あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

Call of Different ACT1



グルジア ロシア間国境付近

DSMを回収し銃弾をかいくぐり迫る敵兵を撃ちながら走る
「回収地点へ辿り着くんだ!走れ!」
先を行く仲間が振り返らずに叫んだ
何箇所か撃たれたが脳内麻薬が分泌され痛みを感じない
なぜか絶望的な状況にもかかわらず恐怖が無い
その為周りの状況に気づくのが遅かった

そこら中で爆発が起こり粉塵が、敵兵が、赤い鮮血を撒き散らしただの肉片となって巻き上げられている
気づいた時には遅かった、尤も気付いたとしてもなす術は無かったが

自分の付近に迫撃砲が着弾する
瞬間、数メートル爆風に吹き飛ばされ無様に転がり視界がブラックアウトした

「しっかりしろ!」
その呼び声で目を覚まし仰向けに倒れていた自分の視界に仲間が入ってくる
気絶した時間は1分も無い、それこそ数秒から十数秒だろう
仲間がスモークグレネードを付近に投げる
「サンダー2-1、俺の合図で赤い煙に向かって掃射してくれ!」
仲間が自分の服を引っ掴み引きずりながら無線連絡する

引きずられながら落ちているAK-47 GP-25カスタムを拾い
GP-25から榴弾を射出し、7.62mm弾を撒き散らし敵を寄せ付けないようにする
「今だ!撃て!」
その言葉と同時にヘリがやってきて襲ってきた敵兵を一瞬でミンチ肉にする
その間も榴弾を込め射出し、また込め射出する
「頑張れ!」
そう言われたのと同時に安心感の為か視界がブラックアウトする



「さぁ立つんだ!」
また目を覚ますと手を掴まれ引っ張り起こされる
今度は先ほどより長く気を失っていたのだろう
持っていたAKもどこかに落としてしまった
「もうすぐそこだぞ!」
仲間の肩を借り足を引きずって回収ヘリに向かい歩く

「DSMは持ってきたか?」
ヘリの中に居た上官がこちらに歩きながら仲間に尋ねる
「ここに!」
仲間が歩いてくる上官にそう返す

「ご苦労・・・これで一つ片付いた」
上官が口元を歪めながら自分の肩を左手で持ち右手を後ろに回す

瞬間、銃を撃ったときのような火薬の爆発音とともに腹部に鈍い痛みが走った
何が起こったのか理解できずに戸惑う
それと同時に脚に力が入らなくなり倒れた

「何をする?!」
仲間が倒れた自分を見て叫び声を上げる
手を後ろに回しACRを掴むが銃を突き付けるより早く頭を撃ちぬかれた
倒れ行く仲間を眺め
その瞬間ようやく理解した

(あぁ、裏切られたのか)

意識が朦朧としているなか視界に上官、いや シェパードが歩いて来てDSMを奪う
シェパードが合図をしてその部下に合図をする
部下が歩いて来て自分の肩と脚を掴んできた
元々朦朧としていた意識が遠のいてブラックアウトする

意識を回復した時既に自分は地面に投げ捨てられていた
地面を転がりその拍子に左を向くと
視界に入ったのは仲間が投げ捨てられている瞬間だった
『応答しろ!こちらプライス!シェパードの部隊が俺達を攻撃してくる!』
無線から声が聞こえてくる
『シェパードに騙されるな!奴は敵だ!ソープ、伏せろ!!』
あちらも同じ状況に陥っているようだ
違うのは、こちらは確実に死ぬということだろう

無線から意識を外すとシェパードの部下が何かの液体を自分達に撒いている
視覚と聴覚以外の感覚がもう無いので気付かなかった
撒き終わるとシェパードが歩いて来て咥えていた葉巻を手に持ち
こちらに投げる

ガソリンだったのだろう、あっという間に火が広がり自分たちを包む
同じように焼かれる仲間へ目を向け動かない口を無理やり動かす
「ゴー…スト…先……輩…」

今度こそ視界が暗くなりぷっつりと意識が途絶えた

――――――――――――――

トリステイン魔法学院

「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
五つの力を司るペンタゴン! 我の運命に従いし、"使い魔"を召喚せよ!」

すさまじい爆発音が周囲に響く
一度ではなく既に何度も聞く爆発音に
最初の方は驚き耳を塞いだりしていた人間も既に慣れ
「ほら見ろ、また爆発だ」
「次あたり賭けるか?」「賭けにならないじゃないか」
「じゃあ俺は成功に賭けてみる」「正気かよ?!」
「Good kill good kil」
「爆発させるなら先に言え!耳が駄目になっちまう!」
と言い出す始末

「うるさいわね!次こそ成功させてやるわよ!!」
桃色の髪をした少女が野次を飛ばしてきた少年たちに叫び返す

「ミス・ヴァリエール、時間も押していますので…次が駄目なら明日に伸ばしましょう。
 延期に関しては私が何とかしますので」
髪の毛の寂しい男性がヴァリエールと呼ばれた少女を心配するように話しかける

「ッ…はい…分かりましたコルベール先生」
何かを言おうとしたのだろうが言葉を押しとどめ弱々しく返事をする
「落ち着いて、自分は絶対に成功すると自信を持って詠唱するのですよ」
コルベール先生が優しく、諭すように喋る

すぅ、と少女が息を吸い目を見開き
「宇宙の果てのどこかにいる私の僕よ、神聖で美しく強力な使い魔よ 、
 私は心より求め訴えるわ。我が導きに…答えなさい!!」
一息に言い切り杖を大きく振り下ろし

先ほどよりもはるかに大きい10メイル以上の爆発が起こり
「ぐぉっ?!」「きゃぁっ!」
「油谷さん!!」
「Ooh, that's gotta hurt.(おぉ、痛そうだ)」
何人か爆風に吹き飛ばされる
少女は あぁ、また駄目だったのね
と、落胆し泣きそうになりコルベール先生の顔をうかがう
するとコルベール先生は
「………」
神妙な顔つきをして爆発したところを睨んでいた
少女が ついに先生も何も言わなくなってしまった
そう思いながら悲しそうに、恨めしそうに爆発し後の粉塵を睨む


瞬間。
「う…ぐ……」
爆発した後の粉塵の中から呻き声が聞こえる

何か生き物がいる、そう理解した瞬間
少女が急に笑顔になり
「ついにやったわ…!」
と言い切るのが早いか否かコルベール先生が声を荒げる
「水のメイジはこちらに来てください!!
 応急処置が済んだら急いで医務室へ!!」

少女は彼が何を言っているのか分からず粉塵へ目を向ける
粉塵が晴れてきた中にあったものは

変な大きな四角い何かと色んな形の何か、そして
今にも死んでしまいそうな大怪我と大火傷を負った二人の人間だった

周りのギャラリーが粉塵の中から現れたものを認識した瞬間にざわつきが他のものへと変わる
「お、おい!あれ人間じゃねぇか?!」
「死にかけじゃない!」「うわぁあああ!」
「ぐぉお?!賭けに負けた!!20エキューが!死体ならノーカンだったのに!」
「勝った俺が言うのもなんだが不謹慎だろぉ?!」
「おい!水メイジ行くぞ!」
何人かが叫び声を上げ、水のメイジが走り、コルベール先生が指示を出す
少女は何が起こっているのか理解できずただ立ち尽くす

倒れているうちの一人、大怪我は無さそうだが全身に大火傷を負っている
顔を骸骨の絵が描かれたマスクで隠し妙な形の物を肩からかけた人間がうつ伏せに身体を起こし
「ッ…ア゛…俺は…シェパードに頭を撃たれたんじゃ……… !!」
何かぼそぼそと呟いて何を思い出したのか急に倒れているもう一人に顔を向け
「ローチ!ローチ!!あぁ…クソッ!!しっかりしろ!ローチ!!!」
叫ぶ
傍から見れば親友を心配するように、死なせないように
そして自分の手を自分の腰に回し
「畜生!モルヒネが…!」
悲痛な声を上げる

コルベール先生が近寄り声をかけようとする
「心配しないで、今…」
「あぁ?!誰だテメェ!シェパードのクソの部下か何かか?!」
男が叫び肩からかける何かを持ちコルベール先生に向ける
「落ち着いてください、私はコルベール、ここで教師をしています」
コルベール先生が冷静に男に話しかける
それを聞き男が何かをコルベール先生に向けたまま周りを見渡す
そこにコルベール先生がもう一言男に話しかける
「我々は敵ではありません」
男が何かをおろし荒れた息を整える
「ガキばかり…武器は持ってない……嘘じゃない…みたいだな………」
男はようやく理解したのか冷静になり、もう一人の方を見て
「…頼む…こいつを……ローチを……助けて…く…れ……」
それだけ言って倒れた

それを見るや否やコルベール先生が
「彼らを止血してすぐに医務室へ運びましょう」
テキパキと指示をしていく
少女は呆然と眺めながら
(変なマスク)
全く今の状況と関係ないことを思っていた



応急処置も終わり二人とも運ばれていった直後、少女がコルベール先生に話しかける
「あの…」
コルベール先生が遮るかのように話す
「召喚の儀式の事については後d」
「いえ!あの、その…彼らの治療費は…私が出します
 その…私が召喚したことには変わりありませんし」
コルベールがそれを聞き驚く
              あれ?ここはもう一度やらせてくれって言う所じゃねーの?ってのじゃない
「彼らの大怪我は放っておくと間違いなく死ぬような大怪我でした
 秘薬の値段も凄まじいものになりますよ」
「それでも、まだ契約してないけど彼らは私がここに呼んだんです!」
信念が篭った声を聞きコルベール先生は納得する
「…わかりました、では彼らが目を覚ましたとき彼らに説明しましょう」
「はい」

――――――――――――

「う…あ……」
ふわふわとした物に覆われて心地よい目覚めを迎える
眠りからしっかりと覚めた目で見開くと見た事の無い天井が見えた
「ここは…天国…?いや、地獄か?」
目とは違いまだ覚めていない頭で独りぼそっと呟く
「ふ……っうぁ!」
身体を起こそうとすると腹部に軽い痛みが走り
ドサっと元の姿勢に戻る
「…まだ…生きてるのか?」
首を起こしゆっくりと自分の身体を見る
自分の着けていたバラクラバが外され上半身は裸にひん剥かれ、体のいたるところに包帯が巻かれ
腹部や被弾した箇所には重点的に包帯が巻かれている
至近距離から腹部に.44マグナムを撃たれ弾が貫通したはずなのに包帯越しに血が滲んでいない
疑問に思ったが直ぐにその撃たれた時の状況を思い出す
目の前で、仲間で、親友で、先輩が、頭を、裏切り者に、撃ち抜かれ、動けない、自分ごと、焼いた
その瞬間に強烈な怒りと悲しみと悔しさと憎しみが自分の頭を蹂躙する
「Fuck!Fuck!!シェパードのクソめ!殺してやる!四股をぶち抜いて首を切り落として豚の餌にしてやる!!」
怒りに任せ叫び、仲間の、親友の、先輩の名を呟く
「先輩…先輩…あぁ…!」
顔を右手で押さえ左手で頭を掻き毟る
「…うるせぇぞ」
横から自分を非難する声が聞こえその声を脳内データベースから今までの知っている人物と照合を始め
照合完了した瞬間に勢い良く横に顔を向ける
「……先輩?」
自分と同じで包帯を体中に巻かれているにも拘らず何時ものバラクラバを被ってサングラスを掛けている
死んだはずの、目の前で殺されたはずの仲間で親友で先輩の姿があった

「い、生きてた…どうして…頭を…」
頭の中がごちゃごちゃになり何を言えば良いのか分からずようやくひり出した言葉を呟いた
「知らねぇよ、それ言ったらお前だってだろ」
冷静に何時ものように少しバカにされるように返される
「あぁ…でも良かった…」
安心したように言葉を押し出す

そこで自分たちのいる部屋の扉が勢いよく開く
軽い痛みを無視し身体を起こして近くの台らしき物に置いてある自分のベレッタM92Fを手に取る
が、目に映った人間を認識すると銃を握る手の力が緩む
「…女の子?」
目に映ったのは桃色の髪をした息を荒げた可愛らしい少女だった
「ぜっ…はっ…はぁっ」
息切れして顔が赤く火照っている
なんと言うべきか迷っていると先輩が
「落ち着けお嬢ちゃん、ほらヒッヒッフー下半身に力入れてー」
と(多分)初対面の女の子にセクハラを始める
「なっ!へ、変態!」
女の子は顔を真っ赤にして先輩に大声で怒鳴る
それを見て先輩はケラケラと笑っている
「生徒にセクハラを働くのは止めて下さいませんか」
急に男の声がした
頭の寂しそうな男性が出てきて先輩を冷めた目で見つめる
「あぁ…?」
男を見るなり先輩が急に何かを思い出そうとし始めた
「今の状況に戸惑っておられるでしょう、ですので私が説明しましょう」

男の話いわく桃色の髪をしたこの女の子が大怪我を負った自分達を召喚して
治療してくれたそうだ
途中で先輩が「あぁ、思い出した!」とか「召喚?ファンタジーじゃあるまいしそんな事あるわけねぇだろ」
など好き放題喋っていた
一方自分は銃と一緒に置いてあったバラクラバを被りゴーグルを装着した
「何か質問がありましたらどうぞ」
男が自分達に質問の機会を与えてくれた
「聞いてりゃ魔法だ召喚だ使い魔だ意味不明な事言ってるな、頭イッてんのか?」
先輩が無茶苦茶言い出す、確かに意味不明な事ではあるが仮にも助けて貰った相手に言うような事じゃない、最後とか
「アンタ、魔法も知らないの?!どんだけ田舎者なのよ?!」
少女が心底驚いたように声を上げる
「でも、信じるしかねぇよなぁ…俺はともかくこいつはどう考えても助かるような軽い怪我じゃなかったし」
「え?!先輩なんて頭ぶち抜かれたじゃないですか!」
どう考えても先輩のほうが酷かった、具体的に言うと即死だったはずだ
それを聞いて少女が
「え?…え、何言って…え?頭?」
何やら変な事になってしまった
それにどう考えても先輩のように信じれる話ではない、魔法なんて存在しないはずだ
先輩が考え込んだ自分を見て頭を掴んで窓のほうに向ける
何をしているのか分からないが取りあえず抵抗せずにされるがままにした
外を見るとどうやら夜のようだ、そして
「月が…二つ?!」
月が二つあった、天文学的におかしい、月は一つしかない筈だし兎に角大きい
「何言ってるのよ、月が二つなんて常識でしょう?」
ようやく頭がエラーから抜け出せたのかその疑問に少女が答える
「…アメリカって知ってるか?」
少女に短い質問を投げかける
アメリカを知らない人間なんてまだ生まれて間もない子供ぐらいのはず
「なにそれ」
どこ、では無くなに、で返してきた
その上
「所でアンタの持ってるそれは何?」
と銃を指差してくる
これで決まった、ここは知らない国なんて生易しいものじゃない
「Oh shit...」
Call of Different
異 世 界 に 呼 ば れ た



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