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ゼロックマン-01

 600X年のある日、突然その恐怖が始まった!!

 トリスタニアの某工事現場では、オートマータ達が作業を進めていた。
「ピー」
「ピー」
 突然オートマータ達が奇妙な声を上げ始めた。
「ガーッ」
 そして人型オートマータの1体が、傍にいた作業員の胸に手にした鶴嘴を突き立てる。
「ぎゃっ!」
「あっ、何をする、ピッケルワルキューレ!!」
 慌てて駆け寄った別の作業員の顎に、ピッケルワルキューレは拳の一撃を浴びせる。
 さらに別の作業員は、ヘルメットを被った頭部から足首が付いたようなオートマータから飛び蹴りを受けた。
「オートマータが暴れ出した! どうなってるの!?」
「誰か止めろ!!」
「よし、このショベルで……」
 と重機を持ち出して止めようとするが、その前に一際巨大なオートマータ・フーケマンが自分より巨大な岩を持ち上げて立ちはだかる。
「どりゃーっ!!」
「ぎゃーっ!!」
 フーケマンに投げつけられた岩が直撃し、重機は見るも無残に押し潰された。
「ふっふっふっふ……」

 丁度その頃、トリステイン魔法学院内にある学院教師・コルベールの研究室では……、
「♪僕はお手伝いロボット お手伝いは楽しいな」
 コルベールが召喚した異世界の家庭用オートマータ・ロックが、そう口ずさみつつ荷物を運んでいた。
「コルベール博士、頼まれた物ここに置いておきます」
「ありがとうございます、ミスタ・ロック」
「他に何か手伝う事はありませんか?」
「ありませんよ。ゆっくり休んでいてください」
 コルベールの言葉に、荷物を置いたロックは少々不満そうな表情になる。
「ちぇっ、つまんないの。何かお手伝いは無いかな? ……そうだ、シエスタちゃんのお手伝いをしよう」
 しかしそれも束の間、すぐに台所に向かっていった。
「シエスタちゃん、お手伝いさせて!!」
「えっ、お料理を手伝ってくれるんですか? では私はお洗濯しますね」
「お任せ、シエスタちゃん」
「助かりました。これでゆっくりお洗濯ができます」

「ううむ、困りました……」
 しばらく後、コルベールは腕組みして室内を歩き回っていた。
「きゃーっ!!」
 すると突然シエスタの悲鳴が聞こえてきた。
「どうしました、シエスタ?」
「ロックさんが!!」
 シエスタと共に台所に入ったコルベールの前には、悲惨な状態になった台所の床に座り込んでいるロックの姿があった。
「あっ、博士。料理をちょっと失敗しちゃって……」
「ほっ、何だ、そんな事でしたか……。私は大変な事件が起こって忙しいのです。こんな事で大騒ぎしないでください……」
「大変な事件ですか?」

 シエスタが首を傾げた時、隣室の「遠見の鏡」が呼び出し音を立てた。
「あっ、またですか!!」
 慌てて駆け寄ったコルベールに鏡に映った男性が、
『こちらラ・ロシェール港です! ドクタ・コルベール、ワルドマンが暴れています! 何とかしてください!』
 男性がそう言い終えると画面が切り替わり、暴走オートマータで混乱する町の様子が映し出された。
「コルベール博士の作ったオートマータが暴れるなんて、信じられません……」
「みんな私の自信作のオートマータだというのに、どうしたというのでしょうか……」
 頭を抱えたコルベールをよそに、「遠見の鏡」が次々新たな通信を受ける。
『こちら工業省! こちらもキュルケマンが……! キュルケマンが暴れて、製鉄所がめちゃめちゃです!』
『ギーシュマンも町で大暴れです!!』
『タバサマンがラグドリアン湖を全部凍らせてしまいました!!』
『ワルドマンとルイズマンがラ・ロシェール港を爆破!!』

「どうしたらいいのでしょう……」
「博士! 僕が止めに行きます! そして元の平和な町に……」
「ミスタ・ロックに止められる訳がありません。あなたは家庭用オートマータ、彼女達との力の差は明らかです……」
「だったら、僕をあいつらと対等に戦える体に改造してください!!」
「何ですって!」
「ロックさん!!」
 ロックの言葉に驚愕を隠せないコルベール・シエスタ。
「改造してくれなくても、僕は行きますよ!!」
「ミスタ・ロック!! ……あなたの運命は変えたくありませんでしたが、それほど言うのなら……」
 さほど時を置かずして、ロックの決意に応えたコルベールによる改造が開始された。
 そして全工程が終了し、祈るように見つめていたコルベール・シエスタの前で、新たな姿のロックは目を開けた。
「終わりましたよ、ミスタ・ロック……。気分はどうですか?」
「これが僕の新しい体……? 最高です。これならきっと暴れているオートマータを止められます!!」
「そうです、今日からあなたは『ロックマン』です!!」
 町へと出撃するロックマンを見送るコルベール・シエスタ。
「行ってきます! 必ず止めてみせます!!」
「頼みましたよ、ロックマン!!」
「死なないでくださいね、ロックさん!!」
 駆け出していったロックマンの背中を眺めつつ、コルベールは思案の表情になる。
「それにしても、なぜ急にオートマータ達が暴れ出したのでしょう……。その謎を解くためにも頼みましたよ、ロックマン……」

 一方町では、フーケマン率いるオートマータ達が破壊の限りを尽くしていた。
「もっとやりな!! みんな壊しちまうんだよ!!」
 だが次の瞬間、突然飛来した光弾にオートマータ達が吹き飛ばされていく。
「何い!! 誰だい、邪魔する奴は?」
 叫びつつ光弾が飛来してきた方向に視線を向けるフーケマン。
「平和の使者ロックマン参上!! 暴れるのをやめろ!! 言う事を聞かなければ、ロックバスターで全員を壊さねばならない……」
 ロックマンがバスターを構えつつそう通告するも、
「笑わせるんじゃないよ。お前みたいなチビに私達が倒せるもんか!! 返り討ちにしてやるよ。みんな、やっちまいな!!」
 フーケマンの号令一下、オートマータ達は一斉に襲いかかってきた。
「わからず屋め。ロックマンパワーを見せるしか無さそうだな……」
 そう呟いて迎え撃つロックマンは、オートマータ達を次々蹴散らしていく。
「このチビ、意外とやるじゃないか!! こっちの得意の場所に誘い込むよ!!」
「待てーっ!!」
 形勢不利と判断し、一旦その場から離れようとするフーケマン達オートマータ。
 ロックマンも急いで追跡する。

 フーケマンの拠点に突入したロックマンを待っていたのは、時折乗っているものを落下させる細工が施されたリフトでの谷間渡りだった。
「厄介なリフトだな。思うように先に進みにくい……」
 それでもリフトを乗り移って何とか対岸に渡ったロックマンの前に、2体のピッケルワルキューレが現れつるはしを投げつける。
「ちっ!!」
 素早く跳び退いて回避すると、即座に反撃する。
「ロックバスター連射をくらえ!!」
 ピッケルワルキューレが爆発四散した後に残された宝石を見て、ロックマンは笑みを浮かべる。
「ようし、やった!! ライフと武器エネルギーの石を取ったぞ!!」
 補給を済ませて、ロックマンの進撃は加速する。
「エネルギー満タンだ!! フーケマンはどこだ!! ……!!」
 突然背後に出現した影に振り返った瞬間、ロックマンは大型オートマータに踏みつけられた。
「ぐわっ、ビッグアイだ!! こいつの攻撃をくらったらダメージが大きい!!」
 再度踏みつけるため跳躍した一瞬の隙を突いて、ビッグアイから逃れる。
「まともにくらわないようにジャンプで逃げて……、マシンガンバスター!!」
 跳躍で距離を取った後、連射で猛攻をかける。
 やがてバスターがビッグアイの胴体を貫通、大破させた。
「ロックバスターの威力を見たか!!」
 ビッグアイを撃破したロックマンの前に、怪しげな扉が現れた。
「……この部屋が怪しいぞ」
 そう呟いて入った室内では、巨岩を持ち上げたフーケマンが待ち受けていた。
「いたな!!」
 ロックマンがその姿を発見するや否や、フーケマンは巨岩を投擲する。
「うわっ!! な……、何というパワー」
 巨岩を回避できず直撃してしまったロックマンは、そのまま仰向けに倒れ込んでしまう。
「これまでだね、ロックマン!! とどめだよ!!」
「やめろ!! できれば戦いたくないんだ!! 君が暴れるなんて、きっとどこか故障しているんだ。コルベール博士に直してもらえば、またみんなの役に立つオートマータになれるよ……」
 懸命に説得を試みるロックマンだったが、
「私が故障してるって? 役立つオートマータになれって? 嫌だね……。強い私達はハルケギニアの支配者になるのさ!!」
「わからず屋!!」
 叫びと共に発射したバスターが、フーケマンの胴体を直撃する。
「やるっきゃない!!」
「やったね……!」
 一気に間合いを詰めようとするロックマンに対し、フーケマンは思い切り足を踏み鳴らして激しい振動を起こす。
「うわっ、上手く動けない」
「死にな!!」
 振動でロックマンの動きが鈍ったところに、猛攻をかけるフーケマン。
 しかし連続で投擲された巨岩を全部回避し、ロックマンはとどめの攻撃を加える。
「エネルギーのある限り、ロックバスターを撃ち続けてやる!!」
「馬っ、馬鹿な! こんなチビにこれ程のパワーがあるなんて!!」
 ロックバスター連射で胴体を貫通されて、フーケマンはそう言い残して機能を停止した。

「――コルベール博士、聞こえますか? フーケマンを倒しました……。これから調査を始めます」
 コルベールにそう連絡して、ロックマンはフーケマンの内部機構を透視する。
 やがて奇妙な物体を発見し、それを手に取る。
「おやっ? 見かけない部品だな。……この紋章は?」
 ロックマンの目を通して部品に書かれた紋章を見たコルベールの中で、全てが繋がった。
『その紋章はドクタ・ジョゼフの紋章です!! わかりましたよ、オートマータが故障したのではありません。ジョゼフが悪のオートマータに改造したのです!!』
「Dr.ジョゼフだって……!?」
『ロックマン、これは大変な事件です! ドクタ・ジョゼフは悪の天才メイジです。きっとハルケギニア征服を企んでいます!!』

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