その男は今自分がいる場所と人を見て驚愕していた。
(先程まで、某は川中島にて戦っていた筈…お館様は…お館様?)
男は大変な事態に気づいた、早く戦場に戻らねば…お館様が危ない!
(先程まで、某は川中島にて戦っていた筈…お館様は…お館様?)
男は大変な事態に気づいた、早く戦場に戻らねば…お館様が危ない!
「お館様あぁぁぁぁぁーーーー!!」
「あ!こら待ちなさい!どこ行くのよ!?」
自分が召喚した半裸の男が突然走り出し、慌てて追いかけるルイズ。
「あ!こら待ちなさい!どこ行くのよ!?」
自分が召喚した半裸の男が突然走り出し、慌てて追いかけるルイズ。
「待っていて下されお館様!この幸村、必ずやお館様の元へ戻りますぞおぉぉぉぉーぅ!!」
「人間を呼び出すなんて流石はゼロのルイズねぇ」
「…と、とにかくあの使い魔の事はミス・ヴァリエールに任せましょう。ミス・ツェルプストー、次はあなたです」
「はい、この微熱のキュルケに相応しい使い魔を…!!」
キュルケが呪文を唱えると大きな炎が噴き上がり、辺りを熱風で包む。
そして炎が消え、中から現れたのは…キュルケの呆気に取らせるのに充分だった。
「…と、とにかくあの使い魔の事はミス・ヴァリエールに任せましょう。ミス・ツェルプストー、次はあなたです」
「はい、この微熱のキュルケに相応しい使い魔を…!!」
キュルケが呪文を唱えると大きな炎が噴き上がり、辺りを熱風で包む。
そして炎が消え、中から現れたのは…キュルケの呆気に取らせるのに充分だった。
「な、何だここは…な!?まつの飯が!まつの飯が消えたぁ!?」
「………え?なに……これ?」
「………え?なに……これ?」
先程ルイズが呼び出した男が半裸なら、この男は「ほぼ全裸」だった。
そのほぼ全裸の男が茶碗を持ってさわいでいるのである。
「そ、そんな…冗談じゃないわよ!何で私まで!」
「ま、また人間の使い魔が召喚されるとは…」
コルベールもこれには頭が痛くなりそうであった。
「…ミス・ツェルプストー、契約を。分かっていると思いますが変更する事は出来ませんよ」
そのほぼ全裸の男が茶碗を持ってさわいでいるのである。
「そ、そんな…冗談じゃないわよ!何で私まで!」
「ま、また人間の使い魔が召喚されるとは…」
コルベールもこれには頭が痛くなりそうであった。
「…ミス・ツェルプストー、契約を。分かっていると思いますが変更する事は出来ませんよ」
「う…わ、分かりました…」
「おおそこの娘!ここは一体どこだ!?某まつの特製鍋を食べようとしたらこんな所に…」
男が近づいてくるキュルケに話し掛けるが、そのキュルケの顔が…自分の近くまで迫ってきた。
「な、何を…」
「じっとしてなさい!すぐ終わるから…」
「おおそこの娘!ここは一体どこだ!?某まつの特製鍋を食べようとしたらこんな所に…」
男が近づいてくるキュルケに話し掛けるが、そのキュルケの顔が…自分の近くまで迫ってきた。
「な、何を…」
「じっとしてなさい!すぐ終わるから…」
「我が名はキュルケ・アウグスタフレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー
五つの力を司るペンタゴン この者に祝福を与え、我の使い魔と成せ」
五つの力を司るペンタゴン この者に祝福を与え、我の使い魔と成せ」
そして唇が近づき、男とキスをした………瞬間
「うわああぁぁぁぁぁー!うわあぁぁぁぁぁぁーーっ!!!!!」
男は発狂したかのように絶叫を上げた。
「ちょ、ちょっとどうしたの!?落ち着きなさい!」
「まつ以外の!まつ以外の女と接吻をしてしまったぁ!!某はまつ一筋と心に誓ったのにぃ!」
「は、はぁ?誰なのよまつって…」
「もう駄目だ!某…某…まつに嫌われるうぅぅぅーっ!!!」
「うわああぁぁぁぁぁー!うわあぁぁぁぁぁぁーーっ!!!!!」
男は発狂したかのように絶叫を上げた。
「ちょ、ちょっとどうしたの!?落ち着きなさい!」
「まつ以外の!まつ以外の女と接吻をしてしまったぁ!!某はまつ一筋と心に誓ったのにぃ!」
「は、はぁ?誰なのよまつって…」
「もう駄目だ!某…某…まつに嫌われるうぅぅぅーっ!!!」
「これはまた、人間の使い魔が2人とはね」
「やれやれ…それではギーシュ・ド・グラモン、次はあなたです」
「ふふ、僕ならあんな失敗はしない。さぁ僕の使い魔よ!」
ギーシュが呪文を詠唱すると、彼の足元の地面が盛り上がる。
「その気高く、栄光に満ちた姿を僕の前に現せ!!」
ギーシュが言い放った瞬間…
「やれやれ…それではギーシュ・ド・グラモン、次はあなたです」
「ふふ、僕ならあんな失敗はしない。さぁ僕の使い魔よ!」
ギーシュが呪文を詠唱すると、彼の足元の地面が盛り上がる。
「その気高く、栄光に満ちた姿を僕の前に現せ!!」
ギーシュが言い放った瞬間…
「ほわわあぁぁぁぁ~!」
地面が爆ぜて何かが飛び出してきた。
「…あれ?」
地面が爆ぜて何かが飛び出してきた。
「…あれ?」
「…爺さん…」「爺さん…だな…」「何でまた土の中から爺さんが…」「大丈夫なのか?」「まつぅ…」
地中から飛び出してきた老人を見て辺りからヒソヒソと声が聞こえてくる。
地中から飛び出してきた老人を見て辺りからヒソヒソと声が聞こえてくる。
「またもや人間とは…仕方がありません…ギーシュ、契約を。」
「ま、待ってくださいコルベール先生!嫌ですよあんなのと契約するなんて!」
「ま、待ってくださいコルベール先生!嫌ですよあんなのと契約するなんて!」
「駄 目 で す 。やり直す事は出来ません」
コルベールの容赦ない言葉が言い放たれる。
「…く、こんな…僕がこんな屈辱を…!」
しかしやり直しが出来ない以上、この老体と契約するしかない。
ギーシュは意を決し、腰を抑えている老人の前に立つ。
「あ痛たたた…こ、腰が…一体何が起こったというんじゃ…ん?」
老人が目を向けると、見たこともない南蛮人が目に入る。
「な、何者じゃお主!えーい下がれ下がれぇーい!わしは北条家の…むぐっ!?」
突然顔を掴まれ、暴れる老人。
「わ、わ、我が名はギーシュ・ド・グラモン…」
「何をするか無礼者め!ご先祖様の天罰が下る…」
「五つの力を司るペンタゴン、こ、この者に祝福を与え、我の使い魔と成せぇー!!!!」
「…く、こんな…僕がこんな屈辱を…!」
しかしやり直しが出来ない以上、この老体と契約するしかない。
ギーシュは意を決し、腰を抑えている老人の前に立つ。
「あ痛たたた…こ、腰が…一体何が起こったというんじゃ…ん?」
老人が目を向けると、見たこともない南蛮人が目に入る。
「な、何者じゃお主!えーい下がれ下がれぇーい!わしは北条家の…むぐっ!?」
突然顔を掴まれ、暴れる老人。
「わ、わ、我が名はギーシュ・ド・グラモン…」
「何をするか無礼者め!ご先祖様の天罰が下る…」
「五つの力を司るペンタゴン、こ、この者に祝福を与え、我の使い魔と成せぇー!!!!」
ぶちゅうぅぅぅ…っぽんっ!
擬音語で表すなら正にこんな音であった。
擬音語で表すなら正にこんな音であった。
「ど、どうやら無事に契約は済んだようですね…ではタバサ、次はあなたです」
「はい…」
雪風のタバサが召喚の呪文を唱えると、風が吹き荒れ、土煙を巻き上げていく
「うっ…ゲホッ…タ、タバサ…成功しましたか?」
「…………」
「どうしました?召喚は…な…」
土煙が収まり、召喚された使い魔の姿が現れる
「はい…」
雪風のタバサが召喚の呪文を唱えると、風が吹き荒れ、土煙を巻き上げていく
「うっ…ゲホッ…タ、タバサ…成功しましたか?」
「…………」
「どうしました?召喚は…な…」
土煙が収まり、召喚された使い魔の姿が現れる
「巨人」。彼の姿を見た者はその言葉が頭に浮かんだだろう
先端にドリルが付いた得物を持った大男が、タバサの前に立っていたのだ
先端にドリルが付いた得物を持った大男が、タバサの前に立っていたのだ
「ななななななななな何だアレ!?」
「ゴーレム…じゃない!あれ人じゃないか!?」
前3人の人間よりもあまりに異形の為、他の生徒もざわめき出す
「ゴーレム…じゃない!あれ人じゃないか!?」
前3人の人間よりもあまりに異形の為、他の生徒もざわめき出す
「静かに!そ、それにしてもこんな…とにかく、契約を済ませておいて下さい」
「………はい………」
「………………」ギュイーン
「………………」
「………………」ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
「………………」
「………はい………」
「………………」ギュイーン
「………………」
「………………」ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
「………………」
一方その頃…
「お館様あぁぁーー!!!うぅおやかたすぅわむわあぁぁぁーっ!!!!」
「ゼェ…ちょっと…待って…待ってって言ってるでしょ…ハァハァ」
槍を振り回しながら走っていく半裸を、ルイズは必死で追いかけていた。
「お館様あぁぁーー!!!うぅおやかたすぅわむわあぁぁぁーっ!!!!」
「ゼェ…ちょっと…待って…待ってって言ってるでしょ…ハァハァ」
槍を振り回しながら走っていく半裸を、ルイズは必死で追いかけていた。