ルイズの部屋で平八は窓から二つの月を眺めていた。
月がふたつも悪くないものだな・・・しかし、この娘は厄介な者だ・・・
平八の横にルイズの衣類が近くに置いてある。ほんの少し前の出来事。
「ねえヘイハチ。あんたの話、本当なの?」
「そうだ、わしは別の世界から来た。」
「でも、信じられない。別の世界って何よ? そんなもの本当にあるの?」
ルイズの疑問は普通の反応だ、平八はともかく普通の人間は異世界に来れば混乱するだろう。
「ふむ、わしの世界では月はひとつだ」
「月がひとつしかない世界なんて、聞いた事がないわ。ねえ、やっぱり嘘ついてるんでしょう? 平民が意地張ってどうすんのよ」
「うそをつく必要性がわしには無い、しかし信じられんのなら信じなくてよい。」
この手の話は無理に言わないほうが良い、よけいな混乱をまねくだけだ。
「まあ、良いわ、それより使い魔の仕事をしてもらうわよ!」
「ふむ、使い魔は何をすればよいのだ?」
「まずは使い魔は主人の目となり、耳となる能力が与えられるわ」
「つまりわしが見たものは聞いたものは、おまえも見聞きできるということか。」
自分で例えたらクマがポールと戦っている所が見えるのだろう。
「物分りが早いわね、その通りよ、でもあんたじゃ無理みたいね、何も見えないもの」
「個人差があるんじゃないか?」
「まあ良いや、次に使い魔は主人の望む物を見つけてくるの。たとえば秘薬とか」
「秘薬とはわしの傷を治した物か?」
「ええ、そうよ普通は平民の手の届かない高価な物よ!」
たしかにジャックの軍団の自爆の火傷や一八と仁の闘いの傷が完治している。
自分の世界でもこれほどの治療技術は無い。魔法はわしらの理と違いがあるのだろうな。
月がふたつも悪くないものだな・・・しかし、この娘は厄介な者だ・・・
平八の横にルイズの衣類が近くに置いてある。ほんの少し前の出来事。
「ねえヘイハチ。あんたの話、本当なの?」
「そうだ、わしは別の世界から来た。」
「でも、信じられない。別の世界って何よ? そんなもの本当にあるの?」
ルイズの疑問は普通の反応だ、平八はともかく普通の人間は異世界に来れば混乱するだろう。
「ふむ、わしの世界では月はひとつだ」
「月がひとつしかない世界なんて、聞いた事がないわ。ねえ、やっぱり嘘ついてるんでしょう? 平民が意地張ってどうすんのよ」
「うそをつく必要性がわしには無い、しかし信じられんのなら信じなくてよい。」
この手の話は無理に言わないほうが良い、よけいな混乱をまねくだけだ。
「まあ、良いわ、それより使い魔の仕事をしてもらうわよ!」
「ふむ、使い魔は何をすればよいのだ?」
「まずは使い魔は主人の目となり、耳となる能力が与えられるわ」
「つまりわしが見たものは聞いたものは、おまえも見聞きできるということか。」
自分で例えたらクマがポールと戦っている所が見えるのだろう。
「物分りが早いわね、その通りよ、でもあんたじゃ無理みたいね、何も見えないもの」
「個人差があるんじゃないか?」
「まあ良いや、次に使い魔は主人の望む物を見つけてくるの。たとえば秘薬とか」
「秘薬とはわしの傷を治した物か?」
「ええ、そうよ普通は平民の手の届かない高価な物よ!」
たしかにジャックの軍団の自爆の火傷や一八と仁の闘いの傷が完治している。
自分の世界でもこれほどの治療技術は無い。魔法はわしらの理と違いがあるのだろうな。
「それでどうすれば良いのだ?」
「そうね、特定の魔法を使うときに使用にする触媒よ、たとえば硫黄とかコケとか」
「ふむ、硫黄は鉱物の硫黄か、苔は種類が豊富だからな特定してもらわんと困る、他にカビも使えるな?」
「ってあんたわかるの?」
「わしは東京帝大(昔の東大の名前)を首席で卒業した男だぞ!」
「トオーキョウテイダイ?何それ?」
「わしの世界の学校の名前だ。ともかく必要な物は大概は分かるぞ。」
「へ~、すごいのね(このジジイ意外に使えるかも)」
しかし大事な事を忘れていた自分は魔法が使えない・・・
「最後にこれが一番なんだけど使い魔は主人を守る存在であるのよ、でも人間のあんたには無理そうね。」
「ふはははは・・・誰に向っていっておるのだ、わしは三島平八だぞ!どんな奴が来ようとも返り討ちにしてやろう!むしろおまえは幸運だぞ、わしを召喚したのだからな」
あまりにも平八が自信満々に言うのでルイズはあることを思い出した。
「そうだ、あんた!どうやってベットを壊したの?」
「何?おまえはあれを魔法で壊したとでも言うのか?」
「いや、おかしいでしょ!拳であんな物壊せないわよ!?」
「わしには造作も無い(まあ寝ぼけて壊したのだが・・・)」
「わしは三島流喧嘩空手の達人だ!大概の敵は簡単に倒せるわ!!」
「ミシマリュウケンカカラテ、何よそれ?」
「良くぞ聞いた!、柔術に実戦空手含め試行錯誤の結果生まれた最強の格闘技よ!!」
「格闘技って素手のあれ?」
「そうじゃ!」
まあ、メイジは無理でも少しは使えるか・・・力も強いみたいだし・・・
ハルケギニアでは格闘術はあまり発展してないのでルイズは知らないが平八の居た世界の格闘家の力は世界を変えるほどすごいのである。
しかし・・・最強って・・・このジジイ頭がボケてない?はあ、何でこんなのが私の使い魔なのよ・・・
ルイズは思わずため息をついてしまう。
「ん、どうした?」
「何でもないわ、それより掃除、洗濯、その他雑用もしてもらうわよ!」
「何故わしがそんなことまでせねばいかんのだ?」
「あなた私の使い魔でしょう?」
「使い魔は人間は居ないそうじゃないか?なら洗濯などはできんだろう?」
「何言ってんの人間だから!洗濯や掃除が出来るのよ。」
「なるほどしかたないな・・・」
「ともかく、そろそろ寝るとするわ。あんたはゆ・・・」
「わしは床で眠る・・・」
そう言って平八は床に寝転ぶ、『あんたは床よ』と言おうとしたルイズは完全に機先を制された。
平八は山で修行をしていた事もあり、野宿になれているので床で寝るのはだいぶ良い環境であった。
「そうね、特定の魔法を使うときに使用にする触媒よ、たとえば硫黄とかコケとか」
「ふむ、硫黄は鉱物の硫黄か、苔は種類が豊富だからな特定してもらわんと困る、他にカビも使えるな?」
「ってあんたわかるの?」
「わしは東京帝大(昔の東大の名前)を首席で卒業した男だぞ!」
「トオーキョウテイダイ?何それ?」
「わしの世界の学校の名前だ。ともかく必要な物は大概は分かるぞ。」
「へ~、すごいのね(このジジイ意外に使えるかも)」
しかし大事な事を忘れていた自分は魔法が使えない・・・
「最後にこれが一番なんだけど使い魔は主人を守る存在であるのよ、でも人間のあんたには無理そうね。」
「ふはははは・・・誰に向っていっておるのだ、わしは三島平八だぞ!どんな奴が来ようとも返り討ちにしてやろう!むしろおまえは幸運だぞ、わしを召喚したのだからな」
あまりにも平八が自信満々に言うのでルイズはあることを思い出した。
「そうだ、あんた!どうやってベットを壊したの?」
「何?おまえはあれを魔法で壊したとでも言うのか?」
「いや、おかしいでしょ!拳であんな物壊せないわよ!?」
「わしには造作も無い(まあ寝ぼけて壊したのだが・・・)」
「わしは三島流喧嘩空手の達人だ!大概の敵は簡単に倒せるわ!!」
「ミシマリュウケンカカラテ、何よそれ?」
「良くぞ聞いた!、柔術に実戦空手含め試行錯誤の結果生まれた最強の格闘技よ!!」
「格闘技って素手のあれ?」
「そうじゃ!」
まあ、メイジは無理でも少しは使えるか・・・力も強いみたいだし・・・
ハルケギニアでは格闘術はあまり発展してないのでルイズは知らないが平八の居た世界の格闘家の力は世界を変えるほどすごいのである。
しかし・・・最強って・・・このジジイ頭がボケてない?はあ、何でこんなのが私の使い魔なのよ・・・
ルイズは思わずため息をついてしまう。
「ん、どうした?」
「何でもないわ、それより掃除、洗濯、その他雑用もしてもらうわよ!」
「何故わしがそんなことまでせねばいかんのだ?」
「あなた私の使い魔でしょう?」
「使い魔は人間は居ないそうじゃないか?なら洗濯などはできんだろう?」
「何言ってんの人間だから!洗濯や掃除が出来るのよ。」
「なるほどしかたないな・・・」
「ともかく、そろそろ寝るとするわ。あんたはゆ・・・」
「わしは床で眠る・・・」
そう言って平八は床に寝転ぶ、『あんたは床よ』と言おうとしたルイズは完全に機先を制された。
平八は山で修行をしていた事もあり、野宿になれているので床で寝るのはだいぶ良い環境であった。
ルイズは自分の使い魔に頭を抱えながら、寝るために着替えを始めた。
孫ほど歳より年下のルイズの裸を見たところで動揺する平八ではないが。
「嫁入り前の女子が人前で肌を見せるのはいかんぞ」
「なっ!!使い魔に見られても平気なだけよ」
「まあ、わしは構わんが例えばお前が誰か好きになった男居るとして、そいつ以外の男に裸を見せるのか?」
「分かったわよ!外に出てなさい!!」
ルイズの着替えが終わりルイズは衣類を放り投げた。
「それ洗濯しといてよ」
そう言って投げた衣類を平八は受け止めた。
「まあ良い。」
「朝になったら起こしてね。」
ルイズは眠る。
そして今、平八は眠る前に少し気になる事があった。
わしの財団は一八か仁が支配しているかもしれん、少なくともあっちではわしは死んだ事にされているだろう。
クマが財団を守ってくれたら良いのだが・・・まあクマに財団を任せるのはむりがあるな・・・
まあ、わしの血を引いている以上は鉄拳トーナメントを開くに違いない・・・その時に奪い返せば良いな。
さて、わしも寝るとするか・・・
孫ほど歳より年下のルイズの裸を見たところで動揺する平八ではないが。
「嫁入り前の女子が人前で肌を見せるのはいかんぞ」
「なっ!!使い魔に見られても平気なだけよ」
「まあ、わしは構わんが例えばお前が誰か好きになった男居るとして、そいつ以外の男に裸を見せるのか?」
「分かったわよ!外に出てなさい!!」
ルイズの着替えが終わりルイズは衣類を放り投げた。
「それ洗濯しといてよ」
そう言って投げた衣類を平八は受け止めた。
「まあ良い。」
「朝になったら起こしてね。」
ルイズは眠る。
そして今、平八は眠る前に少し気になる事があった。
わしの財団は一八か仁が支配しているかもしれん、少なくともあっちではわしは死んだ事にされているだろう。
クマが財団を守ってくれたら良いのだが・・・まあクマに財団を任せるのはむりがあるな・・・
まあ、わしの血を引いている以上は鉄拳トーナメントを開くに違いない・・・その時に奪い返せば良いな。
さて、わしも寝るとするか・・・