あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

Call of Different-06a


ローチ達が小屋の扉の前に立つ、タバサが扉を慎重に開けようとするとローチがそれを制する
ローチがMP5KSD(※4)を手に取り一歩後ろに下がる、息を一度吸うとグッと脚を踏みしめる
「ブリーチンッ!!」
叫びながら扉を蹴破りMP5を構え小屋内を素早く見回す、蹴破られた扉はヒンジが千切れ扉自体が吹き飛び向かい側の壁に叩き付けられる
タバサだけがローチに続いて小屋の中に入り杖を構え視線を巡らせる、ルイズとキュルケはそれに続いて中に入り恐る恐る中を見る
「クリア、ふむ…死体も怪我人も無し…無人だったみたいだな」
「うー…ミンチ肉を見ないで済んで良かったわ」
「そうねルイズ…同意するわ」
「あった、破壊の杖」
タバサが部屋の隅を指差す、奇跡的というのかM240で壁をぶち抜いて小屋を貫通させた弾が「破壊の杖」に当たらなかったようだ
タバサは破壊の杖を運ぶ為に破壊の杖の入った箱を持ち上げようとするが持ち上がらない、かなり重いらしい
「う…んっ!」
どうにか持とうとするが引きずるだけに終わってしまう、そこにローチがやってきてタバサの頭を撫でる
「良く見つけたな、お手柄だぞタバサ よし、取りあえずは中を確認だ」
ローチが箱を開ける、中を確認するとローチの良く見知った物が入っていた
「何コレ…」「コレが杖?」「重そう、訂正、重い」
「コイツはFGM-148…ッ!」
ローチはすぐに外に向けて叫ぶ
「第一ターゲット発見!FGM-148!やれます!!」
その直後に女性の叫び声が聞こえる、ロングビルだ
「きゃああああぁぁぁぁ!!」
タバサが急いで窓から声のした方向を見るとロングビルがフーケの巨大なゴーレムによって森に投げ捨てられる瞬間が目に映った
ゴーレムはゆっくりと小屋の近くに歩いてくると腕を大きく振りかぶった
「そういう事か!伏せろ!!」
その声でキュルケとタバサが倒れ込むように伏せる、ルイズの反応がワンテンポ遅れるがローチが押し倒すようにルイズの頭を抱え込んで地面に伏せる
その直後に小屋の天井を土で出来た大きな拳が殴り吹き飛ばす、破片が小屋の中に降り注ぐが幸運にも大きな破片が当たる事は無かった
「ルイズ!これを持って外に逃げろ!タバサ!キュルケ!お前達もだ!!ルイズ!引き金は絶対に引くな!」
ローチがルイズを立たせ今まで持っていたMP5をルイズに持たせ全員を外に出そうとする
「で、でも!」
「Hurry up(早くしろ)!!」
「行くわよ!ルイズ!」
「…ミスタ・ローチも」
キュルケがルイズの腕を掴み無理やり引っ張っていく、タバサはローチの心配をする
「俺はコイツ(破壊の杖)を運びすぐに出る!」
ローチが破壊の杖が入っていた箱の蓋を閉じ取っ手を掴み、持ち上げる
タバサがこくりと頷き走って小屋を出る、それに一歩遅れローチが小屋を飛び出す、直後に小屋が巨大なゴーレムによって踏み潰された
「ハッ!やっぱりな!!」
ローチは小屋が潰された時の衝撃と風圧を姿勢を低くして耐えながら笑う
続いてローチは顔をゴーレムの肩に向け上に乗っている黒いフードを着た人影を視界にいれる
「タバサ!ルイズ達とコイツ(破壊の杖)をお前の竜に乗せて避難してくれ!頼む!!」「待って!ローチ!」
「分かった」「タバサ!!」
ローチは全力でスプリントし、タバサ達に追いついてやや乱暴に破壊の杖が入った箱を置き、背負っていたSVD(※5)特殊カスタムを手に取る
「相棒!俺を使ってくれても良いんじゃねぇ?!」
「対人だったら考えてやる!」
腰に提げたデルフが文句を言うがどう考えても剣でゴーレムを斬るのはありえない
タバサは口笛を吹きシルフィードを呼び寄せる
それを確認したローチはSVDを手に取ったままゴーレムを中心にして時計回りに走る
「ローチ!死なないで!!絶対に死なないで!!命令よ!」
ルイズはキュルケに引かれながら叫ぶ、そして到着したシルフィードに乗せられた
ローチはちらと後ろを見てルイズがシルフィードに乗せられた事を確認するとニヤリと口元を歪ませる(見えない)
「さーて!土くれのフーケさんよ!!お前は体に穴開けられてどんな反応するのかな!!」
高倍率スコープを低倍率のACOGに変える特殊なカスタムが施されたSVDを走るのと同等の速度で横移動しながらコッキングレバーを引く
ゴーレムが右腕を大きく横に広げ、こちらにゆっくりと歩いてくる
ローチはゴーレムの肩に乗った人型をぶち抜こうと確認するがゴーレムの左腕が邪魔をして狙う事が出来ない
大きく振り上げられた巨大な右腕の拳が握られると土とは思えないおかしな音が響く
ギギッギィィィィィッ
    ォォォォオオオオオオオンッ!!!!
まるで巨大な肉食獣を思わせる咆哮のような音、よく聞けばそれは鉄を擦り合わせたような不快な音だった
鉄、そう鉄である、ゴーレムの拳が土ではなく鉄となっていた、錬金の魔法で出来た産物であろうそれは銀色で鈍い光沢を放っていた
もし直撃すれば死ぬ、それも人の形も残せぬほどの醜い物体となって死ぬだろう、掠る事も許されない絶対的な死
圧倒的な質量と殺意を持って振り下ろされるソレは確実にローチを叩き潰そうとしていた
殺すなら虫のほうのローチにして欲しい、そして手で潰すとバッチィから丸めた新聞紙で叩け、なんて事を思いながら脚に力を込める
今まさに叩き潰さんと拳が振り下ろされると同時にローチは左に、つまりゴーレムの右側に走り出す
人間の全力の2倍近くの速度、瞬間的には80kに勝るほどの速度で走る
拳が地面に突き刺さり飛礫をゴーレムの前方にショットガンの散弾のように撒き散らし粉塵を舞い上げる
「いやっ!ローチ!!」
上空でUAVプレデターのようにシルフィードが旋回している上からルイズが叫ぶ
粉塵が薄くなりゆっくりと獲物を始末した余韻を味わうようにゴーレムが右腕を土に戻し腕を引く

    ダァン!!
直後に火薬の爆発音が響きゴーレムの肩に乗っていた黒いフードを着た人型の首から上が吹き飛んだ
「ヒューッ、HEAD SHOTだな…だが残念賞か」
粉塵の中からしゃがんでSVDを構えたローチが姿を現す、拳が振り下ろされた瞬間に走り出した後少しの余裕を持って着弾点と距離を置き
衝撃と粉塵をしゃがむ事により耐え、フードを被った人型に大体の狙いをつけ、姿が確認できた瞬間にサイトに収め引き金を引いた

続いてもう一度横に走り出し一瞬だけ止まり引き金を引く、そしてまた走り出し一瞬止まり撃つ、それを何度か繰り返す
首が吹き飛んだ人型の右肩が吹き飛び、左肩が吹き飛び、右膝が吹き飛びバランスを崩し、倒れるよりも早く左膝を吹き飛ばす
「フーケをやった!!」
首さえも無い達磨となってゴーレムの肩に倒れ伏した人型を見てキュルケが声を上げる
「駄目、まだ倒してない」
タバサが一言呟いた瞬間に人型だったものが崩れ砕け消える、しかしゴーレムは術者がいなくなったにも係らず形を保っている、簡単な話だ
まだ術者は生きていてどこかでゴーレムを操作している
ローチが「残念賞」つまり外れだと言ったのはコレである
ローチが外れだと分かったのは頭を撃った時だ、いくら頭を撃ったとしても対物ライフルでも無いのに頭が吹き飛ぶのはおかしい
使った銃はSVD、つまり7.62ミリなのにも係らず頭が吹き飛んだのだ
その瞬間に理解した、といっても実を言うと最初から犯人は分かっていたので最初から的当て気分だったのだが

しかし犯人がまだ姿を現さない所を見るとローチの考えた犯人の行動理由に間違いは無いとローチは確信する
「キュルケッ!タバサッ!どっちでもいいわ!!お願い、私とコレにレビテーションをかけて下に降ろして!!」
ルイズはローチの危機に声を上げる、ルイズがキュルケに頼み事をした事は今まで一度も無い、勿論殆ど接点を持たなかったタバサにもだ
キュルケはルイズの頼みを聞いてやりたい、が
「駄目よ!ルイズ!あなたが行ってどうなるの?!死んじゃうだけよ!!なら絶対に行かせないわ!」
「…私がやる」
「タバサッ!!」
「―――」
タバサは杖を持ちレビテーションを唱え、ルイズと破壊の杖を下に降ろす
「ありがとうタバサ!」
ルイズが礼を言って地面へゆっくりと降りていった

「…タバサ」
「大丈夫、死なせない、私達も援護する」
キュルケがタバサを責めるように見て何かを言おうとした瞬間にタバサが言う
「ゴーレムの上空を旋回、陽動しつつ攻撃する」
「きゅいっ!」
「…わかったわよ、でも援護…ねぇ」
呆れたと言わんばかりに溜息をつきキュルケが胸元から杖を取り出してにやりと笑う
「別に…倒してしまっても構わないんでしょう?」
ローチがゴーレムの周りを右に左に前に後ろに走り回り攻撃を避け続けながらSVDをゴーレムに撃ち続ける
しかしいくら土といってもこれ程に馬鹿デカイならば銃弾程度で壊れるわけは無い
それに見た所崩れた所はすぐに修復されるようでどれだけちまちまとダメージを与えても無駄でしかない
外部はただの固い土だが5cmも内部になればその強度は戦車装甲レベルとなるであろうゴーレムはそこらの銃火器では破壊不可能
例えM72LAW(ゼロ魔本編に説明があるため除外)やRPG7(※6)を打ち込んでも完全に破壊する事は出来ないだろう
「やっぱアレ使わないと駄目か…」
ローチがゴーレムの股の下を走り抜けながら心底面倒臭そうに呟く、そして視界を前方に向けると何かを引きずった人影が見えた
「おい!おいおい!!嘘だろ!!クソッ!何故来たっ!ルイズ!」
ルイズは息切れを起こしながら乱暴に破壊の杖の箱を開けて中身を取り出そうとする、が
「こっの…!何よコレ!杖がこんなに重いの?!形も変だし!!」
破壊の杖を持ち上げる事が出来ずにただ持つだけとなった格好でルーンを唱える
「何で!何も起こらないのよ!爆発さえも起こらないじゃない!!」
ルイズが破壊の杖に怒鳴る
「だぁクソォッ!」
ローチはC4を二つ取り出しゴーレムの片足、膝周辺に投げつけ貼り付ける
その後すぐにルイズの元へ走って行きルイズを抱き込むように覆いかぶさり起爆スイッチを押す

  ズドォォォン!!
「きゃぁっ!」
凄まじい爆発音が響きゴーレムの片足が爆風に包まれる
しかしゴーレムは倒れずに立ったままである、しかし一歩も動かない煙が晴れて見えたのは深く抉れたゴーレムの脚だ
動かなかったのではなく動けなかったのだ、動けば重心が変わる、歩くなど持っての他だ
「後一歩足りなかったか」
ルイズを抱き込んだまま苦そうな顔をする(見えない)
「フレイム・ボール!」「エア・ハンマー!」
瞬間巨大な火の玉がゴーレムの抉れた脚を包み空間の歪みが見えるほど強力な空気の塊が打つ
    ズズゥゥン…
ゴーレムの片足が離れバランスを崩し倒れる
「ハハッ!グッドだ!ナイスタイミング!!コイツ使うぞルイズ!」
「でも杖はメイジじゃないと!」
ローチはルイズが先程まで手にしていた破壊の杖を手に取り楽々と肩に担ぐ
「その前提からして間違ってる、コイツは杖なんかじゃない」
ゴーレムがゆっくりと立ち上がり、脚を再生して上空から次々と攻撃を仕掛けてくる風竜を落とそうと腕を振り回す
光景だけ見ればまるで踊っているかのようにゴーレムが翻弄される
ローチは破壊の杖の先端に付いている蓋らしき物を外し捨てる
「さて、ダイレクトアタックモードに設定して……!」
「ローチ…ごめんなさい…行けって言われたのに…」
ルイズがローチの服の裾を掴み顔を伏せる
ローチはフッと笑い破壊の杖を支える右手とは反対の左手をポンとルイズの頭に置く
「確かにそれは頂けないな…でも結果論で言うとグッドタイミングだ」
「…?」
「……丁度いいルイズ、破壊の杖の威力を見せてやろう」
ニイッっと目を細め優しい笑顔を浮かべ(見えない)ルイズの頭を撫でる
「タバサ!キュルケ!そのデカブツから離れろ!!そいつをぶっ飛ばすぞ!!」
シルフィードが一度大きく鳴きこちら側へと飛んで来る、ゴーレムはローチの方へ向き足を踏みしめるような体勢になって動きを止める
直後に体の中心部から先程のように鉄へと変わっていく、不動のままゴーレムの表面が全て鉄となり見た目は鉄の像へと変わった
「耐えて見ようってのか?ハッ!面白ぇ!!こいつぁLAWみたいにショボイ物じゃねぇぞ!?」
ルイズはローチの持つ破壊の杖から音を聞いた ピッ…ピッ…ピッ…ピピピピピピ
その直後破壊の杖から『何か』が飛び出し一瞬落ちたかと思えば急に凄まじい速度でゴーレムへと飛んでいく
そして飛んでいった『何か』が鉄のゴーレムの体に突き刺さり直後に大爆発を起こした
ゴーレムは体の中腹から千切れ、上部が空中に投げ出され、一瞬で土となり、地面に叩きつけられ、砕け散った
足だけとなった下部は数秒そのまま立ち、土に戻り、ボロボロと崩れ落ち、ただの土で出来た山となった
シルフィードが地面に降り立ち上に乗っていたタバサとキュルケが降りてくる
タバサがゆったりとランニングのように走ってくるのに対しキュルケはまさに全力疾走でこっちに向かってくる
「こっの…!!馬鹿ルイズ!!アンタねぇ…ホント…もうっ!死んじゃったらどうするの?!
 ミスタ・ローチが居なきゃアンタ絶対死にに行ってたわ!!全く!」
「…キュルケ…!」
「でも…良かったわ…本当に良かった…心配したんだからね?」
キュルケはルイズの前で急ブレーキし思いっきり叱る、怒鳴るのではない、叱る
タバサがやっとこハフハフと息を切らせて合流する、ローチはその光景に破壊の杖を地面に置き微笑ましそうに見ていた
そこに森からガサガサと音が聞こえてくる、瞬間ローチはDEを引き抜き音のした方向へ向ける
「誰だ!怪しい事をしたら即座に撃ち殺すぞ!」
「わ、私です!ロングビルです!」
「…驚かせないでくれ」
ルイズとキュルケは思った(ローチのした事が一番相手にとって驚く事だと思う)タバサは思った(かっこいい)
ロングビルはゆっくりと草を掻き分けて慎重に出てきた、この世界にホールドアップの文化は無いのか手は上げていない
「投げ飛ばされて咄嗟に魔法で助かりましたわ、あのゴーレムを倒したのですわね」
「あぁ、コイツでな」
ローチは傍らに置いてある破壊の杖を指差す
「少々見せて頂いてよろしいですか?」
「まぁ待てよ、こいつの説明がまだだろ?
 コイツの名前はFGM-148 Javelin(※7) 対戦車ミサイルだ、使い方はこいつを構えてターゲットに向けてロックオン
 で、コレをグイッとする、それで発射だ。あークソもうフーケは逃げただろうな…疲れた」
そう言ってローチは次々と武器を地面に投げ置いていく、タバサがジャベリンの単語にピクリと反応したが置いておこう
「あの…ミスタ・ゴーストは…」
「ゴーストは…まだそこら辺ぶらついてるんじゃないか?…ゴーレムとドンパチしてても
 戻ってくる気配も援護してくる気配も無かったし、あぁホラよ」
ローチは面倒臭そうに立ち上がりジャベリンをロングビルの元に運び足元に置きまた元の場所に戻る
「失礼しますね、よいしょっと…重いですね」
ロングビルが髪を振り解き眼鏡を外しジャベリンを持ち上げて先程のローチのように肩に担ぎ10歩ほど離れる、そして
「まさか私のゴーレム…それも表面を鉄に錬金したのを倒すなんて流石ガンダールブって所かい?それとも破壊の杖のおかげ?」
ジャベリンをローチ達に構えて笑う
「そん…な…ミス・ロングビル…貴女が…もしかして」
「そう、土くれのフーケさ、おっと変な事をするんじゃないよ?私だって出来れば人殺しなんてしたくないんだよ」

「なるほどな、見えたぞ?盗んだはいいが使い方が分からないんじゃ売りようが無い
 だから学院の教師なら知っているだろうと思い誰かを来させようとした、だが教師共はとんだ腰抜けばかりで結局生徒が来てしまった
 だが実に運が良かった、生徒は知らなかったがその使い魔が破壊の杖が何かを知っていてその上使い方も知っていた」
「そう、察しが良くて私は嬉しいよ、アンタのおかげで私はコレの使い方を知る事が出来たんだ、礼を言うよ」
「で、どうする?それを撃つか?俺を殺すか?」
ローチは手を広げて一歩前に踏み出る、武器は無い
「動くな!!」
「無理な相談だ、生物は常に動き続けている」
そう言いながら一歩一歩とゆっくり歩く
「じゃぁ残念だけど死んで貰うしかないみたいだね!!」
ロングビル否、フーケはジャベリンを発射するためにトリガーを押し込む
「ッ!!」
しかし何も起こらない、フーケが何度も何度もトリガーを押す
「教えてやるよ、そいつは値段が馬鹿高いわりに単発式だ、つまりそれはタダの筒なんだよ、既にな
 杖を取り出して攻撃しようとしても無駄だと思うぜ?」
「クソッ!」
フーケがジャベリンを捨て即座に杖を取り出す、が
「おぉっと、ミス・ロングビル、いや…土くれのフーケさん?こんな危ない物はおしまい下さい、美しい女性に武器は似合わない」
後ろから掛かってきた声に反応するよりも早く後ろから音と気配を殺し近づいてきた人物に杖を優しく奪い取られ、手を掴まれ体を引き寄せられる
「ミスタ・ゴースト…?!」
フーケが驚きの声を上げる後ろから近づいて来たのは二手に分かれた以降目にしなかったゴーストだった、ミスタとつけているのは何故だろうか
「えぇその通り…おぉっとタイミングよく戻って来たわけじゃ無いんですよ?ずぅっと貴女を見続けていました、ミス・フーケ?」
体を抱き寄せ腕を取り、まるでダンスのワンシーンのようにフーケを捕らえるゴーストが優しく言う
「ふふ…何処から気付いていたんだい?」
フーケは諦め切ったように自嘲気味に笑い問いかける
「実を言うと…朝宝物庫に貴女が来た時点で…ですよ」
「最初からバレバレだったってわけかい…私の完敗だね…でも貴方に捕らえられるなら…」

フーケは哀しそうに笑い捕らえられた
一応、と言う事で学院まで捕縛したまま学院内で衛士隊へと引き渡す事になった
後手に縄をされ馬車で移動する際もフーケは一切暴れようとせず大人しく護送されていた
道中とても小さな声、一般の人間には聞こえないような小さい声で「ごめんね…お姉ちゃん帰れそうにないや…」と呟いた
それを聞いたのはとても耳がよく尚且つフーケの隣に居たゴーストと能力が凄まじく引き上げられた馬車を操るローチだけだった


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