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萌え萌えゼロ大戦(略)-09



 『雪風』のタバサの使い魔、風竜シルフィードは、その実、既に絶滅して
しまったと言われている伝説の韻竜の末裔である。
 風の精霊をその友として、大空を自由に駆け巡る、人語を解する高等生命体
――その彼女は、今大変不機嫌であった。

 ……バババババ……グゥィィーーーーン……

 シルフィードの左側を後ろから濃緑色の鉄の翼を持つものが今まで聞いたことも
ないような羽音を立てて追い抜いていく。そしてある程度前に出ると今度は反転して
シルフィードの右側を通り過ぎていく。そのままある程度後ろに回ると、
また左側を通って前へ――自分の周囲をくるくると回りながら飛行経路に合わせて
移動していくそれは、彼女の主人の友人の使い魔だった。

「……きゅいぃ……きゅいぃ!」
 シルフィードが悲壮な声を漏らすのを、その背に乗ったルイズ、キュルケ、
タバサの3人はもううんざりするほど聞いていた。そうこうしているうちに、
またロングビルを抱えたふがくがその左横を通り過ぎる。
「……ふがくが馬車での移動を断った理由が解ったわ……」
「まさかシルフィードが全く追いつけないなんてねぇ。あたしも予想してなかったわ」
「……ふがくの速度が速すぎるだけ。あれは卑怯……」
「……きゅい……きゅいいぃぃ!!(シルフィは……シルフィは、のろまじゃないのねー!!)
 そう。ふがくがロングビルから場所を聞いて『破壊の杖』を取り返そうとしたのを、
ルイズたちが参加することで移動手段を考え直す必要が出てしまったのだ。
最初ルイズたちは馬車で移動することを提案したが、それをふがくは却下し――
今に至っていた。
「まったく。このハルケギニアに風竜より速い移動手段なんてないわよ。
ミス・ロングビルもふがくに抱えられたままだと大変じゃないかしら?」
「シルフィードでも片道30分はかかる距離だものねぇ。道案内に必要だから
でしょうけど、ミス・ロングビルも大変ね」
「二人で何か話しているようだけど、全然聞こえてこない……気になる……」
 タバサはそう言って前を飛ぶふがくに視線を向ける。確かに二人が何かを話して
いるようではあるが……それはふがくの背中の6発エンジンの音にかき消されて
シルフィードまでは届かなかった。

「……それにしても、どうしてこんなぐるぐると回るような飛び方をするんです?
 それに、どうしてわたくしをこんな風に?」
 腰に手を回して抱きかかえられた格好のロングビルが顔を上げてふがくに話しかける。
「足の遅い爆撃機や輸送機を、足の速い戦闘機で護衛するときの飛び方よ。
超重爆撃機型の私がこんなことをするとは思ってなかったけどね。
 それから……ここで猫をかぶる必要はないから。ミス・ロングビル――
いいえ、『土くれのフーケ』って呼んだ方がいいわよね?」
 ふがくの言葉に、ロングビルの雰囲気が剣呑なものに変わる。
「……いつから気づいていたのかしら?」
「アンタが昨夜巨大ゴーレムの上で高笑いしていたときからよ。
 あいにくだけど、私、目は良いから。高度15000メイルから目標を精密爆撃
できるくらいはね」
「は、言ってくれるわ。そんなところ、人間の住む世界じゃないわ。始祖のいる場所よ」
 ロングビル――フーケはそう吐き捨てた。
「……それで?いったい私をどうしたいの?ここから突き落とす?」
「冗談言わないで。何でそんなことする必要があるのよ?
 ただ、聞きたいことがあっただけよ」
 ふがくの言葉にフーケが愉快そうに顔をゆがませる。
「聞きたいこと?……ま、断ったら私はここから落とされても文句も言えないしねぇ」
「落とさないってば!
 ――それで、何でこんな手の込んだことをしたわけ?アンタが襲撃した時間と
距離から逆算したら『朝から調べた』ってのは嘘だってすぐ分かるのに」
「それに気づいたのは貴女だけ。学院のボンクラどもはあっさりだまされたってのに。
 ま、いいさ。気づかれたならこの芝居もおしまいだわ」
 そう言ってフーケ――ロングビルは視線で白旗を揚げた。ただし、それを知って
いるのはふがくだけ。ルイズたちは距離とふがくの翼の爆音でその様子には気づいて
いない。
「『破壊の杖』――盗んでみたのは良かったけれど、奇妙すぎて使い方も分からなくてね。
 使い方も分からないものなんて裏世界で売り払うにしても足下見られるだけだから、
誰か知ってる人間に使わせてみようと思ったのよ。
 ……結果はごらんの有様。笑い話にもなりゃしないわ。
 盗みに手を染めた理由は聞かないで欲しいわね。誰だって話したくないことの
一つや二つはあるからね」
 そう言うとロングビルはふっと自嘲(わら)った。その顔に、ふがくは何かを見る――
「そういうことなら、そのままロングビルでいてほしいわね。
 そうすれば『破壊の杖』は取り返したけれど土くれのフーケとは出遭いませんでした、
で終わらせられるから。お互いのためにもね」
「……そうねぇ。考えとくわ。
 と、そろそろね。向こうに見える森の中。あそこの廃屋に『破壊の杖』を隠したわ」
 ロングビルはそう言ってその場所を指さす。ふがくは軽く翼を振ると、そのまま
ゆっくりと目標地点の手前、森が開けた空き地に降り立った。

「遅いわよ。だから私一人でいいって言ったのに」
「きゅいっ!?きゅいきゅいきゅ……」
 少し遅れて空き地に降り立ったルイズたちに、ふがくは溜息をつく。その言葉に
反論するかのようにタバサの使い魔、風竜シルフィードが大きく鳴き始めるが……
その頭をタバサが手に持った大きな杖でひっぱたいて止める。
「うるさい」
「でも、何にもないわね。なんでこんなところに降りたのよ?」
「ここから先は木が生い茂ってますから。皆さんのこともありますし、
私がここに降ろしてくださいと言ったんですよ」
 辺りを見回すルイズにロングビルがそう説明する。ふがくと違いそれなりに
大きいシルフィードでは、確かにあまり狭いところには降りられないのでルイズたちは
その説明に納得した。そして一行は森に入っていけないシルフィードを
ここに残し、ふがくを先頭にして一列に歩いて行く――

「あれ?ミス・ロングビルがいない……?」
 歩き始めてまもなく。ふと振り向いたルイズは最後尾を歩いていたはずの
ロングビルの姿がないことに気づいた。
「さっきまであたしの後ろにいたのに……お花摘みかしら?」
「気配がしない……けれど……」
「でも、この先なんでしょ?先に行ってましょう」
 首をかしげるキュルケに訝しむタバサ。そして先を急ぐルイズ。それぞれの
言い分を聞きながら、ふがくは眉を顰めた。

(さっき約束したのに!なにやってんのよアイツ……)

「どうしたの、ふがく?」
「何でもないわよ!……っ。ほら、あれでしょ?ミス・ロングビルが言っていた廃屋は!」
 向ける先のない憤りを不覚にもルイズに向けてしまったふがくは、ばつの悪さを
隠すように目の前に開けた小さな空間にある、古ぼけた廃屋――というか屋敷跡を
指さす。元はどこかの貴族の別荘だったのだろう、かつては小洒落ていたはずの
崩れた門や壁が語りかける往年の姿に思いをはせるいとまもなく、ルイズたちは
森が途切れる手前でしばし作戦を練った。

「……ところで作戦ってどうするの?」
「タバサに考えがあるのよねー♪」
 ルイズとキュルケに水を向けられたタバサが杖で地面に簡単な家の絵と人の絵を描く。
「まず偵察兼囮役が中の様子を確認。
 もしフーケがいれば挑発して外におびき出して魔法で一斉攻撃。いなければ
『破壊の杖』を探し出して確保、撤収」
「……で、誰がその『偵察兼囮』をやるわけ?」
 タバサの案を聞いたふがくが言うと、視線が一斉に彼女に集まった……

「……まったく。『音を立てないように飛んじゃ駄目』ってどういうことよ」
 文句を言いながらもふがくは足のタイヤで文字どおり滑るように扉に近づいた。
ルイズたちが固唾を呑んで見守る中、扉に手をかける――最初に思ったとおり、
中から人の気配はしない。ふがくの合図でルイズたちが集まってくる。
 扉を開けると、そこはかなり長い間人の手が入った形跡がない埃っぽい広間。
ここが別荘として使われていた頃には主人が客を迎えたであろうそこは昔日の
面影もなく。しかしよく見ると、埃の積もった床には最近つけられたらしい
女の足跡が残っていた。
「扉に罠もないし、鍵もかかってない……どういうこと?」
「さあ?本人にでも聞いてみる?」
 ルイズが口にした疑問にキュルケが軽口で返す。その二人を横に、足跡を
追いかけたタバサが古びた暖炉の脇に置かれたテーブルの上に真新しい布で
包まれた細長い箱を見つけた。
「――これ……」
「え?」
 タバサの言葉に全員がそこに集まる。布を取り去ると、そこには確かに昨夜
奪われた重厚な装飾が施された箱――『破壊の杖』が納められた箱があった。
「なーんか、あっけないわねぇ」
「本当に……本物?」
「重い。中に何か入っているのは確実」
「まぁ、いいわ。土くれのフーケが戻ってくる前にここを離れるわよ。嫌な予感がする……」
 拍子抜けするキュルケやルイズをいさめるふがく。しかし、その言葉は最後まで
発せられることはなく、屋敷全体が振動に包まれた。

「見て!天井が!」
 ルイズがめきめきと音を立てて剥がされていく天井を指さす。そこには昨夜
見た、全高30メイルの土巨人――ゴーレムの姿があった。
「思ったとおりの、見え見えのパターンね……」
 ふがくが翼の6発エンジンを轟かせて剥がされた天井から外に出る。その横を
通り過ぎるように、氷の矢がゴーレムに突き刺さる。
「氷の……矢……」
 タバサが唱えた『氷の矢』(ウィンディ・アイシクル)の呪文にルイズが驚愕する。
それは風と水の系統のトライアングルスペル。『雪風』の二つ名を持つ
トライアングル・メイジ、タバサの力量を示すとも言える呪文だった。
「やるわね、タバサ。よーし、あたしも!」
 そう言ってキュルケがタクト型の杖をその豊かな胸元から引き抜き呪文を唱える。
「いくわよ!一撃でキメてやるわ!
 フレイム・ボール!」
 キュルケの生み出した複数の火の玉が立て続けにゴーレムに命中する。タバサが
『雪風』ならばこちらは『微熱』。通常の魔物であればトライアングル・メイジ
二人からこれだけの魔法を立て続けに受けて無事でいられるはずもない……が――

「う……うそ?まともに当たったのにびくともしてない?」
 キュルケが戦慄する。ゴーレムは無傷だった。いや、正確には受けるダメージを
地面を自分の一部に変えることで再生してしまうゴーレムの回復力が上回っているのだ。
それが前回のふがくの爆撃への対策だとはルイズたちは知らない。その様子に
キュルケとタバサは一時退却を決定する――が、二人が逃げ出した後でもそこに
残っている者がいた。
「当たれ!ファイヤーボール!」

 パン!

「~~~~~~~ッ」
 ゴーレムの肩が小さく弾ける。しかし、それもあっという間に修復されてしまう。
しかし、ルイズは魔法を唱え続けた。
「ルイズ?何やってるのよアンタ!早く逃げなさい!」
 上空からふがくが叫ぶ。その場所にルイズがいると攻撃できないのだ。
「……嫌よ!」
「バカ!アンタの失敗魔法じゃどうすることもできないでしょうが!」
「嫌!!」
 ふがくの言葉をルイズは強く拒否した。
「……わたしだって……ささやかだけどプライドってものがあるの!
 ここで逃げたら……また『ゼロのルイズ』って言われるじゃない!」
 ルイズはそう言ってふがくを見上げる。その顔には――決意と、そして涙が
浮かんでいた。
「――それに!わたしは貴族よ!
 魔法が使える者を貴族と呼ぶんじゃない。敵に後ろを見せない者を、貴族と
呼ぶのよ!」
 そう言ってルイズは見得を切る。だが、力の差は歴然。ルイズの上に影が差したかと
思うと、ゴーレムの巨大な足がゆっくりと彼女を押しつぶそうとしていた。
「きゃあああ!」
「ルイズ!」
 ふがくが超重爆撃機では限界に近いほどの急角度で速度を上げて機関短銃を
撃ち放つ。その銃弾はゴーレムの足を粉みじんに打ち砕き、土煙を撒く。その中を
ルイズを抱えたふがくがくぐり抜け、再び空に舞い上がった。
「この……バカァ!」
 手がふさがっていなければ平手打ちの一つでもしていたであろう。ふがくが
その目を怒りに燃え上がらせる。
「アンタ死ぬ気!?
 命はね、かけがえのないたった一つの奇跡なのよ!それを……貴族のプライドが
どうだっていうのよ!死んだら……それでおしまいなんだからね!」
 ふがくはルイズに怒りを向けつつ、その瞳の奥に、あの日、ふがくが開発されていた
秘密格納庫で見送った、太ももに届く長く艶やかな黒髪とそれが映える紺色の水着の
上から純白の千早と緋色の短袴を身につけた後ろ姿を重ねていた。
ふがくに大切なことをたくさん教えてくれた人。大日本帝国最初の鋼の乙女、あかぎ。
そして、戦争の帰趨を決定づけたあの運命の『中つ道』に向かうため、にっこり
笑った姿を最後に帰ってこなかった彼女を――
「だ……だって。悔しくて……。わたし……いっつもバカにされて……」
 ふがくに抱きかかえられたまま、ルイズが顔を伏せる。
「――わたし……わたしだって……」
 伏せた顔から涙がこぼれ落ちる。
 ルイズはふがくの力を知るたびに、己の力のなさを思い知らされたような
気がしてうちひしがれていた。風竜よりも速く飛び、手にした武器は最高クラスの
メイジが造った塔をも易々と撃ち抜き、巨大なゴーレムも一発で破壊する――
それに比べて自分はどうか。相変わらずの失敗続き、『ゼロ』の汚名は未だ雪げず。
そんな自分に、反発はするけれど離れていかないふがくの主を名乗る資格があるのかと
自問自答し――結果、大の大人をも尻込みさせる任務に自ら志願していたのだ。
「……バカ。ルイズは、ルイズにできること、ルイズにしかできないことをやれば
いいじゃない。見つからないなら、見つければいいのよ。
 でも、その前に……アイツを何とかしないとね」
 ふがくは目標を探して腕を動かし続けるゴーレムを見る。すでに破壊した足も
復元され、上空にいる自分たちに気づけばすぐに何かしらの攻撃を加えてくるだろう。
「ルイズ、ふがく!」
 そんな二人の元に、上空から青い翼が舞い降りる。シルフィードに乗った
タバサとキュルケが、二人の元にやってきたのだ。
「どうするの!?あの回復力、ふがくが爆撃しても再生されるかも知れないわよ!」
 キュルケが叫ぶ。タバサの魔法でふがくの背中の6発エンジンの爆音にも遮られずに
声が届く。ふがくはその効果に素直に驚いたが、次の瞬間には真顔で聞き返していた。
「ゴーレムを確実に倒すにはどうすればいい?」
「……昨日のようにゴーレムの再生能力を超える威力で破壊するか、
術者を倒せばゴーレムは元の土くれに戻る。けれど……」
「それなら話は早いわ。ルイズをお願い。それから、ゴーレムをしばらく相手して」
 タバサの答えると、ふがくがシルフィードに近づき、ぎりぎりまで速度を
落としてルイズをキュルケに預け、森の方へと飛んでいく。
「行っちゃった……まさか、森を焼き払う気?」
「タバサ、『破壊の杖』貸して!それ使ってゴーレムをやっつける!」
「ちょ、ちょっとルイズ!」
 キュルケが大慌てでルイズを止めようとする。が、そんなことで止まるような
ルイズではない。
「『レビテーション』をわたしにかけてちょうだい!」
 そう言うが早いか。ルイズは『破壊の杖』の箱を抱いてシルフィードから
飛び降りていた。
「い、いきなり呪文をかけろなんて言われても……っ!」
「フル・ソル・ウィンデ!」
 突然の事態に慌てるキュルケの横で、タバサが『レビテーション』を唱える。
落下の速度が消え、羽が舞い降りるようにゆっくりと地面に降り立ったルイズは、
ゴーレムが自分に気づく前に『破壊の杖』の箱を開ける――


 一方、上空から森の中にいるロングビルを見つけたふがくは、背中の6発エンジンの
爆音を轟かせながら一航過で連続して爆弾を投下する。たちまち立ち上る爆炎。
しかし、緻密に計算され尽くした破壊効果はきれいにロングビルのいる一角のみを
残して周囲を吹き飛ばしていた。
「ひっ!
 ば、化け物!わ、私をなぶり殺しにする気?」
 そこから一歩踏み出せば地獄――爆撃が過ぎ去った後、ロングビルは目の前に
降り立ったふがくを、それこそ化け物を見る目でにらみつけた。この状況で失禁も
しなければ意識も手放さなかったのは、うら若い女の身空でありながら裏家業で
身を立てていた経験か。
「私は言ったはずよ?ルイズたちの前ではミス・ロングビルでいてほしい、って」
「おあいにくさま。私はね、そうしないといけない理由があるのよ!」
 ロングビルの目はある感情で満たされていた。それはふがくにも判る。
自分やレイ、ナナたちに危害を加えようとする者を前にしたときの、あかぎの目と
同じもので満たされていたからだ。それはすなわち――誰かを守ろうとする力。
「理由は深く聞かないわ。けど、ここでアンタが命を落としたら……
アンタが守りたいものは、どうなるの?」
「は!そんなこと、貴女が知ったことじゃないはず。
 それとも何?ここであのお嬢ちゃんたちを見逃す代わりに、私に手を貸して
くれるとでも?」
「それこそ理由によるわね。でも、今のままだと私はアンタを捕まえないと
いけないの。それこそ生死を問わず」
「くっ……」
 ふがくが機関短銃の鈍く黒光りする銃口をロングビルに向ける。あの強固な
『固定化』と『硬化』のかかった学院本塔に風穴を開けた銃――どうみても大の
男ですら片手で扱えるとは思えない金属の塊を片手で扱っているのだ。たとえ銃を
『錬金』で無力化したところで、今度はその巨人並みの膂力を持った細腕で撲殺
されるだろう。それとも……もう一度上空から爆撃されて消し炭にされるか。
どう考えても自分の死以外の結末が見えないロングビル。全身を嫌な汗が濡らす
その様子を前に、ふがくが銃を降ろして言葉を紡ぐ。

「……そこで、一つ提案するわ。アンタにとっても悪い話じゃないはずだし――」

 そう言って、ふがくはロングビルにある提案を持ちかけた――

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