あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

炎神戦隊ゴーオンジャー BUNBUN!BANBAN!クロスオーBANG!!-15



次回予告
「ガンパードだ。レコン・キスタに包囲されたニューカッスル城。奇跡は起きるか」
「皇太子といっても、1人ではないのでしょう?」
「GP-15 最高ノキセキ
 ――GO ON!!」

「一時停止」
「一時停止、アイ・サー」
 ウェールズの命令を掌帆手が復唱した。
 ルイズ達一行は、ニューカッスルの王党派以外知らない秘密港へ向かう事になった。
 軍艦・イーグル号は、敵に気付かれぬよう大陸の下に潜り込む航路を進む。
 雲の中を進んで大陸の下に出ると周囲は真っ暗になった。大陸の影に入ったのだ。
 しかしそこはアルビオン海軍、地形図を頼りに測量と魔法の照明のみでの航行は造作も無い事だ。座礁する事無く目的地に到着した。
 そこはおそらくニューカッスル城港直下と思しき、黒々と開いた穴の下だった。
 ウェールズの命令でイーグル号は裏帆を打つと闇の中て帆がたたまれ、性格に穴の真下で停船した。
「微速上昇」
「微速上昇、アイ・サー」
 再度の命令で今度は穴に向かって上昇し、ルイズ達が最初に乗っていたマリー=セレスト号が後方に続く。
「殿下、まるで空賊ですな」
「子爵、空賊なのだよ我々は」
 その手際に感心したかのように頷くワルドに、ウェールズは笑って答えた。

 ――GP-15 最高ノキセキ――

 タラップを降りて約1日ぶりに地面の感触を得る。
「これはまたたいした戦果ですな、殿下」
 そこに接近してきた青年を過ぎただろうかという年のメイジが、ウェールズの労をねぎらう。彼の言う戦果とは、イーグル号後方にあるマリー=セレスト号の事だ。
「喜べパリー、硫黄だ!」
「硫黄ですと。火の秘薬ではありませんか。これで我々の名誉も守られるというものです」
 メイジ・パリーとウェールズが話し合っている。彼らは負け戦を承知で戦うつもりのようだ。
 その様子を横目にルイズはケガレシアに話しかける。
「負ける事がわかっているのに戦うの?」
「……そのようでおじゃるな」
「死ぬ……のよね?」
「おそらくは」
「どうして……?」
 ケガレシアが口を開こうとした時、タイミングよくパリーが2人に話しかけてきた。
「これは大使殿。殿下の侍従を仰せつかっているパリーです。ようこそアルビオン王国へ。たいしたもてなしはできませんが、今夜はささやかな宴が催されますので是非ご出席ください」
 ルイズ・ケガレシアは、ウェールズに付き従い城内の彼の居室に向かった。
 城の最上階にあるウェールズの居室は、王子の部屋とは思えない質素な部屋だった。
 ウェールズは椅子に腰掛けて、机の引き出しから宝石が散りばめられた小箱を取り出した。首からネックレスを外すとその先に付いていた鍵で小箱を開ける。
 蓋の裏側にはアンリエッタの肖像画が描かれていた。
「宝箱でね」
 小箱の中身は1通のボロボロになった手紙。数百回読まれてきただろう手紙を取り出してもう1度だけ読むと、手紙を丁寧にたたみ封筒に入れてルイズに手渡した。
「これが姫からいただいた手紙だ。この通り確かに返却した」
「ありがとうございます」
「明朝、非戦闘員を乗せたイーグル号がここを出発する。それに乗ってトリステインに帰りなさい」
 その手紙を見つめていたルイズが、やがて決意の表情で口を開く。
「殿下、王党派軍に勝ち目は無いのでしょうか」
「我が軍は300、敵軍は5万。勝つ可能性など奇跡が起きてもありはしないさ。我々に可能な事は勇敢な死に様を連中に見せつけるだけの事だ」
「殿下の討ち死にされる様もその中には含まれるのですか」
「当然だ。私は真っ先に死ぬつもりだよ」
 顔をしかめるケガレシアを視線で制しつつ、ルイズはウェールズに深々と頭を下げて続ける。
「殿下……、失礼をお許し下さい。 恐れながら申し上げたい事がございます」
「何なりと申してみよ」
「……この任務をわたくしに仰せつけられた際の姫様のご様子……、そして先程の小箱の内蓋の姫様の肖像手紙に接吻なさった際の殿下の物憂げなお顔……。もしや姫様とウェールズ皇太子殿下は……」
「恋仲であった、そう言いたいのかね?」
「そう想像致しました。ご無礼をお許しください。してみるとこの手紙の内容とやらは……」
「恋文だよ、君が想像している通りにね。彼女が始祖ブリミルの名において永久の愛を私に誓っている物だ。この手紙が白日の下に晒されれば、ゲルマニアの皇帝は重婚の罪を犯した姫との結婚を破棄し同盟は成立しなくなり、1国で貴族派に立ち向かわなくてはならなくなる」
「殿下……」
「亡命を進めるのならそれはできない。……そろそろパーティーの時間だ。君達は我らの王国が迎える最後の客、是非とも出席してほしい」
「……殿下、先程『奇跡でも起きなければ勝てない』と仰いましたね?」
「ラ・ヴァリエール嬢、私は君のその想いだけで――」
「皇太子と言っても、1人ではないのでしょう?」
「ラ・ヴァリエール嬢、確かに奇跡でも起きれば何とかなるだろう。だが……、起きないから奇跡と言うのだよ……。だから……」
「違います、殿下。奇跡は起きます。既に最高の奇跡が起きています」
「既に? 最高の奇跡?」
 ルイズ・ケガレシアとその後方にいたヨゴシュタイン・キタネイダスが、ウェールズに対し一斉に一礼する。
「私達蛮機族ガイアーク、アルビオン王国の援軍として参戦致します!」

 そんな5人の様子を物陰から見つめる人影4つ。
「なるほど、それがルイズ達の狙いだったのね」
「……アルビオン王党派と協力しての貴族派撃破……ルイズの使い魔達なら不可能じゃない……」
「確かにフーケの時に見せたあれを多数使えば出鼻をくじけるな。場合によってはそのまま総崩れになる」
「なるほど、そうすると君達の言っていた事は間違っていないかもしれないな。『あの件』に関しても少し急がないと……」
 そう言って人影の1つ・ワルドは、残る3つの正体であるキュルケ・タバサ・ギーシュと出会った時の事を思い返していた。

 時間は2日程遡って、キュルケ達が砲撃を受けた直後。
 キュルケ達が廃屋の並ぶ区域を抜けようとしたその時、タバサは異常な気配に気付いた。
 またも周辺に怪しい連中が陣を展開しているのだ。
「……2人とも……一気に走って……」
 だが一瞬早く3人の足元に着弾する銃弾。つんのめって体勢を崩すタバサだが、瞬時にフライを詠唱しててふわりと着地する。
「何者!?」
 慌てて全員足を止めて円陣を組む。
 ずらりと並ぶ黒い人影。ウガッツの第2陣かチンピラか?
「き、奇襲だ!!」
 あっという間に弾幕が3人めがけて殺到した。
 だが次の瞬間、突如起こった竜巻が飛来する銃弾を飲み込みあさっての方向に弾き飛ばした。
 そして矢が飛んできた屋根の上から、何人もの金属音に似た悲鳴が聞こえてきた。
 続いて3人ががいる所とは違う方向に向けて、再度無数の銃弾が放たれる。
 しかし銃弾は虚しく空を切り、代わりに多くの悲鳴が突如現れた小型の竜巻と共に上がった。
「おや? あれは風の魔法じゃないか」
 とギーシュが呟いた。
 自分達を攻撃してきたウガッツ達が、何とも無様に転落してくる。
 そして上空に1体のグリフォンが姿を現す。
 わけがわからず呆然とグリフォンを見上げていると、その理由とも言える青年がその背中から颯爽と飛び降りた。
 ワルドだ。
「あなたは……、ワルド子爵!」
「君は確かグラモン家伯爵家四男の……」
「ギーシュです」
「いったいなぜこんな場所に?」
「実は……」
 キュルケはワルドにルイズが以前から警戒していた彼女の使い魔達と共に学園から姿を消した事、彼女達の動向を探り必要とあれば阻止する密命を受けた事を説明した。
「何と……、ルイズの身にそんな事が起こっていたとはね……。よしわかった、君達に協力しよう」
「本当ですか!?」
「ああ、実は私も妃殿下から密命を受けた身でね。表向きは君達にその協力を頼んだ事にしよう。……とりあえず私が手配した宿に向かおう」
 そう言って4人が歩き始めた時、
「ワフーッ!」
 叫び声と共に、左腕に鋭い刃物を装備した蛮機獣が屋根の上から4人に飛びかかってきた。
「……また来た……」
 慌てて戦闘体勢を整える4人だが、キュルケの回避より一瞬早く蛮機獣の左腕の刃物がキュルケを一刀両断にしようとする。
「ブレイド!」
 しかしそれより一瞬早く、ワルドが光を帯びた杖で刃物を受け止めた。
「えーい、くどどん波ですう!」
「ライトニング・クラウド!」
 次にワルドを標的として蛮機獣が左腕から破壊光線を発射するも、ほぼ同時にワルドが発射した電撃に相殺される。
 この機を逃さず、キュルケ・タバサが蛮機獣めがけ得意の魔法を放つ。
「ファイヤーボール!」
「……アイスストーム……」
「わふーっ!?」
 2人からの攻撃を受けた蛮機獣は、たまらず上半身を高速回転させて空の彼方に飛び去っていった。
「どうやら事態は急を要するようだ。早くここから離れないといつまた次の追っ手が来るかわからない」
 4人は急ぎ大通りに向かって走っていくのだった。

 それからしばらく後、どことも知れぬ闇の中。
「2度も仕掛けて成果を上げられないとは……」
 背に注射器が描かれた椅子を半回転させて、スーツ姿の男がダッフルコート姿の少女……キュルケ達が追いかけていた食い逃げ少女と、ベレー帽にマント姿の少女……クドラーフカ・ド・チセルに向き直る。
「査定に響くよ? うぐう君にわふう君」
「ご、ごめんなさい……」
「まさか助っ人が現れるなんて思ってなかったです……」
「助っ人が現れたの~?」
「はい……」
「なぜ対策を怠ったのかね?」
「それは……」
「今回の我々の任務は偉大なる三大臣様とルイズ様の願いを叶えるため。そしてその邪魔になるメイジ達の介入を防ぐ事だよね? これがいかに重要な事か、君達ならわかってると思ったんだけどなあ~?」
『そ、それはもちろ――』
「君達! 少し休みたまえ」
『え』
 ――パチン!
 スーツ姿の男が指を鳴らすと、少女達の足元の床が開いて2人はまっさかさまに落下していった。
『落ちるの嫌~!!』
「落ちてしまえ」

 翌朝。
「……ケガレシア」
「ルイズ、よく眠れたでおじゃるか?」
「……あのね、ケガレシア、驚かないでね」
「ルイズ?」
「あ、あたし……、求婚されちゃった……、ワルドに」
「なんと!? そうか、婚約者でおじゃったな」
「それはめでたい話なり」
 しかしケガレシアは、めでたい話にもかかわらずルイズの表情が浮かないものである事を見逃さなかった。
「ルイズ?」
「そ、それでね……、結婚式する事になったのだけど……」
「うむ、実にめでたいぞよ、ルイズ! もちろん我々も参加するぞよ」
「ますますもってめでてえな! 日取りはいつだ? 俺も一芸ぐれえ披露しねえとな!」
「そ、それが……」
「今日さ。皇太子が媒酌人を務めてくださるのでね」
 ルイズがゆっくり深呼吸して落ち着こうとしたところに、ワルドがやってきた。
「ほう、今日でおじゃるか。おめで……なぬ?」
「何?」
『何いいいいいいい!?』



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