某日、早朝、ルイズの部屋
「ルイズ!今日こそは授業に出なさいよ!」
朝からキュルケだ。毎朝ルイズを起こしては授業に引っ張り出そうとしている。
ご苦労さんです。
「え~!?ジークどうすんのよ」
ルイズはジークにしがみつく。
「だからさらわれたりしないってば!」
「世の中は何があるかわからないって、ちい姉様が言ってたわ」
「ちい?だーれ?まぁいいわ、
じゃあシルフィードに面倒みて貰いなさいな!あの子なら賢いし、きっと大丈夫よ」
「え?…うー…ん、………わかったわ」
それを聞いてキュルケはホッと息をついた。
「ルイズ!今日こそは授業に出なさいよ!」
朝からキュルケだ。毎朝ルイズを起こしては授業に引っ張り出そうとしている。
ご苦労さんです。
「え~!?ジークどうすんのよ」
ルイズはジークにしがみつく。
「だからさらわれたりしないってば!」
「世の中は何があるかわからないって、ちい姉様が言ってたわ」
「ちい?だーれ?まぁいいわ、
じゃあシルフィードに面倒みて貰いなさいな!あの子なら賢いし、きっと大丈夫よ」
「え?…うー…ん、………わかったわ」
それを聞いてキュルケはホッと息をついた。
授業中ルイズはジークのことばかり考えていた。
魔法失敗して教室大爆発させたけど、そんなことはお構いなし。
ああ!大丈夫かしら!私のジーク!
魔法失敗して教室大爆発させたけど、そんなことはお構いなし。
ああ!大丈夫かしら!私のジーク!
一方、ジークとシルフィ
「きゅいきゅい」
「キュアアー」
「きゅいきゅいきゅい」
「キュアアアーー」
「きゅい!」
「キュアア!」
「きゅいきゅい?」
「キュアア」
「きゅいきゅい」
以下無限ループ
「きゅいきゅい」
「キュアアー」
「きゅいきゅいきゅい」
「キュアアアーー」
「きゅい!」
「キュアア!」
「きゅいきゅい?」
「キュアア」
「きゅいきゅい」
以下無限ループ
同日、昼
トリステイン魔法学院、食堂
トリステイン魔法学院、食堂
「邪魔よマリコルヌ!ジークが座れないでしょうが!」
「なんで使い魔が座るんだよ!僕はここで食べてるんだ!邪魔しないでくれよ!」
「あんたなんか床で食べればいいじゃない!
あんたが座っるのにジークが立たされてるなんて可哀相だと思わないの!?」
「そ、そんな!僕はメイジだぞ!座って食べるのは当たり前じゃないか!」
「こんなにきゃわいいジークを見てよくそんな事が言えるわね!ヒトデナシ!」
「うわ~ん!ルイズがいじめる~」
マリコルヌは走り去った。
それにしてもこのルイズ、完全にバカ親である。
「なんで使い魔が座るんだよ!僕はここで食べてるんだ!邪魔しないでくれよ!」
「あんたなんか床で食べればいいじゃない!
あんたが座っるのにジークが立たされてるなんて可哀相だと思わないの!?」
「そ、そんな!僕はメイジだぞ!座って食べるのは当たり前じゃないか!」
「こんなにきゃわいいジークを見てよくそんな事が言えるわね!ヒトデナシ!」
「うわ~ん!ルイズがいじめる~」
マリコルヌは走り去った。
それにしてもこのルイズ、完全にバカ親である。
同日、放課後
ルイズはジークを連れて学院の花畑を散歩していると、どこからか声が聞こえて来た。
「も!申し訳ございません!私、気がつかなくて!わざとじゃないんです!」
「わざとであってたまるかぁぁーー!!何てことをしてくれたんだ君は!
この青銅のギーシュ!いくら君が女性だろうと我慢しきれんこともある!」
「ごめんなさい!花に水をやるのに夢中だったんです!」
「だからぁあー!夢中だったたとかそういう問題じゃないだろー!」
「も!申し訳ございません!私、気がつかなくて!わざとじゃないんです!」
「わざとであってたまるかぁぁーー!!何てことをしてくれたんだ君は!
この青銅のギーシュ!いくら君が女性だろうと我慢しきれんこともある!」
「ごめんなさい!花に水をやるのに夢中だったんです!」
「だからぁあー!夢中だったたとかそういう問題じゃないだろー!」
やっぱりギーシュだ。平民のメイドを怒鳴りつけている。
「何よ、騒がしいわね。いったい何があったの?ギーシュ」
ギーシュは振り返るとルイズに詰め寄った。
キモい、涙と鼻水が一緒に出てる。
「ルイズ!聞いてくれよ!このメイドが僕のかわいいヴェルダンデをふんずけちゃったんだ!」
ルイズは呆れた。
このピンク娘、ジークのことだとブチ切れるが他人の使い魔になど興味はないのだ。
「ちょっと踏まれたくらいで何よ?ちっちゃいわね」
「何だよその言い方!僕のヴェルダンデはもう二度と戻って来ないんだぞォー!」
「戻ってこない?死んだの?踏まれたくらいで?」
「僕のヴェルダンデはデリケートなんだ!」
「………」
「ああ!僕のかわいいヴェルダンデ!『殿様バッタ』のヴェルダンデ!!何よりも可愛かったヴェルダンデ!」
そろそろウザイ。ルイズはギーシュを追っ払うことにした。
「いつまで泣いてんのよ!泣いたってヴェルダンデは帰って来ないのよ!
あなたはヴェルダンデの分まで幸せになって、彼を安心させてやりなさい!
あなたならきっともっとステキな使い魔に巡り逢えるわ!」
テキトーなこと言ってみた。
「ルイズ……、ありがとう!僕、頑張るよ!ヴェルダンデの分まで、頑張る!」
ギーシュは走って去っていった。
さてと、ルイズはメイドの方へ向き直る。
ギーシュは振り返るとルイズに詰め寄った。
キモい、涙と鼻水が一緒に出てる。
「ルイズ!聞いてくれよ!このメイドが僕のかわいいヴェルダンデをふんずけちゃったんだ!」
ルイズは呆れた。
このピンク娘、ジークのことだとブチ切れるが他人の使い魔になど興味はないのだ。
「ちょっと踏まれたくらいで何よ?ちっちゃいわね」
「何だよその言い方!僕のヴェルダンデはもう二度と戻って来ないんだぞォー!」
「戻ってこない?死んだの?踏まれたくらいで?」
「僕のヴェルダンデはデリケートなんだ!」
「………」
「ああ!僕のかわいいヴェルダンデ!『殿様バッタ』のヴェルダンデ!!何よりも可愛かったヴェルダンデ!」
そろそろウザイ。ルイズはギーシュを追っ払うことにした。
「いつまで泣いてんのよ!泣いたってヴェルダンデは帰って来ないのよ!
あなたはヴェルダンデの分まで幸せになって、彼を安心させてやりなさい!
あなたならきっともっとステキな使い魔に巡り逢えるわ!」
テキトーなこと言ってみた。
「ルイズ……、ありがとう!僕、頑張るよ!ヴェルダンデの分まで、頑張る!」
ギーシュは走って去っていった。
さてと、ルイズはメイドの方へ向き直る。
黒髪のかわいらしい娘だ。
胸がでかいのがムカつくけど。
「ありがとうございました。あの…、お名前は?」
「ルイズよ、あんたも大変だったわね」
「はい。私はシエスタといいます。
あれは本当に『不幸な事故』だったんです。気付かなくって…。
でも虫ってキモいですよね。
私がもっと気をつけてればあんな『不幸な事故』は起きなかったのに…。
でも虫ってキモいですよね。
ああ、悲しいです」
この娘!
ルイズはシエスタとは気が合いそうな気がした。
「ルイズ様!何か助けてくれたお礼をさせてください!」
「いいわよ、そんなの」
「でも…」
「いいのよ、もう私は行くわ。気をつけなさいよ。ギーシュはどこで見てるかわからないから。」
「はい!大丈夫です!」
「ふふふ、それじゃあね」
「はぁ、ルイズ様…」
シエスタは胸に手を当て、ルイズが見えなくなるまで熱い瞳で見つめていた。
胸がでかいのがムカつくけど。
「ありがとうございました。あの…、お名前は?」
「ルイズよ、あんたも大変だったわね」
「はい。私はシエスタといいます。
あれは本当に『不幸な事故』だったんです。気付かなくって…。
でも虫ってキモいですよね。
私がもっと気をつけてればあんな『不幸な事故』は起きなかったのに…。
でも虫ってキモいですよね。
ああ、悲しいです」
この娘!
ルイズはシエスタとは気が合いそうな気がした。
「ルイズ様!何か助けてくれたお礼をさせてください!」
「いいわよ、そんなの」
「でも…」
「いいのよ、もう私は行くわ。気をつけなさいよ。ギーシュはどこで見てるかわからないから。」
「はい!大丈夫です!」
「ふふふ、それじゃあね」
「はぁ、ルイズ様…」
シエスタは胸に手を当て、ルイズが見えなくなるまで熱い瞳で見つめていた。
その後、ギーシュはカマドウマの召喚に成功した。
その日の夕方、シエスタはたまたま二階からカマドウマの上に飛び降りた。
不幸な事故ってやつだ。
今度は誰にも見られなかった。
その日の夕方、シエスタはたまたま二階からカマドウマの上に飛び降りた。
不幸な事故ってやつだ。
今度は誰にも見られなかった。
同日、夜、某国、某伯爵家
見張り台に二人の兵士が立っている。
「おい、どうした?元気ないぞ」
「先輩…、実は俺、この仕事が終わったら、故郷に帰って結婚しようと思ってるんです」
「好きな女がいるのか?」「はい、迷惑かけっぱなしなんですけど、俺のことを信じて待ってくれてるんです
。だから今度は俺が守ってやらなきゃ。なんて思ってるんですよ。
すみません、急に変なこと言っちゃって」
兵士1は兵士2の肩に手を置き言った。
「俺とお前の仲じゃないか、気にするな。じゃあ今回の任務、頑張らなきゃな」
「はい!土くれのフーケからの宝の防衛、やり遂げてみせます!」
「ははは、そう気張るな。俺達は見張りだけやってればいいんだ。ん?なんだ?あれは?」
兵士1は目を凝らした。
何かが凄まじい勢いでこちらに向かって来る。
「ハハハハハ!邪魔だよ!どきな!」
「俺のことはいい!逃げろ!」
「先輩!?そんな!?」
「大事な女が……待ってるんだろ?」
「先ぱぁーーい!!」
「おい、どうした?元気ないぞ」
「先輩…、実は俺、この仕事が終わったら、故郷に帰って結婚しようと思ってるんです」
「好きな女がいるのか?」「はい、迷惑かけっぱなしなんですけど、俺のことを信じて待ってくれてるんです
。だから今度は俺が守ってやらなきゃ。なんて思ってるんですよ。
すみません、急に変なこと言っちゃって」
兵士1は兵士2の肩に手を置き言った。
「俺とお前の仲じゃないか、気にするな。じゃあ今回の任務、頑張らなきゃな」
「はい!土くれのフーケからの宝の防衛、やり遂げてみせます!」
「ははは、そう気張るな。俺達は見張りだけやってればいいんだ。ん?なんだ?あれは?」
兵士1は目を凝らした。
何かが凄まじい勢いでこちらに向かって来る。
「ハハハハハ!邪魔だよ!どきな!」
「俺のことはいい!逃げろ!」
「先輩!?そんな!?」
「大事な女が……待ってるんだろ?」
「先ぱぁーーい!!」
フーケの載ったジェノザウラーは塀を飛び越え、易々と邸内に侵入する。
一斉に魔法が飛んでくるが、それを加速力とテクニックで避け、宝物庫へと突撃する。
「ヒャッハー!!」
宝物庫の壁を叩き壊し、中へ侵入する。
『異界の杖』を手に入れた。
「『異界の杖』確かに拝領いたしましたわ!土くれのふ・う・けより!」
気分が盛り上がってたので紙に残すのでなく、自分で言ってみた。
一斉に魔法が飛んでくるが、それを加速力とテクニックで避け、宝物庫へと突撃する。
「ヒャッハー!!」
宝物庫の壁を叩き壊し、中へ侵入する。
『異界の杖』を手に入れた。
「『異界の杖』確かに拝領いたしましたわ!土くれのふ・う・けより!」
気分が盛り上がってたので紙に残すのでなく、自分で言ってみた。
ジェノのコクピットに戻り、再び塀を飛び越えると、最高速度の260km/hで去っていった。
フーケは別にイカレたり、ジェノ操られているわけではない。
単純にジェノに乗るのが楽しくて仕方ないのだ。
今まで感じたことのない高速の世界を駆け抜けるスリルと快感。
それとどのメイジにも負けないゾイドの強力な戦闘力。
それらがフーケの心の性感帯を激しく刺激していた。
因みに兵士1、2は無傷です。フーケは無視してたのに勝手にやってただけです。
兵士2は田舎へ帰り、幸せに暮らしたとさ。
単純にジェノに乗るのが楽しくて仕方ないのだ。
今まで感じたことのない高速の世界を駆け抜けるスリルと快感。
それとどのメイジにも負けないゾイドの強力な戦闘力。
それらがフーケの心の性感帯を激しく刺激していた。
因みに兵士1、2は無傷です。フーケは無視してたのに勝手にやってただけです。
兵士2は田舎へ帰り、幸せに暮らしたとさ。
第六話に続く