あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ゼロの守護者

※「Ach! Hans, Run!」の後でバルデュヴィアの守護者になった後のゴイフさんだと思ってください


その日、その日、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールには一つの幸運と一つの不運があった
一つは春の召喚の儀式が成功したこと、二つ目はその儀式が成功してしまったことだ

「ゼロのルイズが!ゼロのルイズが化物を召喚した!!」
「あぁ!ルイズ、逃げて!」
彼女のクラスメイト達が口々に叫ぶのも無理はない、寧ろ叫んだ数人は度胸があるといえるだろう
既に殆どの生徒や使い魔がその場を逃げ出していた
「な・・・・何よこれ」
すっかり腰を抜かしたルイズ擦れた声で呟き、自身の召喚した生物を見上げる
幾百の樹齢を重ねた巨木の樹皮のような身体に同じく硬質で節くれ立った四肢
おまけにそのラインに沿うように刃のように発達した突起が生え、四肢の末端には鋭い4本の爪が生えている
そして極めつけがその顔だった
胴体から伸びた巨木のような首の末端に百足を徹底的に強化した上で巨大化させたような不気味な口が大気を咀嚼するように、実際そうしているのだが――蠢いている
怯えた視線でその化物の目を探せば「ひッ!?」
ちょうど虚空を彷徨っていた相手の視線と目が合ってしまった
黒曜石の様な深く澄んだ瞳に凝視されただ震えることしか出来なかったがルイズは唯一つだけ、本能的に理解した
(目を逸らせば狩られるッ!)
「ミ、ミス・ヴァリエール・・・そのままゆっくり下がるんだ」
教師であるコルベールが秀でた額に脂汗を滲ませながら逃げるよう促すが出来るはずも無い
このまま相手の興味が逸れるまでじっとしていないといけないのかと絶望的な気分に
浸っていると意外な、本当に意外なところから助け舟が出された
『小さな魔術師、私に何の用だ?』
「・・・・・・・・へ?」
人とは異なる構造の口から紡がれた知性ある言葉にルイズは間抜けな声を漏らす
「あ、あなた喋れるの!?」
『喋れる。私に何の用だ?』
事務的に返し、相変わらず自分を見つめる瞳に気圧されながらも相手が機嫌を損ねる前にと
コルベールが止める間も無く用件を告げる
「あなたに私の使い魔になって欲しいの!」
今にも相手が暴れだすのではないかと身構えるコルベールと進級がかかっているものだから
必死な目で自らの呼び出したクリーチャーの目を見つめるルイズ
数秒、耳に痛いほどの静けさが場を支配するが、それは先程同様呼び出された者によって破られた
『いいだろう』
「本当!?」
思わず歓声を上げるルイズとほっとしたように杖を下ろすコルベール

そして通例の如く契約が執り行われ、その生物の左手に奇妙なルーンが刻まれた
「あなた名前はあるの?」
『種としてはルアゴイフ、個としての名は持たない』

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