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マジシャン ザ ルイズ 六話

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マジシャン ザ ルイズ (6)ハルケギニアの意志ある武具デルフリンガー

夜、トリステイン魔法学院、宝物庫前。
………
「ねぇ?ミスタ・コルベール『破壊の杖』をご存知?」
「ええ、勿論!存じておりますとも、あれは何とも奇妙な形をしておりましたなぁ」
「流石はミスタ・コルベール、他にはどのような、」
「いやいや、『破壊の杖』は勿論素晴らしい宝物です。しかしですな、これはまだ未発表なのですが、先日から私が研究している『禁断の剣』、あれが『破壊の杖』をも凌ぐ武器だと分かったのです!」
「へ、へぇ…そうなのですか、それは一体どのような」
「今日はもう遅いですし、明日、昼食の時にでもお話しましょう。ご予定などはありますかな?」
「い、いえ、ありませんが…」
「それは結構!ささ、今夜はもう遅いですから、送っていきましょう!」
「いえ、すぐそこですから…」
「最近は怪盗が出るそうですぞ!遠慮なさらず!」
「いえ、ですから……」

こうしてコルベールは見事ロングビルとの昼食の約束を取り付けたのであった。


虚無の曜日。

「街へ行くわよっ!」
自室で、ルイズがウルザに向かって宣言する。
「………急だが、何か入り用なのかね。」
応えるウルザは机に向かって何かを製作中である。
どうやら先日から作っていたものを、今はコルベールと共同製作という形で進めているらしい。
「武器よ、貴方用の武器を買うわ」
「武器……私はメイジなのだが、なぜそのような物を買うのか教えてもらいたいな」
「貴方が魔法を使うととんでもないことになりそうなのと、手加減ってものを知らないからよ!」
先日、この使い魔メイジとギーシュとの決闘は、ギーシュが灰色熊に殴り倒されるという結果で終わった。
その後ギーシュの意識が戻らなかったのだが、モンモランシーの手厚い看護の末、三日後に目を覚ました。
結果としてギーシュとモンモランシーの絆が深まったのは雨降って地固まったということなのであろうが、今の問題とは関係が無い。
問題は、ウルザというこの男がドットメイジ相手に大人気ないくらいにこてんぱんにしたということである。
決闘の夜、ルイズがウルザを問い詰めたところによれば、彼は本来「アーティファクト」と呼ばれる魔法と機械の融合したようなものの扱いを得意としており、それに比べれば魔法などは手習い程度であるらしい。
そして、魔法を使った手加減が苦手というのも本当のようだ。
彼なりに手加減のつもりで、召喚したらしい熊は、本能のままギーシュを殴り飛ばしたというわけだ。
勿論、彼が手加減するつもりでも熊は手加減なんてしないだろう。
(そもそも!使い魔なのに召喚魔法って何様よっ!)

「だから!貴方には剣を持ってもらうわ!」
「だから、なぜそう繋がるかを説明してもらえないかね?ミス・ルイズ」
「魔法が手加減出来なくても、剣なら出来るでしょう!ただの力加減なんだから!それに貴方に魔法を使わせるよりは貴方に武器を持たせる方がずっと安全だわっ!」
「……そういうことなら仕方あるまい、では支度を済ませるので暫し待ちたまえ」


「タバサッ!タバサってば!お願い!助けて頂戴!」
「………」
「出かけるわよ!早く支度をしてっ!」
「…何?」
「おじさまがルイズに連れられて街へ行っちゃったの!今日こそはデートに誘おうと思ってたのに!だから追いかけるのよっ、おじさまをルイズ一人に独占させたりはしないわっ!それには貴女の協力が必要なのよタバサっ!」
「………分かった」
「ありがとう!タバサ!おじさま!待っててください、キュルケは今お側に参りますわっ!」


「ほう、これがトリステインの城下町かね…」
「ええ、ブルドンネ街はトリステインで一番大きな通りよ」
「中々ににぎわっている様だね」
「スリも多いですから、気をつけて頂戴ミスタ・ウルザ」
「目当ての店は分かっているのかね?ミス・ルイズ」
「…ええ、こっちよ」

「へーい、いらっしゃーい」
二人が入ったのは裏通りにある武器屋であった。
「へ、はい!貴族様!うちは全うな店屋で、お上に目をつけられるようなことは…」
「今日は客として来たのよ、彼に持たせる剣を見繕って頂戴」

「では、こちらなど如何でしょう?美しい彩飾が施されたレイピアにございやす」
「あら、キレイな剣ね。でも随分と細い剣なのね、折れちゃいそうだわ」
「へへぇ、それは最近貴族様に人気の剣でございます」
「貴族に人気?どういうこと?」
「昨今は宮廷の貴族の方々の間で下僕に剣を持たせるのが流行っておりましてね。
 その際にお選びになるのがこのように綺麗な剣でさあ
 お客様方もそれで剣を買いにいらっしゃったんじゃ無いんですかい?」
「違うけど……なんでそんなことが流行ってるのよ?」
「へい、何でも城下町を盗賊が荒らしておりやして…」
「………ふーん」

ここで後ろに控えていたウルザが口を挟んだ。
「いや、駄目だな。この剣は耐久性に問題がある。それに精製工程や組成にもだ。
 装飾にも粗が目立つ、これでは武器としても飾りとしても二流と言わざるを得ない」
ぽかーんと口をあける二人。
「あんた、妙なところに拘るのね…」
「お、お客さん!それは無いですぜ!それはうちの取っておきでさぁ!」
「駄目なものは、駄目だ」
「そうね、本人がそう言っているんだから、別なのを用意して頂戴。大きくて太いやつよ」

「どーぞ、これが店一番の業物でさぁ」
「へえ、これは確かにご立派ね」
「こいつを鍛えたのはかの有名なゲルマニアの錬金魔術師シュペー卿で、魔法がかかっているから手伝って一刀両断でさぁ」
「ふむ、確かにエンチャントはかかっているな………剣としての完成度も先ほどよりは良いようだが………」


「ッネクラメイジが、ちょっと目利きが効くからってイッパシの口きくんじゃねぇ。
 剣も振ったこと無いようなメイジが、武器にいちゃもんつけるなんざ、ふざけんじゃねぇよ!」


「おいこら!デル公!お客様になんて口ききやがる!静かにしやがれ!いつもいつも商売の邪魔しやがって!」
「へっ!てめぇの売り方にはヘドが出るぜっ!」

店主が声をかけたのも特価ワゴンセールであれば、返した声もワゴンセールからであった。
「ほう、これはインテリジェンスソードか」
「ちょっ!インテリジェンスソードって意志を持つ魔剣じゃない!なんでそんなものがこんな場末の武器屋のワゴンセールに入ってるのよ!」
「ミス・ルイズ、この剣にしよう」
「ええ!そんな簡単に決めちゃっていいの!?」
「多少の経年劣化は見られるが、この程度ならば武器としての機能に問題は無いだろう」
「そう言うなら……これ、頂くわ」

ウルザがワゴンセールからデルフリンガーを引き抜いた。
「……おでれーた、てめ、メイジの癖に「使い手」か!?」
「ほう、分かるとは、実に興味深い」
ウルザが色眼鏡越しにじろじろとデルフリンガーを観察する。
「おめぇ………まあ、いいか、よろしくな、相棒!!」

                      おでれーた、おでれーた、相棒はおっかねぇなあ
                                 ―――デルフリンガー


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