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ゼロツカ-03

ゼロツカ 第3話 暗黒神と契約した男



部屋に戻ってみると、自分のご主人様はまだご就寝の様だった。
まあ、問題はないと思いノアレに話しかけてみる。

「ノアレ、まずは出て来てくれないか?」
〝何?会話なら普通に心に思ってくれれば出来るでしょ?〟
「今は面と向かって話がしたい」
〝はいはい、わかったわよ〟

そう言い、ノアレはさき程とは違い、普通に出てきた。

「まずは、なんで最初の頃、何も反応を示さなかった?」
「だって、楽しそうじゃない?何もない世界にあなた1人って言うの」

大体予想が付いていたが、まさか本当にこういう事だとは・・・まあ、契約の内容自体がそう言う感じなのだから仕方がない。

「君という奴は・・・まあ、いい。それより、これからどうすればいいと思う?」
「さあ?いざとなったら、いつでも帰れるんだから好きにしたらいいんじゃない?」
「そうか・・・ん?今なんと・・・?」

自分の耳がおかしくなっていないのならば、いつでも帰れると言わなかっただろうか?
いやいや、いくらなんでも別世界に来て好きに帰れるなどと言う事は・・・

「あなたがその気になれば帰れるわよ?本体の力を少し使えば」
「・・・・」

どうやら自分の耳はおかしくなっていなかったようだ・・・・おかしかったのは自分の契約相手だったようだ。
だが、それなら話ははやい、そこで寝ている女の子には悪いが、自分には自分の生活があり、自分が住んでいた世界があるのだ、帰れるのならばすぐに帰る事にしよう。

「・・・・まあ、それなら」
「あ。でも、すぐに帰るとかなしね。私がおもしろくないし」

この闇の精霊様は・・・・と思ったが、こう言い始めたらまず力は貸してくれない。
すぐに帰る事を諦め、ならばこの世界の情報や自分の状態という奴を教えてもらう事にした。

「わかった・・・でも、今の状態がどういったものなのか教えてくれないか?」
「それくらいならいいわよ。まず、ここはハルケギニアと呼ばれる世界。ヒデオが最初に気がついた通り異世界よ。ヒデオの世界とは違って、魔法が幅を利かせている世界ね」
「・・・・そんな世界に放り込んで、君は一体何がしたいんだ?」
「私がしたいようにしたいのよ。でもまあ、安心しなさい。この世界にはみーこクラスはいないし。いても、翔希より強いって事はないわ」

あれらと比べてはいけない気がするし、たとえ翔希以下だとしても、自分はスライムにすら瞬殺されるような人間だ。
少なくとも、自分ではどう頑張った所で力で勝てる相手はいないだろう・・・
そう思った所で、ルイズが妙な事を言っていたのを思い出した。

「そう言えば、この世界では貴族以外は魔法を使えないのか?」
「えぇ、そうなってるわね。だから、科学技術が発展せずこんな産業革命前みたいな世界なのよ」
「それとこれに一体どういった関係が?」
「たとえば、力を持っている人は持っていない人達をどうする事が出来て、どうすると思う?」
「・・・・力で抑えつけて支配する?」
「そう、でももしその力を持っている人たちが、力を持っていない人たちをどうこうすることが出来なくなったら困るでしょ?」

ノアレの言っている事はこういう事だ、魔法と言う絶対を崩されたくないから、科学は発展させていないと言う事だ。

「まあそれが半分、もう半分は魔法こそが絶対だと思ってるのよ」

この世界の魔法がどれくらいからは知らないが、魔法こそが絶対と言うことはないだろう。
みーこさん達は分からないが、翔希は核弾頭をどうにかすることは出来ないだろうし、さっきノアレはどんなに強くてもと言った。
と言う事は、平均的な強さで言えばもっと下であろう。
ならばある程度の銃火器があれば勝てるだろう。

「それは何と言うか・・・・」
「滑稽ね。でも、現状この世界では科学技術は魔法に劣るのも確かな事よ。使ってる銃もマスケット銃とかそんなのだしね」

そう考えると、たしかに今の状態では正攻法で魔法に勝つ事が出来るとは思えない。
だが、連射が出来る銃が出来たらどうだろうか?その優位だって少しは覆すことが出来るだろう。
そう考えていると、ノアレはその考えを読み取ったのだろう、こう言ってきた。

「そうね。でもヒデオ、結局それはこの世界の問題であり、あなたがどうこうする問題ではないのよ」
「それも、そうだろうが・・・」
「それに、たとえヒデオがそれについて言って、連射出来る銃が出来た場合貴族と平民の戦争は避けられないでしょうね」
「・・・・さすがにそれはまずい」
「でしょうね。でもまあ、科学が発展すればいつか起こり得る事でもあると思うわ」

それはそうだろう。
少なくとも、ルイズやギーシュを見ればわかるが、貴族と言うのは平民を人と思っていない節がどこかあったように感じる。
全部が全部そうであると思わないが、おそらくそれが貴族の大半の考えなのだろう。
と言う事は、間違いなく行動にも現れているだろうし、貴族が平民に対して嫌がらせや虐めなどよく聞く話だ。
ならば、平民は貴族に対していい感情は持っていないだろう。
そして、今でこそ魔法と言う絶対があるが、その絶対を崩す力を手に入れたらどうなるか・・・元の世界でも昔あったと言われる革命がおこる事は間違いないだろう。

「ま、だからヒデオが何かする必要性も、気を使う必要もないのよ。あなたはこの世界をただ堪能すればいいだけの事」

そう言われればお終いだ、自分自身何か出来るともしようとも思わないためこの話はここで終わらせ、次の質問をした。

「それじゃあ、この手の甲に出来た、これはなんだ?」

ノアレに手の甲に出来た、ルーンとやらを見せて聞いてみた。

「ああ、それ?この世界では伝説と呼ばれる使い魔のルーンよ」
「そうか・・・伝説か・・・いや、待ってほしい。なぜそれが僕に?」
「なぜって・・・そこで幸せそうに寝てるのが、今は失われたと言う虚無の担い手だからよ」
「それでなぜ僕が召喚されるんだ・・・」
「さあ?そこまでは私も知らないわ」

今回の話は完全に納得が出来ない。
虚無の担い手と言うのはよく分からないが、おそらく世界に数人いるかいないかだろう。
そんなものの使い魔と言うのは納得できるものではない。
確かに自分は、裏の2代目聖魔王であるが、結局それは嘘とハッタリで手に入れた称号だ。
どうせ呼び出すなら、表の2代目聖魔王翔希である翔希やエリーゼの方が適任だろう。
間違っても伝説という立ち位置に、自分の様な引きこもりがいていいはずが無い。
そうこう悩んでいると、ノアレがこう言ってくる。

「そんなに悩む必要性はないんじゃない?あなたの持ってる力は伝説と呼ばれるにふさわしい力もあるでしょうに」
「それだって、ロソ・ノアレの力で僕の力じゃない。それに大体契約とは言っても、結局は何か特別な事をしたわけでもない、ただの口約束じゃないか」
「まあそれもそうだけどね。でも、あなたが伝説に選ばれてしまったんだからあきらめなさい」

納得は出来ないが、選ばれた以上どうにかすることは出来そうにない。
あきらめるしかないか・・・と思っていると、ふと思った事がある。

「そう言えば、伝説と言うからには、それなりの力なり能力があるんじゃ?」
「あるわよ。しかもたとえヒデオでも、その辺のメイジには負けない程度の能力がね」
「それは本当か・・・!?」

それなら、少しは希望が湧いてくると言うものだ。
さすがにこの世界で・・・と言うより、元の世界でも何が出来るというわけでもないのが、ここで何かしらの力を使えると言うのは安心感がある。
だが、この闇の精霊様がそんな事を許してくれるわけがなかった。

「でも、それだと面白くないじゃない?私は、0%の勝率を奇跡の一発逆転するあなたが見たいわけなんだから」
「・・・つまり?」
「その力使えなくするけどいいわよね?答えは聞いてない」
「ちょ・・・!?」

何を言ってくれるのだろうか、この精霊様は・・・それでは一体どうやって魔法を使ってくる相手に戦えと言うのだろうか。
ん?そもそも、なぜ戦う事前提なのだろうか?
そうだ、何も異世界に来たからと言って、戦う事はないのだ。
ならば下手な事をせずに、平和に生きていればいいではないか、そしてそこで寝ている少女は幸いにも学生だ、ならそうそう変な事にはならないだろう。
なら一体、どうやって戦闘に発展するようなことがあるのだ?
答えは否、元の世界では自分を巻き込むばかりのイロモノばかりだったが、あんなのが他の世界とは言え、そうそういるものではないだろう。

「なら安心・・・」
「色々考えてる所悪いけど、異世界に来て速攻で喧嘩吹っ掛けられたのはどこの誰だったかしらね?」

あの程度であれば誤差の範囲だろう・・・たぶん・・・おそらく・・・きっと・・・。

「誤差って・・・自分が異世界の人間だとカミングアウトして、変な力を使ったと思わせることのどこが誤差よ」

あの場は仕方なかったんだ!と思うが、自分がやった事はたしかにまずかった気がする。

「そうね。今までのヒデオのパターンから言って、何か変な尾ひれや装飾がプラスされて噂が広まってそうよね」

ありえそうで怖い・・・だが、ここは元の世界ではないのだからそう言う所までパターン化しないでほしい。

「そっちの方が私は、楽しそうだし構わないけどね」

そっちはいいかもしれないが、それをどうこうするのは結局の所自分だ。
そう言うのは出来るだけ避けたいところだ。
だが、今回はどこかの聖魔王が開いた大会の会場でもなければ、自分が勤めている規格外の所ではなく、魔法使いが通う学院ではあるが学校だ。
誤解されたところで大した事はないだろう。

「まあ安心して、私の気分で使わさせてあげるわ」
「なら最初から使わせてくれても・・・だが、一体どんな能力なんだ?」
「簡単な話が、あらゆる武器が使えるようになって、さらに身体能力が上がるって言う能力かしらね」

なるほど、たしかに能力としては強いかもしれない、だが、それでも地味に聞こえるのは自分の感覚がマヒしてしまったのだろうか。

「ま、その代わりと言ったらなんだけど、ご主人様に都合のいい使い魔にさせられるんだけどね」
「それは、なんというか・・・」

たしかに、能力的に言ったら人間が対象だろう。
当然普通の人間が言う事を聞けと言われて、納得するわけがない。
そのための配慮なのだろうが、なんというかそれはとても悲しいつながりに思える。

「でも、ヒデオは私がいるからそんな事にならないから安心して良いわよ」

そう考えると少しはノアレに感謝してもいい気がする。
欲を言うなら、元の世界に帰して欲しいのだが、帰ってもロクな事はなさそうなあたりどうしたものだろうか・・・
そこで、少し前に疑問に思った、ウィル子達の事を聞いてみることにした。

「そう言えば、この世界にウィル子達は呼べるのだろうか?」
「どうかしらね。ウィル子はヒデオが持ってる携帯がある限り呼べはするだろうけど、呼べたとしても何も出来ないでしょうね」

超愉快型極悪ウィルスなんてやっていたが、今では電子の神であるウィル子にとって、この世界では何も出来ないのは当たり前の事である。
ならばエリーゼは?と思うと、それに対してはこう言う。

「エリーゼは、元の世界程でないにしても、かなり戦えると思うわよ?」

それを聞いて安心したが、葉多恵さんとの山籠もりの時に呼んだ時を思い出して、よほどの事が無い限り呼び出さないようにしようと心に決めた。

「ま、こんなものでいいかしら?」
「あぁ、またわからない事が、あったらよろしく、たのむ」
「はいはい、それぐらいならいいわよ」

と言うと、ノアレはどこかへ消えた、と言ってもこちらが何かあったり、呼びかければ出て来てくれるだろう。
そうこうしていると、睡魔に襲われる。
色々初めての経験をし、異世界と言う所に来たせいか、疲れたのだろう。
起きていても、やる事はないので、この睡魔に身を委ねる事にした。
これからどうなるかわからないが、なるようにしかならないだろうと思いつつも、そう考える事しか出来なかった。





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