒の怪人が音もなく現れた。
「ダ―――ダ―――――」
「きゃあああッ!?」
 階段を下りるのをやめ、廊下の奥へと逃げていく。だがその先からも、極端に目の小さい、
また違う顔の怪人が現れる。
「ダ―――ダ―――――!」
「いやあああああッ!!」
 急停止したモンモランシーに、怪人がギーシュにやったように光線を浴びせた。それで
モンモランシーも消え失せてしまった。
「あ……あ……!」
「も、モンモランシーが……!」
 その様子を、ちょうど階段を上がってきたモンモランシーたちの同級生のマリコルヌと
レイナールが目撃していた。怪人がそちらへ振り向くと、二人は悲鳴を上げて階段を引き返していく。
「うわああああああ! 化け物がモンモランシーを消しちゃったぁ!」
「早く逃げるぞマリコルヌッ!」
 怪人とは距離が離れていたので、二人は怪人に追いつかれない。
「ギギギギギギギ!」
 だが階段を駆け下りる途中で、進行方向に同じ白黒の縞模様だが、身体つきの異なる別の
怪人が立ちはだかった。青いバツ字型の一つ目をしている。
「うぎゃああああああ! こっちにも!?」
 慌てて振り返ると、背後にも、同じ種類で黄色の二つ目と、赤い逆三角形の一つ目の怪人が、
目にも留まらぬ高速の動きで回り込んでマリコルヌたちを囲い込んだ。
「うわああああッ! に、逃げられないッ!」
「ギギッ!」
 パニックに陥ったマリコルヌとレイナールに、青い目の怪人が片手持ちの小型光線銃を向け、
レーザーを放った。それを浴びたマリコルヌたちも消え去る。
「ギーッギッギッギッギッギッ!」
 三人の怪人は肩を上下に揺らして笑うと、滑るような移動で階段から消え去った。
「ダ―――ダ―――――……!」
 追いついてきた最初の顔の怪人も、それを目にして、姿が少しずつ薄れていき、完全に
消えていなくなった。

「……おや? 今日は随分と出席率が悪いですね」
 先生のコルベールが教室に入った時には、ルイズと才人も入れて、半数未満の生徒しか
席に着いていなかった。コルベールはすぐにそのことを訝しむ。
「私の授業があまり人気がないのは自覚してますが、ここまで集まりが悪いとは。風邪でも
流行ってるのでしょうか? ミス・ヴァリエール」
「いえ、みんな昨日まで元気にしてたはずですが……」
「何か、朝から学院内が閑散としてましたよ。移動中に、ここで働いてる人も見かけませんでしたし……」
 コルベールの質問に、ルイズと才人が答えた。部屋を出てから教室に着くまで、生徒はおろか、
メイドや使用人の平民も全く見かけなかった。それで二人とも、不気味なものを感じていた。
「それは妙ですね……。仕方ありません。授業は中止して、私は校舎を見てきます……」
 表情を険しくしたコルベールが踵を返そうとした時、キュルケとタバサの二人が息を切らしながら
教室に飛び込んできた。
「ミスタ・コルベール! 大変です! 学院に侵入者です!」
「な、何ですと!?」
 キュルケの報告に、コルベール以下全員が驚愕した。
「見たことのない亜人……恐らく、ウチュウ人が学院の人間を消して回ってるんです! 
確かにこの目で見ました!」
「わたしたちは、どうにか逃げてきた……」
 と言ったタバサが、目の色を変えてコルベールへ叫んだ。
「危ないッ!」
「ダ―――ダ―――――!」
 いつの間にか、教室内に白黒の怪人が忍び込んでいた。タバサの警告のお陰で、コルベールは
横に倒れ込むことで光線をかわすことが出来た。
『あいつは、怪人ダダ!』
 一気に教室中が大狂乱になる中、才人の中のゼロが叫んだ。
「うわあああああああ! 逃げろぉー!」
「ギーギギギギギ!」
 ほとんどの生徒はキュルケたちのいる側と反対の扉から逃げていこうとしたが、その行く手に
三人の怪人が出現し、レーザーで皆消し去ってしまった。
『異次元人ギギまで! 宇宙人連合の刺客が、もう来やがったか!』
「み、みんなぁッ! おのれ!」
 温厚なコルベールが憤怒の表情を見せて杖を取り出したが、そこに怪人ダダが光線銃を向け直す。
「先生、危なーいッ!」
 叫ぶ才人。コルベールが向き直った時には、ダダは引き金を引いていた。
 ……と、思いきや、その姿勢のままスウッと消えていった。それに合わせて、ギギの三人も
一瞬でいなくなる。
「……あれ? どうしたのかしら?」
「助かった……のかしら?」
 怪人たちの不可解な行動に首を傾げるルイズたちだが、すぐに気を取り直して、消された
生徒たちの身を案ずる。
「みんなは! 私の生徒たちはどこへ行ってしまったんだ!?」
「どこにも行ってない。よく見て」
 コルベールが血相を抱えると、タバサが生徒たちの消えた箇所にしゃがんで、床を指し示した。
「えッ? どういうこと?」
 コルベールやルイズたちが集まって注目すると……とんでもないものを目にした。
「うッ、うわぁー!? 何だこれぇ!」
「ルイズたちがでかい! ……いや、俺たちが小さくなってるのか!?」
「コルベール先生! 助けてー!」
「なッ、何これ!? みんながちっさくなってるわ!?」
 生徒たちは全員、豆粒ほどの大きさになって狼狽していた。ルイズたちも目を見張る。
 その中で才人は、通信端末からダダとギギの情報を引き出す。
「さっきの光線は、物を小さくする効果があるんだ。さっきの奴ら、学院の人間を小さくして
捕まえてるんだろう」
「状況からして、既に学院のほとんどが捕虜になってる。無事なのは、多分わたしたちくらい」
「むむむ……何ということだ! 早く皆を助けなければ!」
 コルベールが使命感に燃えていると、キュルケが一つ問題点を挙げる。
「しかしミスタ・コルベール。どうやって小さくされた人間を元に戻すおつもりですか? 
そんな魔法、アタシは聞いたこともありませんよ」
「むう……確かにそこが問題だ。何かしらの解除薬が効くとも思えん……」
 ハルケギニアの魔法は様々な効果を発揮するが、先住魔法を含めても、物を縮小する魔法なんてものは
存在しない。しかも、ダダとギギの光線銃は魔法ですらないのだ。コルベールたちだけでは、
小さくされてしまった者たちを元に戻すのは無理だろう。ルイズの『ディスペル』も効かないはずだ。
 そこでルイズが意見する。
「とにかく、あの宇宙人たちをどうにかして倒すのが最善だと思います。あれほど容易く
人間を小さくできるのなら、万が一の時のために元に戻す方法を用意してるはずですし、
それを吐かせてみるのは如何でしょう」
「あら、たまにはいいこと言うじゃない、ルイズ」
「ひと言余計よ、キュルケ」
 キュルケをじっと睨み返したルイズ。コルベールはルイズの意見に賛同する。
「うむ、それしか方法がないな。よし、敵はまだ学院のどこかに潜んでるはずだ。私が探して
皆を元に戻させるから、君たちは避難したまえ。オールド・オスマンは無事かもしれないから、
彼の下へ向かうのがいいだろう」
 ルイズたちを逃がそうとするコルベールだが、キュルケは反対した。
「あら、学院に土足で踏み込んだ敵を前に、コソコソしてるだなんて貴族の矜持に反しますわ。
アタシたちも戦いますとも」
「そ、それはいかん……。生徒を危険に晒す訳には……」
「今の状況だと、安全な場所なんてない。むしろ、ひとかたまりになって警戒し合う方が安全」
 タバサに言いくるめられて、コルベールはそれ以上言い返せなかった。
「……仕方ない。それでは、みんなで敵を探すとしよう。ただし、くれぐれも無茶はしないこと。
いいね?」
「約束しますわ」
 キュルケが非常に気のない返事をした。その一方で、ルイズと才人はゼロと密かに話し合う。
「ゼロ、あの宇宙人たちは、やっぱり……」
『春奈を奪いに放たれた刺客だろうな。直接乗り込んでくるとは、大胆不敵な連中だぜ』
 人間を縮小する能力は、捕獲に最適。ダダとギギの目的は、春奈に違いない。彼女が今
無事でいるかは分からないが、早くダダたちを倒した方がいいだろう。
「何の目的があるかは知らないが、執拗に春奈を狙うなんて、許せねえぜ。宇宙人連合なんて、
俺たちでとっちめてやろうぜ、ゼロ」
 怒りを浮かべて戦意を燃やす才人の横顔を一瞥して、ルイズは一瞬だけむっとなった。

 それからルイズたち生き残りの五人は、物音を立てないように慎重に行動しながら、学院内の
捜索を始めた。タバサの言った通り、既にほとんどの人間がダダたちの餌食になったようで、
どこへ行っても塔内は不気味な静寂に包まれており、人影は存在しなかった。
 だが捜索を続けていると、ようやく空き教室の一つから、物音と何者かの気配がした。
コルベールの誘導で、廊下から教室内をそっと覗き込む。
 教室の中には果たして、探し求めたダダとギギ三人の姿があった。ダダが自前の光線銃を
机の上に置いて必死にいじっているのを、ギギたちが呆れた様子でながめている。
 青い目のギギが、胸に取りつけた小型翻訳機を通してダダに告げる。
『全く、貴様のせいで時間を無駄にした。我らギギ軍人の論理的で完璧な作戦行動の邪魔をした
罪は重いぞ』
 するとダダが振り返って、苛立ちまぎれに言い返した。
『さっきからゴチャゴチャとうるさいダダ! しゃべってる暇があるんなら、修理を手伝うダダ! 
今回はダダ本部の後援がないから、ミクロ化機はこれ一丁しかないんダダ!』
 しかしギギはその訴えを無視して、ぐちぐちとダダをなじる。
『大体、そんな大雑把で不完全な機械を使っているから故障など起こすのだ。これだから
文明の遅れた種族は困る。頭を下げて頼めば、我らの精密で完璧なミクロ化機を
貸してやってもいいのだぞ』
『ダダの星の科学力を愚弄するダダ!? そっちの使ってるのこそ、どうせちょっとしたことで
壊れる欠陥品に決まってるダダ!』
『何! 我らギギの傑作をけなすことは誰であろうと許さんぞ!』
 話の内容を聞く限り、先ほどはダダの光線銃が途中で故障したから、やむなく退散したようだ。
ギャアギャア口論するダダとギギをながめて、ルイズが呆れ返る。
「何あれ。あんな連中に学院はやられちゃったの?」
「侵略者なんて、あんなもんだろ。利害関係だけの協力体制だから、仲は悪いんだ」
 ダダとギギから目を離すと、彼らの近くの机の上に、水槽のような半透明のケースが置いてあることに
気づいた。そしてその中に、ギーシュやモンモランシーを始め、シュヴルーズら教師に、マルトーら平民らが、
貴賎関係なく閉じ込められていた。どうにかして脱出しようとしていたり、絶望してうなだれていたりする
姿が見える。
「あそこにみんなが! 確かに、もう学院のほとんどが捕まっちゃってるみたい」
「ううむ、許せん! どうにか隙を見て奪い返せないものか……」
 キュルケとコルベールが話している脇で、才人はその中に春奈の姿がないかやきもきする。
それを察して、ルイズはますます眉間に皺を寄せた。
 ルイズたちが隙を窺っていると、ダダとギギの傍らにある、持ち込んだのであろう小型テレビのような
装置の画面に明かりが点いて、マグマ星人の顔が映った。
「サイト、あいつ、この間の……!」
「やっぱり、宇宙人連合の差し金か……!」
 ダダとギギたちがモニターに振り返ると、マグマ星人が口を開く。
『何を遊んでやがる。ダダ274号にギギXY07、並びに08、09。早く任務を遂行しろ』
 と命令されると、ダダはこう返答する。
『もう施設内のほとんどの人間は小さくして捕まえてやったダダ。任務完了まで後少しダダ』
『だが肝心の標的を捕まえれてないだろうが。どれだけ人間を捕まえようと、肝心の標的を
捕らえられなかったら意味がねぇんだぞ。お前らがそうしてる間に、逃げられたらどうする』
『それは……』
 言いよどむダダを、ギギが鼻で笑う。
『無計画に作戦を進めるからだ。やはり我らギギの頭脳を活かして、施設を余すところなく調べ上げ、
緻密で完璧な計画を立ててから行動するべきだったのだ』
『そんな悠長なことしてたら、日が暮れるダダ! 作戦はダダ時間222以内に完了するべきダダ!』
『ええい! だからお前らで争ってんじゃねぇ!』
 すぐに口論になるダダとギギに怒鳴るマグマ星人。だがここで、教室の扉の方へ目をやって
警告を飛ばす。
『むッ! 外に誰かいるぞ! 警戒しろ!』
「まずい、気づかれたわ!」
 慌てて退却しようとするルイズたちだったが、既にギギが動いていた。
『貴様はここで捕虜を見張っていろ。我々が一網打尽にする。行くぞ!』
「ギギッ!」
 ギギ三人がテレポートして、廊下のルイズたちの前後に出現、取り囲んだ。
「しまった! 囲まれてしまった!」
「だったら、強行突破しかないわね!」
 キュルケが好戦的に言うと、五人は銘々の獲物を取り出し、光線銃を向けてくるギギたちを睨み返した。


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