これまでの仮面ライダーディケイドは!!
「…ディケイド」
「世界を救ってやる…たぶん」
「あなたは9つの世界を旅しなければなりません。それが世界を救う、たった一つの方法です」
「あなたは全ての仮面ライダーを破壊する者…創造は破壊からしか生まれませんからね」
「ディケイド!仮面ライダーと戦う悪魔め!お前の存在こそが世界を破壊するのだ!」
「俺は破壊者だ…悪魔だからな」
「士くんは違う!悪魔なんかじゃない!」
「世界には、僕たちの想像も超える素晴らしいお宝が眠っている。僕は全てをこの手に入れたいんだ!」
「言っておくけど、僕は君よりもずっと前から通りすがりの仮面ライダーだ!…覚えておけ」
「…ただの泥棒だ」
「…世界中の人の笑顔のためだったら、あなたはもっと強くなれる…」
「僕は…王に、なりたい!」
「勝ち負けなんかじゃない、二人で一つだったって」
「今は、僕達がチームだ!」
「あぁ、俺はあいつらがいたから頑張って来れたんだ」
「私の夢、守るんなら…写真集出すまで付き合いなさいよ!」
「違う!俺はただの人間だ!」
「俺、参上!」
「いつでも帰れる場所がある…だから俺は、離れていられるんだ」
「俺はあいつにトドメを刺してほしい。それが、俺の魂を受け継ぐってことだ」
「僕は…鬼になります!」
「貴様、何者だ!?」
「通りすがりの仮面ライダーだ!覚えておけ!」
———響鬼の世界での役目は終わった。
師匠から弟子へと魂が継承され、新たな世代の鬼達———仮面ライダー達によって、この世界は守られて行くだろう。
そんな若い鬼達の姿は、あのお宝を奪う事だけが目的の海東の心にも何らかの変化を与えたかもしれない。
師匠から弟子へと魂が継承され、新たな世代の鬼達———仮面ライダー達によって、この世界は守られて行くだろう。
そんな若い鬼達の姿は、あのお宝を奪う事だけが目的の海東の心にも何らかの変化を与えたかもしれない。
…そして、ディケイドの9つの世界を旅すると言う使命は終わった。
クウガの世界から始まり、キバの世界、龍騎の世界、剣の世界、ファイズ、アギト、電王、カブト、そして響鬼。9つの世界を回り、9つの世界の仮面ライダーと出会い、そしてディケイドは失っていた力を取り戻した。
クウガの世界から始まり、キバの世界、龍騎の世界、剣の世界、ファイズ、アギト、電王、カブト、そして響鬼。9つの世界を回り、9つの世界の仮面ライダーと出会い、そしてディケイドは失っていた力を取り戻した。
光写真館、半分サロンと化している撮影室。
仮面ライダーディケイドこと、門矢士の前には9人の仮面ライダーの姿が描かれている9枚のカードが広げられていた。
それこそ、ディケイドが全ての力を取り戻したと言う何よりの証拠である。
「さぁ、次の世界に出発よ」
唐突にそう言い出したのはキバーラだった。
キバの世界から何がどうしてこの旅に同行する事になった、いまいち胡散臭いキバット族の白いコウモリだ。
「もう9つの世界は全て回ったぞ、…カードも全部元に戻ったしな」
そう言って、士は目の前の9枚のカードに目を落とす。
響鬼の世界が9つ目の世界。9つの世界を回る事がこの旅の使命なら、それはもう終えた事も同義である。
「じゃあ、世界は救われたって事か!」
士の隣に座っていた小野寺ユウスケが歓喜の声を上げた。ユウスケは最初に訪れた世界で出会った仮面ライダー、クウガだ。
仮面ライダーディケイドこと、門矢士の前には9人の仮面ライダーの姿が描かれている9枚のカードが広げられていた。
それこそ、ディケイドが全ての力を取り戻したと言う何よりの証拠である。
「さぁ、次の世界に出発よ」
唐突にそう言い出したのはキバーラだった。
キバの世界から何がどうしてこの旅に同行する事になった、いまいち胡散臭いキバット族の白いコウモリだ。
「もう9つの世界は全て回ったぞ、…カードも全部元に戻ったしな」
そう言って、士は目の前の9枚のカードに目を落とす。
響鬼の世界が9つ目の世界。9つの世界を回る事がこの旅の使命なら、それはもう終えた事も同義である。
「じゃあ、世界は救われたって事か!」
士の隣に座っていた小野寺ユウスケが歓喜の声を上げた。ユウスケは最初に訪れた世界で出会った仮面ライダー、クウガだ。
———世界は救われたのか?士はまるで実感が湧かなかった。
旅を始めたあの日、世界が滅びたあの日、あの男は9つの世界を旅する事で、世界は救われると、そう言った。
しかし一方で、訪れた世界の先々に現れた男、鳴滝は、士が世界を旅する度、世界を破壊していると言い、士の旅を妨害して来た。
あの男が言った通りならばこれで旅は終わり、世界は救われた筈である。
…だが、何故かその実感は湧かない。
旅の終わりは旅の始まり、この写真館の主人、光栄次郎の言葉も少しだけ引っ掛かっていた。
旅を始めたあの日、世界が滅びたあの日、あの男は9つの世界を旅する事で、世界は救われると、そう言った。
しかし一方で、訪れた世界の先々に現れた男、鳴滝は、士が世界を旅する度、世界を破壊していると言い、士の旅を妨害して来た。
あの男が言った通りならばこれで旅は終わり、世界は救われた筈である。
…だが、何故かその実感は湧かない。
旅の終わりは旅の始まり、この写真館の主人、光栄次郎の言葉も少しだけ引っ掛かっていた。
「よし、旅の終わりを記念してみんなで写真を撮ろう!」
その栄次郎が突然そのように言い出した。
「良いですね!撮りましょう!」
「あぁ〜〜、アタシもアタシもぉ〜♪」
ユウスケとキバーラがその提案に賛同し、サロンの中がにわかに賑わいだ。
「背景ロールは何が良いかなぁ〜」
栄次郎がそう言ってバックスクリーンを操作する鎖を引いた時。
響鬼の世界を描いた絵の上に、新たな絵が降りて来た。
それはこれまで世界を移動する度に行われていた儀式のようなもの。次の世界に応じた絵が新たに現れ、気付けば写真館ごとその世界へ移動している。
しかし、これまで現れた絵は9枚、訪れた世界は9つ。つまり今現れた絵は10枚目、10番目の世界へと移動しようと言うのだ。
栄次郎の孫娘、光夏海は、一瞬次は自分の世界だと思った。
9つの世界を巡ると言う使命を終え、滅びに瀕した自分の世界を救うため、元の世界に戻る、そう思った。
「…うわっ、何だこれ!?」
栄次郎が思わず後じさった。
「何の世界…?」
「何々?何なの?」
新たに降りて来た絵を見て、各面々が驚きの声を上げた。
10枚目の絵には、夜空が描かれていた。
無数の星々と大きな月が輝いている、夜空の絵。だが、その絵に描かれている夜空は、士達の知る夜空とは決定的に違うものがあった。
そこに描かれている月は、何故か一つでなく、二つだったのだ。
「二つの…月?」
夏海は首を傾げた。
何なのだろう、今度の世界は。
これまで、色々な世界を旅して来たが、基本的には自分が元居た世界とさして変わらない世界だった。ただそれぞれ違ったライダーがそれぞれ違った理由で様々な敵と戦いを繰り広げていたと言う違いだけだ。
少なくとも、今まで訪れた世界に月は二つも無かった。何処も変わらず月は一つだったはずだ。
「新しい世界…10番目の世界だと?」
士は思い立ってすぐさま踵を返すと撮影室から飛び出した。
「士くん!?」
「士!」
夏海とユウスケが慌ててその後を追った。
「…ウフフ♪」
撮影室に残ったキバーラが、怪しく笑った。
その栄次郎が突然そのように言い出した。
「良いですね!撮りましょう!」
「あぁ〜〜、アタシもアタシもぉ〜♪」
ユウスケとキバーラがその提案に賛同し、サロンの中がにわかに賑わいだ。
「背景ロールは何が良いかなぁ〜」
栄次郎がそう言ってバックスクリーンを操作する鎖を引いた時。
響鬼の世界を描いた絵の上に、新たな絵が降りて来た。
それはこれまで世界を移動する度に行われていた儀式のようなもの。次の世界に応じた絵が新たに現れ、気付けば写真館ごとその世界へ移動している。
しかし、これまで現れた絵は9枚、訪れた世界は9つ。つまり今現れた絵は10枚目、10番目の世界へと移動しようと言うのだ。
栄次郎の孫娘、光夏海は、一瞬次は自分の世界だと思った。
9つの世界を巡ると言う使命を終え、滅びに瀕した自分の世界を救うため、元の世界に戻る、そう思った。
「…うわっ、何だこれ!?」
栄次郎が思わず後じさった。
「何の世界…?」
「何々?何なの?」
新たに降りて来た絵を見て、各面々が驚きの声を上げた。
10枚目の絵には、夜空が描かれていた。
無数の星々と大きな月が輝いている、夜空の絵。だが、その絵に描かれている夜空は、士達の知る夜空とは決定的に違うものがあった。
そこに描かれている月は、何故か一つでなく、二つだったのだ。
「二つの…月?」
夏海は首を傾げた。
何なのだろう、今度の世界は。
これまで、色々な世界を旅して来たが、基本的には自分が元居た世界とさして変わらない世界だった。ただそれぞれ違ったライダーがそれぞれ違った理由で様々な敵と戦いを繰り広げていたと言う違いだけだ。
少なくとも、今まで訪れた世界に月は二つも無かった。何処も変わらず月は一つだったはずだ。
「新しい世界…10番目の世界だと?」
士は思い立ってすぐさま踵を返すと撮影室から飛び出した。
「士くん!?」
「士!」
夏海とユウスケが慌ててその後を追った。
「…ウフフ♪」
撮影室に残ったキバーラが、怪しく笑った。
後ろから夏海とユウスケの士を呼ぶ声が聞こえるが、構わず廊下を足早に歩き続けた。
そして士は玄関の扉を開き、新たな世界、10番目の世界へと足を踏み出した。
そして士は玄関の扉を開き、新たな世界、10番目の世界へと足を踏み出した。
次回!仮面ライダーディケイド!
「ここ、元の世界…じゃ、ない…」
「ここはトリステイン魔法学院、君たちは春の使い魔召喚の儀式でこちらのミス・ヴァリエールに召喚されたのです」
「アンタ、感謝しなさいよね。貴族にこんな事されるなんて、本当は一生無いんだから」
「これで今日からアンタは私の使い魔となったのよ!」
「お前…『仮面ライダー』を知ってるか?」
「カメンライダー…?何よそれ?」
第1話 『召喚、契約』
全てを破壊し!全てを繋げ!