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大使い魔17外伝その2-01


目の前に対峙する一頭のミノタウロス。
怯える子供たちの盾となっている少女は、自身も恐怖に押し潰されそうになりながらも、あの時教わった勇気の魔法で自分を奮い立たせる。
しかし、ミノタウロスはこのハルケギニアではかなりの強敵で、少女ではまだ太刀打ちできるはずが無かった。
それを嘲笑するように、ミノタウロスは嬲るように攻撃を繰り返す。
そして少女の肩を砕こうと振るった一撃が、アッサリ止められた。

「……こんな怪物相手に、頑張ったな」

一人の異形が、間に割って入り、ミノタウロスの一撃を片手、それも余裕で止め切った上、少女に話しかけてきたのである。
異形の顔は、光沢のある明るい緑色をした、赤眼の髑髏。
だが、少女は、カリーヌは全然怖いとは感じなかった。
むしろ、その顔を見て安らぎを感じてしまう。

「ライダーパァンチッ!」

異形がミノタウロスを鉄拳一発で吹き飛ばす。
その常軌を逸した力に、カリーヌも子供たちも目を丸くする。
ミノタウロスは辛うじて起き上がるが、足下がおぼつかなくなっていた。
そして異形がそら高く飛び上がり……

「ライダァァァーキィィィィィック!」

渾身の飛び蹴りはミノタウロスの胸板を貫通し、ついででミノタウロスの体を衝撃で真っ二つにした挙句、地面に派手に着弾してクレーターまでこしらえてしまった。
カリーヌも、子供たちもその光景を見て戦くどころか、異形の強さに瞳を輝かせている。
てっきり子供たちを余計怖がらせてしまったのでは? と心配していた異形は、安心しつつも少し呆気にとられてしまう。
そしてカリーヌは眼を輝かせたまま呆然としてしまった異形に話しかける。
あの時、終ぞ自分を助けてくれた騎士から、名前を聞くことが出来なかった鬱憤を晴らすかのように。

「私は、カリーヌ・デジレ・ド・マイヤールと言います!! あ、あなたの、おお、お名前は!?」

かなり興奮気味に名前を尋ねるカリーヌ。
何も言わずに立ち去るタイミングを逸してしまった事に気付いた異形はため息を堪え、変身を解除して元の姿に戻ってから、名乗った。

「タケシ・ホンゴー。それが俺の名前だ」

カリーヌや子供たちから見れば、普通の人間の姿になったようにしか見えなかったらしく、更に目を丸くしてしまう。
それに苦笑しつつも、本郷猛はカリーヌたちに別れを告げ、サイクロンに乗っていずこへと走り去った。
本郷猛、またの名を「仮面ライダー1号」。


ヴォォォーー…………

迫るノワール 地獄の亡霊
この国狙う黒い影 世界の平和を守るため

ゴー ゴー レッツゴー!!
輝くマシン

ライダージャンプ! ライダーキック!
仮面ライダー! 仮面ライダー!
ライダー! ライダー!!

ライダージャンプ! ライダーキック!
仮面ライダー! 仮面ライダー!
ライダー! ライダー!!

「仮面ライダー1号、本郷猛は改造人間である! 彼は自らを改造した悪の秘密結社、ショッカーを滅ぼし、その後も地球を守り続けた!
仮面ライダー1号は、今度はハルケギニアに降臨したのである!!」





仮面異世界(マスカー・ワールド・オルタナティブ)


本郷に助けられてから数ヵ月後。
彼に助けられて以来、騎士になるという夢への決意を更に固めたカリーヌは、魔法衛士体に入るためだけにわざわざ男装してトリスタニアへと来た。
この時代、未だに魔法衛士隊が頑なに女子禁制を貫いているからである。
しかし、着いて早々柄の悪そうな貴族のボンボン相手の決闘の予約を2件も入れてしまい、挙句の果てに父から入隊時に頼れと言われた元衛士、ドラギニャン卿も屋敷を手放して行方知れずであった。
頭を抱えそうになり、それを堪えながらもチクトンネ街をとぼとぼと歩くカリーヌ。
瞬間、カリーヌは一人の男と擦れ違う。

「……カリーヌ?」
「へ!?」

自分の名を呼ぶ声に驚いたカリーヌが振り返ると、そこには本郷がいた。

「タケシ!?」
「どうしたんだ? 男の格好をして」

数分後。
カリーヌから事情を聞かされ、「なるほど」と頷く本郷。
一昔前の騎士衣装に身を包んだ美少年(実際は美少女)と、濃さと爽やかさを兼ね備えた二枚目青年のツーショットは、道行く女性の目を引き付けるが、二人は殆ど意に介さない。

「魔法衛士隊に入るために、か。うちは古臭いからな。最近、隊長の娘さんが特例として入隊できたが、あくまでも体を壊した隊長の代理だからな」
「そんなに……。うち? タケシ、魔法衛士隊に入ってるの!?」
「俺も、特例さ。俺はこの国で言う『平民』なんだが、たまたまオークの群れを素手で蹴散らしていたのを、休暇中だった隊長に見られてな。スカウトが熱心過ぎて断りきれず、名誉衛士として入隊させられたんだ。
それにしても、男装とは考えたな。だが、バレないように細心の注意を払う必要があるぞ」
「旅立つ時、父様にも言われたわ。だからバレないように、タケシも協力してね。それと、今の『ぼく』はカリン・ド・マイヤールだから」

凛とした少年の顔で頼む「カリン」。
本郷はその背伸び振りに「も」苦笑しつつ、快諾した。



チクトンネ街は、銀の酒樽亭。
立地とか色々名前負けしている感は否めないが、料理と酒は名前に恥じないものが出る。
なので、本郷は昼か夜は、大抵ここで腹ごしらえをするのが日課になってしまった。
また、魔法衛士隊の仲間がここにいることが多いのも、本郷には大きい。
すっかり顔馴染みになった本郷の来店に、看板娘のターニャも陽気に声をあげる。

「いらっしゃい! ホンゴーさん。あら? その子は?」

いつも一人で来る本郷が連れ、それも掛け値なしの美少年を伴って来たのだ。
ターニャもこれには目を丸くするしかない。
周囲の目もその美少年、カリンに釘付けになった。

「ちょっとした知り合いだ」

簡単に答える本郷。
一方、カリンは視線に対して我関せずとばかりに本郷に話しかける。

「ここのオススメって?」
「ラグドリアン湖から獲れたイワナだ。不思議なことにここのは生の方が美味い」

和気藹々とした雰囲気の中、それに水を差すかのように、酔客がカリンに絡む。
かなり酔ってるらしく、本郷がいるのもお構い無しだ。

「おいおい、ここは酒場だぜ。ガキがミルクを飲みに来ていいとこじゃないんだぞ」

絡む酔っ払いにムッとしたカリンであったが、本郷が肩を掴み、制止する。
それから数分後……。

なおも絡み、終いには逆切れした挙句銃を取り出して、突きつけた酔っ払いを杖から発した暴風で吹き飛ばしたカリン。
本郷は隙を突いたその手際に感心しつつ、床に転がった銃を拾う。

「都会はああいったのが出てくるんだな」
「どこだろうと、人が集まる所はああいうのが出て来る」

呆れた感じで言うカリンに相槌を打ちながら、本郷は銃の重さを手の感触で確かめる。
そして銃口を自分に向け、引き金を引いた。
乾いた音が響き、店にいた全員が凍りつく。
弾丸は発射されたが、本郷の唇に当り、完全にひしゃげていたのに対し、本郷の唇は火傷すらしていなかったからだ。

「どうして自分に向ける……?」
「人を避けて撃っても、店に穴を開けてしまう」
「だったら一旦外に出て、空に向けて撃てばいいじゃないか」

カリンの的確過ぎるツッコミを聞き、目から鱗が落ちたような顔になる本郷。
「その手があったか」と言わんばかりの表情である。
カリンもこれには流石に少々呆れ気味だった。


たったーん、ででででん♪





たったーん、ででででん♪


「全く、幾らなんでもズレ過ぎじゃないか?」

本郷の行動に本気で呆れた一人の男が、話しかける。
その男は、銀色の髪に左目のモノクルが特徴的だった。

「サンドリオンか」
「俺に気付かなかったのか?」
「ちょうどカリンの相手をしていたんでな」

本当は気付いていたのだが、彼がいつものように物思いに耽っていたので、気を遣って知らないフリをしてただけである。

「で、そこにいるカリンって子は何者だ?」
「……入隊希望者だ。魔法衛士隊への」

本郷の言葉に一瞬詰まるサンドリオン。
魔法衛士隊の現状を知っていれば、入隊を希望するなどあり得ないからだ。

「お前、本気でうちに入隊する気なのか?」
「それはどういう意味だ! ……『うち』? タケシ、コイツも魔法衛士隊の衛士なの?」

サンドリオンの質問に激昂するカリン。
が、同時に彼の一言に反応し、本郷に質問してしまう。
当然、本郷は肯定した。

「あんな感じだが、とりあえず同僚だ」

本郷からの答えに、硬直するカリン。
名誉職とはいえ身なりと姿勢はしっかりと整っている本郷とは違って、サンドリオンは既に態度や表情からしてだらけているのが丸分かりだからだ。
流石に疑いの顔を向ける。

「あんなのがか?」
「事実だ」

淡白に言い切る本郷。
流石にムッとしたのか、サンドリオンの方もからかうように言う。

「やれやれ、うちに入りたいとは随分と物好きだな。それとも単なる物知らずか?」
「どういう意味だ!?」

瞬時に怒り出すカリン。
それを見たサンドリオンは更に調子に乗ってからかう。
見かねた本郷が止めようとした直前、店内に客が二人はいる。

『サンドリオン、ここにいたか! ……あれ!?』

魔法衛士隊での同僚、バッカス&ナルシスである。
二人は、サンドリオンを発見したと同時に、カリンの姿も視界に入れてしまい、目を丸くする。
もちろん、カリンの方も目を丸くした。

「貴様らも、魔法衛士隊に入っているのか!?」

本郷は、カリンの言葉で、彼女の決闘相手がバッカスとナルシスであることを瞬時に悟った。
そして本郷の予想通りと言うか、何と言うか、バッカスとナルシスはサンドリオンに決闘の介添えを頼んだのである。




セント・クリスト寺院の裏側。
言い争いの末に、ここで今すぐ決闘することになり、カリンと本郷達はわざわざここまで移動したのである。
月明りの松明のおかげで、周囲は意外と明るい。
が、それで松明が照らす範囲の外はかなり暗く、人によっては不安になるのは確実であった。

「静かな所だな」

なのにカリンはかなり平静である。
これにはサンドリオン、バッカス、ナルシスの三馬鹿だけでなく、本郷も違和感を覚える。
サンドリオンたちが話しこんでる中、本郷は瞬間的に気付く。
今のカリンは、「恐怖」が欠如していることに。

(さっきまではそんな風には見えなかったが……)

そして、本郷の疑いは、カリンの変化を見たことで確信へと変わる。
カリンは急に震え出したが、こちらに背を向けてから何かをした直後に震えが止まり、さっきの平静さを取り戻していたのだ。

(自己暗示か)

本郷が確信する傍らバッカスとナルシスの内、どちらが先にカリンと決闘するかで揉めたので結局カリンに選んでもらおう、という結論に達した。
カリンは酒場での一件を根に持っていたらしく、あっさりサンドリオンを一番手に指名する。
そして指名した理由と長々と文句交じりに説明していた。
これにはげんなりしたのか、サンドリオンは拒否しようとしたが聞き入れられず、目で本郷に助けを求めるもこちらも突っぱねられてしまう。
流石に応じる以外に選択肢が無いとようやく悟ったサンドリオンは、渋々杖を構える。
それに呼応するようにカリンも杖を構え、決闘が始まった。

サンドリオンは素早く詠唱し、杖からウィーター・ウィップを発現させ、カリンに向ける。
しかし、カリンは「ウインド」で切り刻み、更に勢いを増して、そのまま周囲に吹き荒らす。
本郷はギリギリのタイミングでジャンプし、寺院の屋根に避難。
サンドリオンは水のクッションを魔法で発現させ、壁に叩きつけられた衝撃を殺いだが、バッカスとナルシスはまともに壁に叩きつけられてダウンしてしまう。

「バッカス! ナルシス!」

寺院の屋根から飛び降りて難なく着地した本郷は、慌てて二人に駆け寄る。
壁にぶつけられたダメージが大きく、意識は失っていなかったが二人とも激痛で立ち上がれない。
ナルシスは細身のせいか咳き込んでいたが、バッカスは筋肉が防壁になったらしく比較的軽傷で済んでいた。

「……! タケシ、お前こそ大丈夫か?」
「吹き飛ばされる直前に、ジャンプで寺院の屋根に非難した」
「相変わらずだな……」

本郷の桁違いの身体能力に、呆れ半分で感心するバッカス。
そして、バッカスとナルシスはのっそりであったが何とか立ち上がった。
一方、そんなことはお構い無しにカリンとサンドリオンは壮絶に切り結ぶ。
ナルシスはまだ咳き込みながらも、防戦一方のサンドリオンに激しく打ち込むカリンの動きを見て、呟く。

「タケシ、あの少年の動き、どう思う?」
「経験不足が動きに出ているな。その内サンドリオンにも見抜かれるだろう」
「サンドリオンにとってはそれが勝機か……」

本郷の読みの通り、サンドリオンはカリンの動きの隙を突き、形勢を逆転させる。
しかし、サンドリオンはカリンの美しさに見とれた挙句、無理な動きで傷を開いてしまい、そこを突かれて吹き飛ばされてしまった。
決闘はカリンの勝ちに終わったが、サンドリオン側の事情を知らないカリンは自分の勝ちに納得しかねたのか、サンドリオンに激しく詰め寄る。
見かねた本郷がなだめようと両者の間に割って入った直後、サンドリオン目掛けてダーツが飛んで来た。
すぐに察知した本郷が空高く蹴飛ばした直後、空中でダーツは大爆発。
それに驚いてへたり込んでしまったカリンを尻目に、本郷達は構えた。




今の大爆発を合図にしたかのように、人影が6つ、暗がりからユラリと現れる。
暗い黄銅色のグローブとブーツ、マスクをした、暗闇色の目をした異形。
色合いこそ大幅に違えど、そこにいたのは本郷のもう一つの姿にそっくりの存在であった。

「またオム・クラーヌの偽者どもか」
「まあ、この間は13人も出てきたんだ。その時よりは楽だな」

どうやら交戦は一度や二度ではなく、バッカスとナルシスは至極冷静であった。
サンドリオンも手馴れているのか、大幅に精神力を消耗しているにも拘らず、顔色一つ変えずに杖を構える。
本郷も、冷静な態度を崩さず、起き上がるカリンに手を貸して引っ張りあげた。

「オム・クラーヌ……、タケシのことなんだろ?」
「そうだ。こっちでは、『髑髏のような仮面』で顔を隠しているから、『髑髏男(オム・クラーヌ)』とも『髑髏仮面(マスク・ド・クラーヌ)』とも呼ばれることがある」

カリンの疑問に本郷が明確な答えを提示している横で、オム・クラーヌの偽者……新型ショッカーライダーを相手にサンドリオンたちはブレイドで応戦し、その剣捌きで優位を保っていた。
しかし、サンドリオンは精神力の消耗と、他の二人以上に受けたダメージが響き、徐々に動きが鈍っていく。
それ気付いたかのように、本郷は構える。

「ライダー……変身! トォーッ!」

本郷は天高く飛び上がり、それに合わせてベルトの風車が回転。
それに反応して体内の各種メカニズムが起動。
ベルトの中央部が発光し、瞬間的に本郷の姿が変わる。
そして、着地。

「アイツはいつもああだ。俺達がピンチにならないと戦いに加わろうとしない」

口では文句を言っているサンドリオンであるが、顔は笑っている。
バッカスとナルシスも、本郷が変身したことで、自分達の勝利を確信していた。

『タケシ・ホンゴー……』

6体全ての新型ショッカーライダーがそう呟き、一斉に本郷―仮面ライダー1号―に襲い掛かる。
四方から飛んで来るダーツ型爆弾を全て弾き返し、1号は爆煙を掻い潜って新型ショッカーライダーの内の一体の顔面を盛大に殴り飛ばす。
残りの新型ショッカーライダーの至近距離からの攻撃も易々とかわし、的確なカウンターを連続で炸裂させる。

「トォッ!」

新型ショッカーライダーは基本性能に関しては1号を大きく上回る。
しかし、ショッカーを始めとする数え切れぬ悪の軍団との戦いで得た経験や、天性の身体能力と才能が性能差を埋めて尚、多勢の敵を圧倒する絶対的な戦闘力を本郷にもたらした。

「相変わらず、エルフなんか話にならない強さだな」
「まるで、伝説にある『始祖の使い魔』だな」

1号の嵐の如き戦い方を見て、感慨深く呟くバッカスとサンドリオン。
ナルシスもまた、意味深なことを呟いてしまう。

「まるで、ジョー・シマムラだな……」

そんな仲間たちの呟きを知ってか知らずか、1号は壁目掛けてジャンプ。
激突する前に壁を蹴って別の壁目掛けて飛び、また激突する前に蹴って更に別の壁へ。
それを繰り返すことで新型ショッカーライダーを惑わし、隙を突いて壁目掛けて飛ぶ途中で技を炸裂させた!

「ライダー変幻姫風キック!!」

壁を蹴って別の壁目掛けて飛ぶ途中で敵の顔面にキックをかます、という動作を敵が倒れるまで繰り返す、複数の敵を狭い所で単騎撃破するための技である。
勿論、敵にぶちかますキックも一発ずつなんて数ではない。
先述の通り「敵が倒れるまで」なので敵の数の何倍ものキックを繰り出すのだ。
この技を食らい、新型ショッカーライダーは一人、また一人とその顔面を盛大に粉砕され、事切れる。
1号が着地した後には、その場に立っている新型ショッカーライダーは一人としていなかった。

「ホ、ホホッホホホッホホッホホンゴー……」

辛うじてまだ息の合った最後の一人が、口に仕込んだ火炎放射器を展開したが、突如吹いた突風に吹き飛ばされ壁に激突。
嫌な音を立ててそのまま動かなくなった。
1号が視線を変えると、そこには杖を付きだして仁王立ちとなったカリンがいる。
その表情は、茫然としているのか嬉し過ぎて表情が固まってしまったのか、測り兼ねるものであった。

「カリン……」
「…………タ、タケシ。ボ、ボクは」

1号は震えだしたカリンを気遣うかのように、サイクロンを呼び出す。
そしてカリンを抱きかかえてサイクロンに乗せ、自身もまたがる。

「どうした!? タケシ」
「……足音と怒鳴り声が聞こえる。声からしてユニコーン隊が近づいているようだ。俺はカリンを連れてこの場を離れる。奴らへの説明は頼んだぞ」

サンドリオンに尋ねられ、1号は簡潔に理由を話す。
そしてカリンを乗せたまま1号はサイクロンでそのまま走り去っていった。

「ああ! まただ!」

説明責任を放棄してそのままいなくなった1号に対して、悪態をつくサンドリオン。
バッカスとナルシスはもはや諦めの境地に入ったかのように呟く。

「まあ、あの姿のせいでユニコーン隊から何度も難癖つけられてるからな」
「ユニコーン隊の相手を俺たちに押し付けたくもなるな」




「どうしてあの場から逃げたの!?」
「ユニコーン隊が近づいて来ていたからだ。詳しいことは俺の部屋に戻ってから話そう」

1号はカリンの疑問にそう答え、近道とばかりにサイクロンをフルスロットルでジャンプさせる。
カリンは不思議と、自分を乗せて天高くジャンプしたサイクロンが無事に着地すると確信してしまった。
仮面ライダー1号―本郷猛―が駆っているからなのだが、カリンはそれを漠然としか認識できていない。
果たして、新型ショッカーライダーを仕向けたのは誰か? 敵は何者なのか? 事態が謎に包まれたまま、仮面ライダー1号は戦う。



水の国にやって来た
誰だ? 誰だ? 絶望砕く嵐の男

仮面ライダー! 命のマスク
回せ! 噴かせ! アフターバーナー! スピード全開! サイクロン!

水の国を守りぬけ
ノワールどもをブチ倒せ
ライダー! ライダー! 仮面ライダー!!



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