「朝だ、起きろ」
フーケを捕まえてから、舞踏会に参加したりしたGだが…
日課として今日もルイズを起こしていた
ただ、何時もと違っていた事が一つあり…
起きたばかりのルイズが、Gに向かって魔法を使い
Gが爆発を殴り飛ばした結果ガラスが粉々に砕け散った事だった
日課として今日もルイズを起こしていた
ただ、何時もと違っていた事が一つあり…
起きたばかりのルイズが、Gに向かって魔法を使い
Gが爆発を殴り飛ばした結果ガラスが粉々に砕け散った事だった
「どう言うつもりだ、ルイズ・フランソワーズ・ド・ル・ブラン・ラ・ヴァリエール」
不機嫌なのを隠そうとせず、Gはルイズを睨む。
「えっと、寝ぼけててその……」
しどろもどろになりながら、Gの目をちらちらと見ながらルイズは謝る
不機嫌を露にしたGに睨まれたら、ルイズのようになっても仕方が無いのかもしれない
そして、ルイズは思った。やはり、カインは大人気無いと……
だが、そんな事もあったが、食堂で朝食を終えるとルイズと共にGは授業に向かって行った
不機嫌を露にしたGに睨まれたら、ルイズのようになっても仕方が無いのかもしれない
そして、ルイズは思った。やはり、カインは大人気無いと……
だが、そんな事もあったが、食堂で朝食を終えるとルイズと共にGは授業に向かって行った
「最強の系統は知っているかね、ミス・ツェルプストー?」
「『虚無』じゃないんですか?」
「伝説の話をしているんじゃない、現実的な話をしているんだ」
「『虚無』じゃないんですか?」
「伝説の話をしているんじゃない、現実的な話をしているんだ」
最強の系統とギトーが言った瞬間、ギトーとG以外の全員の腕に鳥肌がたった。
一部の者は気付いただろう、Gが不機嫌であると…。
一部の者は気付いただろう、Gが不機嫌であると…。
「ひっ!…火に決まっていますわ」
「ほほぅ…ではこの私に君の得意な『火』の魔法をぶつけたまえ」
「ほほぅ…ではこの私に君の得意な『火』の魔法をぶつけたまえ」
キュルケは、ギトーを頭が可笑しい人間を見るような目で少しみると、胸元から小さな小瓶を一つ取り出し、中に入っていた砂を少し掌にのせてから口を開く
「みんな、教室の端まで下がっていた方が良いわよ」
「……確かに、何かがあっては危険だ。皆下がりたまえ」
「……確かに、何かがあっては危険だ。皆下がりたまえ」
その言葉を聞き、先程の砂を何と無く理解したルイズとタバサは、大急ぎでGを壁にするように下がる
他の者達も、渋々ながらGが居る方の端に下がる。
その様子を見終えたキュルケは、掌にのせた砂をギトーに向かって撒く
イヤミな教師を黙らせる最善の方法だと考えながら、キュルケは詠唱を始め…手に持った杖を振ると火の球をギトーに…ギトーに向けて撒いた砂に向かって投げつける
他の者達も、渋々ながらGが居る方の端に下がる。
その様子を見終えたキュルケは、掌にのせた砂をギトーに向かって撒く
イヤミな教師を黙らせる最善の方法だと考えながら、キュルケは詠唱を始め…手に持った杖を振ると火の球をギトーに…ギトーに向けて撒いた砂に向かって投げつける
「ふんっ」
杖を剣のように振り、ギトーが創りだした風が火の球を掻き消し奥のキュルケを吹飛ばそうとする。
本来ならば、その通りになっただろう。しかし、ドリュアルクの砂と反応して爆発的に燃え上がり威力を高めたキュルケの炎がギトーが創りだした風と一緒にギトーを飲み込み、教室の四分の一を破壊した…
急激に燃え上がった為に生まれた熱風がキュルケを吹き飛ばした。
この後、大火傷を負ったギトーを見た生徒達が歓声を上げ…キュルケを祝った…
ちなみに数分後に報告の為、教室に入って来たコルベールは…何故かGに殺気混じりの目で睨まれ顔を青くしながら授業中止の理由を言って、ギトーを医務室に運ぶ事となった…
本来ならば、その通りになっただろう。しかし、ドリュアルクの砂と反応して爆発的に燃え上がり威力を高めたキュルケの炎がギトーが創りだした風と一緒にギトーを飲み込み、教室の四分の一を破壊した…
急激に燃え上がった為に生まれた熱風がキュルケを吹き飛ばした。
この後、大火傷を負ったギトーを見た生徒達が歓声を上げ…キュルケを祝った…
ちなみに数分後に報告の為、教室に入って来たコルベールは…何故かGに殺気混じりの目で睨まれ顔を青くしながら授業中止の理由を言って、ギトーを医務室に運ぶ事となった…
「修練闘士の位を受理する時に、聖王女リルベルト・ル・ビジューと拝謁をしたが……聖王女に比べればありふれた容姿でしかないな」
王女を見たGの第一声がコレである。
その言葉を聞いたルイズを始めとする、トリステインのメイジ達の米神に青筋が浮かび…Gを睨む
そして…周囲を気にせずに堂々と言ってのけたGには、流石のキュルケでも驚愕していた…
Gはと言うと、ワルド達に1度目を向け…鼻で笑ってその場から歩き去った
人を馬鹿にするにも程があるような態度である。
その言葉を聞いたルイズを始めとする、トリステインのメイジ達の米神に青筋が浮かび…Gを睨む
そして…周囲を気にせずに堂々と言ってのけたGには、流石のキュルケでも驚愕していた…
Gはと言うと、ワルド達に1度目を向け…鼻で笑ってその場から歩き去った
人を馬鹿にするにも程があるような態度である。
「全く、大切な式典の前にあんな騒ぎを起こすなんて……、何を考えてるのよアンタっ!!」
「事実を言ったまでだ。護衛の方も話にならん……居る意味があるのか? 」
「アンタにしれみればそうかもしれないわねっ!先生には使い魔の管理不全で怒られて他の皆から笑われちゃったのよ! あ~も~王女様の前であんな失態…ど~してくれるのよ!」
「そうか。ならば教師に言っておくと良い…文句があればオレに直接言えと」
「事実を言ったまでだ。護衛の方も話にならん……居る意味があるのか? 」
「アンタにしれみればそうかもしれないわねっ!先生には使い魔の管理不全で怒られて他の皆から笑われちゃったのよ! あ~も~王女様の前であんな失態…ど~してくれるのよ!」
「そうか。ならば教師に言っておくと良い…文句があればオレに直接言えと」
アンタに直接言うなんて自殺行為、出来るはずが無いでしょうが!っとルイズは心の中で思いながらGを睨む事しか出来なかった。
それを無視しながらGが部屋の入り口である扉に目を向ける
それを無視しながらGが部屋の入り口である扉に目を向ける
「誰かが来たな」
「えっ!? 誰よもうっ!」
「えっ!? 誰よもうっ!」
機嫌を悪くしながら、ルイズは扉を開ける。
ノックしようとしたら、扉が開けられた事に…客である少女が驚いていたりもするのだが…
ノックしようとしたら、扉が開けられた事に…客である少女が驚いていたりもするのだが…
「……あなたは?」
頭巾を被った少女にルイズは不信そうな目をしてしまう。
Gの所為で怒られたり、笑われたりと機嫌が悪いので…表情を美味く隠す事が出来無いようだ。
だが、頭巾を被った少女は、口元に指を立てるとマントの隙間から杖を取り出し、呪文を呟く…
光の粉が部屋に舞う
Gの所為で怒られたり、笑われたりと機嫌が悪いので…表情を美味く隠す事が出来無いようだ。
だが、頭巾を被った少女は、口元に指を立てるとマントの隙間から杖を取り出し、呪文を呟く…
光の粉が部屋に舞う
「でぃてぃくとまじっく?」
「どこに耳や目が光っているかわかりませんからね」
「どこに耳や目が光っているかわかりませんからね」
少女は頭巾を外し、顔をルイズに見せた
「ひっ、姫殿下!」
ルイズが慌てて膝をつく
アンリエッタは涼しげな声でゆっくりと答えた
アンリエッタは涼しげな声でゆっくりと答えた
「お久しぶりね、ルイズ・フランソワーズ。あぁ、ルイズ、ルイズ! 懐かしいルイズ!」
アンリエッタは、膝をついたルイズを抱き締める
「姫殿下、いけません。こんな下賤な場所へ!」
「そんな堅苦しい行儀はやめてちょうだい、ルイズ!私達はお友達だったじゃない!」
「そんな堅苦しい行儀はやめてちょうだい、ルイズ!私達はお友達だったじゃない!」
ルイズとアンリエッタが旧交を温めている横で、Gは椅子に座り膝を組んで読書をしていた…
Gは二人の仲になど、何の興味も無いようだ…
Gは二人の仲になど、何の興味も無いようだ…
「ところで、ルイズ…その男性が貴方の恋人ですか?」
「姫様、こいつはただの使い魔です! 恋人だなんて冗談じゃないわ!」
「オレもルイズのような女を恋人にする気は無い」
「姫様、こいつはただの使い魔です! 恋人だなんて冗談じゃないわ!」
「オレもルイズのような女を恋人にする気は無い」
本を読みながら、目線も向けずに返答するGをルイズが睨む
「使い魔? 人にしか見えませんが……?」
「オレは人間だ」
「そうよね。ルイズ・フランソワーズ…貴女はいつもどこか変わっていたけど、相変わらずね」
「好きであれを使い魔にしたわけではありません」
「オレも好きで使い魔になってやったわけじゃない」
(お似合いだと……思えるかどうか微妙かもしれませんね)
「オレは人間だ」
「そうよね。ルイズ・フランソワーズ…貴女はいつもどこか変わっていたけど、相変わらずね」
「好きであれを使い魔にしたわけではありません」
「オレも好きで使い魔になってやったわけじゃない」
(お似合いだと……思えるかどうか微妙かもしれませんね)
二人を見ながらアンリエッタは深い溜息をつく
「姫様、どうなさったんですか?」
「いえ、なんでもありませんわ。いやだわ・・・わたくしってば・・・」
「おっしゃって下さい。何かお悩みがおありのようで・・・・」
「……本当に、聞いてくれますか?」
「もちろんです!昔は何でも話し合ったじゃございませんか!」
「いえ、なんでもありませんわ。いやだわ・・・わたくしってば・・・」
「おっしゃって下さい。何かお悩みがおありのようで・・・・」
「……本当に、聞いてくれますか?」
「もちろんです!昔は何でも話し合ったじゃございませんか!」
ルイズがそう言うとアンリエッタは嬉しそうに微笑む
「ありがとうルイズ・・・・、嬉しいわ・・・・」
そう言って話はじめるアンリエッタの話を、ルイズは真剣に…Gは本を読みながら興味無く聞いていた
内容は婚姻を妨げる材料である手紙を、ウェールズ皇太子から受け取ってくる事だった…
ヤル気まんまんのルイズとは逆に、不機嫌そうなGが行く事が決定した…
内容は婚姻を妨げる材料である手紙を、ウェールズ皇太子から受け取ってくる事だった…
ヤル気まんまんのルイズとは逆に、不機嫌そうなGが行く事が決定した…
「そう言えば、貴方の名前は?」
「傭兵王国クルダが、第58代目修練闘士『G』カイン・ファランクス」
「傭兵王国クルダが、第58代目修練闘士『G』カイン・ファランクス」
本を閉じ、適当に置くと…Gは立ち上がりアンリエッタの目を見据えるながら名乗った。
あまりに堂々と名乗るので、アンリエッタが気圧される程だった
あまりに堂々と名乗るので、アンリエッタが気圧される程だった
「ではカイン・ファランクスさん。私の大事なお友達を宜しくお願いします」
「姫様・・・・、何も使い魔にそんな事を」
「いいのですのよ、この方はわたくしのために働いてくださるのです」
「姫様・・・・、何も使い魔にそんな事を」
「いいのですのよ、この方はわたくしのために働いてくださるのです」
ルイズとアンリエッタのやり取り無視し、Gは扉を睨む
「扉の前に居る奴…さっさと入って来い。さもなくば、狂気と死の恐怖をあt…」
扉に向かってGがそう呟くと、大急ぎで扉が開きギーシュが入って来た。その顔は完全に青褪めていた程だ…
「姫殿下! その困難な任務、是非ともこのギーシュ・ド・グラモンに仰せ付けますよう」
「えっ、あなたが?」
「カイン、ギーシュをつまみ出して」
「…この場で口を封じた方が良いのではないか?」
「えっ、あなたが?」
「カイン、ギーシュをつまみ出して」
「…この場で口を封じた方が良いのではないか?」
そう言いながら…自分に、一歩、また一歩と歩み寄るGを見たギーシュは顔を青褪める。
「ちょっと待ってくれ、僕も仲間に入れて欲しい!」
「何故だ?」
「グラモンの息子として、姫殿下のお役に立ちたいんだ!」
「グラモン?あのグラモン元帥の?」
「はい、任務の一員に加えて下さるなら幸せでございます」
「何故だ?」
「グラモンの息子として、姫殿下のお役に立ちたいんだ!」
「グラモン?あのグラモン元帥の?」
「はい、任務の一員に加えて下さるなら幸せでございます」
そんなやり取りをしているギーシュを見るGの目は…
足手纏いになったら見捨てる………そう考えているのが解る程、ルイズが見たGの目は冷たかったそうだ
足手纏いになったら見捨てる………そう考えているのが解る程、ルイズが見たGの目は冷たかったそうだ
その後、アンリエッタからウェールズ皇太子に渡す手紙と、水のルビーを受け取った…