あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

騎士の使い魔

フューリア騎士団所属のトウヤ=セルダ・シューンこと紫雲統夜は困惑で顔を歪めていた。


目の前で胸元を大きく開けた赤髪の少女【フェステニア嬢ではない】が立っていたのも、近くにツルツルした頭の中年親父や歳の近い者達がいたのも構わない。
全員が中世ヨーロッパ的な服装をしているのも大丈夫だ。

スラスター故障時の機体制御訓練を監修していた筈なのに、まばゆい閃光を食らった瞬間になぜか地上に居るのだってボソンジャンプだと思えば………
次元連結だと思えば………フォールド反応ですキラッ☆と思えば…………一万と二千歩譲ってあなたと合体してもまだ許せた。我慢できた。

だが…………


「なんでキスしたぁ!?」
騎士服の袖で急いで唇を拭いつつ、ブレンと心を通わせる「yesだね!」の彼女が言ったであろう言葉を放った統夜は、じっくりと加害者を見やった。
そんな様子に加害者の少女は小首を傾げて愉快そうに笑う。

「あら、私の唇は不味かったかしら」
「いやまぁまぁの味では有ったけどさ………ち、違う!なんでもキスした!?」
本音がほんの少し漏れた統夜に、周りの生徒達はヒソヒソとオクサマキキマシテー、だとかウラヤマシイワモゲロ、だとか言い合う。

「良い男がいたら迫るのは良い女の責務だと思うけど?」
「それはもっともだと思うけどさ…良い女なんて何処にいるんだ?」
「「「……………」」」
あまりにもあまりな事を真顔で言った統夜と固まる女子一同。

「キュルケが良い女じゃないならなんなのかしら………」
本来彼女と敵対しているはずのピンクが胸に手をやりながら呟くと、周りの女子も皆下を向く。


「あなた面白いわね………どう?私の男にならない?」
「却下、それより此処はどこだ?」
キュルケの誘いを一蹴して統夜は辺りを観察する。
クーデレハッケン、ン?ツキガフタツアル……などと呟く彼をみていたキュルケは、タバサ位しか見たことの満面の笑みを浮かべた。


彼女をここまで袖にする男など一人も居なかったから、今の統夜の反応は彼女の【微熱】を痛いほど刺激したのだ。



――絶対欲しい――
そう考えるキュルケは、自然と艶やかな表情になっていた。
恋こそ彼女の家名に相応しい。



「此処が何処だか教えてあげるから、少し話を聞いてくれないかしら?」
マイペースな統夜へ笑いかけ、キュルケは彼の腕に抱きついて動揺を誘う。
彼女の胸は男を誘うに十分な大きさだったのだから、普通なら良いアプローチなのだろう。


「なら離してくれ、そして話してくれ」
「……………分かったわ」
自慢の体を押し付けたのにこの反応。

「カティアとどっこいかなー」などと彼が考えているとは分からず、一瞬自信を失いかけたキュルケだったが、どうせ長い付き合いになるのだからと笑みを深めるのだった…………


新着情報

取得中です。