あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

Mission 02 <出会い>



夜明けと共に起床したスパーダは、まだ眠っているルイズを起こさぬように、洗濯物を手にしながら窓から飛び降りる。
水場の場所は先日、学院を回っている時に見つけたので分かる。
庭へ行ってみると、そこには既に先客がいた。どうやらメイドのようだ。
「そこのメイド」
「は、はい!? な、なんでございましょう!?」
その黒髪のメイドは何故かうわずった声で反応する。
大げさだな、と思いつつスパーダは「すまんが、これも一緒に頼めるか?」と頼みかける。
「は、はい! かしこまりました!」
そして、黒髪のメイドはいそいそと水場で洗濯を始める。
スパーダはその横でじっと見つめているのだが、メイドの様子がおかしい事に気づいて声をかける。
「何を緊張している」
「いえ、お気になさらずに」
「私が怖いのか」
その言葉にメイドがビクリと反応する。
「昼にも見かけたが、他のメイド達も私のことを怖がっていたな」
「それは……」
スパーダに顔も向けず言葉を詰まらせるメイド。
「私が貴族のようだから。そして、貴族を怒らせれば自分達は仕打ちを受けてしまう。そんな所か」
まるでメイドの心を見透かすかのように、だが淡々とスパーダは言葉を続ける。メイドは怯え、緊張しきった様子で洗濯の手を止めていた。
スパーダは屈んでメイドの肩に手を置く。
「そんなに怯えるな。今の私は君らと同じただの平民で、ここの生徒のパートナーなだけだ」
「あの、もしかしてミス・ヴァリエールが召喚したという……」
「スパーダだ」
メイドの表情から段々と怯えが消えていき、はっきりとこちらに顔を向けてくれた。
年頃の娘にふさわしい、清純で愛嬌のある顔立ちをした少女だ。
「あ、わたしはシエスタと申します。ミスタ・スパーダ」
それからスパーダはシエスタの洗濯を終わるまでじっと見守り、ルイズの衣類を受け取った。
「あの、よろしければ朝食は厨房へ来てもらえませんか? どうしてもお詫びをしたいんです」
「君は何もしていない」
「でも……何も知らないのにスパーダさんの事を、少しでも怖いだなんて思ってしまうなんて……失礼です。ですから……」
健気なシエスタの姿に、スパーダが細く溜め息を吐く。
「……いいだろう、その申し出は受けよう」
帰るついでに洗濯物を入れていた桶に水を入れて、スパーダはルイズの部屋へと戻ろうとする。
(気のせい……か)
シエスタからほんの僅かに感じられた気配――妙な懐かしさも感じられるものであったが、
それはすぐに消え失せていた。
スパーダは気を取り直してルイズの部屋へと戻る。


ルイズはまだ眠っている。しかも先ほどと違ってだらしない格好で。
「起きろ。ミス・ヴァリエール」
スパーダがルイズの体を揺すってやると、最初は「むにゃむにゃ」とか「もう少し……」などと返されるだけだったが、寝ぼけ目ながらもようやく起きだした。
「うーん。……誰、あんた?」
「水は汲んでおいたぞ」
スパーダは寝ぼけていたその言葉を無視して、水の汲まれた桶を差し出す。
ルイズは段々と意識をはっきりさせて、「そうだ、自分が召喚したんだっけ」などと呟いて水で顔を洗う。

「服を――」
服を出して着替えさせて欲しい、という前にスパーダは椅子に立て掛けていた長剣を手にし、黙って部屋を出て行ってしまった。
よく見るとすぐ目の前、ベッドの上にいつのまにか自分の制服が置いてある。
「自分で着替えろ」そういう事か。
いそいそと制服に着替え、それから部屋の外へ出ると、スパーダが扉の横で腕を組んだまま壁にもたれ掛っていた。
「自分でできる事は最低限自分ですることだな」
「わ、分かったわよ……」
本当ならば自分が主……のはずだが、彼とは一方的な主従関係は結べない。
彼はあくまでパートナー。常に自分と対等な関係であるべきだ。
故に、文句もあまり強く言えない。
……しかし、プライドの高いルイズは、本来ならば使い魔である彼と対等な関係でいなければならない、というこの状況をまだ完全に受け入れる事はできなかった。
それに、主導権を彼に握られているというのが気に入らない。本来ならばそれは自分が握るべきだというのに。
不満そうに顔を歪めているルイズだが、スパーダを伴いアルヴィーズの食堂へと向かう。
「どこへ行くのよ」
食堂へ着いた途端、スパーダは厨房の方へと歩き出すので、ルイズは困惑する。
本来ならば、使い魔に対して躾の目的でみすぼらしい食事を用意し、自分にお願いすれば鳥の皮一枚でも恵んでやろうと考えていたのだが、今はちゃんとした食事を用意させている。
「厨房で賄いを出してくれるようでな。私はそちらへ行かせてもらう」
「……そ、そう。それじゃあ、食べたらここで待っていて。今日は一緒に教室で授業を受けるから」
軽く頷いたスパーダは愛刀を片手に、厨房へと向かう。


「あ、お待ちしていました! スパーダさん!」
厨房へ入った途端、シエスタが満面の笑みでスパーダを出迎えてくれた。
彼女以外にも何人か他にメイドがいるのだが、彼女達はスパーダに向かって突然頭を下げだす。
「ご、ごめんなさい。シエスタから話は聞きました」
「あたし達、失礼な事を……」
「本当に申し訳ありませんでした」
「別に構わん。第一、私は貴族などではない」
口々に謝りだすメイド達に、スパーダは表情を変えぬまま返す。
出で立ちや物腰はまるっきり貴族そのものだというのに、スパーダの性格は彼女達がよく知る貴族の傲慢さとはあまりにも無縁であった。
貴族の全てが、彼みたいな人達ばかりならいいのに。そんな事も考えてしまうほどに。

スパーダはテーブルに案内され、用意されていたシチューとパンを静かに口にする。
シエスタやメイド達は、スパーダの食事をする動作一つ一つが洗練され、優雅さに満ちている事に感嘆する。
これで本当に貴族ではないというのが逆に信じられない。
「おいしいですか? スパーダさん」
「ああ」
無表情ながらも満足そうに答えるスパーダにシエスタは嬉しそうな笑顔を浮かべる。
「またいつでもいらしてください。歓迎しますよ」
「うむ。そうさせてもらう。世話になった」
賄いを完食し、厨房を後にするスパーダ。
すぐにルイズと合流し、彼女に連れられて教室へと向かった。

教室に着いたルイズは席につき、スパーダは彼女の背後で腕を組んだまま控える。すぐ近くにはキュルケやタバサとかいう少女までいる。
そのタバサという少女は昨日と同じ、スパーダに対して警戒の眼差しを送ってきているがスパーダは無視する。
教室には他の生徒達の使い魔がたくさんおり、フクロウやらネコやらカエルといった動物から、スパーダも魔界では見た事のない生き物も多かった。
その使い魔達はスパーダの出現と共に突然強張りだし、大人しく静まる。
一部の生徒達が「どうしたんだ?」と己の使い魔を心配しだすが、使い魔達の緊張は解かれない。
その内、扉が開き教壇の上に紫のローブを着た中年の女が現れた。おそらくは教師なのだろう。
「皆さん。春の使い魔召喚は大成功のようですわね。この赤土のシュヴルーズ、こうやって春の新学期に様々な使い魔たちを見るのがとても楽しみなのですよ」
満足そうに生徒と使い魔を眺めるシュヴルーズ。その視線がスパーダと、ルイズに合った。
「あらあら、中々変わった使い魔を召喚したようですね。ミス・ヴァリエール」
その言葉にクラス中の生徒達からクスクスと笑いが漏れる。
「召喚に失敗したからってどこかの貴族なんて連れてくるなよな! ゼロのルイズ!」
小太りの生徒が茶化すように煽ると、笑いが余計大きくなった。
「違うわ! 私がサモンサーヴァントで召喚した、れっきとした私の使い魔……パートナーよ!」
立ち上がり、野次を飛ばした少年、マリコルヌに食ってかかるルイズ。
そこにスパーダは彼女の肩を掴み、押さえつけた。
「好きに言わせておけ」
悔しそうに唇を噛み締めるルイズであったが、そのまま大人しく席につく。
スパーダは無表情のままマリコルヌの方をじっと睨んでいるのだが、その視線は鋭い刃のように研ぎ澄まされており、相手を貫いてしまうかと思える程に恐ろしく、冷たい瞳だった。
スパーダに睨まれるマリコルヌは蛇に睨まれたカエルのように震え、へなへなと力を無くして机に突っ伏す。

「ミスタ・マリコルヌ。お友達を馬鹿にするものではありませんよ」
シュヴルーズが注意し、それからの授業は問題なく進められていった。
〝火〟〝水〟〝土〟〝風〟の魔法の四大系統。失われた系統である〝虚無〟それら魔法と生活との密接な繋がりなどが説明される。
そして、それらの魔法は組み合わせる事が可能であり、単体のみの〝ドット〟から〝ライン〟〝トライアングル〟〝スクウェア〟というランクに分けられている事も話される。
この世界の魔法というものに興味があったスパーダは真剣にシュヴルーズの講義を聞いていた。
シュヴルーズはスパーダが真剣に講義を聞いているのに感嘆し、満足しているようである。

そして、『土』の魔法の初歩中の初歩、という錬金の実演を行い、シュヴルーズはただの石を魔法で全く別の物質に変えてみせた。
「ゴゴ、ゴールドですか?ミス・シュヴルーズ!」
キュルケが身を乗り出すが、あれは真鍮であり、金を錬金するには〝スクウェア〟のメイジだけ、〝トライアングル〟であるシュヴルーズには無理だとのこと。
そして、誰かに実演をしてもらおうという事でシュヴルーズはルイズを指名した。
その途端、キュルケが「先生、止めといた方がいいと思いますけど……」と言い出し、生徒達からも「危険です!」などと言われる。
しかし、ルイズは肩を微かに震わせながら「やります」と言って教壇へと向かっていく。
すると、生徒達は次々に机の下へと隠れ始める。
スパーダは不審に思いながらも、ルイズの実演を見守る。
(そういえば、彼女の魔力は他の者とは違うな)
ルイズは杖を振り上げ、ルーンを唱えながら机上の石に向かって振り下ろす。
(……!?)
彼女からとてつもない魔力を感じ、スパーダは身構えた。
その瞬間、教壇が爆発を起こし、爆風をもろに受けたシュヴルーズが黒板に叩きつけられる。
その爆風はスパーダ達の方にも及ぶが、机や椅子が軽く吹き飛ぶ程度でそれほどでもなかった。
やがて煙が晴れるとそこには、服装は少し傷ついてはいるものの、無事なルイズが立っていた。
「ちょっと失敗したみたいね」
「ちょっとじゃないだろ!ゼロのルイズ!」
「なにがちょっとだ!」
「いつだって魔法の成功率、ゼロじゃないか!」
「だから言ったんだ、ゼロのルイズにやらせるといつもこうだ!」
次々と彼女に誹謗中傷が飛ぶ。
なるほど。彼らにとっての〝ゼロ〟とはそういうことか。だが……
(ゼロだと? ……お前達は勘違いしているな)
彼女はゼロどころではない。
それが分からないお前達の方がゼロだ。そう呟いてやりたい所だった。


その後、講義は中止。己の不始末ということでルイズは教室の片づけを命じられた。
スパーダも彼女の手伝いを黙々と手伝う。
ふと、机を拭いていたルイズの手が止まった。
「どうした? 手を動かさんと終わらん」
「……何で、何も言わないの?」
不意に震えた声で呟くルイズ。
「何の事だ? それより、さっさと終わらせた方が良い」
「……気を遣わなくたっていいわ! 言いたいなら言いなさいよ!」
突然にして喚きだすルイズを不思議そうに見るスパーダ。
「パートナーだからって、対等の関係だからってあたしを馬鹿にしてるの!? 良いわよ! 言ってやるわ! あたしの二つ名は〝ゼロ〟!
魔法の成功確率ゼロ! それで付けられたあだ名が〝ゼロ〟のルイズよ!」
自暴自棄に叫びだすルイズはスパーダに食ってかかり、彼の胸を叩きだす。
「馬鹿にしたいならすれば良いじゃない! 魔法も使えない癖に何を偉そうにしてるんだとか! 何で何も言わないのよ!?」
涙を目に溜めながらルイズは叫ぶ。そして、スパーダの胸に顔をうずめて泣き出した。
「君の目は節穴か」
「何ですって!」
スパーダは顎をしゃくり、教室中を差す。
「この爆発を起こしたのは、一体誰だ?」
「それがどうしたのよ! やっぱりあたしを馬鹿にする気!?」
「まだ分からんのか? 君が立派に魔法を使えている証拠だろう」
「何言ってるのよ! 爆発を起こす魔法だなんて聞いた事ないわ!」
スパーダはルイズの肩に手を置いてを押し剥がす。
「……ならば聞こう。君が〝魔法を使えない〟というのであれば、君は〝平民〟だとでもいうのか?」
スパーダの言葉に、ルイズは震えながら黙り込む。
「その平民が魔法を使おうとすれば、先ほどのように爆発が起きるというのか」
「そんな訳ないじゃない……貴族を先祖に持たない人間が魔法を使おうとしたって、何も起きやしないわ」
「ならば君が魔法を使えるメイジである証ではないか。結果はどうあれ、あの爆発は君がメイジである何よりの証拠だ。私を召喚してみせたのだからな。あの爆発も君次第で色々な使い方ができる。……もっと自分を肯定しろ。常識に囚われるな」
そう言って、スパーダは愛刀を手にして教室を後にした。
呆然としながら、ルイズは自分の手を見つめ続けていた。


「オールド・オスマン! 一大事ですぞ!」
一方、学院長室へと飛び込んできたコルベールは、オールド・オスマンが秘書のロングビルに対してセクハラをしたせいで、彼女の鉄拳を喰らっている所を見てしまった。
「またですか……オールド・オスマン」
「な、なんじゃね……コルベール君。やかましいのぉ」
殴られた頭を摩りながらオスマンは席に戻り、コルベールと向かい合う。
「これを見てください」
コルベールがオスマンに見せたのは『始祖ブリミルの使い魔たち』と書かれた書物。
そして、先日スパーダの左手からスケッチしたルーン。
それを目にしたオスマンの眼光は鋭くなり、ロングビルを退室させた。
退室したロングビルはこっそり中の話を聞き、
「詳しく説明するんじゃ、コルベール君」
「彼のあのルーンはこれによく似ている……」
などというオスマンらの会話を耳にした。


スパーダは昼食も厨房で、シエスタらに賄い食を振る舞われた。
(これでアイスがあればな……)
さすがにそんな贅沢は言えないので、すぐに昼食を済ませて厨房を後にするが、ルイズはまだ目元を真っ赤に腫らして泣きながら食事をしているので、それが終わるまで壁に寄りかかり、待つ事にする。
胸のスカーフに飾られたアミュレットを弄っていると、何やら食堂の一角が騒がしくなる。
そして、「申し訳ありません!」という聞き慣れた少女の声が耳に入る。

スパーダがすぐに群集が集まっている所へ向かうと、そこには涙声になりながら必死に頭を下げるシエスタの姿があった。
「いや、許さないぞ!」
尊大にも彼女を叱り付けるキザったらしい金髪の少年。頬は平手打ちでも喰らったのか、赤く腫れている。
「何事だ?」
すぐ近くの生徒に聞いてみると、シエスタが彼――ギーシュ・ド・グラモンの落とした香水を拾ったために彼の二股がバレてしまい、
彼は二人の女生徒から平手打ちと絶交宣言を受けてしまった。シエスタはその事でギーシュから八つ当たりを受けているらしい。
顔を顰めたスパーダは人混みを掻き分け、二人の間に立つ。
「そこまでだ」
「な、何だね! 君は!?」
驚きの声をあげ、不愉快に顔を顰めるギーシュ。
「スパーダさん……!」
シエスタもスパーダの介入に驚いている。
「ああ、君は確かミス・ヴァリエールの……。話は聞いているよ。どこの馬の骨かも分からない異国の没落貴族が出しゃばらないでくれたまえ」
「そんな事はどうでもいい。自分の責任を彼女に擦り付ける暇があるなら、さっさと二人の女生徒へ謝りに行け。第一、お前が彼女を叱る理由などどこにもない」
「何を言っているんだ? 僕は瓶を拾われたあの時、知らないと言った。それを受けたら平民である彼女は知らない振りをするべきだ。それくらいの機転を見せてくれても良いのではないか?」
「彼女は自分の役目を果たしたに過ぎん。お前の身勝手な都合で傷つけられる彼女の身にもなれ」
スパーダの言葉に周りの生徒達からも「そうだそうだ!」「そのメイドに謝れ!」という声が飛んでくる。
ギーシュはメイドを叱りつける事で自分の立場を少しでも良くしようとしたのだが、その思惑がスパーダの介入で狂わされてしまったために相当不愉快な顔をしていた。
もちろん、この程度で引き下がる訳にはいかない。自分のプライドが許さない。こんな没落貴族相手に。
「没落貴族風情が……良い度胸だな。――ならば、僕は君に決闘を申し込む!」
(肩慣らしにはちょうどいいか……)
異世界である以上、いつかは戦いに身を委ねなければならない時がくる。この少年は魔力がそんなに強くないといえど、メイジである事には違いない。この世界の人間のレベルがどの程度のものか確かめる良い機会だ。
もちろん、あんな子供を殺す気はない……折檻くらいはしてやるが。
「ヴェストリ広場で待つ、逃げることは許さない!!」
そう言って、取り巻きを連れて食堂を去るギーシュ。スパーダは腕を組んだままその背中を見届けていた。
「ちょっと! 何で勝手に決闘なんか受けてるの!?」
ルイズがスパーダの元にやってきて叫ぶ。
「私が受けた訳ではない。向こうから申し入れてきただけだ」
「だからって……貴族と決闘するなんて許されないわ! すぐギーシュに謝って!」
「それは無理だ」
スパーダの声は、今までの紳士で優雅さに溢れていたものとは全く異なる、冷酷で氷のように冷たい声音だった。
「私の故郷では、戦いを申し込まれれば必ずそれを受けるのが掟だ。彼が言ったように、決して逃げる事は許されん」
ルイズの横を通り過ぎ、食堂の入り口に向かって歩き出した。
「……何、殺したりはせん」
振り返りながら、ルイズには見えないようにやりと笑ったスパーダは愛刀を手に食堂を去ろうとする。
その彼の背中にシエスタが声をかけた。
「あっ……あのっ、スパーダさん! 申し訳ございません! 私のせいで!」
「気にするな。何も悪くない」
ルイズはスパーダが剣を持っている以上、それなりに戦う力があるのだろうと理解はしていたが、それでも剣で魔法に挑むなどあまりに無謀としか言いようがなかった。
元貴族のスパーダの実力がどんなものであろうと、魔法に敵うはずがない。
(絶対に死なないでよ……)
親身になって自分を励ましてくれたパートナー。
それを今、ここで失う訳にはいかないのだ。




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