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ZとZ 第三話「ZOIDS」

土くれは逃げ去り、戦いは終わった。ルイズは土くれのフーケに勝ったのだ。
しかし飛び上がって喜ぶほどの気力もなく、ルイズはライガーとジークと共に、
キュルケとタバサは山の麓に待機させていたシルフィードに乗って、学院への帰路についた。


学院に帰るとオスマンに『異界の書』を返し、起こったことを細かく報告した。
静かに彼女達の報告を聞いていたオスマンは三人の勇気を褒めた後、言った。
「シールドライガー…、といったか。それはミス・ヴァリエール、おぬしが世話するがよい。
むざむざ政府のバカどもに渡したくはないからの。」
結局、ライガーは古くて使われていない校舎に置いてもらえる事になった。

三人は礼をして学院長室を出る。が、ルイズだけがすぐに戻って来た。
ルイズはオスマンと二人きりで話がしたかった。どうしても聞きたい事があったのだ。


「オールド・オスマン…、申し訳ありません。私は持ち帰る時、『異界の書』を読んでしまいました」
「あれが読めたのかね!異界の文字が?ふーむ…その左手のルーンの力かもしれんのう」
オスマンはルイズの左手をしげしげと眺める。
「勝手に宝に手を出したお叱りは受けます!ですが、どうしても知りたいんです!
ゾイドとは何ですか?滅びの魔獣とは何なのですか!?何故ゾイd」
「わかったわかった」
オスマンが両手を前に出してなだめる。
「落ち着くのじゃ。まずおぬしを叱ったりなどせぬ。
おぬし達が奪還したのじゃからな、その程度の権利くらいあるわい」
「まぁよい。ゾイドについてわしが知っていることを全ておぬしに話そう。

オスマンは静かに語り始めた。
「あれは、わしがこの学院を卒業したばかりの頃じゃ。
当時のわしは若くってのう、武者修業なんつってハルケギニアをまわってたんじゃ。
そしてある日、わしは不思議な男と出会った。
奴は自分はこの世界の人間ではないと言った。閃光師団の任務中にここへ迷い込んだのだと。
当然わしは直ぐには信じなかった。すると、奴はある場所へわしを連れていった。
そう、ゾイドの遺跡じゃよ。そこでわしは初めてゾイドに出会ったのじゃ。
奴はゾイドは人間の友であり、よきパートナーだと言った。
その後すぐに時空の歪みが生まれ、奴は帰っていった。


奴と別れた後、わしはゾイドの研究のためにハルケギニア中を駆け回った。
今のこの地位もそのついでに立てた手柄が評価されたにすぎん。

そしてわしの長年の研究によると、
長年謎とされてきた始祖ブリミルの使い魔達、あれらはゾイドじゃ。
ブリミルはゾイドの戦闘力を強化し、潜在能力を引き上げるために虚無の魔法を生み出した。
ゾイドと虚無の魔法には深い関係があるのじゃ。

滅びの魔獣についてはわしも知らん。
ハルケギニアのどこかに異界の書と同じようなものがあるやもしれん。
それを調べればわかるかもしれんのう。
すまんがわしが教えられるのはここまでじゃ」


ルイズは礼を言って学院長室を退出しようとした。
「待ちなさいミス・ヴァリエール。一つ聞いておこう、おぬしは[悪]とは何じゃと思う?」
「え?」
ルイズは振り返り、突然何を言いだすんだと訝しむ。
「人を殺す事かね?人を騙す事か?それとも王室に逆らう事か?」
「オールド・オスマン?一体何を」

「聞きなさい。確かに人を傷つけるのは良いことではない。
じゃがな、もっと広い眼で世界を見ると、また違ったものが見えてくる。」
「わしはな、[悪]とはその時代に信じられている価値観や秩序に逆らい、破壊することだと思うのじゃ。 」
「ゾイドにはその力がある。…ヴァリエールよ、もしもハルケギニアのために戦わねばならなくなった時。
おぬしは…悪になる事が……出来るかね?」
ルイズは咄嗟に怒鳴った。
「私は貴族です!トリステインのために命を捨てる覚悟はできています!」
「トリステインのためではない。ハルケギニアのために、じゃ」
オスマンの眼は今まで見たことがないほどに真剣だった。
ルイズはその瞳に答える事ができなかった。


今夜は講堂でパーティーがある。
オスマンとの話を終えたルイズは少し休んでから出席することした。
部屋で休んでいる間、オスマンの言葉が頭から離れなかった。
あの学院長は元々変人で有名なのだ。あの人の言ったことなんて気にすることはない。
そう自分に言い聞かせる。

そしてパーティーが始まった。
が、今回の主役であるはずの三人は、一人はひたすら料理を食べ続け、一人は男を従えて女王様気取り、
一人は自分の使い魔と踊ってばかりという奇妙な状況に終始した。


第四話に続く

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