あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

0G-11

 Gが学院に帰還して5日、口調を変えて4日の時間が流れ…

「なぁ、カイン。こいつを、有効活用出来る手はねぇか?」

 学院に帰って、久しぶりにマルトー達の手伝いをしていたGが、手伝いが終わった後に大釜を見せられながら、急にそう言われる。
 Gが連れて来られた場所には、今は使われていない二つの持ち運びに苦労しそうな大釜が置かれていた…
 しかし、急にどうすれば良い?と聞かれてもGが困る。
 大釜の使い道など、湯を沸かしたり料理に使うぐらいしか無いと思っているのだから。
 他の使い方など…キシュラナに大使として出向いた時……
 その時に見た幾つかの風呂の一つがこのような大釜だったと言う事ぐらいだろう

「……風呂にしてはどうです」
「風呂? こんな大釜でどうやるんだ?」
「大釜の下で薪を燃やし、適温の湯を作るのです。しかし、釜底が熱いので足場として木の板敷いておく必要がありますが…」

 結果…Gの案が採用されて、男性用と女性用として大釜の風呂を使用人用として作ってしまう。
 その事に文句を言おうとするメイジ達も複数居たのだが、学院で働く使用人の皆が口を揃えて…
 「文句なら、カインに言ってくれ」と言った為…

「カイン! アンタ…なんで勝手に風呂を増やしてるのよっ! 」
「仕事の効率に変化はありません。それどころか寒い日…サウナの後、水を浴びて体調を崩す心配が減ります。何の問題があるのでしょう?」
「た…確かに、そうかも知れないけど……湯船に浸かるなんて贅沢よ」
「毎日入れると言うわけではありません。何より…屋外なので雨の日は風呂に入る事が出来ません。毎日湯の張った風呂に入れる貴族の皆様が、贅沢だと言う程の事でしょうか?」

 このように、文句を言えるのがルイズだけだったのだが……
 最終的に、ルイズ自身何も言えなくなってしまい…表立って風呂に関して文句を言う物は居なくなる。
 そして…今回の事があってから、Gは学院で働く平民達と打ち解けて行く…
 例えば…恐がってあまり話し掛けようとしなかったシエスタ達も、少しずつではあるがGと話をする姿が見られるようになる。
 どうでも良い事かもしれないが、何故か女性用の風呂として使う大釜近くで、某学院長の使い魔に良く似たネズミの姿が頻繁に見られるようになったと言う…


 その日の夜の事…ルイズとGは、オールド・オスマンの下に出向き話を聞く事となった

「見た事も無い魔物が束ねてる魔獣の群ですか?」
「そうじゃ、とても高い知能を持っており…月夜にしか人前に現れんのじゃが、魔法で身体を真っ二つにしても再生するような化物らしいのじゃよ」
「そんな魔獣が居るんですか?」
「そう思うのは仕方が無いがの……トライアングルのメイジと平民の小隊が交戦、命からがら逃げ帰ったメイジ以外は全員死亡との事じゃ」
「そう言う事での、ミス・ヴェリエール。君の使い魔を、コルベール先生と学園の有志一同で編成した部隊と一緒に退治して貰いたいのじゃよ」

 つまり、簡単に言えば戦力としてGを貸して欲しいとオールド・オスマンとコルベールは言っているのである。
 この二人とて、ギーシュとGの戦いを間接的にではあるが、見ているから知っている…
 Gの筋力が……そこら辺に住んでいるオーク以上なのだと。

「…どうするの、カイン?」
「私は構いませんよ、ルイズ様。それに……同じような獣魔なら、以前に仕事で何度か殺した事があります」
「同じような魔獣? すみませんが、カイン。その特徴を教えてくれますか?」
「主食は人間の女性。そして…腰から上が無くなっていても、月の光を浴びれば再生する事があります」
「そのような生物をどうやって殺すのかの?」
「殺し方は、二つです。一つは、幾つもの罠を使って力付くで捕獲し、月が沈んで再生が出来無い状態にして殺してしまう。もう一つは、短時間で再生不可能なまで肉体を破壊してしまう……私が知る殺す方法かこれだけです。」

 ちなみに…Gが言ったには、月の王と呼ばれる獣魔の特徴と、殺す方法である。

「……他の魔獣を束ねているのならば尚更厄介かもしれぬの」

 珍しく真剣な目をしながらそう言ったオールド・オスマンは、手元の報告書をもう一度読む。
 そこには、十頭近いオークと…もう一体、強力な人型の魔獣が居たと書かれていた…
 報告の最後に、オークは全滅させたが…人型と束ねていた魔獣は生きていると書かれていた。


「君達の中に、我こそはと言う者は……他には居ませんか?」

 向かうと言ったのは、ルイズにキュルケ、それにタバサとギーシュの4人…
 他の者達は、フーケの時のように向かおうとしない
 結局、その4人に…Gとコルベールを加えた6人だけで討伐に向かう事になったのである。
 そして…朝を向かえ、出発の時となる…

「コルベール先生、目的地まではどうやって行くのですか?」
「それはだね…タバサの使い魔であるシルフィードと、カインが乗って帰って来た…あの風竜で行くのだよ」

 シルフィードの隣に居る、風竜に皆の視線が注がれる…
 つまり…いつの間にかGは、あの風竜を5日も無断で飼っていたのかと…
 それから、キュルケとギーシュはそれぞれの使い魔であるフレイムとヴェルダンデを連れて行けるので、深く考えるのを止めた…
 一々Gがする事成す事に驚くのに疲れたのだろう。

「ミスタ・コルベール、目的地は何処なのです?」
「一番近い村がタルブ村らしいからね、1度タルブ村に寄ってから情報があった場所に向かってみるつもりだよ」

 そうしていると、全員分の昼食をマルトーから貰って来たのか…
 大きな入れ物を持つGと、旅支度をしたシエスタの姿がやって来た

「遅れてしまい、申し訳ありません。タルブ村の近くが目的地だと、説明されましたので……良ければシエスタをタルブ村まで一緒に連れて行っても宜しいでしょうか? ミスタ・コルベール」
「あっ、あぁ……元々、1度タルブ村に寄るつもりだったからね、構わないよ」
「そ…その、皆さん宜しくお願いします」

 シエスタを加えた七名とフレイムとヴェルダンデ、そしてソレを乗せたシルフィードと風竜がタルブ村に向かって飛んで行く…
 シルフィードに乗っているのは、ルイズ達女性陣。風竜に乗っているのが、G達男性陣とフレイムのヴェルダンデの二匹の使い魔である。

「ミス・ツェルプストー。ドリュアルクの砂は手元にありますか?」
「えぇ……何かあった時の為に多めに持って来ているわ」

 そう言うと、キュルケは胸元から小さな小瓶にいっぱいに入れられたドリュアルクの砂をGに見せる。
 ギトー相手に使ったのが、小瓶から出したほんの少しだと言う事を考えれば、確かに多めだろう

「……ありがとうございます」
「…ドリュアルクの砂?」
「火の系統魔法を補助する砂よ……炎の土と一緒で、量があれば簡単にフーケのゴーレムを破壊出来るわ」

 ギーシュは、自分とキュルケとタバサの三人がかりで倒したフーケのゴーレムを思い出し…
 アレを、火の系統魔法を補助するだけで、簡単に破壊すると言うそのドリュアルクの砂と言う物の危険性にすぐ気付く。

「錬金で少し量を増やせば、良いのではないかね? そうすれば、今回の魔獣討伐もずっと楽になるかもしれない」

 その会話で、瓶一つ分のドリュアルクの砂を錬金で製作して備える事が決定し…
 ゆっくりと見えて来た、タルブ村に一行は向かうのであった。

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