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雪風とボクとの∞-04


『何をやってもパッとしない私……』
『思い切ってコンタクトにしてみれば?』
 眼鏡をかけた女性に友人らしい別の女性がそうもちかけた。
『わあ! 世界が明るい!』
 その言葉に従い眼鏡を外した女性の周囲には、きらめきの特殊効果がかけられていた。
『本当の自分発見(はぁと) ZEROコンタクトレンズ!』

「おんどりゃー!!」
 雄叫びと共に、三成は巨大な遠見の鏡を学院長室の窓から投げ捨てた。
「……ミツナリー……」
「ミスタ・ナグモー!」
 突然の暴挙にタバサはおろかロングビルも動揺を隠せない。
「めがねっ娘に命を捧げたこの私の前でよくもこんなCMを……」
「ミスタ・ナグモ~!」
「……やめてミツナリ……42型デジタルハイビジョンプラズマ遠見の鏡に罪は無い……」
 遠見の鏡にさらなる打撃を加えるため窓から飛び降りんとする三成の腰にロングビルがしがみつき、タバサも前方に立ちはだかる。
「コンタクトレンズは、めがねの宿敵なり!! コンタクトも許せないが、そのCMはさらに許せない!! めがねを悪者のように扱うCMは許せん!!」

不細工さんがねがねをとったら美人に変身!
そんな旧世紀の悪しき迷信をいまだ続けるのがコンタクトのCMである。
それはあきらかに時代への逆行である。
めがね会社は逆バージョンのCMを今こそつくるべきである!
眼牙書房「めがねの未来はキミの手に」(平賀才人著)より抜粋

「皆さん! CMに騙されてはいけません! コンタクトを捨てめがねをかけましょーう!!」
「ミスタ・ナグモ~」
「……ミツナリ~……」
 学院長室の窓から大声で眼下に向かって絶叫する三成に、タバサ・ロングビルは耳を押さえつつ困惑の表情になる。
「タバサ! キミもそう思うだろ!!」
「……う……うん……そう……」
 窓からの絶叫と同じ声量での問いかけに、タバサは苦笑しつつも同意する。
「……ミツナリの言う通り……私もコンタクト大嫌い……洗浄とか消毒とか面倒……装用期間とか使用期間とかも面倒……定期的に検診を受けないといけないし……」
 かすかに嬉々とした様子を浮かべてコンタクトレンズの短所を次々述べたタバサだったが、そこに含まれる(矛盾)を三成は見逃さなかった。
「やけに詳しくないか、タバサ?」
 (矛盾)を指摘した三成の発言にぴくりと反応するタバサ。
「タバサ! まさかキミは……コンタクトを持っているんじゃないだろうな!?」
「……もももも……持ってない……やややや……やだ……ミツナリ……」
 必死で否定するタバサだったが、顔といわず掌といわず大量の冷や汗を垂れ流していた。
「汗が尋常じゃないぞ、タバサー!!」
 三成はタバサの肩をつかみ真正面からその瞳を見据える。
「タバサ!」
「……ひっ……」
「タバサ、怒らないから正直に言ってごらん」
 優しげな表情の三成にタバサはしばらく空中に視線を泳がせていたが、やがて決意の表情で話し始める。
「……実は……昔……1度だけ作った事がある……ごめん……」
 それを聞いた三成はタバサの手を引いて廊下を歩き……、
「……?……」
 マルトーの私室にある卓袱台の前に2人して座り……、
「……?……」
「おんどりゃー!!」
 盛大に卓袱台をひっくり返したのだった。
「我らのめがね~」
「……はう……怒らないって言ったのに……」
「これが怒らずにいられるかー!!」
 怒れる三成の背後に、タバサは激しく噴火する火山の幻影を見たのだった。
「俺の知らぬ間にコンタクトを目に入れていたなんて……。それではキミはまるで……、夫のいない間に男を入れるふしだらな女のようではないかー!!」
「……えええええええ……」
「キミがそんな女だったとは知らなかった!」
 涙を拭いつつその場から駆け出そうとする三成の足に、必死にしがみつくタバサ。
「……許して……ミツナリ……ちょっとした好奇心だった……」
「ええい、コンタクトの輝きに目が眩んだかっ! ああ、来年の今月今夜のこの月も僕の涙で曇らせてみせようぞ!!」
「……堪忍しておくんなまし……」
 まっ昼間にもかかわらず夜空に浮かんだ2つの月を見上げて三成は涙を流し高々と吼え、タバサは彼にすがりつく。
「さらばだ! コンタクトと幸せに暮らすがいい!」
「……ミツナリ~……」
 その言葉を残して立ち去る三成の背中に、タバサはへたり込んだまま懸命に手を伸ばす。
「……コンタクトと幸せになんかなれない……だって私……コンタクト入れるとすぐ目が痛くなって……コンタクトが合わない体質だから……でもこんな事言ってももう許してくれない……」
「おんどりゃー!!」
 盛大に卓袱台をひっくり返したのだった。
「我らのめがね~」
「……はう……怒らないって言ったのに……」
「これが怒らずにいられるかー!!」
 怒れる三成の背後に、タバサは激しく噴火する火山の幻影を見たのだった。
「俺の知らぬ間にコンタクトを目に入れていたなんて……。それではキミはまるで……、夫のいない間に男を入れるふしだらな女のようではないかー!!」
「……えええええええ……」
「キミがそんな女だったとは知らなかった!」
 涙を拭いつつその場から駆け出そうとする三成の足に、必死にしがみつくタバサ。
「……許して……ミツナリ……ちょっとした好奇心だった……」
「ええい、コンタクトの輝きに目が眩んだかっ! ああ、来年の今月今夜のこの月も僕の涙で曇らせてみせようぞ!!」
「……堪忍しておくんなまし……」
 まっ昼間にもかかわらず夜空に浮かんだ2つの月を見上げて三成は涙を流し高々と吼え、タバサは彼にすがりつく。
「さらばだ! コンタクトと幸せに暮らすがいい!」
「……ミツナリ~……」
 その言葉を残して立ち去る三成の背中に、タバサはへたり込んだまま懸命に手を伸ばす。
「……コンタクトと幸せになんかなれない……だって私……コンタクト入れるとすぐ目が痛くなって……コンタクトが合わない体質だから……でもこんな事言ってももう許してくれない……」
「許すに決まってるじゃないかあ!! そおかあ! コンタクトが駄目な体質かあ~(はあと) 君がそんな素敵な体質だったなんて……。惚れ直したよ、タバサ」
「……やだ……ミツナリったら……」
 いつの間に戻ってきたのか三成は屈み込んでタバサに爽やかな笑顔を向け、タバサは頬を染めて顔を背ける。
「それじゃ帰ろうか」
「……うん……」
『………』
 手を繋いで鼻歌混じりに帰路につく2人を、その場にいたマルトー達は呆然と見送っていた。
(……いろいろあったけど……より深くミツナリとわかり合えた気がする……)

「……そんなデートだった……」
 その夜、昼間の顛末を嬉々とした様子でルイズに話したタバサだったが、当然ルイズの反応は……、
「それデートじゃないわよ!!」


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