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ゼロのチェリーな使い魔-01



遥か彼方の世界において長く続いていた平和が今終わりを告げた。
パラメキア帝国の皇帝は魔界から魔物を呼び出し世界征服に乗り出したのである。
これに対し反乱軍はフィン王国で立ち上ったが敵の総攻撃にあい城を奪われ
辺境の街アルテアへと撤退しなければならかった。

のだが、

反乱軍に新たに加わったフィン王国出身の3人の若者の活躍により圧され始めた帝国軍。
反乱軍は帝国軍と死闘を繰り広げた末、みごとフィン城の奪還に成功したのであった。

そして、

3人の若者と仲間の女海賊は新たなミッションを完遂すべくフィン王国の秘法『しろいかめん』を
探し出す為フィン城大広間の隅に立っていた。
先頭に立つリーダーらしき青年は一呼吸置いて、隠し扉を出現させる合言葉を言おうと
したその瞬間、目の前に1枚の鏡が出現し青年を吸い込んでしまった。

呆然と立ち尽くす取り残された二人の女性と大男。

静寂が空間を支配した。
(う~ん・・・あれ?いつの間に寝てたんだ?)

明るい日差しを浴びて目を覚ました青年。ゆっくりと起き上がるとそこは何故か屋外で
しかも人だかりができていた。寝ぼけているのだろうかと思い目をこすると、急に
人だかりが騒がしくなった。

「フ・・・ハハハハッ!見ろよ。平民!平民だぜ!」
「あーはっはっはっ!人間の使い魔とは!さすがは『ゼロ』のルイズ!」
「俺達の予想の斜め上を行き過ぎだろ!」

はやし立てる観衆にあっけにとられる青年の前に、『ゼロ』のルイズと呼ばれた少女が
仏頂面でズカズカと近づいてきた。
腕を組み尊大な態度で青年を一瞥すると、人だかりの方へ振り返り先頭にいる頭頂部が
禿げ上がった壮年に向けて言い放った。

「ミスタ・コルベール!もう一度召還の儀式を・・・」
「駄目です、ミス・ヴァリエール。春の使い魔召喚は神聖な儀式なので一度きりです」

コルベールの宣告にがっくりと肩を落とすルイズ。そのやり取りを見ていた青年は
意識がはっきりしてくると、
「こ、ここはどこだ?はっ!みんなは無事なのか?マリ」
「あんた、名前は?」
ルイズは青年が叫ぶのを遮って質問した。

「えっ?名前?フリオニールだけど・・・」
「どこの国の平民?」
「・・・フィン王国。今は反乱軍に参加してるんだ」
「フィン王国?聞いたことないわね」
「聞いたことないって・・・『のばら』」
「貴様ら反乱軍・・・ってなに言ってるのかしら、わたし」
平民を召還して気が動転しているのだろうと思いルイズは深呼吸をすると、
「あ、あんた。か、感謝しなさいよね。平民が貴族にこんなことされるなんて、普通は一生ないんだから! 」
「???」
困惑するフリオニールを尻目に杖を自身の額に当てるルイズ。
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を
司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」

ルイズはフリオニールに口付けを交わし使い魔の儀式を終わらせた。

フリオニールは自身の頬をつねってみた。痛い。これは夢ではない。自身のファースト
キスが目の前にいる可憐な美少女であることに喜びを感じる反面、見知らぬの土地へ突然
放り出されたことに一抹の不安が芽生えるのであった。

幸福感と不安感の狭間を漂っているフリオニールの左手に突然激痛が走った。
「な、なんだっ!」
激痛と共に左手には激しい熱が拡がる。あまりの痛みの為フリオニールは急いで『ケアル』
の魔法をかけようとした。
「慌てなくて大丈夫よ。『使い魔のルーン』が刻まれるだけだから」
ルイズは淡々とした口調で言った。
「そんなこと言われても。すごく痛いんだけど」
不安に駆られるフリオニール。痛みが引いてくるかわりに左手の甲には紋章が浮かび上がってきた。
「も、紋章が刻まれてる!」
「そう。これであんたは正式にわたしの使い魔になったってわけ」
「これは珍しいルーンですね」
ルイズとフリオニールのやり取りを見ていたコルベールが近づいてきて言った。

「しかも平民だし!」
「『ゼロ』にはお似合いだな!」
コルベールの発言を聞いた人だかりから野次がとんできた。
「うるさいわね!『サモン・サーヴァント』はちゃんと成功したじゃない!」
必死に反論するルイズ。
「オホン!貴族はお互いを尊重しあうものです。これで全員終わりましたね。
それでは皆さん学院内に戻りましょう」
咳払いをしてコルベールは解散を告げると人だかりは三々五々飛び立っていった。

(?人が空を飛んでいるぞ!)

『フライ』の魔法を目の当たりにし呆然とするフリオニールであった。



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