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ゼロと魔王-06

ゼロと魔王 第6話 聖剣杯



ラハールとギーシュの決闘の後、普通に授業が始まったのだが。
その授業の最中にルイズが錬金を失敗して教室をめちゃくちゃにしたので、今はラハールとルイズとギーシュとで片付けをしていた。

「普通錬金でこんなことになるものかね」
「なったんだから仕方ないでしょう」
「だからってオレ様までなぜこんな事をせねばならんのだ・・・」

ものすごく嫌そうなラハールだったが、しぶしぶと言った感じで片付けている。
ちなみにギーシュは普通に教室から出ようとしたところを、ラハールに捕まって一緒に片付けさせられている。

「まったく、朝は決闘で負け、今度は教室の後片付けか・・・」
「負けたのはあんたが悪いんでしょうが」
「グッ!痛い所を・・・」
「なんでもいいから手を動かせ、そろそろ腹が減ったぞ」

そろそろ昼になる頃なので、ルイズもギーシュも腹が減っているのは同じだった。
黙々と作業をして、なんとか昼ごろには片付けは終わった。

「やれやれ、ようやく終わった」
「ご苦労様、さあご飯を食べに行きましょう」
「ようやく飯か・・・」
「えぇ、あんたにもご飯・・・あ!」
「ん?何だ?」
「あんたのご飯を頼むの忘れてた・・・」
「何だと!?」
「し、仕方無いでしょう!昨日からいろいろあったんだから」
「だったら、オレ様はどうすればいいのだ!?」
「だ、大丈夫よ、私のをわけてあげるから」
「だが、食べる場所はどうするのだね?」
「・・・」

その辺も考えていなかったルイズは、少なからず焦った。
まさか、ラハールを床で食べさせるなんて言った日にはどうなるかわかったものではない。
下手をすれば、食堂で暴れ出す・・・なんて事になった場合、それで責任を取らされるのは間違いなくルイズである。

「そうよ!あんたの席に・・・」
「馬鹿を言うんじゃない!?なぜ僕が!?」
「あんた負けたんでしょう?」
「却下だ!座らせたいのなら君の席を譲ればいいだろう!」
「なんで私が譲らないといけないのよ?」
「君の使い魔だろう!」
「私の言う事なんてラハールは聞かないわよ?」
「どうでもいいが、結局オレ様の飯はどうなるのだ?」

かなり冷静に見えるが、あきらかにブチギレる一歩手前のラハールが言う。
さすが魔王、力を制限されていてもかなりの迫力である。

「・・・!?そうだわ!」
「何かいい案でも浮かんだのかね!?」
「厨房に頼んでそこで食べさせてもらいましょう」
「それはいい案だな!」

これはいい考えだとルイズは思った。

少なくともこれで、食事と食べる場所は確保したのだから。
当のラハールは厨房と聞いたあたりでいやな顔をしたような気がするが、気のせいだろう。

「それじゃあ、さっそく行くわよ」

そう言って歩き出したルイズに付いて行くラハールとギーシュであった。



移動の最中に、ギーシュは近々ある行事の事を思い出して聞いてみた。

「そういえば君たちは聖剣杯には出るのかね?」
「聖剣杯?なんだそれは?」

聖剣杯と聞いて、主人と使い魔の反応は別々だ、主人の方は嫌そうと言った感じで、使い魔の方は気になると言った感じだ。

「聖剣杯と言うのは、オスマン氏が学院長になってから始まった行事で、学院長が所有している聖剣を巡って生徒同士が戦う行事の事さ」

どんどん説明をしていくギーシュ。
どんどんいやな顔をしていくルイズ。
どんどん興味がわいてきたラハール。

「ちなみに、今日から聖剣杯の準備のために半日授業さ、その間に使い魔と仲良くなるもよし、訓練をしてすこしでも自分を磨くのものよしといった具合さ」

説明の途中で、エクスカリバーと聞いた瞬間、使い魔の方も嫌そうになったのはここだけの話である。

「まあ巡って、と言っても。聖剣がもらえるわけではないけどね」
「それが妥当であろうな・・・」

ラハールがなぜこんな事を言ったのかは理由があり、持ち主を選ぶエクスカリバーであるが、持ち主以外が使っても普通に使う分には何も問題がなかったりするからである。
使用者の力をいくらか強化するおまけ付で・・・

「出場資格なんかは簡単で、使い魔を持っているという事だけ。しかも今回はアンリエッタ姫殿下が来られるとあって、3年生もかなり出るとか」

ルイズが嫌そうなのは、アンリエッタが来るからである。
幼少のころからの親友であるアンリエッタが来る以上、出場して無様な姿を見せるわけにはいかない、と言うより見せたくないと思っている。
だから、出るつもりはない・・・はずだったのだが・・・

「ほ〜う、面白そうだな。おいルイズ!オレ様たちも出場するぞ」
「え!?」
「いいんじゃないかい?ルイズはともかく、ラハールがいればその辺の生徒には負けないだろうし、案外いい結果を出せるかもしれないじゃないか?」
「そうかもしれないけど・・・」
「なら決まりだな、それなら出場するぞ」

実を言うと、ラハールがこれに出ると言ったのには2つ理由がある。
その1つは単純に面白そうなのと、こっちが一番重要なのだが、自分がどれくらいの強さなのか把握するためである。
この世界で戦ったギーシュは一番最低ランク、つまりその上がいるのであれば戦って、自分が今どれくらいなのかを知っておこうという訳である。
もっとも、どんな奴が出てきても負けるつもりはないラハールであるが。
だが、それはラハールの都合であり、ルイズとしては絶対に絶対に出たくないと言うのが正直なところだ。

「でも、私は嫌よ!そんな野蛮なもの、出たくもないし見たくもない」
「野蛮って・・・君、それでは見に来る姫殿下まで野蛮と言っているようなものだぞ?」
「へ!?いや私はそんなつもりじゃあ・・・」

なんでもいいから逃げる口実にと、言った言葉だったがアンリエッタを野蛮だと言うつもりは全然ない。

「もしかして君、こわ・・・グフッ!」

ギーシュが言おうとした事を、回し蹴りを腹に叩き込んで黙らせる。

「何を・・・する・・・」
「別に私は怖いわけじゃないのよ!ただ、出ても仕方ないと思っているから言ってるのよ!」
「あぁ、勝てないか、グハッ!」

追撃にボディーブローを叩き込んでおく。

「言っておくが、お前に拒否権はないぞ?」
「何でよ!?」
「オレ様を勝手に召喚したのだ、それぐらいは聞いてもらわないとやってられんからな」

召喚した手前、そう言われるとあまり強く出られない。
いっその事、力の制限を解いて勝手に帰ってもらおうかとも思ったが、それをしたら何か負けた気がするためその案は却下した。

「わ、分かったわよ・・・出ればいいんでしょ」
「決まりだな。そういえば、お前はそれに出るのか?」

なんとかルイズの攻撃から復帰したギーシュに聞くラハール。

「僕かい?当然さ!何せアンリエッタ姫殿下が見に来られるんだ!出場していい成績を残してみたまえ!姫殿下にいい印象が残るかもしれないからな!」

かなり力説しているギーシュだが、それはないなとラハールは思った。

「お前では、一回戦目を勝てればいい方だろ?」
「グッ!失礼な事を言うね・・・」
「お前に勝ったオレ様が言うのだから間違いないだろ?」
「相手が2年生なら・・・」
「オレ様か3年にでも当たったら間違いなく負けるなお前」
「・・・出るのやめようかな」

ギーシュの心が折れた瞬間であった。



その後、厨房に行きマルトー親父と名乗るおっさんに何故か、尊敬されてしまったラハールは、昼を食べる事が出来た。

「・・・なんだあのヴェスヴィオみたいに暑苦しい奴は」

厨房から出てきたラハールは少しげっそりしていた。

「しかし、あの授業の時に発動しかけた魔法・・・何か別の力が働いていたみたいだったが・・・」

これが魔法に詳しいエトナかフロンならばもう少し分かったのだろうが、ラハールの専門は破壊だとか吹っ飛ばすなどといった攻撃魔法専門である。

「まあ、わからん物は仕方がないな」

これがフロンならば少しは調べる気になったのだろうが、ラハールはどうでもいい事は調べる気にはならない。
まあ、調べてもおそらくわからなかっただろうが・・・

「さて、これからどうするか・・・あいつらに合流するか、それとも少しどこかで昼寝でもする、カッ!」

殺気を感じたラハールは、剣を引き抜きどこから飛んできたかわからない氷の矢を斬った。

「・・・なんだ?」

気配を探るが、どうやらもう近くにはいないようだ。

「オレ様を殺すのに氷の矢一本とは舐めてくれるな。これなら、シャスの罠の方が何倍も危険だぞ」

何か観点が違うような気がするが、悪魔とはそういうものである。
いつ、誰が、どこで自分が狙われているのかわからない。
だからそれぐらいにしか思わないのかもしれない。

「・・・部屋に帰って寝るとするか」

そう言って、ルイズの部屋に帰って行くラハールであった。



ここは、学生寮のタバサと呼ばれる女子生徒の部屋。
今この部屋には2人の人間がいる。
1人はこの部屋の主、タバサ。
もう1人はフードをかぶった女である。

「・・・あれでよかったの?」

さっきの氷の矢はタバサがやったものらしい。

「えぇ、あの程度で死んでは主が楽しめないから」

どうやら、タバサに命令してやらせたのはこの女みたいだ。

「・・・用はもう終わった?」
「つれない事を言うのね。でも、もう1つ命令があるわ」
「それは?」
「簡単な事よ。本当に簡単な事」

その後、タバサが聖剣杯に正式に出場届を出したという。


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