あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ルイズと博士と時々ダディ -03

「・・・イズ、ルイズ!もう七時半よ、起きなさい!」
「うーん・・・クックベリーパイの大群が・・・」
箱から聞こえてくる遠くの女性か、近くにいる愛嬌はあるが化け物じみた男性にモーニングコールをされるのならあなたはどちらを選ぶだろうか?
ちなみに今ベッドで寝ている少女は前者を選んだ。
一向に起きる気配を見せないが。
「仕方ないわね・・・ダディ聞こえているのならルイズを起こして」
「~~~~(了解)」
軽く返事をするとダディはルイズを抱き上げて揺さぶった。
娘を腕に抱えて子守をする父親の様に、というほどやさしくは無かったが・・・
「むう・・・何なのよ、ってうきゃああああ!!??」
ダディを見るなり盛大に奇声を上げて飛び起きる。
確かに目が覚めていきなりダディがこっちを見ていたら誰だって驚に違いない。
部屋にサイレントの魔法がかかっていなかったら隣人どころか、はす向かいの生徒にまで響いていただろう。
「ルイズ、少し落ち着きなさい。それはダディよ」
「なんだダディだったのね・・・って何でミス・テネンバウムじゃなくてダディが起こしてるのよ!」
「起こしたわよ何回も!それで今こんな時間なのよ」
「こんな時間だなんて、まだ七時じゃない」
「・・・ルイズ時計止まってないかしら?もう七時四十分よ」
「・・・と、と、止まってるゥゥゥ!」

こうして朝食を取る間も無く、授業に遅刻しかけたルイズであった。


ルイズと博士と時々ダディ
Chapter3


ダディに乗せてもらう方が楽だが、急ぎの時にそんな横着は流石にできないので自分で走ることにした。
ちなみに無線機は博士が授業を聞きたいというのでダディに持たせた。

「あら、ルイズ。遅刻ギリギリね」
「うるさいわね!間に合ったんだからいいじゃない!」
全力疾走の後なので、昨日と違って余裕が無いルイズである。
「ルイズ、そんなに苛立たないでもいいんじゃない」
「わ、わ、ミス・テネンバウムしゃべっちゃ駄目!」
「ルイズ・・・誰と話してるの?」
「それは何?」

キュルケとその横に座っている少女タバサが、使い魔の持っている箱と会話しているルイズを見て、昨日のシエスタの様な顔でそう尋ねてきた。
「キュルケには知られたくなかったのに・・・」
「まあそう落ち込まないで・・・そして、初めましてキュルケ。私の名前はブリジット・テネンバウム博士よ」
「「箱がしゃべった!」」
キュルケはともかく、普段一切表情を変えないタバサまで驚きの表情を見せた。
ルイズもはじめて見た時は同じリアクションを取ったが、なぜか二人のリアクションを見て優越感に浸っていた。
「ル~イ~ズ~これが何なのか、はっきり説明してくれるかしら?」
「説明を要求する」
「そ、そんな事より、ほら授業が始まるわよ」
ルイズは二人の追及を何とか凌いだが、この後質問攻めに遭うだろうと覚悟を決めていた。
しばらくすると教師らしき中年の女性が入ってきた。
彼女の名前はシュヴルーズ、土のトライアングルクラスである。
「皆さん、春の使い魔召喚の儀式は大成功のようですね」
そう言って生徒と使い魔を一通り見渡し、ルイズとダディに目が留まって一言
「中にはゴーレムを使い魔として召喚した人もいるようですね」
その一言で生徒の一部が笑い出した。
「ゼロのルイズ!召喚に失敗したからって、実家からゴーレムを送ってもらうなよ」
やや太り気味の生徒マリコルヌがそう煽ると、他の生徒達も笑い出した。
「違うわよ!ちゃんと召喚したんだから・・・ってダディ?」
立ち上がって反論しようとしたが横にいたダディがいないことに気づいた。
「な、何だお前!近寄るな!」
ダディは無言でマリコルヌの方へ歩いていた。

只今の状況
  • マリコルヌはルイズを馬鹿にした
  • ルイズはそれに対して怒っている
  • ダディはルイズの使い魔である
  • マリコルヌに接近中

この状況でダディがマリコルヌに行う事は誰だってわかる。
「は、放せ!こいつ!」
ダディがマリコルヌの胸倉を掴み軽々と持ち上げ、壁に叩きつけようとする。
「ダディ、そこまでよ!」
しかし、ルイズがそう言いながら近寄りダディを止めようとする。
「私のためを思ってやろうとしたのは分かるけどそれはやりすぎよ!」
「・・・・ (いかん、頭に血が上っていた・・・)」
ルイズに説得されダディはマリコルヌを解放した。
ここでルイズが説得していなかったらスプライサーよろしく命が無かっただろう。
「はい、そこまでです。ミス・ヴァリエールとミスタ・グランドプレ」
ここでようやくシュヴルーズが止めに入った。
「ミスタ・グランドプレ、事の発端は貴方の軽率な発言が原因です。反省しなさい」
「ミス・ヴァリエールも使い魔をちゃんと管理するように注意しなさい」
ルイズは素直に返事をしていたが、マリコルヌは屁理屈を言っていたので口に赤土の粘土をぶち込まれていた。
「それでは授業を始めます」

テネンバウム博士は授業を聞きながら、ルイズの世界における魔法がどういう物かをまとめていた。
科学者にしてみればこれほど面白い物は無いだろう。

  • 魔法には四大系統というものがあり『火』『水』『風』『土』に分かれている
  • 現在は失われた虚無という系統がある。
  • シュヴルーズの話によると『土』の系統が日常において必要不可欠なものである。
(錬金、固定化etc…)

(魔法がこっちで言う科学の代わりのような物ね)
魔法の役割を簡単に理解するのにはちょうどいい授業であった。
ちなみにラプチャーではプラミスドと呼ばれる魔法のような物があったが、
ここの世界のような凡庸性に優れた物ではなかった。

「・・・では、ミス・ヴァリエール。今説明した錬金をやってみて下さい」
「分かりました」
その一言でクラス全員が一気にざわめいた。
そして横にいたキュルケがシュヴルーズに進言する。
「先生、それは危険です」
「危険?理由を説明してください」
「ルイズの魔法をご覧になるのは初めてですよね?」
「キュルケ、止めないでよ」
「そうですよ、ミス・ツェルプストー。何事もやってみるまでは分かりませんからね」
(一体何が危険なのかしら?)
(ルイズの傍にいた方がいいな・・・)
(召喚も成功したんだから・・・絶対に成功させてやる!)

各自いろいろな思考が飛び交っている中、生徒達は机の下に隠れたり教室の外に出たりしている。
周囲の慌て方を見てダディは不思議な気分になっていた。
(大げさじゃあないのか?)
そう思ってルイズの方に顔を向けると、ルイズが杖を振っている。
その刹那、閃光、爆音、衝撃の三重奏が降りかかる。
生徒たちが退避行動を取った理由が理解できた。
「ちょっと失敗したみたいね」
「どこが『ちょっと』なのよ・・・」
キュルケのツッコミの後、クラス中からブーイングが来た。
(やれやれだ・・・)


ルイズは現在昼食を取りにアルヴィーズの食堂にいるが、何やら落ち込んでいる。
原因は先ほどの錬金である。
ちなみに教室での爆破で先生に片づけを命じられたがそれはダディに任せた。

「・・・ねえルイズ、さっきバカが言ってたゼロのルイズって言うのは・・・」
「そうよ、いつも魔法を使おうとすると爆発するのよ」
「・・・」
「『ゼロのルイズ』っていうのはそういう事・・・」
「・・・イズ」
「ダディの召喚に成功したから今度こそできると思ったのに・・・」
「ルイズ」
「ん、何?」
「その事を相談できる相手はこの学園に居るのかしら?」
「・・・居るわけ無いじゃない」
「じゃあ今までその悩みを自分の中にため続けていたのね?」
「・・・・」
「顔も見えない相手でメイジでもないけれど、打ち明けを聞くことぐらいならできるわよ」
「・・・ありがとう、ミス・テネンバウム」

(あとでキュルケ達にどうやって説明しようかしら・・・)

新たな目標:キュルケ達に説明をする



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